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鍼治療が、花粉症に効果を発揮するのはなぜだろう?

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029.gif 鍼治療が、花粉症に効果を発揮するのはなぜだろう?

昔、西洋医学と東洋医学の違いについて、友達と語り合ったり、自分自身も考えたりしたことがあります。その時に考えたのは、西洋医学は、身体に薬を与えるというように「プラスする」考え方ですが、それに対して、東洋医学は、身体から何かを減らす、何かをださせるといった具合に、「マイナスする」考え方が、傾向として見られます。これってちょっと面白いでしょう。

例えば、例えがいいか悪いかわかりませんが、「瀉血(しゃけつ)」といって、滞った血液を一時的にだすことで、循環や代謝を促進するという考え方をします。多分、西洋医学でも、このような処置はやっているのだとは思いますが、東洋医学のように、悪いものをだす。解毒。排毒という考え方は、そこまで積極的ではないように思います。

何で私がそういう考え方をするようになったかといいますと、こと「花粉症」にいたっては、「薬を使って治す」という考え方には限界があるなあと思うようになったからです。薬が効かないのは弱いから、だから更に「強い薬を与える」これも「「プラスする」考え方ですよね。でも結局はそうして、「プラスする」考え方は、先が見えているのです。いつかわ薬が効かなくなるという事態が起るということです。だから、そうなると、ちょっと怖いなあ。このままでいいのかなあって、心配する人が増えてもおかしいことではありません。

そこへいくと、東洋医学である鍼治療には、もとは自然のままの状態で上手くいっているのだから、悪くなった原因を取り除くという「マイナスする」考え方で、治療が行なわれます。もともと花粉症は、昔はありませんでした。食品が変わり、生産方法が変わり、環境が変わり、そして最後に、人間の身体が変わってしまったのです。例えスギ花粉が、猛威を振るっているといっても、「スギ花粉」が悪いのではなくて、スギを敵と見なした、身体の反応が判断をミスしているに過ぎないのです。

東洋医学では、「スギ花粉症」のことを「大腸系の病気」という見方をすることが多いです。食べ物や薬品から、多くの毒素を体内に吸収したことにより、体中の血液や体液や脂肪の中に毒素が吸収されすぎているために、身体の免疫反応が、判断を誤るというより、まわりに毒素が多いために、見境なく攻撃を開始する「過剰反応」に切り替わってしまったからなのです。

実は、私たちの筋肉もそうです。筋肉の拘縮(こうしゅく)のことを「コリ」といいます。実際は、筋肉の繊維をべったりとくっ付けている接着剤のようなもの。それが、疲労物質の「乳酸」です。その物質を、取り除くと、身体の中を血液の中の流れに従って、身体じゅうを巡りまわります。それが、私は「だるさ」の原因だと思っていますが、身体の老廃物はすべて、身体にとっては「毒素」です。そういう、毒素を、減らしていけば、またもとの身体の状態を取り戻せる。

そういう考え方は、限界がありません。あるとしたら「よくなる」という希望だけなのです。もちろんこれだけでは不十分ではあるのですが、体質を改善することで、「花粉症」もよくなっていくということは充分あり得るのです。

だから、私はこういう考え方を治療に活かそうと思っているし、実際に取り入れていくことにしました。実際に、「花粉症」においても、いい結果を得られているので、自信もって治療にあたることができます。とても嬉しいことです。
by yakura89 | 2014-02-20 16:28 | 花粉症