患者さんをよぶことは治すことより難しい

☆静岡市梅ヶ島温泉・湯の島館にある風林火山のひとつ「林の湯」上の湯船は朝入った時に撮ったもの、下の脱衣場から見た湯船の写真は、夜入った時に撮ったもの。これは貸し切りの温泉風呂です。本当にくつろげていい風呂でした。
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029.gif 患者さんをよぶことは治すことより難しい

 実力はあっても新しい治療院にとって何が難しいかといえば、患者さんをよんでくることです。この世の中には、治療院に、患者さんとしてきていただきたい人。「治療をされたほうがいいなあ」と、思われる方は、山ほどいるのですが、実際にきていただくのは、大変に難しいことのような気がします。特に「八倉治療院」はといえば、開院の時に作った看板以外は、宣伝費は一切つかっていません。やっていることは友人から教えてもらったこのブログのみ。そのブログも無料です。紹介してくれるインターネットのサイトも無料のところしか出していません。よく「SEO対策とか、HPを作りませんか?」とかいう電話の声には耳も貸しません。ひたすら「口コミが一番。実力がつけば必ず患者さんは来てくださる」というという師匠のお言葉を信じて、ずっと今日までやってきました。でも最近は、「でもこれって、今の時代、大変な決意かもしれない」と思うようになってきました。治療の技術が上がり実力がついてきたとしても、今の時代はそれだけで患者さんが来るかといえば、そんなわけにはいかないような気がします。逆に、携帯もパソコンもある時代だから、さらにいっそう患者さんを集めることが難しくなっているような気がしてなりません。また、明けることがない不況の嵐が、患者さんの来院行動を確実に妨げているようなのです。特に、「治療院」は、どうしてもそれらの影響をもろにかぶってしまっているようです。

 なぜなら、治療院に来てくれる患者さん立場にたって考えてみると、まるで来てくれたこと自体が奇跡のような気がするくらいです。第一、いくら「肩こり腰痛」が専門の国家資格の「鍼灸あん摩マッサージ指圧師」といっても保険がきかない治療院へ誰が来てくれるでしょうか?大概は、第一選択としては、保険治療のきく、整形外科のある病院や柔道整復師の整骨院に行ってしまうのが普通です。特に最近は不景気が浸透してしまって、わたしたちの仕事を「慰安」と捉える方にとっては、「贅沢」というふうに捉える方が多いのです。確かに、「慰安か治療か?」その境界線が実に曖昧で、患者さんにとっては、その見分けが大変に難しくなっています。実のところ行ってみないとわからない。というのが実状です。それでも、慰安も慰安で意味がないわけではありません。時によっては、人によっては、慰安も大切な時があるでしょう。でもこれだけは確かなことですが、「治療院は、慰安ではやっていけません」また、「治療ができなければ、治療院としてやっていけるわけがない」のです。

 では、今現在どのような人が治療院にやってくるかといえば、「いくら病院に通っても、いくら整骨院に通ってもいっこうに良くはならない」という患者さんです。そういう患者さんが、困って困って、探して探して、やっと見つけてこられるのが「第三の選択肢」である「治療院」なのです。人によっていろいろですが、やはり一番多いのは、「口コミによる評判」です。それから、パソコンが使い慣れた方なら、いろんな嗅覚を発揮して、「東洋医学」や「代替医療」「自然治癒力」鍼灸」「指圧マッサージ」などのキーワードを検索してやっと治療院にたどり着いたという方が多いです。でも、この段階での患者さんは、いろんな病院を遍歴されているので「薬漬け」になっていることが多く、それとまた、医療に対して不信感もあるようで心身ともに難しい患者さんが訪れることが必然的に多くなります。治療者の立場からいうと、「何でもっとはやくに来てくれなかったのだろう。もう少しはやくに来てくれれば、簡単に治療できたのに」と思うことがあります。また、高齢者の場合だと、「もう少しはやい段階で来てくれれば、なんとか助けられたのに」と思うケースもあるのです。

 本当にわたしたちが行なっている東洋医学や指圧鍼灸の世界では、どうしようもないと見られる重症患者さんや、慢性的な病気に対して対応していくことはよくあります。それだけ素晴らしい治療力を持っているからです。でもやはり病気は、どんな場合にもはやいにこしたことはありません。はやければはやいほど、治療期間も短くすむことも確かです。でも本来、鍼灸指圧治療が最高に得意とすることは、「未病治(みびょうち)」といって、まだ、病気という名前がつく前の初期の段階で治療が開始できる点です。「肩こり腰痛」を軽く見る人も多いのですが、実際は、どのような病気も肩こり腰痛から始まることが多いのです。そういう意味で「肩こり腰痛は、病気の第一段階」ということがいえます。その段階でしたら、治療は簡単なことです。でも、実際は、この業界では、「肩こりが治せたら、一人前の治療かといえる」という現実もあることも確かです。実際には、わたしが、「患者さんをよぶことは、治すことより難しい」と感じているように、患者さんの多くも「どこの治療院へ行けばいいのかわからない」と思っている患者さんも多いことなのだと思います。
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by yakura89 | 2012-06-19 17:59 | 八倉治療院エトセトラ | Trackback | Comments(0)
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