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秋風とともに、旅ごころが

☆朝の散歩で出会う花は、素朴な花が多いです。素朴な花ですが、その美しさは、非凡です。
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029.gif 秋風とともに、旅ごころが

「月日は百代(はくだい)の過客(くわかく)にして行きかふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、馬の口をとらへて老いを迎ふる者は日々旅にして旅をすみかとす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」

 これは、松尾芭蕉の「奥の細道」の序文です。わたしは、若い時から、この冒頭の文章が、頭から離れません。そうです。芭蕉は、「漂白の思い」と言っていますが、わたしにも同じような思いがあるからです。わたしも、昔から、秋風が吹く頃になると、どこからか「旅ごころ」が、にょきにょきと自然に生まれてきてしまうのです。わたしもどこかに「人生は旅だ」と思っているようなところがあります。だから普段の生活は、どんなに地味でも平気です。そのお金があったら、「旅行、旅行」というのが、今までのパターンでした。

 ただ先日、まだつきあって間もない、若いお友達に、それを話したら、急にがっかりした顔になり、だんだん、悔しそうな、恨めしい顔に変わってきました。長い付き合いの人なら、「またか」と思うだけかもしれませんが、短いお付き合いの人は、みんな、このようなショックを感じるのかもしれません。本当に許してください。やっぱりこれは、松尾芭蕉さんと同じ「病気」なのです。病名は、少し長くなりますが、「片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」病。とでも言いましょうか、そのような病気が、確かに、わたしにはあります。

 今度の行き先は、バンクーバーです。「世界で最も住みやすい街」といわれているところです。確かにバンクーバーは、3回ほど行ったことがありますが、海あり、山あり、渓谷があり、と自然と街が調和した。抜群の環境の街です。ただ最近は、それだけではなく、世界でも先端をいく福祉の街、環境の街ともいえるのです。人の考え方も、生き方も、とても進んでいて、「こういう社会になったらいいなあ」と思えるのが、「バンクーバー」なのです。人に説明するには、まだ、漠然としていて何も話せないので、実際にこの目で見たくて、少し生活してみて体験してみようと思ったのです。

 わたしは、ブログで前にも書きましたが、「人との出会いと、体験の積み重ねが、人生を変える」というのが、わたしの持論です。それを具体的に実体験できるのが、まさに、「旅行」なのです。だから、どうかわたしのわがままを許してください。そして、またさらに、この旅行を通して、わたしという人間の器量が広がり、わたしの人生の何かが変わることを祈っていてください。

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by yakura89 | 2011-09-12 05:36 | 島田市