脳幹の働きが自然治癒力を引き出している

☆最近買った解剖学の本。解剖学も生理学も、もうすっかり忘れてしまっているわたしは、時々、こういうやさしくまとめられた本を見ることにしている。図解がとても素晴らしいし、患者さんに説明してあげる時にも大変重宝している。指圧鍼灸師の治療の基礎も、やはり解剖学・生理学。ここから始まっている。
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029.gif 脳幹の働きが自然治癒力を引き出している

 インターネットで「脳幹」について調べてみた。その中でも脳のお勉強会は、大変に参考になった。ここから「脳幹」について調べたことを引用させてもらうことにする。

脳幹(のうかん)

人間の脳は大脳と小脳で構成されており、各部位がそれぞれ重要な役割を担っています。この脳で処理された情報は、脊髄を通って体の各部位に伝達され、実際 の行動に反映されるのですが、この脳と脊髄の間を取り持っているのが脳幹です。しかし、脳幹はただの脳の連絡口ではありません。

【脳幹の構造】

脳幹は大きく分けて、以下の4つに分類されています。

072.gif間脳(かんのう)

間脳は脳幹の中でも最も脳に近い部分のことです。大脳全体に覆われています。間脳は視床と視床下部に分けられています。視床は嗅覚以外の全ての感覚の中継点となっており、また、大脳を覚醒させておこうとします。視床下部は人間が生きていくうえで非常に重要な自律神経の最高中枢となっていて、内臓の制御、血圧の制御、体温調整、ホルモン分泌などを行っています。

072.gif中脳(ちゅうのう)

間脳の内側に位置しています。大脳皮質と小脳、脊髄などを結び付けている重要な中継点です。中脳自体も、高度な運動の制御、聴覚の中継所、眼球運動などを制御しています。

072.gif橋(きょう)

小脳との連絡路です。この橋により、小脳と大脳・脊髄などの連絡ができるようになっています。これがなくなると小脳との情報のやり取りが行われなくなりますから、体で覚えることが不可能になりますね。

072.gif延髄(えんずい)

言葉は有名であろうあの「延髄蹴り」の延髄です。呼吸と循環器(心臓)の制御を行っています。つまり、例の延髄蹴りというのは、人間の後頭部に位置する延髄にショックを与えることで呼吸と循環器の機能を阻害し、気を失っているところをフォールして・・・という技だったわけですね。

【脳幹の働き】

脳幹はいくつもの部分に分けられ、それぞれ役割は違いますが、全てをまとめて脳幹の働きを大別すると、以下の2つに分けられます。

人間の意識を制御する

人間がものを考えたり、行動したりできるのは、大脳が活動しているからですが、この大脳の活動を制御するのが脳幹の役割の一つです。
大脳は意識を担っているというお話もしましたが、その大脳が活動できるのも脳幹が活動させているからです。ちなみに、睡眠というのはこの大脳を休ませるために取るわけですが、この睡眠はホメオスターシスという体を調整する機能が働くことによって起こるもので、その機能は視床下部が担当しています。従って、睡眠にも脳幹が深くかかわっているということがわかりますね。

人間の生命を維持する

意識を制御するのも勿論大切ですが、それよりも重要なのが生命維持の機能です。大脳や小脳が部分的にダメージを受けた場合、その部分が請け負っている機能に障害が出る程度で済むこともありますが、脳幹の場合は自律神経やホルモン、呼吸にまで影響を及ぼしているので、人間の命そのものが危機にさらされます。
大脳や小脳が人間として重要なものであるのならば、脳幹は人間、いや、生物の命そのものにとって重要なのです。こうしてみると、脳幹は我々が寝ているときであっても、24時間年中無休で働いていることがわかりますね。
(以上が「脳のお勉強会」からの文章の引用です)


 本当に簡単なまとめですが、脳幹が、いかに人間にとって生きていく上で大切な働きをしているかがわかりました。師匠が、「病気はほとんどが脳とこころの問題」といったのは、そのためです。とくに脳幹の働きは、「自然治癒力」そのものだということがわかっていただけたでしょうか。前回のブログで「治療院からみた良い治療の三つの条件」であげさせてもらった血液循環の促進・自律神経の調整・新陳代謝の促進もすべて脳幹の働きです。ですから、わたしたち指圧・鍼灸師の仕事は、治す力=自然治癒力を引き出すお手伝いなのです。
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by yakura89 | 2011-01-16 10:09 | 自然治癒力 | Trackback | Comments(0)
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