カテゴリ:自然治癒力( 30 )


「頭痛薬を飲んでいるうちは頭痛は治らない。痛み止めを飲んでいるうちは神経痛は治らない」

あの、このタイトルは、長いですが、本当はさらに長く続くタイトルなのです。多分、何ページでも続けようと思えば、続けられます。試しに、もう少し続けてみましょうか?

痛み止めを飲んでいるうちは、生理痛は治らない。

降圧剤を飲んでいるうちは、高血圧は治らない。

便秘薬を飲んでいるうちは、便秘は治らない。

胃痛の薬を飲んでいるうちは、胃痛は治らない。

睡眠導入剤を飲んでいるうちは、不眠は治らない。

抗うつ薬を飲んでいるうちは、うつ病は治らない。

精神安定剤を飲んでいるうちは、精神不安定は治らない。

花粉症の薬を飲んでいるうちは、花粉症は治らない。

ステロイドを使っているうちは、アトピーは治らない。


ざっとこんな感じで、きりがないほど、このタイトルは、続けようと思えば、続いていくのです。皆さんはどうでしょうか?この中のタイトルで、なるほどなあって思えるものっていくつかありませんか?そういえば、確かに、薬を飲むこと。使用することで、一時的には、治るけど。また、一定の期間が過ぎると、同じことを繰り返している病気って、確かにあるものです。

でも、また、繰り返すようでは、それは、「治った」と言えるのでしょうか?「治まった」「抑え込んだ」と「治った」とは、ニュアンスがだいぶ変わってきます。最悪「誤魔化した」という言葉が、ありますが。「頭痛薬を飲んでいるうちは、頭痛は治らない」という、「不変の事実」は、ずっと言葉を変え、永遠に続けられているに過ぎないのです。

これは一体どういうことなのでしょうか?そこには、もう一つの「不変の事実」が隠されているのです。それは、「薬では、身体を治すことはできない」ということです。「クスリ」というものは、字の通り、人の体の状態を「楽」にすることはできますが、「治す」ことはできないものなのです。確かに、苦しい時には、一時的には、苦しみから解放はしてくれますが、やはり一時しのぎであることは、いうまでもありません。

ところが、鍼灸治療では、「一体これまでの苦しみはなんだったんだろう?」と思うくらい、継続的に苦痛な状態から解放されることが可能な時があります。頭痛、生理痛、高血圧、便秘、胃痛、不眠症、うつ病、精神不安定、花粉症、アトピーなどの病気や症状など、とても西洋医学的には治りにくい病気でも、鍼灸治療では、比較的簡単に「治る」場合が多いのです。

でも、ここでも語弊があってはなりませんから、正確に言わせてもらいます。別に鍼灸治療が、このような病気や症状を直接に治しているわけではありませ。もし鍼灸治療が、これらの病気や症状を治せるのなら、頭痛も生理痛も高血圧も便秘症も全ての人を鍼灸治療で治すことができるはずです。でもそこに、「治る人」と「治らない人」がいるのはどうしてなのでしょうか?

つまり、病気や症状を治しているのは、私たち自身の身体なのです。私たちの身体にもともと備わっている免疫力(=自然治癒力)というものがあります。その力が、症状を改善し、病気を治しているのです。

ですから、もう一度正確に言い直すことにします。私たちの身体の症状や病気を治しているのは、もともと私たちの身体に備わっている免疫力(=自然治癒力)であり、鍼灸治療は、その免疫力(=自然治癒力)を引き出す為のお手伝いをしているのに他ならないのです。

とても細かな結論を引き出すために、長く紙面を費やしてしまいました。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これだけの結論を引き出すために、わたしは、何年間も費やしてきました。わたしが、鍼灸師として、治療院を始めた頃、毎月のように師匠に報告させてもらった時期がありました。

