「風邪は治ったけど咳が止まらない人に鍼が効きます」

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 夏風邪をひくというのはつらいものです。それでなくても、夏は誰もが体力を消耗する季節です。こんな時に風邪を引いてしまったら、治りにくいのはあたりまえです。免疫力も体力と同じで、夏の間は弱いのです。そんな時に、風邪はもう治っているはずなのに、咳が止まらないで困っている人っていませんか?

 実は、わたしの妻のヒラリーさんがそれだったんです。風邪自体はたいしたことはなかったのですが、咳が3週間以上も続いていました。しばらくほっておきましたが、いっこうに、とまる気配がありません。それに、暑いからといって、エアコンをつけると、たちどころに咳が出始めます。人間の身体の防御システムはすごいメカニズムでできています。咳をするということは、そこに何らかの意味があるからです。ですからむやみに止めていいとはいえないのですが、あまりに長すぎると、気管支をはじめ呼吸器を痛めることにもなりかねません。そこで、ヒラリーさんに鍼治療を試みることにしました。

 わたしは以前、ヒステリー球(梅核気)で困っている患者さんを治療させてもらったことがあります。これは名前の通りストレスが原因で「ヒステリー」を起こしてしまた状態をいいます。症状としては、梅干しの種が。喉につまってしまい、飲み込もうとしても飲み込めないし、出そうとしても出すことができない。そういった感じの、イライラした状態が続く、とても気の毒な病気です。これは、鍼治療も、西洋医学的な考え方では、治すことはできません。「人間の身体は、エネルギーのかたまりだ」という考えから、アーユベーダー(インド伝統医学)の七つのチャクラ(気が出入りする7つのポイント)を有効に使う必要があります。わたしはこの考えに基づいて、そのヒステリー球の患者さんを、たった1回の鍼治療で治すことができた経験があります。

 ですからヒラリーさんの長引く咳もそのことを応用すればいいのではないかという勘が働きました。鍼治療の基本は、最初に肩こり腰痛を治してあげることです。まずはこれから始めないと、特別な症状に治療を施しても意味がありません。それから今回は、特別な経穴として、「天突(てんとつ)」「内関(ないかん)」「足三里(あしさんり)」に鍼を使いました。エネルギーの調整ですから、普段あまりしない置鍼をしておきました。「天突(てんとつ)」は、アーユベーダーでいうところの第五のチャクラです。ヒラリーさんもここにエネルギーのつまりがあるから、それを解消するために、咳という形で解消を試みていたと考えたのです。それから、「内関(ないかん)」というのは、体の中心線のそってある7つのチャクラを開く時には必ず用いるのは、この「内関(ないかん)」というツボです。その辺が今回の重要ポイントです。

 さて結果はどうだったでしょうか?はい、今回も、マジックのように、一回の治療で、ヒラリーさんの咳はとまりました。おかげで、眠れなかった夜も、朝までぐっすり寝ることができました。やはり、「排毒症状」というより、エネルギーのつまりが原因だったようです。そういうことがわかりました。咳も長引くと、気管支や呼吸器官を痛めるといいましたがそれだけではなく、咳をするたび、肋間や腹筋を使うため、酷い場合は、肋間神経痛を呼び起こすことにもなりかねません。ですから、以上のような治療方法で、早く咳の問題を解消してあげる必要があるのです。

 治療家のみなさん、治療方法は公開しましたので、もしよろしければ参考にお使いください。そしてもし風邪は、とっくに治ったのに咳が止まらなくお困りのみなさん、どうぞ八倉治療院へ治療にお越し下さい。いつでもお待ちしています。質問等のお問い合わせも受け付けます。どうぞ遠慮なくご質問ください。
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by yakura89 | 2013-08-14 09:29 | 鍼灸指圧マッサージ | Trackback | Comments(3)
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Commented by 高畑 at 2013-10-30 20:19 x
はじめまして。私、鍼灸師です。咳に対する治療法は参考にさせて頂きます。ありがとうございます。ひとつ質問させて頂きますが、本文中の「7つのチャクラを開く時には必ず用いるのは、この内関というツボです。」という文章の根拠は何でしょうか。文献からでしょうか。貴方様のご体験からでしょうか。ご回答頂ければ有難く思います。
Commented by yakura89 at 2013-10-31 08:17
記事を読んでいただきましてありがとうございます。わたしは文献はほとんど参考にしません。臨床から学んでいくというスタイルでやってきました。今回も「内関」というツボは、はじめは、よくいわれるように、気持ちが悪い。乗物酔いがする。それから、うつ病などの症状に用いていました。ところが、使っていくうちにストレスによる心因性の症状や病気にも有効であることがわかりました。また、前から、チャクラが臨床では効果的なこともわかっていましたから、「それと掛け合わせてみたら」という直観が働き、試してみたら結果は思った通りでした。こんなふうに、治療の世界では、患者さんの身体から直接教えてもらうことが、とても多いです。
Commented by 高畑 at 2013-10-31 11:37 x
ご丁寧なご回答ありがとうございました。臨床でチャクラを意識しておられることは参考になりました。ありがとうございました。