カテゴリ:鍼灸指圧マッサージ( 54 )

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免疫力(自然治癒力)を高めてくれる素晴らしい指圧鍼灸の治療の効果

今年、6月1日で八倉治療院も9周年を迎えました。もう10年目を迎えています。昔よく師匠から、「決してどんなことがあっても、患者さんに『あなたの病気を治してあげます』というようなことを言ってはいけませんよ」と言われたことをよく思い出します。

それは、多分「病気を治すか、治さないかは、あなたが決めることではないからです」というようなことを、師匠は、仰りたかったんだと思います。また更にいうなら、これも師匠の口癖なのですが、「わたしたちは、あくまで神様のお手伝いに過ぎないからなんです」というような言葉が、付け加えられていたような気がします。

本当のことを言うなら、病気も症状も、神様からメッセージとして引き起こされていたものです。それをわたしたち治療者が、勝手に、『治すとか、治さない』という次元のものではないからです。何が難しいていうか、いっぱいありすぎてよくわかりませんが、このことを理解するのは、相当難しいことでした。

これを理解するのにおそらく、私は10年くらいの歳月を要したような気持ちさえするのです。治療の世界って、それほど深くて難しいものだって、思ってもらえてもかまわないと思います。

じゃあ、わたしは、この10年くらいの歳月で、治療の何を学んだかといえば、わたしの行なっている指圧鍼灸の治療というのは、ひとことで言えば、免疫力=自然治癒力を、引きだすこと。あるいは高めてくれることなんだなって、わかってきたことなんです。

そこが、西洋近代医学と、指圧鍼灸治療の大きな異なる点ともいえるものです。西洋医学の、科学的に体系づけられた、とても素晴らしい医療です。現代医学の主流であることは間違いありません。ただ、わたしが、あまり好きになれないことがあります。それは、西洋医学の治療は、病気との闘いなのです。勝つか負けるか、死は、医療の敗北です。病気を治してこそ、そこには、勝利があるのです。

ですから、お医者さんは、「病気を治す」って平気でおっしゃいます。実は、薬で一時的に抑えただけであっても、「病気を治した」っておっしゃいます。でもそれは、大きな間違いだって、わたしは思うのです。

そこへいくと、この指圧鍼灸の世界は、とても気楽なところがあって、病気や症状が良くなっても、「治した」とはいえません。病気を治しているのは、患者さん自身の身体であり、患者さんが本来持っている。免疫力(自然治癒力)なのです。あくまで、指圧も鍼灸も、どんなに効いたとしてもお手伝いに過ぎないのです。

薬も使いません。薬を使わないので、副作用もありません。そして、何よりもいいのは、生死をかけるほどの医療過誤もないのです。ただいくら、指圧鍼灸の決めては、患者さん自身の身体と免疫力そのものだっていっても、誰でも、それをひきだせるのかといえば、それは、相当な、高次元のパワーとエネルギーを持った治療者でないと、なかなか、それを引きだせるところまではいたらないことも事実なのです。そこがこの世界の厳しいところなのです。

また、医者が相手にしているのは、身体といい、細菌やウイルスという、病原体であっても、機械を駆使すれば、実は目に見える身体という肉体なのです。ところが、指圧鍼灸の治療は、相手は、目に見えない世界のものばかりです。使えるものといえば、鍼とか灸とか、自然にある素材を、加工した、超シンプルなものだけ。後は.すべて、人間の手だけが、たよりなのです。

どちらも、知識と臨床経験がものをいう世界ですが、決して、指圧鍼灸の治療が、西洋近代医学に劣るものではありません。わたしは、10年目を迎えた今こそ、こうした免疫力(自然治癒力)を高めてくれる素晴らしい指圧鍼灸の治療の効果を、まだご存じない、世間の皆様に、治療の世界を通して広めさせていただきたいと思っているのです。
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emoticon-0128-hi.gif治療が進化するほど、患者さんにやさしい治療になっていく


八倉治療院も8年目を迎えていますが、開業した当初から比べると、治療スタイルも治療方法もすごく変わりました。今でこそ鍼治療に力を入れていますが、私が初めて取り入れて行なった治療は、指圧でした。

もちろん師匠が指圧の先生だったということもあり、私の中では、最初から「指圧」って、特別なものだったんです。それに、最初は、鍼やお灸は、わたしには、とても難しいものだったんです。だから、専門学校の学生だったころは、「指圧」だけでもものにしておきたい。正直いいますと、そう思っていたんです。

