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鍼治療している患者さんは、風邪やインフルエンザにかからなかった

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不思議ですね。昨日今日といつものように治療を行っていたら、二人の患者さんから同じことを言われました。それが、「家族がみんなインフルエンザイにかかってしまったのに、私だけがうつりませんでした」ということなのです。「いままでの私は、本当に身体が弱くて冬になると、真っ先に風邪を引いていました。もちろんインフルエンザ、ノロウイルス、そんなことはしょっちゅうで、毎月のように、何かには感染して寝込んでいたのです。ところが先生、この鍼をしていただいてから、私は、風邪さえひいていません。体質が変わったのでしょうか?」っていう感じなのです。

さきほど、私は不思議ですね。っていいましたが、実はこれは不思議でもなんでもないことです。どうしてか、みなさんは、わかりますか?「体質が変わった」これも正解ですが、もっとわかりやすくいうと「免疫力(自然治癒力)」が強くなったのです。「鍼治療を行うことで免疫力は高まる」ことはもう多くの患者さんを見てきて、もうすでに、わたしたちはよくわかっていることです。ではなぜ、鍼治療は免疫力を高めるのでしょうか?

鍼治療が、肩こり腰痛に劇的な効果を発揮します。そして、肩こり腰痛が改善されると、交流するエネルギーは、正常な状態にもどります。そのこと自体が、免疫力の向上につながってきます。身体は、病気になる以前に、必ず、この肩こり腰痛の状態を作ります。そうなったときは、どこかに気の流れが滞っていたりということで、正常ではありません。逆に言えば、正常でないことをわたしたちに、教えてくれるために、人間の身体は、あえて、肩こり腰痛という不快な状況を作り出すのです。

鍼治療は、身体のいろんなところに、鍼を刺しますが、実はそれらはすべて、「脳の治療」を意識して行われているのです。手にうっても、足にうっても、その刺激は、脊髄を通って最終的には脳に到達します。神経や筋肉の凝りや痛みは、運動器系の症状ですが、大ざっぱにいいますと、大脳の異状から痛みを引き起こすのです。

また、よく自律神経の働きが問題視されますが、自律神経の大本は、脳幹の間脳というところが支配しています。自律神経というのは、自分の意志でコントロールできないから、自律神経といわれますが、内蔵の働き、血液循環、免疫系の大本である白血球の働きなど、そうした、脳の働きは、鍼治療を行うことで、刺激が伝わり、改善してくるのです。だから、強くなる。丈夫になる。元気になる。そういった変化が、身体のなかから起こってくるのです。