人気ブログランキング | 話題のタグを見る

仇分は、千と千尋が神隠しにあった街

037.gif 仇分は、千と千尋が神隠しにあった街
仇分は、千と千尋が神隠しにあった街_e0167411_9511033.jpg


仇分という街

九分の街は、台北からバスで40分くらい、北上したところにあります。わたしたちは、旅行社のオプションツアーで九分の街を散策しました。正確には「九分」ではなくて「仇分」と書くみたいですが、申し訳ありませんが、活字の変換が難しいので,これからは「九分」で表記させてもらいます。

九分は、昔は家が9軒しかなかったそうです。街からはなれたところに生活していたこの九軒の人たちは、何でも協力し合ったそうです。例えば、街に食料などを買い物に行くときも、九軒分の買い物をしてきて、それを九軒で分け合って生活していたそうです。そこから「九分(きゅうふん)」という名前がついたそうです。ウソか本当か知りませんが、わたしたちのツアーガイドをしてくれた陳さんは、そんなふうに教えてくれました。何となく、「やさしくて親切な台湾の人らしい話しだなあ」って思いました。

九分が、今のように街として発展したのは、二つの理由からです。一回目は、昔、街に「砂金」が発見され、「ゴールドラッシュ」で賑わった頃だそうです。そういえば、宮崎駿さんの「千と千尋の神隠し」の湯屋でも、「顔なし」が砂金を出しては、人の目を注目させる。というシーンがよく見かけられました。九分という街はこうして、歴史の一時期に「金の採掘」ということで「ゴールドラッシュ」で賑わった街なのです。

そして二回目は、宮崎駿さんの「千と千尋の神隠し」という映画の世界的大ヒットが、また、こうして観光客を呼び起こすようになったのだそうです。宮崎駿さんは、このノスタルジックな台湾の九分の街をモデルに、「千と千尋の神隠し」という神秘のロマンに満ちた映画を、つくりあげてくれました。そういえば、この九分の街は、千尋が神隠しにあった街にそっくりなところがたくさん残されています。わたしが紹介した写真以外にも,そういうシーンはいっぱいありました。


ツアーで食事に連れて行ってもらった「九戸茶語」
仇分は、千と千尋が神隠しにあった街_e0167411_10412412.jpg


この阿妹茶樓の坂は何度とっても絵になります
仇分は、千と千尋が神隠しにあった街_e0167411_10444453.jpg


阿妹茶樓の入り口の看板です
仇分は、千と千尋が神隠しにあった街_e0167411_10462715.jpg


九分の街は高台にあって,こんなふうに海が見えます
仇分は、千と千尋が神隠しにあった街_e0167411_17544320.jpg


正直いって、わたしも「千と千尋の神隠し」を映画館で見たのは、もうだいぶ前のことですので、もうその内容もシーンも,少しぼやけかけていました。でもそれが幸わいして,このノスタルジックな「九分の街」を旅行者の一人として,楽しませてもらうことが出来ました。でも、ここはオプションツアーではなくて、大変でも自分たちの自力で来てみたいところでした。そして、出来ることなら1泊ここに泊まって、九份の街の、昼の顔、夜の顔。そんなところも見てみたかったと思いました。
by yakura89 | 2015-06-09 11:08 | 旅行