「今月は、40人の患者さんを治療して治すことができました」そう言うと、師匠は、「ええ、誰が治したんですか?」と意地悪く問い返されたことが何回もありました。でも今回の私のブログを読まれた方なら、私がいかに「稚拙」な報告をしていたかがよくわかるはずです。
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「風邪をひく時には、しっかりひく」これが一番の対処法です

正月が過ぎた1月2月は、本格的な風邪のシーズンです。学校は風邪のために学級閉鎖が行なわれたり、職場でも、風邪による早退や、欠勤なども多く見受けられます。電車の中も、街ゆく人々も、まるでマスクマンばかりが増えていき、風邪の季節の到来を日に日に感じられるようになってきました。

もし風邪をひかない人がいたら、それは素晴らしいことです.なぜなら、免疫力が高いことの証明でもあるのです。免疫力と言うのは地味ですが、このような時に発揮します。学校では卒業式の日には、皆勤賞という変な表彰が行なわれます。でもわたしは、皆勤賞と言うのは、今までは、こころの中では、どこかバカにしてきました。風邪をひかないと言うことが、非人間的な感じに受け取られたからです。

でも、わたしは、医療の道に進むようになって、初めてその意義が理解できるようになって、その価値がわかるようになりました。皆勤賞と言うのは、免疫力が備わっているからこそできる偉業なんだと言うことが、理解できるようになったのです。やっぱり、表彰してあげてもおかしくないくらい素晴らしいことなのです。

でもやっぱり、冬になれば、細菌やウイルスが、発生しやすいことは確かで風邪をひいいてもちっともおかしくはないのです。でも、注射や薬で、治したつもりになって、学校にいったり、会社に出勤したりする風潮は、あんまり好ましい対応とは言えないと思っています。

人は風邪をひく時には、熱が出ます。発熱、発汗がおこります。鼻水が出たり、咳が出たり、場合によっては、下痢や嘔吐が怒る場合があります。実は、注射や風邪薬は、これらの症状を抑えるためのものです。でもこれっておかしくありませんか?

人が発熱するのには理由があります。それは、風邪の病原である、最近やウイルスが熱に弱いことがわかっているから、退治するために敢えて発熱が行なわれているのです。発汗が行なわれているのは、最近やウイルスが退治された後に熱を冷ますために発汗が行なわれているのです。

また、発汗や鼻水や下痢や嘔吐には、共通していえることがあります。それは、排毒が、身体の中で行なわれているのです。身体は、代謝を高めるために、身体に余分なもの、決して有益でないものを体外に出そうとする性質があります。それが老廃物です。しかし老廃物は、ただいらないものというものだけではなく、いっしょに毒素も入れて体外に排毒しようとしているのです。

人間の生きていくために必要な働きを、「生理」といいます。だから、風邪をひくことでおこなわれている生理現象は、まさに人が生きていくために必要な生理現象といえます。でもその働きを、注射や薬で抑えたりごまかしたりしていたら、どうなると思いますか?身体を守ろうとして働いている免疫機能が狂ってしまうのです。一旦狂い出すと、もうなかなか元には戻らないのがわたしたちの身体なのです。あなたはどちらの道を選ばれますか?

風邪をひいたら、安静に3日間の休養が必要です。安静にじっと大人しく休養が取れれば体外の風邪は、免疫力によって、克服することができます。それが、実行できれば、風邪が治った後も、一度かかった細菌やウイルスには、二度とやられることがないという二度なしの「抗体」というものが、人の身体には備えられます。もう一度冒されたウイルスには、冒されることがないのです。

さああなたはどちらを選ばれる方ですか?それは、風邪をひかれたあなた自身の問題です。どちらをとるかは、あなたの自由です。でも、その選択は、今後のあなたの生き方に大きな違いをもたらすことは確かです。もしわたしに、いわせてもらえば、わたしなら、はっきり言わせてもらいます。風邪は、インフルエンザも含めて「風邪は、ひく時にはしっかりひけばいい」のです。3日間の安静が、いくら辛くても、あなたの何よりも大切な健康を現在と将来にわたって守り続けてくれるのです。免疫力=自然治癒力を高めることがなによりも大切なことなのです。
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病気は、若い人ほどよく治る