だから、指圧の実技の授業は、必死でした。もちろんわたしの場合は、はじめから師匠がいるので、他の学生のように外で修行は、考えていませんでした。はじめからこれ1本で、開業して食べていくつもりでしたから。これだけは、授業中も必死で治療の組み立てを考えていました。3年間で、ものにできるようにしようと考えていたんです。

だから、開業した1年目から、いきなり、肩こり腰痛は、普通にこなしていたし。難しいといわれている「座骨神経痛」だって、平気で治療できたんです。それに信じられない話しかもしれませんが、どの治療院でもやっていなかった、「大腿神経痛」さえも、わたしには、治療できてしまっていたんです。

ただ、わたしの当時の指圧って、すごくひびくし、効果は抜群なんですが、ひとつ欠点がありました。それは、患者さんからすると、すごく痛かったんです。相当、荒療治だったんですね。もちろんよくなっていく時には、痛みもサート退いていくのですが、その過程が、中には耐えられない患者さんもいたことも認めます。

わたしは、八倉流の指圧マッサージを完成させるのに5年の歳月を費やしました。それから、今のような指圧鍼灸治療に取り組んだのは、ここ2〜3年のことなのです。指圧から鍼治療に移行するのには、ほとんど抵抗はありませんでした。なぜなら、治療ポイントのツボが同じだからです。わたしの鍼は、指圧をやったことで、更に上達できたのです。

学校の授業や研修会も大切ですが、実際に患者さんの身体に教わるといいますか、「臨床(りんしょう)」ほど勉強させてくれるものは、他にはありません。それで鍼をうつポイントを覚えていったんです。最初から「経絡経穴(けいらくけいけつ)」ありきではなかったのです。ですから、わたしの鍼は、より実践的です。

でもなぜ、今のスタイルに変わっていったのには理由があります。やっぱり治療でいくら結果を出しても、患者さんに、苦痛や痛みを感じさせてしまってはいけないんですね。たとえ、いくら重症な患者さんほど、痛みが強く、全面に及ぶものであったとしても、いかに楽に治療できるかが、もうひとつの治療家としての腕の見せ所だともいえるのです。なぜなら、痛みで治療を投げ出す患者さんが減ることは確かなのです。

そのために不可欠なのが、鍼でした。不思議の思う方もおられるかと思いますが、鍼は、痛みという点では、指圧やその他の手技に比べて、はるかにやさしい治療といえるのです。

でもわたしは最後まで指圧を捨てることはしませんでした。多分それはこれからも変わらないと思います。指圧の持つ。治療即検査であり。治療即効果の確認だと言えるからなんです。だから、これを鍼を打つまえと打った後の効果の確認としても使えるという。しかも、治療する方も治療される方も、効果が実感できるという治療が、指圧鍼灸治療なのです。だから、最強かつ最高のコンビが指圧鍼灸治療だとわたしは考えるようになったのです。

でもそれは、単なる治療の進化というより、あくまで臨床を大切にしてきた治療家が、目指した患者さんにやさしい治療の結果だったとわたしは思っているのです。
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emoticon-0128-hi.gif髪の毛の細さくらいの鍼がこわいんですか?


患者さんの中には、鍼をこわがる方もいないわけではありません。そういうわたしも、昔から鍼がこわくて、鍼をうつのも、うたれるのもこわかったのです。なんでしょうか?「はり」といわれると、すぐに、裁縫のハリとか、注射のハリを思い浮かべてしまうんですよ。みなさんはそういうことってありませんか?

お恥ずかしながら、今もって、裁縫のハリと、注射のハリはこわいです。だって本当に痛いじゃありませんか?今はどうか知りませんが、昔は小学校のときとかに、技術家庭科の授業で簡単にできる洋裁をやったんです。覚えているところで、ボタン付けとか、ぞうきんを縫ったりしたことを覚えています。

ところがわたしは、あんまり器用じゃなかったんですね。よく間違えて、自分の指に刺してしまったりしました。その時の痛いこと痛いこと、今でもしっかり覚えていますね。あれは指先だったから余計に痛かったんでしょうね。それから、風邪の時の注射、インフルエンザの予防接種。それから昔はBCGも注射でした。だから痛い思いは、さんざんしてきましたから、みんなハリの痛さが、「トラウマ」になってしまったんでしょうかね。

