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スギ花粉が悪いのではなくて

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今日は4月22日。わたしはまだ花粉症に悩まされています。今年は花粉の量がいつもより多くて、まだ現在も花粉情報では「やや多い」という警報が続いています。こんな時期だからこそ、わたしはあえていわせてもらいます。「スギ花粉が悪いのではなくて……」と。スギ花粉を悪者にしている限り、この花粉との闘いは終わらないということを知っているからです。

でもこの言葉を意外に感じる人は多いと思います。花粉症で悩まされたことがない人は、ほとんど何も関心を示しませんが、花粉症に悩まされている人には、考えられないことではないでしょうか。でも考えてみてください。花粉症という言葉は、昔はありませんでした。花粉症という言葉が、よく聞かれるようになったのは、「昭和」になってからではないでしょうか。このころから、日本という国においては、環境の変化があったからです。人のからだを巡り、外部環境と内部環境が、著しく変化しはじめたからです。花粉症という症状を引き起こしているのは実は、この環境の変化によるものです。

もう少し具体的にお話しさせてもらいます。外部環境というのは、車の廃棄ガスとか工場などの空気汚染などが原因です。内部環境というのは、薬による副作用であったり、食品の消毒や化学肥料によるものが、原因であったりします。わたしたちの生活は、文化や科学の名のもとに、著しい変化を成し遂げてきました。しかし、それらのもたらした功績は、いいことばかりではなく。大変な弊害ももたらしたのです。花粉症はまさに、それらの代表的な社会現象ともいえます。あまり、このようなことを言われても実感を伴わない方がほとんどでしょう。

花粉症のつらさは、なんといっても鼻水・鼻づまり、それから、激しい痛みをともなった目のかゆみです。これらは、スギ花粉か飛び始める2月の中旬から、4月の終わりくらいまで続きます。でもこのつらさは、よく考えてみると、「排毒症状」といわれるものです。わたしたちの身体の老廃物は、ほとんどが毒素です。大便小便、汗などもその代表的なものですが、実は、涙や鼻水、鼻汁なども立派な排毒症状なのです。つまり原因は、人のからだの中に、毒素といえるものが充満しはじめていて、スギ花粉によってそれが引き起こされているだけなのです。

排毒という点からいえば、涙や鼻水・鼻汁などは、立派な排毒症状ですから、それを薬で押さえようとする方法は、「毒をもって毒を制する」というかたちで、根本的な治療にはなっていません。だから毎年、薬で症状を抑えた方は、毎年のように、薬を用いることになり、花粉症を訴える患者さんは、増加することはあっても、いっこうに減ることはないのです。「毒をもって毒を制する」というやり方は、結局、体内という内部環境を悪化させることに繋がるという事実を、早くわたしたちは認識する必要があります。

わたしたちは、これから本当に健康を取り戻すことを真剣に考えていくならば、こうした環境を改善する努力をしていかなければなりません。ところが、外部環境を改善するためには、一人の力では何も改善されません。ですから、手始めに、内部環境を改善する努力から始められることを提案します。それには、最も問題である毒素として、薬です。「薬をなるべく飲まない」そして、「体質改善」として、「食事療法」が必要だと思います。なるべく、消毒などで汚染されていない食べ物をとること。それから、自分の健康状態を考慮して、減らすべきものは減らし、必要なものものを積極的にとるような努力が必要なのではないでしょうか?いつまでも「スギ花粉が悪い」という責任転換は辞めて、「自己責任としての健康法」がこれからの時代には求められています。
by yakura89 | 2013-04-22 11:24 | 花粉症