Tarzan特集「肩こり腰痛」に思う

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☆今現在、発売されているTarzanNo・596
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☆2009年に、発売されたTarzanNo・527
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Tarzan (ターザン) 2012年 2/9号 [雑誌]

マガジンハウス



 最近、本屋さんで見かけたTarzan特集「肩こり腰痛」です。そして下の写真が、以前発売された同じくTarzann特集「肩こり腰痛」です。仕事柄でしょうか。本屋さんにいきますとこのような見出しがすぐに目に飛び込んできます。そして気がついた時には、迷わずレジに運んでいます。Tarzanと言えば若者のファッションをリードする雑誌のひとつです。その雑誌が「肩こり腰痛」をどのように捉えているのか気になるところです。ところが、最近のわたしは、すこし雑誌の内容に不満を感じるようになってきました。例えば、雑誌で扱われている「肩こりの原因とは?」ですが、要約すると次のようなものです。

072.gif肩こりのメカニズム

1、筋肉が硬く縮こまる。
     ↓
2、血流が低下する。
     ↓ 
3、菌いくに老廃物が溜まり酸欠状態になる。
     ↓
4、発痛物質が発生する。
     ↓
5、コリや痛みを感じる。


1、筋肉が縮こまる。

  ☆理由1、長時間同じ姿勢をとり続ける。
  ☆理由2、姿勢が悪い。

2、血流が低下する。

  ☆理由、交感神経が優位になる。


 確かに間違いはありません。わたしも初診の患者さんがくれば、間違いなくこのように説明していたことも事実です。こういう説明は、実に西洋医学ぽい感じがします。でもこういう説明が、患者さんには、一番わかりやすいのです。でも問題は、これでは、すぐに運動を勧めたくなるではないですか。「ある程度、運動することで、長時間同じ姿勢をとり続けなければならない緊張感も改善できるし、姿勢も良くなる。また運動することで血液循環も改善されてくるはずです。だからみなさん、運動しましょう」ってな具合にね。現にこのTarzanも、案の定、この後は、通勤や職場や自宅でできる簡単な運動のススメでした。

 でもこれって、あまりにも短絡すぎです。第一、病院の医師が、患者さんの体をどのくらい触って、状態をつかんでいるかが問題です。もし、「肩こり腰痛」程度とはいっても、患者さんによっては運動をしていい方と、やってはいけない患者さんがいるのです。そのへんの見極めが実に大切なのです。普通は、筋トレやストレッチは、筋肉が正常で健康な体においては、健康増進に大変素晴らしい効果を発揮します。ところが、これはあくまでも健康な人のお話です。普通、病院にお世話になる人は、筋肉は大部分が拘縮していますし、神経は急性か慢性の疼痛を起こしています。このような体に、運動は、帰って状態を悪くすることが多いからです。わたしがいつも不満に感じているのは、そういう心配があるからです。

 さらに、いわせてもらうなら、みなさんはひどい肩こり腰痛に悩まされた時にどうしますか。ほとんどの場合、第一選択は、病院の整形外科ではないでしょうか?保険もきくし、科学の最先端の医療が受けられる。そんなふうに考え、病院に行かれる方がほとんどだと思います。ところが、病院では、レントゲンを撮ったり、MRIでの検査と原因究明にはとてもたのもしい限りです。ところが、その後は意外とお粗末です。患者さんに聞くと、ほとんどの場合が、痛み止めの薬がでておしまいです。気が利いたところでは、整骨院でやるような牽引などのリハビリがあったりしますが、大腿の場合、治療らしい治療はありません。強いてあげるなら、痛みを止めるために、脊柱にブロック注射をうつだけです。それでも効かない場合は、すぐに「手術をしましょう」というふうになるわけです。ところが投薬も、痛み止めのブロック注射も、わたしたちにいわせれば、治療ではありません。完全に、病院の場合、治療というプロセスが抜けているのです。検査も、非常処置の手術も時と場合には、大切です。でも、最も大切なのは治療です。

 先にもどりますが、これだけ時代は進んでいるのです。ですから時代の最先端を行く雑誌なのですから、もう少し最先端の治療院での治療にスポットを当ててもらえないでしょうか。そうすれば、「増やさなくてもいい患者さんがもっともっと増える」という哀しい現実を食い止めることができるのではないでしょうか。Tarzanならそのくらいのことをやってほしいものです。どうか次回のTarzan特集「肩こり腰痛」は、「徹底治療院の治療ガイダンスにスポットを当てる!」こんな見出しでいかがでしょうか。



 
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by yakura89 | 2012-02-09 19:07 | 肩こり | Trackback | Comments(0)
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