そうなんです。痛みも、やっぱりトラウマになるんですね。だから、「鍼がこわい!」というのもわからないわけではありません。いったんこわいと思うと、いつまでたってもそのイメージから、抜け出すことがありません。そういう時こそ勇気を持って、「再体験」して、本当に鍼はこわいものなのかどうか、その痛さを見極めるべきなのです。それが、「トラウマ」を克服する一番の方法なんですね。

日本の鍼は、中国鍼と比べてとても細くて、長さもそんなに長いものはありませんし、とても優しい鍼なのです。それに、鍼管(しんかん)といって、細長い、管というより、筒のような補助具を使って、痛くないように鍼先が刺入できるように工夫がしてあるんです。これはなんと江戸時代に杉山和一という鍼の達人によって編み出された、痛くない刺入の方法=管鍼法(かんしんほう)が、ずっと今も受け継がれてきているのです。

だから、和鍼は、優しい鍼なんだなあって、わたしは、思っていますし、あらためて「日本人の思いやり」というか、「細やかなきめの細かさ」に感動を覚えるんです。だから、はじめは、痛いところに鍼は刺すのですから、痛さというより「ひびき」があるのですが、段々よくなってくると、「気持ちがいい」こころ余地さに変わってくるのです.だから、わたしのところに来ている患者さんでも。「鍼は気持ちがいいね。わたしはり大好き。気持ちがよくって、ついうとうとと眠ってしまったわ」という患者さんが大勢いらっしゃいます。これは本当の話しなんですよ。
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emoticon-0128-hi.gif猛暑の夏に冷え症対策の鍼灸治療をしましょう!

みなさんは、患者さんが、冷え症を訴えて治療院は見えるのは、冬よりも夏の方が多いって知っていましたか?そうなんです。これって不思議な感じがしませんか?どうして暑い夏に,冷え症で困るという患者さんが増えるのでしょうか?そうなんですよね?冷え症の原因の一番は、「エアコン」なんです。職場で冷房が効きすぎて、困っているという患者さんが多いんです。

確かに、環境運動が進み、エネルギー資源の節約が叫ばれるようになってからは、一時期のように、「びんびんにクーラーを効かせて、快適な夏を過ごしましょう!」みたいな雰囲気はなくなりましたが、それでもクーラーなしでは、夏の猛暑は乗り切れないという人は多いと思います。ましてや、会社が事務系の職場の方は、どうしても長時間、クーラーの風を受けていますと、寒くて寒くて、膝掛けが必要なんていうことになりかねないといいます。

では、冷え症ってあまりイメージが湧かないという人もいると思うので、少しだけ、患者さんがどうのようにつらいのかも知ってもらう意味で、主な患者さんの訴えをあげておきますね。まずは、首こり肩こり腰痛,そして神経痛。そうなんです。やっぱり始めは、このような症状から始まるんですね。それから、頭痛、下半身の冷え。胃腸の不快感。食欲不振、生理痛、生理不順、疲れ、不眠症などです。

これはどういうことかといいますと、自律神経の失調が、起っているということです。自律神経といえば、私たちは、すぐその司令塔である脳幹にある間脳をイメージします。それから、自律神経の失調といえば、内蔵や胃腸などの働きの低下と疲れを頭にイメージします。だからこそ、冷え症の治療には、鍼灸治療がピッタリなのです。

よく冷え症にいいといって、膝から下の経穴(ツボ)にお灸をすえればいいという考えで、冷え症の配穴どおりで、それだけで治療を考えようとする治療者もいるようですが、それはちょっと、治療院へ来る意味がありません。それだけでは、冷え症は,簡単には治りません。むしろ、間脳が悲鳴をあげているわけですから、間脳に響くような鍼をうたなければ意味がないのです。

それから、首ころ肩こり腰痛があるということは、体全体にエネルギーの交流が悪いことを意味しているのだからやっぱり、急がば回れで、首こり肩こり腰痛を治療してあげることが、まずは第一歩だと思います。そうすれば、血行の促進は、自然と回復してきます.それから、自律神経の失調もおさまりますからね。

後は、膝から下の「足三里」「陰陵泉」女性でしたら,後は「三陰交」のツボを教えてあげて下さい。後は、患者さんに「せんねん灸」などの市販されている温灸を教えてあげれば、この夏は、冷え冷えから、ポッカぽかの夏が過ごせますよ。何か暑い夏に向けて、へんな話をしていますね。そういうところが、八倉治療院ぽいかもです。ちょっと早めの冷え症対策でした。
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emoticon-0128-hi.gif絶対に手術をしてはいけない。マー君には鍼による全身治療が必要

