そうだ温泉にいこう(その3)

 世の中には、「知っていると思っていて知らなかったこと」がよくある。私は、この世界にはいって身体のことに関して勉強しているが、毎日が、この新しい発見の繰り返しである。だから、ここは少し老婆心を働かせ、皆さんにぜひ知っていてほしいことを書かせていただく。温泉に入ると血液循環がよくなることは、誰もが感じることだ。ではなぜ血液循環をよくすることが大切なのかご存知だろうか?

 血液の主な成分を3つ覚えてほしい。赤血球・白血球・血小板それらはどんな働きをしているのか。まずケガをした時に、傷口を押さえていれば、たいていの傷はすぐに止まる。これは、止血作用といって、血小板の働きである。血管に傷や破れた箇所があると血小板は、すぐに見つけて駆けつける。そして、そこを塞ぐようにして修復する。血小板によって、私達の血管や身体は守られているといっていい。
 次に赤血球。血液の主な働きは、体中、全身の細胞に酸素と栄養を運ぶ働きである。これを行っているのが赤血球である。人間の身体は、60兆という途方もない数の細胞で出来上がっている。しかし、人間は生物である。動物と言うのは、酸素と栄養がなければ生きていけない。60兆の細胞とて同じこと、いかにこの赤血球のもたらすはたらきが大きいものか想像がつくだろう。ところが、それが上手くなされない場合を考えてみよう。  
 うっ血状態とは、血液が上手く流れていかないそこに止まっている状態をいう。血液が止まっていればどうなる。酸素も栄養も他の組織や細胞に流れていかない。飢えに苦しむ細胞達は、まさに瀕死の状態といっていい。酸素と栄養があって始めて細胞は、働いてくれる。しかし、それがなくては、細胞とて動くことができない。働くことができないのだ。血液循環をよくすることの大切さが、わかっていただけただろうか。
 最後に、白血球。人間の身体は、常に外敵と戦っている。外敵というのは、ばい菌や細菌やウイルス等、病気のもとになっているもののこと。人間が生きていくためには、常にこの外敵と戦わなければならない。身体の中でも同じ、毎日平和に生きていられるのも実は、この白血球のおかげなのである。身体の中に炎症が起きているのは、そこはまさに戦場を意味している。白血球が外敵と戦っているから炎症が起きているのである。また外敵ばかりではなく。外敵によって痛んだ細胞を修復するのもこの白血球の重要な働きなのだ。この白血球の働きのことを人は、「免疫力」とか「自然治癒力」といっているのである。これらを含めて、血液というものが、いかに私達のからだに重要な働きをしているかが、再確認できたのではないだろうか。

 温泉に入っていると、額から顔を伝わってあごの先端から汗が滴り落ちるのがわかる。全身から落ちる汗の量は、相当な量だろう。温泉の働きには、この代謝をよくするという働きがある。「新陳代謝」という言葉がある。古くいらなくなったものが外に出て、新しいものがそこに入ることをいう。古くいらなくなったものを老廃物という。大便、小便、アカ、汗、涙、鼻汁などである。私の師匠がいうには、これらの老廃物は、ただ単に古くなっていらなくなったものというだけではないらしい。それらには、「廃毒作用」が働いているというのである。
 つまり、私達の食生活を考えてほしい。ほとんど口に入ってくる野菜や果物、お米等は、農薬におかされている。どこの農家でも、農薬は人体に悪影響を施すことは知っている。しかし、現代社会において、いかに農薬を使わないで、お米や野菜などの農産物を収穫することの難しさは、作ったものでなければわからないというのである。「農薬も少しくらいは使わないと」いうのが大半の意見のようだ。それだけではない、加工された食品にしても、人工添加物、人工保存料、人工着色料など多くの薬品が使用されている。それらは、人体にとっては毒素にほかならない。師匠は、それらの現実をふまえて、「『花粉症』で目から涙が出たり、かんでもかんでも鼻から多量の鼻水、鼻汁が出てくるのは、それらの毒素を廃毒しているからだ」とおっしゃていたのをいつか聞いたことがある。
 とすると、いままで耳鼻咽喉科で私が受けてきた治療は、何だったのだろう。鼻水をとめ、涙が出ないように押さえる。それが本当に身体のためになっていたのだろうか?答えは「NO」その証拠に、病気は治っていない。だから、次の年も、また、次の年も同じように耳鼻咽喉科に行き同じ治療を、永遠と繰り返しているにすぎない。そのことからも、病気が治らなかったことが証明されている。むしろ、使用した薬が、実は人体には新たな毒素となり、永遠に悪循環が続けられていく。私が、もう現代医学の力には頼らないと決意したのは、そういう背景があるからだ。こうして、花粉症を起こしたのは、スギ花粉が悪いわけではない。むしろ、日本人の食生活が変わったことで身体の中に蓄積された毒素が、免疫システムを狂わせ「花粉症」という現象になって表れているだけなのではないだろうか。

