鍼はどうして痛みに効くんですか?

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029.gif 鍼はどうして痛みに効くんですか?

わたしがまだ子供のころ、親戚の伯父さんが、すごく「肩が凝っていて、腰が痛い」って話していました。その伯父さんはどうしたかというと「マッサージくらいじゃ効かないから、鍼をうってもらいにいきたい」っていうのです。そのことばが、子供のころのわたしにはすごく印象的でした。

でも頭の中で、こうも思ったのでした。「どうして、痛いところに、痛いことをするんだろう。鍼なんか刺して、もっと痛くなるんじゃないのかな?」そうですよね。肩こりや腰痛のつらさを知らない子供なら、きっとわたしと同じように考えるじゃにでしょうか?でもさすがにそういう自分も、大人になり、肩こり腰痛を、人並みに経験するようになると、伯父さんが、前に言っていたことも、段々わかるようになってくるんですね。でも、それでもまだ、はり治療の効果を、正しく理解しているわけではありません。

多分、大人になったころのわたしは、鍼の効果ってまだよく理解しているわけではありませんから、痛くてどうしようもない時は、「毒をもって毒を制す」みたいな考え方をしていたと思うんです。人間は、痛くてつらい時には、「何でもいいから、その問題が解決するためには、一か八かで何でもやりたくなるんじゃないですか?きっと痛いところに鍼を刺したら、その痛みで、腰痛などの痛さが、なくなるのではないのかな?」そんなふうに考えたと思うんです。多分、鍼灸治療というものに経験がないみなさんは、大方は、そのように考えている方も、実は多いのではないかなと思います。

ところが、実際のはり治療というものは、それとはまったく違う仕組みが働いているのです。第一、見かけの印象とは違って、はりは刺すことで痛みは生じません。もし痛みのようなものがあるとすれば、それは「ひびき」です。ビビとか、ツツとか、時にはズッシーンとか、人により、場所により、あるいは症状により、違ってくるのですが、それが鍼の特徴でもあります。

もちろんこのような「ひびき」を伴わない場合もありますが、普通は、経穴(経穴)といってツボにうまくあったった時には、このようなひびきを伴います。実はこれは、明らかに、鍼の刺激が、感覚神経を通して、脳に届いたことを意味します。また更に、いえることは、この時に、神経伝達物質のひとつであるベーター・エンドルフィンが、脳から分泌されているのです。

実はこれが、鍼が痛みに効果を発揮する秘密であり、からくりだったのです。実は私たちの身体というものは、全体がひとつに繋がっています。ですからいろんなところに、関連をもたされています。例えば、右首と左腰がつながていたり、左首が右腰と繋がっていたりという具合です。また、ある神経や、筋肉の硬さやコリが、内蔵の働きに影響していたり、というふうに、私たちの身体には様々な関連があるのです。

こういうのを私たちは、学校では、「体制ー自律神経反射」とか「内蔵ー自律神経反射」とかいうふうに習いました。つまり、神経や脳の働きに、鍼の刺激を与えることで、有る神経物質を分泌させることで、脳や神経などに「反射」が起こり、それによって、痛んだ箇所が修復されるという考え方なのです。でも、わたしこれは正しいと思っていますが、わたしが更に臨床で学んだことは、「体全体の痛みは、脳内で起っており、痛みは、実は身体ではなくって、脳で感じている」というものでした。

ですから、鍼の刺激で脳から、ベーター・エンドルフィンが分泌されたということで、すでに脳は痛んだ自分自身の脳のある部分を、自分自身の力で修復していることになるのです。それを私たちは、「自己免疫力」とか「自然治癒力」と呼んでいるのです。

でも、もうひとつ、いえることがあります。それは、私たち人間の身体は、ひとつの物体でもあります。物体には、いかなるものにも、「波動」というエネルギーが生じています。特に東洋医学では「陰陽五行」といって、太陽や月、それから、木・火・土・金・水といって、地球上に存在する、5つのエネルギーのエレメントが、私たちの自然環境やからだ全体を支配しているのです。はり治療においても、理屈は同じなのです。はりという、金属による高いエネルギーが、私たちのエネルギーに影響を与えるのです。

通常、正しいエネルギーというものは、右回転をします。ところが神経や筋肉に痛みをともないような場合には、エネルギーの回転は左回転になります。つまり痛みの患部は、左回転のエネルギーが、「メビウス」を描いているのです。メビウスというのは、実は永遠という意味です。ですから、痛みが、治療しない限り、永続的に続くのは、そういう意味からです。ところが、はりという金属のもつ高いエネルギーが、痛みの波動の、エネルギーの回転を正常な右回転に、ただちに変換してしまうというはたらきがあるのです。

こういう考え方は、まだ、教科書はもとより、どの本にも書かれてはいませんが、わたし自身は、こういう考え方をもって、患者さんの治療にあたっています。ですから、今まで使っていました「神経反射療法」とか、つい最近紹介しました「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」という、わたしが名付けた、名前の名称は、こういう考えがもととなっているのです。ちょっと、難しいお話しになってしまいましたが、これが、わたしが答えられる「鍼は、どうして痛みに効くのですか?」の最新の答えであります。
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by yakura89 | 2014-06-12 16:06 | 鍼灸指圧マッサージ | Trackback | Comments(0)
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