いま、メジャーリーグのヤンキース田中将大投手の右肘のケガが話題になっている。新人で12勝をあげた超大物ルーキー。新人賞はもちろん、今年のMVP候補にも挙げられている。でもそのマー君もやはり、人間の子だった。ここに来て、素晴らしかった投球も急に失速。ここ4試合は、1勝3敗の成績に苦しみ、右肘の痛みを訴えている。

検査の結果、「右肘内側側副靭帯」の部分断裂で、6週間は戦列を離れ休養リハビリに専念することになった。今のところ、医者の見解では、手術は必要がないと診ている。しかし、もしそれでも、治らなかった場合は、「トミー・ジョン手術」を考えるらしい。それにしても、野球選手は、よく故障すると、「トミー・ジョン手術」を考えるみたいだけど、治るという保証はない。それどころか、一旦メスの入った身体は、もとにはもどらないのだ。

松井選手も、この手術を受けたが、結局は、膝の故障は完治することはなかった。一般的には知られていないことだが、手術して、よくならなかった場合は、もうすべての治療法は、自然治癒する可能性を失ってしまう。いくら、名医を探しても、お金を積もうが、治らない。それから、その症状は、回復に向かうことはあっても、治ることはない。マー君を松井選手の二の舞いにしてはならない。

それにしても、どうして、西洋医学というのは、部分的な対処療法にしか目がいかないのだろうか?マー君は、右肘を痛めているということは、左の膝もほぼ同じ状態である。つまり、腰痛があり、左太腿の大腿神経痛があるのである。痛みは、素人にしかわからないのだが、痛みの性格は、優先順位をつける。つまり、今は最も酷使された右腕の肘が、最もつらい症状だが、実は、右首、右肩、右肘など、つらいところは山ほどあるのである。

だから、仮に右肘の内側側副靭帯が、修復されたとしても、それは、治したことにはならない。やがて、必ず、ほころびは全身にも広がる可能性がある。このように人間のからだというのは、全体が、ひと繋がり、そして何よりも大切なのは、マー君自身の自然治癒力の復活により、再生することである。

こう明言するのは、このような自然治癒力による再生、復活を目的とする私たちのような、鍼治療が、治療法として最善な結果をもたらすことを、よく知っているからである。今のマー君には、「多血小板血漿注射」も「トミー・ジョン手術」も必要はない。休養とはり治療が、必ずマー君の気力と体力を再生させてくれる。くれぐれも関係者にお願いしたい。マー君の将来の可能性をつぶす、手術は、絶対にしてはいけない。マー君には、確かな腕を持った鍼灸師による鍼による、治療がベストの選択なのだから。
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emoticon-0128-hi.gif 鍼はどうして痛みに効くんですか?

わたしがまだ子供のころ、親戚の伯父さんが、すごく「肩が凝っていて、腰が痛い」って話していました。その伯父さんはどうしたかというと「マッサージくらいじゃ効かないから、鍼をうってもらいにいきたい」っていうのです。そのことばが、子供のころのわたしにはすごく印象的でした。

でも頭の中で、こうも思ったのでした。「どうして、痛いところに、痛いことをするんだろう。鍼なんか刺して、もっと痛くなるんじゃないのかな?」そうですよね。肩こりや腰痛のつらさを知らない子供なら、きっとわたしと同じように考えるじゃにでしょうか?でもさすがにそういう自分も、大人になり、肩こり腰痛を、人並みに経験するようになると、伯父さんが、前に言っていたことも、段々わかるようになってくるんですね。でも、それでもまだ、はり治療の効果を、正しく理解しているわけではありません。

多分、大人になったころのわたしは、鍼の効果ってまだよく理解しているわけではありませんから、痛くてどうしようもない時は、「毒をもって毒を制す」みたいな考え方をしていたと思うんです。人間は、痛くてつらい時には、「何でもいいから、その問題が解決するためには、一か八かで何でもやりたくなるんじゃないですか?きっと痛いところに鍼を刺したら、その痛みで、腰痛などの痛さが、なくなるのではないのかな?」そんなふうに考えたと思うんです。多分、鍼灸治療というものに経験がないみなさんは、大方は、そのように考えている方も、実は多いのではないかなと思います。