 私は、せっかく老廃物に「廃毒作用」があるのなら、温泉やサウナで思いっきり汗をかいて「廃毒」しようと思っている。さいわい私の近くにある川根温泉は、身体の芯まで暖まるというありがたい温泉。ここで半身浴をすれば多量の汗が出る。また、瀬戸谷温泉には、私の大好きなサウナがある。これまた多量の汗がかける。おそらく花粉症にも効果が期待できるのではないかと密かに期待しているのである。まだ期間が短いので何ともいえないが、少なくとも、「散歩」「湯たんぽ」「温泉」を実行しているここ数日間は、鼻づまりが楽で、朝までぐっすり寝ていられる。今のところ私のたてた仮説は正しいといえる。

 最後に「湯たんぽ」について、患者さんからいわれたことを考えてみた。「私は、湯たんぽでなくて、『電気毛布』を使用しています」と言われた患者さんに対して、言葉に詰まってしまった。今までの話に全部お付き合いしていただいた方はわかると思うのだが、「湯たんぽ」と「電気毛布」は違う。「湯たんぽ」は、足下を暖めるだけで全身が暖まる。つまり、血液循環を促進したからだ。循環がよくなったから、全身が暖まった。つまり、暖めただけではなく、血行を促進したのである。水は下から上へと流れる。火は下から上へと燃える。熱も火と同じように、下から上へと伝わっていく。この性格を利用して。人間の身体に作用をもたらすのである。温泉も、半身浴を勧めるのも、実は、この原理が働くからだ。水は動かないと腐ってしまう。機械は動かないと壊れる。「物事は、動くから、変化するから、そこに生命が生まれる」大切なことは、「変化する」「動く」ということだ。だから、「ゆたんぽ」も身体を健康にするのである。それが、「電気毛布」で体中を同じ温度にしてしまったら、身体は、どう反応するだろうか?むしろ自律神経のコントロールが利かないということで反って苦しむのではないだろうか。機械に任せてしまい、体温調節が上手くいかないでつらい思いをしたことはないだろうか?それに、電気は電磁波の生体に与える影響も考えなくてはいけない。やっぱり、どちらを選ぶかは、ご自分で判断していただきたい。

 以上「そうだ温泉にいこう」は、3回にわたり書かせていただいた。師匠が、前に私に言われた言葉を、少し補足させていただいたが、これで、私がいいたかったことは、ほとんど述べることができたと思う。もしこの点について知りたい、ということがあれば、コメントや質問をお受けしたいと思う。それにしてもこの記事を書きながら、私は、何度も温泉に行って浸かった。地下何百メートルから吹き上げるこの温泉は、まさに、自然が与えてくれた恵みだろう。それ以上に神様の深い「ご慈悲」のような気がしてならない。師匠が前に私に言ったことがある。「神様は、金持ちであろうと貧乏人であろうと、誰に対しても分け隔てをしない。それが、『天の恵み』である」と。日本中に、こうして手軽に日帰り温泉ができて、みんなが楽しめられるようになったのは、もしかしたら、神様のプレゼントかもしれない。そうだとしたら、皆さんも思う存分に温泉を楽しんできてはいかがだろうか。そして、みんなで病気を克服して健康になろうではないか。<終わり>
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by yakura89 | 2009-02-10 08:00 | 花粉症 | Trackback | Comments(3)
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Commented by himemoxa at 2009-02-10 22:46
こんにちは。早速、お邪魔させて頂きました☆
今はまだ、ゆっくりネットをする時間が持てなくて。
また、あらためてお邪魔させて頂きます!
エキサイトブログに登録させて頂きました^^。
Commented by taroveju at 2009-02-12 16:40
こんにちは。
川根温泉のコテージで心行くまでかけ流しの豊富な温泉につかるのが私も大好きです。
他の温泉にもたまに出かけますが、塩素の匂いが強いところは気分が台無しになってしまいます。
感染症の予防のためとはいえ、薬で殺菌された温泉に浸かっても体が良くなるどころか悪くなるのではと真剣に思っています。
ゆらくはどうなのでしょう?
Commented by yakura89 at 2009-02-12 17:47
遊びにきてくれましたね。どうもありがとうございます。川根温泉のかけ流し、魅力ありますね。野性味もあって、自然の温泉の感じがとてもいいです。ところで、ゆらくは、塩素のにおいがしますか?僕は、鼻が悪くて嗅覚がありません。だから、においを感じることができなくて、いつも、その辺は人任せです。でも、もし塩素を除菌につかうということも考えられます。公衆衛生という意味でも安全性を考えて使っているとしたら何も言えませんね。なるべくそうでないことを祈りますけど。