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すべては偶然ではない!

029.gifミツバチ事件より学ばせてもらったこと

☆外から見た八倉治療院の庭。ミツバチの大群が去った後には、いつもの通り何事もなかったように、きれいにツツジが咲き乱れていた。
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 実際は、私とヒラリーさんしか知らない「ミツバチ事件」。その後、しばらくの間、私たちは、狐につままれたような気持になった。よく世間では、「世紀の大事件」などと言うけど、私たちは、生まれてからこのかた約半世紀。初めてこの目で目撃した自然界の大事件である。しかし、このように、ウソのようにきれいにいなくなってしまうと、本当に見たことさえ夢のように思えてくる。しかし、このようにカメラやブログにも写真が残っている以上。まさにそれは、現実であったことを証明していた。
 
 事件の後、ヒラリーさんは、いろんな友達に話しているらしい。反応はいろいろ。「私もぜひ見てみたかった」「私はこわくてそんなの絶対に見たくない」「やっぱり異常気象が続いているから、悪いことが起こる前兆では」中には、「そのミツハチがとまった松の下をほったら、宝の山がでてくるかもね」、なんていう奇想天外な意見が出てくるやらでたいへん面白かった。そういえば、今年は、本当に異常気象の連続である。雨の日が本当に多い。そして、暑くなったり寒くなったり、いっこうに、天気や気象がおちつく様子がない。近所の神社を歩いていても、まるでまだ晩秋が終わってないかのように、落ち葉が散乱しており、とても、5月の風景にふさわしくない様子なのである。そんな、最中、ミツバチの大群が、きゅうに現れ、あっという間に消え去ったとしても、たいして不思議はないかもしれない。すべてが異常の天変地異なのだから。
 
  このようなことってあるのだろうか。一番見近なところで、インターネットで検索して調べてみると、やはり、似たような出来事を発見した。また、ブログでいただいたコメントにもあったけれど、女王蜂の「巣分かれ」というのが考えられる。同じ、巣の中に新しい女王蜂が誕生すると、新しい女王蜂は、大勢のミツバチを引き連れて移動をするらしい。それを「巣分かれ」というらしいのだ。私たちが見たのは、その巣分かれの行動の過程であったのかもしれない。と科学思考の左脳で解釈して納得するのである。確かに、治療院の庭には、もうツツジの花が咲き始めていた。しかし、あれだけの数の大群が、それを目当てにやって来たとは思えなかった。しかも、ツツジの花からミツを集めている様子もほとんど見られなかった。

 しかし、田舎とはいえ、ご覧の通り場所は民家のある市街地である。人通りもあり、それなりに天敵もいる。あれだけの数のミツバチ集団が、生活を営んでいくための花が、近所を含めてそんなにあるとは思えない。だとしたら、こんな人が住む民家の小さな庭に一泊して行った理由というのはなんだろう?次から次へと更なる疑問がわいてきた。「人はどこからきて、どこに行くのだろうか?そして、どうしてそこに来たのだろうか?」というまるで、人類と同じような普遍的な三つの命題が、ミツバチの行動にも言えると思い、同じような疑問が残った。 

 私は、いつも師匠からご指導をいただいている。そして、いつも言われる言葉の中に「この世のすべてのことに偶然はない。だから、日常生活をおくる上で、どんな小さな出来事でもメッセージと受け止めて見逃してはいけません」という言葉が頭に浮かんだ。そして、師匠が、教えてくれた「宇宙の法則」のひとつを思い出した。「求めるものは得られず。追えば、逃げる。嫌えば、襲ってくる……」ということばである。確かに、はじめは、ミツバチの数の多さに驚き「こわい!」という気持が生じた。しかし、だからといって、何時ものように「はい、いらっしゃい」という気持になれなかったことは確かである。正直な話、松の芽もだいぶ伸びて、そろそろ、年に一度の庭木の剪定の時期に来ている。いつもの庭をやってくれる方にお願いしようと思っていたところである。「でも、これでは、お願いできないなあ。もし巣を作るなら、庭の剪定の後だったらよかったのになあ」とこんなのんきな調子であった。

 また、島田市では、お願いすると蜂の巣の駆除をやってくれる。それを、考えなかったわけではない。でも、もしそうなったら、たくさんのミツバチの命を犠牲にすることになるだろう。そんな、むやみな「殺生」はできないし、困ったものだ。「小さな虫にも、五分の魂」という。日常生活に、やもう得ない支障が生じたわけではない。少なくとも精神世界に生きる人間の端くれとしては、そういう無益な殺生は絶対にできなかった。私たちは、日常生活の小さな出来事を無視してしまう。しかし、どんな些細な出来事にも、深い意味が仕組まれていることがあるのだ。師匠は、よく「試されているんですよ」とおっしゃる。今度の八倉治療院で起こったこの出来事も、もしかしたら、私たちは「試されていたのかもしれない」。悪くすれば、何千匹、何万匹のミツバチの大群に襲われて生命を失いかけていたかもしれないのだ。「嫌えば襲われる」まさに、そのような状況は仕組まれていたような気がする。私たちのこころを、ミツバチは、感じ取ったみたいにわかったのだろう。全くあっという間に消え去っていなくなってしまった。これが、私たちが、ミツバチ事件から学ばせてもらったことのすべてである。そんなふうに私は、ヒラリーさんと二人で話し合っている。少し変な二人です。
by yakura89 | 2010-04-30 06:17