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【健康相談】足の付け根の痛み

☆気品のあるこのお風呂、一体どこの何という風呂なんでしょうか?答え。わかる人だけがわかっているという素敵なお風呂です。
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030.gif 【健康相談】足の付け根の痛み
(「くち得ナビ」の相談・質問掲示板より)

 今日、息子の中学の体育大会で100メートル走で走っている最中に左足の付け根に激痛が走ったそうで湿布を貼って帰ってきました。整形外科の診察か整骨院かどちらが良いのか迷っています。小学生の時にも同じ状況で同じ症状がありました。

029.gif 回答者 八倉治療院

大腰筋の強縮が原因です。痛んだ大腿神経と大腰筋の治療が必要です。

 質問内容から痛めた部位や痛めた原因が、とてもはっきりしていましたので、自信もってお答えさせていただきました。息子さんは中学生ということで、第2次成長期です。この頃の身体の成長は、大人が考える以上にすごいものがあります。特に筋肉の発達は、最も成長が著しい時期なのです。それゆえに自分でも自分の体力をコントロールすることができないで、思わぬ故障をしてしまうこともあるのです。特に、体育大会ともなれば、先生や友達の見ている前で走るのですから、いつもよりアドレナリンの分泌が盛んになりすぎてしまったのでしょう。つい力が入りすぎてしまい、筋肉に余分な負荷がかかってしまったのです。とてもさめた中学生が多い中ですが、息子さんは、それだけ真剣に100メートル走に取り組んだのですから大いに褒めてあげたいところです。

 カラダは、どこの筋肉を痛めたかによって、痛めた神経がわかります。息子さんの場合、短距離走には欠かせない、腿を高くに引き上げる働きをする筋肉。大腰筋を痛めてしまったのです。大腰筋は、正確にいうと胸椎の12番目から始まって大腿骨の大腿骨頭に停止する筋肉です。ですから、「左足の付け根に激痛が」ということですぐにピンときました。この筋肉が収縮することで腿の部分が高く引き上げられるのです。ところが、あまりに急激に力が加わってしまったために、「強縮」といって、筋肉繊維が一次的に強く重なったまま収縮の状態で伸びなくなってしまったのです。よくフクロハギの筋肉がつることを「こむら返り」といいますが、ちょうどそのような状態が、大腰筋に起こってしまったのです。

「小学生の時にも同じ状況で同じ症状がありました」ということですが、やはり癖になってしまっているのだと思います。大腰筋を支配しているのは、「大腿神経」です。筋肉を痛めれば、神経も痛めてしまいます。ところが、当然反対も言えるわけで、神経を痛めることで、その支配する筋肉をほとんどすべて痛めてしまうのです。多分、今度も、大腿神経と大腰筋や腸骨筋、それに大腿四頭筋などの治療をしっかりやっておかないと、間違いなく同じような故障を何度も引き起こされてしまうことになります。それどころか、「大腿神経痛」といって、ひどい腰痛を一生背負っていくようになってしまうかもしれません。すこし脅かすようですが、神経に「激痛」を起こすということは、それほど、カラダに悪影響を及ぼすことが多いのです。ただ、きちんとしたところで確実に治療しておけば、もう全く心配はいらなくなるのです。

 もう一つ「整形外科」か「整骨院」ということですが、状況から考えまして、骨折や靭帯の損傷は、ほとんど考えなくてもよさそうな気がします。外傷でない限り、骨折は考えられないし、走ることで股関節の靭帯を痛めることはありません。もし、それでもご心配というのであれば、やはり整形外科で検査することをお勧めします。整骨院は、レントゲンを取ることができませんから、骨や靭帯の損傷のについては、調べることができません。ただし、治療に関しては、どちらも不向きです。多分、多くの場合、整形外科では、痛み止めの薬と湿布薬がでて終わりという気がします。それでは、治療とは言えません。治療が必要なのは、痛めた神経と筋肉です。そのためには、痛めた神経や筋肉の一つ一つを修復していくしか方法はありません。やはりここは、神経と筋肉の治療の専門家である「鍼灸指圧マッサージ師」に治療をまかせるのが最善の方法だと思います。
by yakura89 | 2010-06-09 18:05 | 健康相談