ところが、実際のはり治療というものは、それとはまったく違う仕組みが働いているのです。第一、見かけの印象とは違って、はりは刺すことで痛みは生じません。もし痛みのようなものがあるとすれば、それは「ひびき」です。ビビとか、ツツとか、時にはズッシーンとか、人により、場所により、あるいは症状により、違ってくるのですが、それが鍼の特徴でもあります。

もちろんこのような「ひびき」を伴わない場合もありますが、普通は、経穴(経穴)といってツボにうまくあったった時には、このようなひびきを伴います。実はこれは、明らかに、鍼の刺激が、感覚神経を通して、脳に届いたことを意味します。また更に、いえることは、この時に、神経伝達物質のひとつであるベーター・エンドルフィンが、脳から分泌されているのです。

実はこれが、鍼が痛みに効果を発揮する秘密であり、からくりだったのです。実は私たちの身体というものは、全体がひとつに繋がっています。ですからいろんなところに、関連をもたされています。例えば、右首と左腰がつながていたり、左首が右腰と繋がっていたりという具合です。また、ある神経や、筋肉の硬さやコリが、内蔵の働きに影響していたり、というふうに、私たちの身体には様々な関連があるのです。

こういうのを私たちは、学校では、「体制ー自律神経反射」とか「内蔵ー自律神経反射」とかいうふうに習いました。つまり、神経や脳の働きに、鍼の刺激を与えることで、有る神経物質を分泌させることで、脳や神経などに「反射」が起こり、それによって、痛んだ箇所が修復されるという考え方なのです。でも、わたしこれは正しいと思っていますが、わたしが更に臨床で学んだことは、「体全体の痛みは、脳内で起っており、痛みは、実は身体ではなくって、脳で感じている」というものでした。

ですから、鍼の刺激で脳から、ベーター・エンドルフィンが分泌されたということで、すでに脳は痛んだ自分自身の脳のある部分を、自分自身の力で修復していることになるのです。それを私たちは、「自己免疫力」とか「自然治癒力」と呼んでいるのです。

でも、もうひとつ、いえることがあります。それは、私たち人間の身体は、ひとつの物体でもあります。物体には、いかなるものにも、「波動」というエネルギーが生じています。特に東洋医学では「陰陽五行」といって、太陽や月、それから、木・火・土・金・水といって、地球上に存在する、5つのエネルギーのエレメントが、私たちの自然環境やからだ全体を支配しているのです。はり治療においても、理屈は同じなのです。はりという、金属による高いエネルギーが、私たちのエネルギーに影響を与えるのです。

通常、正しいエネルギーというものは、右回転をします。ところが神経や筋肉に痛みをともないような場合には、エネルギーの回転は左回転になります。つまり痛みの患部は、左回転のエネルギーが、「メビウス」を描いているのです。メビウスというのは、実は永遠という意味です。ですから、痛みが、治療しない限り、永続的に続くのは、そういう意味からです。ところが、はりという金属のもつ高いエネルギーが、痛みの波動の、エネルギーの回転を正常な右回転に、ただちに変換してしまうというはたらきがあるのです。

こういう考え方は、まだ、教科書はもとより、どの本にも書かれてはいませんが、わたし自身は、こういう考え方をもって、患者さんの治療にあたっています。ですから、今まで使っていました「神経反射療法」とか、つい最近紹介しました「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」という、わたしが名付けた、名前の名称は、こういう考えがもととなっているのです。ちょっと、難しいお話しになってしまいましたが、これが、わたしが答えられる「鍼は、どうして痛みに効くのですか?」の最新の答えであります。
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☆カナダ・トロント・ハイパークの朝の風景
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emoticon-0128-hi.gif鍼治療は、脳梗塞による麻痺や拘縮に苦しむ患者さんを助けることができるのか?(後半)

前置きの長いのがわたしの悪い癖、さて本題に入ります。脳梗塞や脳溢血は、脳の痛んだ場所により、麻痺や拘縮が起きます。例えば、右の側頭部、大脳の右脳に出血やつまりの症状が起れば、身体の左半分のどこかに麻痺や拘縮が起ります。これは、言い方を変えるなら、前回も「はり治療の限界点」でお話した。中枢神経に損傷を起こした証拠なのです。もし、中枢神経、簡単にいえば脳に損傷の問題がなければ、左右のどちらか一方が半身に麻痺や拘縮がおこることはないのです。