治療に年齢は関係ないと思います。誰だって、健康で快適な生活を願っているし、できたら病気やつらい症状は避けたいものです。年齢に関係なく誰でも健康生活を営む平等な権利を持っているはずなのです。

でも治療する側の本音を申しますと、治療をはじめられるなら、なるべく若い方を歓迎したくなるものです。なぜなら、治る.良くなる。その速度が、全く違うからです。特に、症状が重いか軽いかは、あまり問題ではないのです。

問題は、身体に備わっている免疫力の高さの問題なのです。当たり前のことなのですが、年齢の若い方の方が、持ち前の免疫力は、高いはずです。わたしたちのような患者さんの免疫力を引き出すことで、症状の改善を図ったり、病気を治していく治療では、持ち前の免疫力の高さは、治療効果にすごい影響力を持っているのです。

治療者は、患者さんの治療をお引き受けする限りは、できることなら治って欲しいと願います。そういうことを願いながら、初診の患者さんを診させてもらうのです。もし仮に、これは、とても病気を治すお手伝いができないと思われるケースであれば、きちんと理由をお話しした上で、お断わりしなければなりません。それが、強いては患者さんを尊重することになると思うからです。

もし、できないことを、さもできるように希望を持たせてしまうようでしたら、治療者としての良心から背くことになるからです。治療者として「手を引くこと」を「リファー」と言いますが、もし自分がリファーすることで、抱え込まなかったら、もしかしたら、その患者さんは、また、新たに治療者に出会い治る可能性がうまれます。もしそれがなければ、また、新たにこの患者さんに、無益な失望感を与え無駄な時間をも費やさせてしまうことになるからです。

本当なら、治療に携わるものとしては、年齢が若く、症状もあまり重くない患者さんをより多く受けさせていただいて、どんどん治させていただくことが理想です。そうなれば、どんどん収益も高くなり、評判も上がり、治療院としての評判も上がるからです。

でも治療する側も人間ですから、「評判を聞いて伺いました。どうかわたしの病気を治してもらえませんか、どこに行っても良くならず、とてもからだがつらいのです」というようなことを聞けば、やはり心が揺れ動きます。また、それがお年寄りで、とてもつらそうな状態であればあるほど、なんとか楽にさせてあげられないものだろうか?と、ついに仏ごころのようなものが、出てしまうのです。

でも実際は、こういう患者さんは、はじめから苦戦はさせられることはじゅうぶんわかっているのです。わたしたちの治療の決めては、やはり、患者さんの持っておられる自然治癒力なのです。要するに、治しているのは患者さん自身の身体に備わっている免疫力に他ならないからです。

実は、本当のところを申しますと、それは西洋医学も、東洋医学も同じなのです。治しているのは医者でもなく治療者でもなく、患者さん自身に備わっている免疫力なのです。治療者はただ、それを上手くひきだすことができるかどうかに、手腕がかかっているのです。

医者も鍼灸師も本音を申しますと同じようなものです。免疫力がゼロに限りなく近づいているお年寄りも、潜在的にじゅうぶん備わっている可能性がある若い人達の方が好ましいに決まっているのです。でもそうも行かないのが、医療の世界です。いくら難しいだろうなって、わかっていても、例えわずかな治る可能性があるのであれば、お手伝いさせてもらいたいと思う気持ちがあることも確かなのです。

でもわたしたちのような治療は、一日にそう何人も診させてもらえるわけには行きません。だから、どうしても患者さんを制限することも必要になってきます。でもそれはあくまでも治療者の都合でしかありません。ですから、患者さんは、その点については考える必要は全くありません。

ただ、病気は、早いほど、また若い人ほど、早く良く治るということは、頭のどこかに入れておいて欲しいと思います。
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鍼治療には、合う合わないの相性はありません。どなたにも免疫力を高める効果があるのです。

