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わが家にとってお盆は特別ではない

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 今年もお盆が終わりました。父が健在のときは、お盆の祭壇を笹で飾ってくれたり、お盆らしい特別なものを飾ったりしてくれていました。しかし、その父も今は他界していません。今は、ヒラリーさんとわたしの二人だけになってしまいました。考えてみると、わが家は、父・母・つとむ兄さん・パクちゃんと、あの世に召された人の方が多いです。もちろん、お盆は、ご先祖様の御霊をまつるのが、主な目的だと思います。でもやはり、近親者の御霊が、まず頭に浮かび、お供えも、亡くなった人が喜びそうなものをあげます。もしかしたらその辺のところから、父の代と、わたしの代では変わったのかもしれません。

 わたしは、お盆という行事は、とてもいいものだと思っています。だから、毎年、8月13日から15日は、祭壇をだして、多少の日にちの誤差はあっても、夜たいまつに灯をともす、「迎え火」「送り火」は、必ず行っています。ヒラリーさんも、「これはカナダにはないけれど、とてもいい習慣」だと言ってくれます。しかし、お盆には何をあげてとか、お墓参りとか、そういうことはあまり考えません。多分宗教行事は、人間があとで決めたもの、そんなものに縛られなくてもいいのではないか。いつの間にかそんな風に考えるようになったのです。

 先日、わたしの治療院の患者さんが、仏壇にバラの花が飾られるのをみて驚かれました。多分多くの方が、「仏壇にバラの花」と、思う人の方が多いのではないでしょうか。わたしも実は、最初の頃はそうだったと思います。多分、仏壇といえば菊の花がほとんどで、それ以外は、あまりイメージにありません。でも、いつの間にかその考えも変わってしまいました。もし自分が、なくなったとしたら、「毎日、菊の花というのは嫌だなあ。やっぱり、自分が好きな花がいいのではないのかな」という結論に達したのです。それ以来、仏事、ご先祖のご供養は、型にはまらないで、自分の好きなようにやらせてもらっています。

 さて、本題に戻りますが、わたしは、この世で最も信頼できる方から「あの世」について、このように伺っています。「あの世はこの世と違って、時間的、および、空間的な概念が全く違います。むしろ無いと言った方がいいのです。ですから、もしあなたが、パクちゃんに会いたいと思ったら、名前を呼んだら、瞬時に、あなたのもとにやってきてくれるのです」わたしたちは、その言葉を信じています。ですから、父の母もつとむ兄さんも、パクちゃんも、いつでもいっしょです。わたしが、亡くなった家族のことを忘れない限り、家族はいつもわたしたちと共に、どこかでいっしょにいてくれていると思っています。だから、わが家に、特別なお盆というものは無いのです。でも、家に親がいて、子供がいて、というご家庭では、うんと「お盆」というものを大切にされたらいいと思います。少なくとも、家族団らんの「お盆休み」は、しっかりとってください。

 
by yakura89 | 2011-08-16 10:38 | 島田市