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血管はしなやかに

 最近では「血圧」がよく話題になるけど、「血圧」って何のことだろう。血圧には「最高血圧」と「最低血圧」があるけど、あれは何のことだろうか?そんなことを少し考えてみた。「血圧」というくらいだから、血管にかかる圧力。もちろん血管に圧力をかけているのは、心臓だから、心臓の運動と関係がある。心臓には、収縮期と弛緩期(拡張期)がある。収縮期に血液が送り出されるから、この時が「最高血圧」。心臓の拍動によって受ける血管の圧力といえる。では「最低血圧」は、弛緩期の時に心臓の拍動と関係ない。血管そのものの圧力。ということが言えそうだ。一応言っておくと、最大が130以下で最低が80以下が、「正常血圧」である。それよりも高ければ、「高血圧」ということになるし、それ以下であれば、「低血圧」ということになる。それぞれご自分の血圧には、よく注意して健康管理をされたらいいと思う。よく病院や薬局、温泉などの施設などに「血圧計」が設置されているので機会がある時には、積極的に計測してみよう。

 現代日本人の多くは、「高血圧」に悩まされている。私の治療院に見えてくださる患者さんも高齢者が多いので、血圧も高い方が多い。しかし、私が困るのは、すぐに皆さんが「血圧を下げる薬を飲んでいます」ということだ。しかも「降圧剤」を飲んでいる割には、血圧が上手く下がっているというわけではないような気がする。いろいろこちらも根掘り葉掘り聞いてみると、そういう方に限って「塩分」のとり過ぎが原因であるようだ。聞き方は、こんな具合。「食べ物は、濃い味と薄い味とどちらが好きですか?」「みそ汁など味が濃すぎると言われたことはありませんか?」「お酒はよく飲まれますか?」「結構、晩酌にお刺身なんかをよく食べますか?」という具合である。「YES」という答えがよく続くようであれば、間違いなく「塩分」のとり過ぎである。また、意外や意外、甘い物好きな人でも塩分を取り過ぎの場合もある。たとえば、「お汁粉」。これなどは、「甘み」が強い食べ物であるが、甘みを引き立てるために「塩」をたくさん使っている場合がある。また、気楽に若い人たちがよく食べている「ポテトチップ」や「ラーメン」の汁などに含まれる「塩分」の量は、比較的多い部類に入る。こうしてみると「みそ」「醤油」「塩」を好んで味付けに使う日本人の食生活には、多くの「塩分」が使われる。そのことが「高血圧」を引き起こす原因になっていることがわかる。かといって「降圧剤」を長く飲み続けると「肝臓」にとっては、すごい負担になることは間違いない。しかもいったん「降圧剤」を服用した患者さんは、ほとんど薬を手放そうとはしない。一生飲み続けるのが普通だ。そうなれば、肝臓からはじまって、すべての臓器や器官を痛めることになる。これが私には恐ろしい。ではなぜ血圧が高くなるのか考えてみたい。血圧が上がるということは、身体が、血圧をあげなければならないと判断したからである。その原因の多くは、身体の中のどこかに痛みや炎症があるからである。血圧が高い人は、普通の人に比べて「痛み」が強い。だから、降圧剤を飲めばそれでいいかというと、それでは、身体の中の問題は何も解決されたことにはならない。逆を言えば、「降圧剤」が、なかなか効かないのは、身体の方でそれを拒否しているからだということがわかる。

 また、それ以外に血管だけの問題として「高血圧」を考えてみることにしよう。「血管」というのものを知るために、「ビニールホース」のようなものをイメージしてほしい。「ホース」は、はじめ買ってきたばかりの頃は、とても柔らかくてしなやかである。それが老朽化してくると、硬くて傷つきやすくなる。そのキズができたところに白血球のひとつ「マクロファージュ」(鈍食細胞)が、キズを防ごうとしてやってくる。ところが、この「マクロファージュ」は、それだけならいいのだが、血管内を通過する「コレステロール」も食べて吸収してしまう。そうなると、つぎつぎに食べ物がやって来て「マクロファージュ」は次第にふとる一方でやがては、血管の通り道を狭くしてしまうことと同じことになる。そうするとどうなるか。「ホース」は、つかんでいる指で押さえて一時的に細くなるように圧力を加えてやると、すごい勢いで水を噴き出すことだろう。その時の圧力は非常に高い。それと同じことが、「血管」にも起こっている。人はどうしても年齢が高くなれば高くなるほど、「血管」という「ホース」は、老朽化してくるものである。「血管」のどこかに傷がついてもおかしくはない。大切な「血管」は、柔らかいしなやかさが必要である。そのためにも私たちは、つぎのような努力が必要である。それが実行できるかどうかが、「健康に生きられるか」という問題にかかわっている。

☆《高血圧予防のための10か条》

 1、 減塩を心がける
 
 2、 ふとりすぎに注意

 3、 バランスのとれた食生活

 4、 ストレスをためない

 5、 適度な運動を定期的に

 6、 日常生活は規則正しく

 7、 アルコールはほどほどに

 8、 禁煙(節煙)の実行

 9、 便秘解消

 10、定期的に血圧測定


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