この前、初診の患者さんとの問診で、「鍼治療は、わたしには、相性が悪いんでしょうか?」って聞かれました。前にも他の患者さんから聞かれたのを思い出しました。そういえば、患者さんは、前に一度受けた鍼治療が効かないとそのように考えるものなんでしょうね?でも、それは、鍼との相性ではないですね。

病院でお医者さんから処方されたお薬が合わないとかいうことは、あるかもしれませんが、鍼が合わないということは、普通はありません。鍼灸の歴史は長く、もう2千年以上も昔から、行なわれてきた伝統的な医療です。もしそれに合う合わないがあったなら、そんなに長い伝統の継承は、あり得ないことだとわたしは、思うからです。

でもお医者さんもいろんなお医者さんがいらっしゃるように、鍼灸師も同じです。経験が浅い鍼灸師から、ベテランの方まで、鍼治療の考え方もやり方も千差万別なのです。患者さんから詳しく聞いたわけではありませんが、「えー、そんなやり方ってどうなのかなあ?」って思うこともないわけではありません。

でも、わたしも患者として、現在にいたるまでいろんな鍼灸師さんに出会い、治療を受けてきました。やはり、人間ですから、上手い下手は当然あります。でも、鍼灸師の資格は、厚生労働省、あるいは、文部科学省の認める国家資格です。間違いなく、専門家であることはいうまでもありません。

ただ、歴然としているのは、治療者としてのパワーの違いなのです。その点につきましては、ブログの中の記事「鍼治療の効く効かないは、うつところではなくて、うつ人で決まる」というところで詳しくお話しさせてもらいましたので、興味がある方は、一度検索してみてください。今も毎日よく読まれている記事のひとつです。

鍼灸師は、ある面気功者と同じです。径絡経穴といってツボを使って、氣(エネルギー)を調整します。ですから、鍼は誰が打っても、同じ効果が得られるのではなくて、鍼灸師によって、全く得られる効果が違ってくるといっても間違えないと思います。

また、鍼灸師の鍼治療の考え方が違うと、やり方までまったく違うのです。使用する鍼の本数も、鍼の打ち方も、全然変わってしまうのです。ですから、鍼治療は、やったことが有るか無いかではなくて、誰にいつごろ治療してもらったのかが問題になるんじゃないかなって思います。

でもわたしは最近、鍼治療について、臨床の中で核心的なことについて勉強させてもらいました。それは、鍼は、どのような患者さんであれ、免疫力を上げるのに貢献していることを知ったのです。もちろん、免疫力を高める方法は、鍼治療以外にもいろんな方法があります。でも、指圧鍼灸などの治療は、間違いなく、免疫力を高めるための自然治癒力をもたらします。

そして、好転反応はあっても、薬害のような副作用は見られません。そういう点が、長い年月、日本でも多くの治療者と患者さんの深い理解に支えられて、やって来れることが出来たのだと思います。今の人は、結論を出すのが早すぎます。

鍼治療は、合う合わないで決めつけないで、どうか、今まであなたが出会ってきた医者の数の半分でいいですから、間違いなく、免疫力を高めてくれる治療者との出会いを探し求めて欲しいと思います。そういう意味でも、最初は、気軽に、あなたの話を聞いてくれる鍼灸師が、一番の近道ではないかなとわたしは思います。
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029.gif鍼治療は、あなたの身体の免疫力を引き出してくれる

人の身体には、「免疫力」という身体を守る素晴らしいシステムがある。風邪をひきにくいからだ。病原菌といつも闘ってくれる免疫系。その中のナチュラルキラー細胞などは、がんの細胞と常に戦ってがんの発症を抑えてくれている。このような素晴らしい免疫システムは、本来誰の体にも備わっているのである。