脳が損傷を受けていなければ、人間の身体は、両方がいっぺんに悪くなることはありません。どちらか一方の悪い方が患側といて、もう一方の症状が軽い方を健側というのです。そして、これは首から下の上半身と、腰から下の下半身とでは、患側と健側が左右違っているのです。では、脳梗塞などの症状を起こした患者さんはどうかといいますと。やっぱり、この患側と健側が存在します。だから、いくら、片麻痺といっても、治療する上では、はじめは患側を重視して治療すべきだと思います。

もちろん、当然ですが、脳梗塞などの症状を起こした患者さんは、首こり肩こり腰痛は、すざまじいものがあります。先日見えた患者さんですが、麻痺や拘縮がないという、大丈夫のはずのもう片方側の半身が、ものすごい筋肉の拘縮がみられたのです。でもこの場合は、原因は、脳梗塞の影響とはいえ、理屈からいえば、必ず患側の方は、治療でよくなっていきます。

では問題の脳梗塞の後遺症として残った麻痺や拘縮は、よくなっていくのかですが、たった一度の治療経験からは、何も話せる資格はありませんが、その時の治療では、はりを刺す前と刺した後では、筋肉の拘縮の状態が、動いたのです。そうわたしの手応えも、患者さん自身の感想も、確かに痛みと筋肉の拘縮の度合いが、違っていたのです。そうです、わずかでも緩んだのです。

もちろんはり治療は、神経の反射です。皮下の筋肉にはりを刺すことで、皮下あるいは筋肉の中にある感覚神経の感覚受容器に刺激が感受され、それが、脳に到達し、ベーター・エンドルフィンを産出しそれが、痛んだ脳の修復に役立っているのです。もちろんそれが出たということは、「ひびき」でも証明されていますが、更に、拘縮をやわらげたということは、筋肉を動かす運動神経にも影響を与えたということで、すごい治療の手応えのようなものを得ることができました。

わたしの仲間の訪問介護の仕事に携わる鍼灸マッサージ師に聞くと、保険の関係から、ほとんどが、マッサージであると聞きます。リハビリにストレッチやマッサージは欠かせないものだと聞きますが、本当は、脳に治療を施し、脳に刺激を働きかけるという意味では、はりの有効性は、見逃せないものがあるはずです。鍼灸師なら誰でもかまわないというわけではないのですが、もしパワーの高い鍼灸師が、治療にあたれば、相当な治療効果は、出せるのではないのかなという感想を持ちました。

もちろん、一口に脳梗塞といっても、症状の程度の違いは、様々であるし、個々の患者さんの条件や、「よくなりたい」という思いの程度にも差があることなので、これは一概に何ともいえない世界ですが、少なくともわたし自身は、初めて患者さんを診察させてもらった感想では、「希望は、まだ残されている」というようなことを感じることができました。でも鍼治療で、よくなるのはわたしではありません。最終的には、どこくらいよくなりたいのかという患者さん自身の思いと決断によるのではないでしょうか?
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☆カナダ・トロント・ハイパークの風景
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emoticon-0128-hi.gif鍼治療は、脳梗塞による麻痺や拘縮に苦しむ患者さんを助けることができるのか?

現代社会には、脳梗塞や脳溢血などの病気によって苦しんでいる人は多い。病気のあとの後遺症として、神経麻痺や筋肉の拘縮により、日常生活も制限されて、苦しんでいる患者さんがたくさんいる。その多くは病院で、急死に陥るか、あるいは一命を取り留めたとしても、病院の脳外科に入院生活を送り、リハビリという過酷な闘病生活に明け暮れている。あるいは、自宅で寝たきりとなり、訪問介護の援助を待つのが、現状である。

わたしは専門学校に通っている頃、鍼灸指圧マッサージの治療の限界を聞いたことがある。「将来、困っている人を助けることができる鍼灸師になりたい」というのが夢だったわたしには、とても関心事だったので、今でもはっきり覚えている。限界点は、「中枢神経に異状があるかどうか」だった。つまり、脳や脊髄神経に異状があるかどうかである。異状があれば、治すことはできない。逆に、もし脳や脊髄神経には異状がなければ、病気や症状を治すことは可能である。

