一日に3人限定の治療院

☆秋とはいえ、まだまだ残暑がきびしいです。今年は、7月からの猛暑日が、いまだにおとろえません。今年は、窓の外に、このように「よしず」をかけて、暑さをしのぎました。日陰を作り、低温で、風通しがよく、プライバシーもあって、本当に伝統的なものには、日本人の知恵があって感心します。
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029.gif 一日に3人限定の治療院

 八倉治療院では、開業当時から、ほとんどずっと患者さんは、一日に3人限定で行っています。もしこれから、私の治療技術が劇的にスキルアップして、簡単に治療できるようになれば、話は別ですが。そうでない限り、「一日に3人限定の治療院」は変わることはありません。しかし、この方針は、治療院を経営していくうえで、とても大きな選択なのです。最近では「八倉治療院」は予約が多く、どうかすると「一番早くて2週間後です」とお答えするしかないときがあります。しかし、症状があって辛くて電話してくる患者さんばかりなので、「2週間も3週間も先となると、それだけで引いてしまいます」なかなか、それでも「予約をお願いします」という患者さんは少ないのです。そのようにして、新患を逃してしまうことが、実に多いのです。本当は、治療院をやっていますと、患者さんのリピーターを獲得することも大切ですが、それ以上に「新患」を獲得するということは、とても大切なことなのです。ではどうして、そこまで「一日に3人限定」にこだわるのかその理由をお話しします。

029.gif 理由その1、開業当時から治療院の「治」にこだわる

 私がこうして開業できたのも、こうして、「病気やケガを治療できる治療院」として八倉治療院を軌道に乗せることができたのも、これもみんな「師匠」のおかげなのです。もちろん、これまで家族や友人、それに多くの先生方に支えられ、今の私があるのですが、それとは別に、どうしても「師匠」の存在は、私にとってかけがいのないものなのです。そこが、少し他の治療家の方と違うことかもしれません。その師匠が、開業にあたり「治療院と名のる以上、病気や症状を治せるようでなければ、治療院ではありません。治療院の治は、病気やケガを治すという意味です。もしあなたが、看板に偽って病気が治せないなら、患者さんからお金をいただいてはいけません」と言われるのです。これには本当にまいってしまいました。しかし、師匠の言葉に二言はありません。そうである以上、私にとって師匠の言葉は絶対です。少なくてもその目標にしたがって全力を尽くさなくてはなりません。それが師匠と私の間にある厳しい「おきて」なのです。このことは、多分、一般の方には、ご理解できないことだと思いますが、これが十何年と続いてきた師匠と私との関係なのです。

 私が、専門学校時代は、実技の時間等に専門学校の先生には、「あなた達は、一日に何人も患者さんを診なければならないのです。そのためには、それだけの体力と、治療家としての手を作らなければなりません。しかし、実際は何人もこなすためには、必要以外のところには、力を抜く技術も必要なのです」とよく言われたものです。また、こんなことを教えてくれる先生もいました。「いいですか、もしこれからあなた方が、プロとしてやっていくためには、絶対に危険をおかしてはいけません。治療で一番大切なことは、患者さんをそれ以上悪くしないことです。治らなくてもいいから、それ以上悪くしないように治療しなさい」このように、教えられるのです。でもこれは、もし患者さんが聞いたとしたらとても、お気を悪くさせる言葉かもしれませんが、医療人のプロとしては、随分と的を得た含蓄のある言葉だとも言えるのです。特に最後の言葉は、一生懸命、治療にあたろうとすると、つい危険をおかすこともあるのです。「ハイリスク=ハイリターン」どこかで聞いた言葉のような気ましますが、病気やケガを治そうとするとつい無理をすることもあり得ます。しかし、評判んが大切なこの世界では、患者さんの「ひとこと」は、とても治療院の経営を左右します。「あそこの治療院へ行ったら、よけいに悪くなったよ」というひとことは、とてもおそろしいのです。

 以上でわかることは、本当に「病気やケガを治療できる治療院」を目標にするには、余程の体力と気力とそれに似合うだけの力量が必要であることがわかっていただけたでしょうか。しかし、私がこの治療院を開業したのは、体力も気力も全盛を過ぎた50代を過ぎてからのことです。しかし、志を捨ててどこにでもあるような、その時だけ気持がいいだけの治療院にはしたくありません。私は、一日に何人でもこなせる治療院をやる気はありません。そのためには、余分なところは力を抜くといった器用なことはいってられません。2本ある手は2本ともフル回転で使い。精一杯、症状を取ってあげることを考えます。これからも、あくまでも「病気やケガが治療できる治療院」をめざしてやっていくつもりです。そこで考えたのが、「一日に3人限定」という「制約条件」が生まれてきたのです。しかし、人の体を治療するということは、大変なことです。一日3人も患者さんを治療させてもらうと、疲れてバタンキュウ。ましてや師匠の言う治療の治が使命となると、本当に心底疲れます。最近では、どんなに重い症状で見えた患者さんより、私の体力や気力がどこまで持つのかの方が、最大の難問となってきたような気がします。本当に自分でもあきれて笑えてしまうアホな治療院です。
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by yakura89 | 2010-09-10 17:22 | 治療方針 | Trackback | Comments(0)
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