生理

☆ニュージーランドのお水は本当にきれい。川の水。湖の水。海の水。その透明感が全然違う。水がきれいということだけでも私は、感激してしまう。これは、名もない原生林のハイキングコースを歩いている時に渡った川。そこそこ深い川だったけれど、水底にある石まで、はっきり見ることができた。
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029.gifそんなことって本当にあるんですか?

 治療院を始めた頃は、患者さんの多くは、70代から80代の女性が圧倒的に多かった。ところが最近では、年齢も性別も、かなり広範囲に広がり始めた。一日中、男性ばかりの患者さんの日がある。女性の患者さんも、20代、30代の若い患者さんも増えた。特に女性患者さんでいえば、10代から90代まで、様々な年代層の患者さんを診させてもらっている。

 そんな去年のある日、18歳の笑顔がとても可愛い高校生のAさんが、八倉治療院にやって来た。予約の電話によると、Aさんのお母さんは、娘のアトピーを心配して、はり治療を試してみたいということだった。八倉治療院では初診の患者さんには、予診表を書いていただく。それによると、Aさんは、「どのような症状でお困りですか?」の質問に対して次のようなことが書かれていた。「肌のかゆみ、胃腸が弱い、生理不順、アレルギー性鼻炎、むくみ、豆乳・動物アレルギー」。間違いなくAさんは、アレルギー体質。特に、それも父親の体質を遺伝しているらしい。

 アレルギー疾患は、西洋医学的には、自己免疫疾患である。「何が抗原で、抗体は何か?」そういうことが問題になる。しかし、それを突き止めたとしても、決してアレルギー疾患は治ることがない。毎年毎年、同じ問題で薬を使ってただただ抑えてしまう。それだけの話である。結果として儲かるのは、製薬会社とお医者さんだけ。いつでも、「患者さん」は、お金を運んでくる「お客さん」に過ぎない。このAさんも、アレルギー性鼻炎、ということからして、私と同じ1型アレルギーであることは間違いない。だとしたら、西洋医学的な対処療法では、全く良い結果が得られるとは考えられなかった。(もしその辺でもっと詳しく知りたい方は、カテゴリーの「花粉症」をご覧下さい)

 Aさんの「肌のかゆみ」の場所を診ると湿疹があり、多分母親が見立てた通り「アトピー性皮膚炎」に違いなかった。しかし、ニキビ・吹き出物・それがアトピーにせよ。それは、身体が悪いものを「排毒」しようとしていることに違いはない。自然治癒力がそこに働いている証拠である。もし、身体が、皮膚の外に「排毒」できなくてからだの中に、出来物ができたとしよう。それはもう大変な「ガン」なのである。だから、私たちは、吹き出物や湿疹を何とかしようとする前に、身体が「排毒」しようとしている蓄積された毒素は、なにが原因なのかをつきとめることのほうが、より大切なことなのだ。むしろ排毒を抑えようとすることは、浄化作用を抑えてしまうことなのである。

 ところでその前に、「排毒」ということに関してもう少し、話をすすめてみたい。「花粉症」にかかると身体にどのような症状が起こるだろうか。とめどもなく流れる鼻水や涙。これは「排毒」という身体が起こしている立派な浄化作用なのである。それは、症状としてとらえるととても辛いことである。しかし、それを薬で抑えようとすれば、問題を先送りしているだけで少しも根本的な治癒にはならない。私たちの身体から出る老廃物は、全て毒素である。いや正確に言うと毒素が含まれている。「大便・小便・耳くそ・鼻くそ・汗・鼻水・涙……」およそ身体から排出される老廃物には、全て毒素が含まれているといっていい。それが、「生理」といって、私たちの身体の大切な働きなのである。

 「生理」といえば、Aさんの予診表の「生理不順」について気になったので問診してみた。すると、「生理とはいってもいつも一日くらいで終わってしまうんです。量もわずかです。それにない月もあるです」という。しかし、Aさんの話によると、私の友達も「生理不順が、多くて、中にはもう何ヶ月も生理がない子もたくさんいます。だから、私はあまり気にしていませんでした」ということであった。確か、私も教員時代に女子生徒の生理不順について、そういう生徒が増えている。ということを聞いたことがあった。その時は、あまり、気にもとめなかったが、今は別である。「原因は何だろう。やはり、ストレスの問題か。いやそれとも、こころと身体の問題なのだろうか」いろいろ私なりに、頭の中で考えていた。

 私は以前、師匠から「どうして女性は、男性より長生きなのかわかりますか?」という質問を受けて困ったことがある。「それは、女性にだけしかないものがあるでしょう。『生理』です。女性は、毎月生理になることで身体を浄化しているんですよ。その分、男性にくらべて長生きできるんです」という、話を思い出した。それをAさんに「排毒と浄化作用」の話にふまえて話してあげた。Aさんは、私の話を素直に、とても熱心に聞いてくれた。そして、「生理」が、女性にとってどれほど重要で、有り難いものなのかを知ったことで、何か「生理」に対して、今までとはかなり、見方が変わったような感じを受けたようだった。

 その後、3日間が過ぎて、電話で様子を聞いてみると、なんと治療を受けたその夜は、下痢が始まり一晩中泊まらなかったそうだ。しかし、私から「排毒」と「身体の浄化作用」という話を聞いていたので、少しも心配がなかったそうだ。そして、なんと次の日から、生理が始まった。それも、1日で終わりというものではなく、期間的にも量的にも、正常な生理であった。しかも、それは一時的なものではなくて、4ヶ月後、再び治療に訪れたAさんの生理は、まだ正常に続いていたのである。

 本当に身体というのは不思議なものである。確かに、全身の指圧やはり治療も、Aさんの状態にとてもよい効果をもたらしたことは確かである。その夜に起こった下痢も、突然やって来た生理も、間違いなく「排毒と浄化作用」である。治療院をやっていると、こういう「好転反応=(暝眩反応)」というものによく出会うことがある。ただ、今回は、問診にたっぷり時間を取り、彼女の話をよく聞き、そして、よくわかるように説明してあげたことが、好結果につながった臨床例である。もちろん、若いということは素晴らしい。何よりも考えがとても柔軟で、「素直なこころ」、これが治療にはとても重要なことなのである。Aさんもそのご家族も驚いたことだろうが、私も改めて「こころと身体」・「自然治癒力」の持つ力に驚かされた。
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by yakura89 | 2010-05-20 08:20 | Trackback | Comments(0)
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