治療家の治

 前に師匠から、医者も含めて、治療家は、はやくに亡くなる人が多いということを聞きました。現に今年、私の近所の開業医が、一人亡くなりました。まだ50代の若さです。また、同じく50代の開業医が、ガンで入院しました。また、二人程、同業者が、体の不調から、一人は休業、一人は閉業です。そうして見ると、師匠がいわれたことは、本当なんだな、ということを実感しました。そういう私も、体調不良から、何度も師匠に、注意を受け、治療してもらいました。
 その原因は、治療者の心構えが、問題だといわれるのです。例えば、師匠と電話でご指導して頂く時、「今日は、患者さんの座骨神経痛を治しました」と、報告します。そうすると、早速、「あなたが、治したんですか?」と必ずいわれます。しまったと思った時には、もう時既に遅しです。次に、「誰が、治したんですか?」もちろん、「患者さまの自然治癒力です」「そうですか?では、あなたは、治させて頂いたんですね!」「はい、そうです」このような会話が、何遍となく繰り返されます。
 師匠は、「治す」という言葉に厳密です。これから、さらに不可解な会話が続きます。正直言って、私にも分からないことだらけで、聞いた言葉が、何年かして、体験を通して、ふと気づかされるということがほとんどです。人の体は、肉体だけではないというのです。その奥には、エーテル体?、幽体、霊体など、様々な様相を呈しているというのです。だから、人の体を、治療させて頂くというのは、恐ろしいことなのだといわれるのです。
 「では、自分の身を守るにはどうしたらいいのですか?」という質問の前に、「治療する前に、必ず手を合わせ、『勉強させて頂きます』といいなさい」と言われるのです。つまり、師匠の考えは、「人の体は、神様が作った最高傑作。神そのものだ」というのです。また、「病気、不幸現象は、神様が、その人に、気づいてほしいことがあってのことだと言われるのです。「病気は、神様が、その人の成長を願って、気づきを与えるための一つの試練」「病気は、こころの問題だ!」と言われました。
 こうして、師匠のお言葉を引き出してくると、鈍い私でも、少しくらい、「治す」という意識が、いかに間違えを引き起こすかがわかってくるのです。今の私は、長い時間をかけて、師匠にご指導いただき、これだけのことを、理解しました。
 
 ひとつ、すべての人の体は、小宇宙と同じ。奥の深いもの。治療家として、人の体に向かい合うときは、敬虔なこころを持って接すること。

 ひとつ、神様の深い慈悲を知らず、「治す」は、治療者としての思い上がりの何ものでもない。「治す」はその方、ご自身の問題。私たちのお役目は、あくまで、その方の自然治癒力を引き出すお手伝いを、させて頂くだけである。

 以上のことを、いつも忘れず、こころにいい聞かせている。
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by yakura89 | 2008-12-26 16:46 | 治療方針 | Trackback | Comments(0)
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