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お腹がゴロゴロするときは排毒が始まっている

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029.gif お腹がゴロゴロするときは排毒が始まっている

みなさんはお腹がすいてきた時、お腹からゴロゴロする音を聞いたことはありませんか?これは、正式には「グル音」といいます。これは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)といって、腸や胃が食べ物を消化するためにうねり動く時に聞こえる音です。実際には、腸管内の内容物とガスが移動して発生する音なんですね。

こういうグル音を聞いた時には、みなさんはどんなことを考えますか?まあ、わたしなら、「やっぱり、お腹がすいているんだなあ。なにか、美味しい物でも食べようかな」そんなことを考えて、さっそく、冷蔵庫の中を除いてみるに違いありません。ところが、実は、これは、腸の中で消化活動とは別に、排毒が始まっているという証拠なのです。

わたしたちの身体って、本当にすごくよく出来ていて、わたしたちが知らないところでこんな素晴らしい働きをしているんですね。これを知らないで、食いしん坊なわたしのように、おいしい食べ物を食べてしまうと、せっかく始まった排毒がピッタッと中止されてしまうんです。よく昔の人は、「間食はするな」とか、「腹八分目」とか言うでしょう。あれって、実は大切ないましめだったんですね。

ところで、お腹がゴロゴロいい出すのは、大抵は,夜ではありませんか?なぜかわかりますか?前にも自律神経の働きを何度も説明させてもらいましたが、もう一度、ここで復習させてもらいますね。自律神経というのは、自分の意志では、コントロールすることが出来ない神経のことです。内蔵や器官などは、まさに自律神経の働きによって調整されています。

この自律神経は、昼と夜では、異なる二つ働きのモードがあるということをご存知でしたか?昼間は交感神経モードといって、勉強したり働くために必要な、頭や筋肉を働かせるように血液を多量に送っています。ところが夜は、身体を休め、食べ物の消化が始まりますから、内蔵や器官に働いてもらわないと困ります。このように夜には副交感神経モードといって、臓器に働いてもらうために消化活動が始まるのです。夜、夜中の遅くに食事をしてはいけないというのは,こういうことだったんですね。

その消化活動が終了された頃に、お腹がすいて、今度は排毒活動が始まるのです。なんて人間の身体てうまく出来ているんでしょうね。これで、どうして,夜にグル音が聞こえるようになるのか,わかってもらえますか?実はもう一つ、グル音がよく聞かれることがあるのですが、ご存知でしょうか?実は、昼までも鍼治療をやっていると、お腹がゴロゴロとなり出すんですよ。まるでおなかの中にカエルでも飼っているのかなって感じです。

実は、これにも仕掛けがあって、ハリ治療は、仮に昼までも自律神経の働きを、お休みモードの副交感神経モードにしてしまう働きがあるんです。女性の患者さんは、あんまりお腹が鳴り出すと、恥ずかしそうにされるのですが、これは、自律神経の働きが、見事に副交感神経モードに変わった証拠なんです。そこまでは、わたしもよくわかっていたのですが、実は、消化終了と同時に、デトックス=排毒活動も始まっていたんですね。これは、アメリカの革命的な食事療法で有名な、フォアーマン博士の著書に書かれていた物です。実は、わたしは、カナダ人の妻に教えてもらいました。

このように、わたしたちの身体は、目に見えないところで、わたしたちが知らないところで,すごいシステムが働いているんですね。でも、肝心なわたしたちがそういうことを知らないでいると、せっかく、排毒をしてもらっているのに、「消火活動に水を差している」のと同じことになってしまうのです。知らないって言うことは、とても恐ろしいこともあるんですね。