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「痛みを知る人ほど、人を癒せる力がある」

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「痛みを知る人ほど、人を癒せる力がある」

この間、借りてきたビデオ映画、確か「メカニック」だったと思いますが、こんな台詞があったんです。「痛みを知る人ほど、人を癒せる力がある」ってね。何だか、映画のストーリーとは、ほとんど全く関係はなかったんですが、その言葉の重みに、ジーンときてしまったんです。

あのほとんどの方はご存じないと思うのですが、とても素晴らしい治療をされる治療家には、こういう場合が多いのです。わたしの師匠でさえ、何度か死ぬほどのつらい体験をされたことがあるそうです。師匠が、そう仰るのですから、それは余程つらい体験だったと推測されます。そういうわたしも、死ぬほどのまでの体験とは、いえませんが、何度も病院に入院させてもらったり、窮地に追い込まれ、師匠に助けられた経験があります。

こうしてわたしが、師匠に出会うことができて、今このような道に進ませてもらっているのも、やはり、わたしも「痛みを知る人」の仲間であるといえるでしょう。またそれは、過去のことではなくて、今現在も痛みを知る人なのです。だからこそ、痛みで苦しんでいる人を見ると、「なんとかして楽にさせてああげたい」と言うモチベーションが生まれてくるものなのかもしれません。

また、もし治療家が、全くの健康体で、病歴がなかったとすると、これは、大変な考えものだといえないでしょうか?病気のつらさ、症状からの痛み。そういった体験がなかったとすると、人のつらさや苦しみがわかりません。だから、やっぱり、わたしはこの言葉には、尚更深い意味があるように思えてならないのです。

実は、痛みもつらさも苦しみも。人間がこの世に生まれてくる上で、とても大切なお勉強なのではないかっていう気がしませんか?実は、それを知ることは、すごい勉強なんだって、思われるときがあるのです。身体のどこかが痛む時には、何らかの理由や意味が存在します。それらに気づかされる時、そしてそれを克服した時には確かに人の「成長」が伴ってくるのです。

それから、もうひとつ誰でも人を癒せる力があるわけではありません。人は、徳を積んだり、霊性を高めることで、霊格が上がります。ポケモンでいうCPとか、XPとかいうやつと同じで、治療の世界でも、低いレベルの人が、高いレベルの人を「癒せる力」は、持ちえないのです。すぐにパワー不足になります。

何か、誰もが簡単に聞き流してしまう言葉ですが、わたしの耳には、すごく印象深い言葉として残ってしまいました。「痛みを知る人ほど、人を癒せる力がある」って、やはり本当だって思います。