免疫力(自然治癒力)を高めてくれる素晴らしい指圧鍼灸の治療の効果
免疫力(自然治癒力)を高めてくれる素晴らしい指圧鍼灸の治療の効果
今年、6月1日で八倉治療院も9周年を迎えました。もう10年目を迎えています。昔よく師匠から、「決してどんなことがあっても、患者さんに『あなたの病気を治してあげます』というようなことを言ってはいけませんよ」と言われたことをよく思い出します。
それは、多分「病気を治すか、治さないかは、あなたが決めることではないからです」というようなことを、師匠は、仰りたかったんだと思います。また更にいうなら、これも師匠の口癖なのですが、「わたしたちは、あくまで神様のお手伝いに過ぎないからなんです」というような言葉が、付け加えられていたような気がします。
本当のことを言うなら、病気も症状も、神様からメッセージとして引き起こされていたものです。それをわたしたち治療者が、勝手に、『治すとか、治さない』という次元のものではないからです。何が難しいていうか、いっぱいありすぎてよくわかりませんが、このことを理解するのは、相当難しいことでした。
これを理解するのにおそらく、私は10年くらいの歳月を要したような気持ちさえするのです。治療の世界って、それほど深くて難しいものだって、思ってもらえてもかまわないと思います。
じゃあ、わたしは、この10年くらいの歳月で、治療の何を学んだかといえば、わたしの行なっている指圧鍼灸の治療というのは、ひとことで言えば、免疫力=自然治癒力を、引きだすこと。あるいは高めてくれることなんだなって、わかってきたことなんです。
そこが、西洋近代医学と、指圧鍼灸治療の大きな異なる点ともいえるものです。西洋医学の、科学的に体系づけられた、とても素晴らしい医療です。現代医学の主流であることは間違いありません。ただ、わたしが、あまり好きになれないことがあります。それは、西洋医学の治療は、病気との闘いなのです。勝つか負けるか、死は、医療の敗北です。病気を治してこそ、そこには、勝利があるのです。
ですから、お医者さんは、「病気を治す」って平気でおっしゃいます。実は、薬で一時的に抑えただけであっても、「病気を治した」っておっしゃいます。でもそれは、大きな間違いだって、わたしは思うのです。
そこへいくと、この指圧鍼灸の世界は、とても気楽なところがあって、病気や症状が良くなっても、「治した」とはいえません。病気を治しているのは、患者さん自身の身体であり、患者さんが本来持っている。免疫力(自然治癒力)なのです。あくまで、指圧も鍼灸も、どんなに効いたとしてもお手伝いに過ぎないのです。
薬も使いません。薬を使わないので、副作用もありません。そして、何よりもいいのは、生死をかけるほどの医療過誤もないのです。ただいくら、指圧鍼灸の決めては、患者さん自身の身体と免疫力そのものだっていっても、誰でも、それをひきだせるのかといえば、それは、相当な、高次元のパワーとエネルギーを持った治療者でないと、なかなか、それを引きだせるところまではいたらないことも事実なのです。そこがこの世界の厳しいところなのです。
また、医者が相手にしているのは、身体といい、細菌やウイルスという、病原体であっても、機械を駆使すれば、実は目に見える身体という肉体なのです。ところが、指圧鍼灸の治療は、相手は、目に見えない世界のものばかりです。使えるものといえば、鍼とか灸とか、自然にある素材を、加工した、超シンプルなものだけ。後は.すべて、人間の手だけが、たよりなのです。
どちらも、知識と臨床経験がものをいう世界ですが、決して、指圧鍼灸の治療が、西洋近代医学に劣るものではありません。わたしは、10年目を迎えた今こそ、こうした免疫力(自然治癒力)を高めてくれる素晴らしい指圧鍼灸の治療の効果を、まだご存じない、世間の皆様に、治療の世界を通して広めさせていただきたいと思っているのです。