話しは変わるが、わたしが八倉治療院を開院する前に、わたしは師匠から厳しいアドバイスをいただいた。「治療院の治は、治すという意味です。あなたが、患者さんの病気や症状を治すことができなければ、はじめからお断わりしなさい。もしそうでなければ、あなたは、看板にいつわりがあるということです」これに発奮した当時のわたしは、本気になって、患者さんの症状に立ち向った。

でも頭のどこかに、「治療の限界点」を意識したわたしは、「スクーリング」といって、自分が扱うことができる患者さんの制限を行なった。それは、「訪問介護を行なわない。つまり、自力かあるいは、解除してもらえれば、通院可能な患者さんだけを、治療させてもらう」というものだった。これには、今回のタイトルである。脳梗塞や脳溢血の後などに、後遺症として残る。神経麻痺や筋肉の拘縮などの患者さんは、ほとんどといって、扱うことはなかった。

でも、もうすぐ八倉治療院は、6月1日には開業8周年を向かえる。そうなってくると、口コミやあるいは、わたしのブログを見たということで、いろんなところで、情報を聞き当てて、患者さんが、遠いところからもやってくる。そうなるとわたしとしても、今までは、整形外科の患者さんどまりだったのが、もう脳外科の患者さんまで、避けて通ることができなくなってしまった。

かといってわたしの頭の中にある、師匠の戒めが消えたわけではない。でもわたしも、いつでも困っていらっしゃる患者さんの声を聞いてあげられる鍼灸師となることを目標としている以上、「少しでも楽になりたい」「今よりも動ける身体になりたい」そういう声を無視することができないようになってしまった。かといって、わたしは従来通り、患者さんを制限するスクーリングのバリヤを排除したわけではない。わたしもできたら自分のできる範囲以内で治療を行ないたいが、わたしも、そこはやっぱり人間、患者さんの強い要望があれば、気持ちが動いてしまうこともある。

(つづく)
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emoticon-0128-hi.gif 鍼治療は慢性疲労症候群を救えるか?

5月23日の産經新聞に「原因不明の『慢性疲労症候群』、周囲に理解されず…」という記事が、紹介されていた。すごく気になって、その記事を、わたしのブログでも紹介させてもらった。もしわたしと同じように気になる方は、どうぞご覧になってほしい。

本当にこういう症状をお持ちの患者さんは気の毒だと思う。本人は、つらい思いで苦しんでいても、おそらくはこういう場合は、脳の炎症という異状が見られるだけで、「慢性疲労症候群」と言う特定はされるかもしれないが、はっきりとした病気としては認定不可能だろう。ましてやよくわからないからと言って、「怠けもの」という扱いは、あまりにひどい。これでは、いくらいい治療方法があったとしても、もう気持ちの上で立ち直れないようにされているのも同じだ。

でもいつも思うことだけど、どうして西洋医学というのは、こうも難しいのだろうか?それはいろんなことが細分化されていて、こころと身体の結びつきなどはじめから考えていないか?無視しているから、こういう「慢性肥料症候群」のような病気は、平気で「原因不明」などと言ってしまうのだ。

原因は、はじめは「ストレス」なんですよ。そんなことわかっていることじゃないですか?こころの問題で、「イライラ、怒り、クヨクヨ、心配、不安」こういうことが度重なってくると、人間は身体の変調を訴えるようになるんです。だって、「気持ちが病むことを病気っていうじゃないですか?」何も「原因」なんて、特定しなくたって、そんなことはどうでもいいんです。

わかっていることは、こころの問題が身体に影響を及ぼしていることは確かですから、それが、運動器系の問題にせよ。自律神経系の問題にせよ。内分泌系、免疫系にせよ。それらはすべて、そういう症状が手がかりになりますから、そういう問題を、治療してあげればいいだけの話しでしょう。だから、わしたち鍼灸師は、患者さんが、訴えられるつらい症状をよくきいて、いかに治療で楽にしてあげられるかを考えるんです。

こころも身体も、苦しんでいる時は、自分ではどうすることもできません。でもそこで少しだけ、手を差し伸べてあげるだけで、人間のエネルギーが正常になり、今まであんなに病んでいた患者さんの自然治癒力が働き、元気をとりも出されていくのです。もう私たちはそういう患者さんをたくさん見てきましたから、こういうことは、べつに難しい問題ではないと思っています。ただ治療が正しい方向に向かっているかどうかだけが問題なのです。

産經新聞の記事の最後の部分に書かれていましたけど、「理化学研究所などは「患者の脳内で炎症が広い領域で生じていることを確認した」という研究成果を発表した。PET(陽電子放出断層撮影)の画像によって患者の症状と炎症の生じた部位を調べると、頭痛や筋肉痛が強い場合は帯状皮質と扁桃(へんとう)体の炎症が強く、また、抑鬱症状は海馬(かいば)(大脳辺縁系の一部)の炎症と相関していることなどが分かった。脳内の炎症が起こっている部位で脳機能が低下し、CFSの症状を引き起こしていることを示唆している。」ここがとても大事なところなんです。

人間の身体で起っている症状は、すべて脳の問題なんです。痛みもすべて、脳で感じていることなのです。だからこうした脳の「扁桃体」とか「海馬」の痛んだところを、反射刺激で修復できる鍼治療は、実に効果的な治療法だとわたしは信じているのです。ただひとつだけ、大切な条件があって、検査入院等でいろんな病院をたらい回しにされていろんな薬を処方され、脳の状態を劣悪なものにされてしまわないこと。そういう状況を排除できれば、鍼治療は、きっと「慢性疲労症候群」などの病気を救えるだけの可能性を充分もっているとわたしは思っています。
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emoticon-0128-hi.gif 治療院・整骨院・病院いっそみんな自由診療で勝負してみませんか?

最近ある方と、コーヒーを飲みながらお話をしたのですが、面白いことを言っていましたね。「いいそのこと、治療院も整骨院も病院も、みんな『自由診療』にしてしまえばいいんですよね」って、あっさり言われるんです。その方のいい分は、「みなさん、大切な身体なのに、あまりにも簡単に治療院や病院を選びすぎるんですよ。もしこれが、保険を使わないで、自分の財布からお金を出して、治療費を支払うとなったら、慎重に選びますよ!」そうですね。わたしも思わず身を乗り出して、お話に聞き入ってしまいました。

「みなさんは、薬に対して考え方が、甘いんですよ。治療という名のもとに、堂々と治療費が使われていますが、あまりその薬害ということには、真剣に考えている人は少ないのです。第一、薬というものは、使用する限り、作用に副作用ということで、マイナスの面があることを、もっと患者さんは真剣に考えるべきなのです。もしそこにもっと関心の目を向ければ、医療というものはもっと変わってくるはずです。それから、医療そのものに目を向ければ、医療のあり方も変わってくるはずです」

それから、「賢い患者さんは、医療を選び、医者を選び、病院を選ぶはずです。そうなれば、当然、いい治療院、いい整骨医院、いい病院しか残れません。そうなれば、国の財政の赤字の根本原因である『医療費』の問題も解消されるはずなんです」そこまでおっしゃられるのです。わたしは、それを聞いていて、胸がすかっとしましたね。

実は「治療院」「整骨院」「病院」と医療関係を羅列しましたが、この中でほとんど原則的に「自由診療」で治療が行なわれているのは、「治療院」だけなのです。だから「治療院」の「治療費」は決められた定めは存在しません。ですから、患者さんさえそこを承知さえしておられれば、20分の治療で「10万円」の治療代というのも成立します。決してこれは違法ではないのです。

もちろん下手な治療院は、こんな治療費を掲げれば、明日にでも潰れて、看板はなくなります。例えがだいぶオーバーだったかもしれませんが、これに近い経営をしているのが、病院です。実際は保険治療で行なわれていますから、患者さんも、文句ひとつ言わずに、治療を受けていますが、もしこれが、「自由診療」だったら、先ほど例えた、治療院と同じことが、起こり得るんです。

全く患者さんがよくなることもなく、もう長い人で3年から5年も、そこに通院している「整骨院」も同じことです。もしこれも、ご自分で治療費を全額支払う。「自由診療」なら、とっくにつぶれています。だから、治療院と同じように、整骨院も病院も、ひとつここは、頑張って実力本位で「患者第一主義」に立ち返って、私たち治療院のように「自由診療」で勝負してみませんか?

生き残るのは、本当に優秀な、「鍼灸師」「あん摩マッサージ指圧師」そして「柔道整復師」と「医師」のみ。そうなれば、きっとみなさん健康になるし、日本の医療も、否応無しに向上するし。無駄な「医療費」は、いっさい削られ、日本は、世界初の黒字経済大国に躍り出ます。そうなったら、世の中、平和で、安全、安心になります。そうなったら痛快ではありませんか?
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