また、免疫力のことを自然治癒力とも言われているが、人の身体の丈夫さや、健康であるかどうかの基準は、どうもこの免疫力の強さが決め手になっている。ところが、その力は、各々人によってだいぶ個人差があるのもまた事実である。では、どうしてこの免疫力を引き出したり、培うためにはどうすればいいのだろうか?こういった問題を、これからみなさんと一緒に考えていきたい。

私が前に通っていた体操教室の先生は、大変研究熱心な方で、免疫力を上げる体操とかを、いろいろ勉強して、私たち生徒に教えてくれた。私もそれを一生懸命に体操に取り入れて、やってみたことがある。でも、先生自身、免疫力というものがあまりよくわかっていないのか、いつか、教えながら、ひとりごとのように「免疫力を高めるには、どうしたらいいのかな?」ってつぶやいたことがある。

身体の仕組みや機能に詳しい体操の先生ですら、免疫力を高める方法の決め手を欠くのは、その方法が、実はとても難題であることを明らかにしてくれたと私は解釈した。身体の免疫力を引き出す方法は、実は、こころと体の問題もあって、とても難しいものなのである。

私にしても、「身体の免疫力を引き出す方法を教えて欲しいと言われたら、少し戸惑う。でも逆に、「免疫力をどんどん低下させる方法」は、結構詳しい。じゃあ、免疫力低下させる方法から、取り上げてみることにしたい。

1、身体を、むやみに酷使し、疲れさせること。
2、ありとあらゆるストレスをいっぱい溜め込むこと。
3、薬を頻繁に常用すること。
4、西洋医学を積極的に取り入れ、悪いところがあれば、すぐに手術を受ける。
5、生活にゆとりもなく笑うことも少ない。


思いつくままに例を挙げてみたが、こういう人は、患者さんでも、実に病気になりやすい。そして、病気になっても治りにくい人なのである。ただ、紛らわしいのは、運動と栄養である。いくら、体が丈夫になるからといって、運動して身体を鍛えようとする人がいるが、身体をやたらと鍛えることは、免疫力を上げることは、必ずしもイコールにはならないのである。むしろ、運動もしすぎた場合は、マイナスが多い。運動と休養のバランスを考えて、いつも体調に気をくばることこそ、免疫力の向上に有益な方法である。何事もバランスが大切なのである。

では、いよいよ本題である「免疫力を引き出してくれる良い方法」として、鍼灸師として、臨床の中から、免疫力を高めてくれた実例を、10例、挙げさせてもらうことにする。

1、あまり物事に、縛られない、こだわらない自由な生きかたを心がける。
2、ポジティブな生きかたを大切にし、心の健康を大切にする。
4、生活にゆとりを持って、なるべく楽しく笑って暮らせるように心がける。
5、孤独にならないで、独りでむやみに頑張ろうとしない。
6、強い薬はなるべく飲まないようにする。
7、医療は、病気になる前に予防を心がける。
8、家族や友人を大切にし、感謝の心を忘れない。
9、情熱的な恋愛は、免疫力を引き出す最良の方法かも。
10、ヨーガは、運動器系と自律神経の働きを良くするバランスの良い最良の運動である。


そして、最後に鍼灸師としてお勧めしたいのは、鍼治療。こころと身体をコントロールする最終的な機能をつかさどっているのは、人間の脳。その脳は、神経を媒介としてあらゆる組織に命令が発信される。そのボタンである、ツボのスイッチを入れられるのが、鍼灸師の力と裁量にかかっている。最良の鍼灸師だけが、その361個のボタンを上手に操って、あなたの免疫力を最大限に引き出すことができるのである。
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029.gif わたしが東洋医学を志したのは東洋哲学を勉強していたからです

わたしは東洋医学を志す前に、東洋哲学に興味があり、そういう勉強から、東洋医学を見ていました。だから、今もこうして鍼灸の治療の世界に入っていっても、物の見方や考え方のどこかに、根本的に東洋哲学のようなものが存在しています。それが治療を行なう上でも、何かと活かされているということは、自分でも興味深いことだと思っています。

よく東洋医学と西洋医学は、比較されますが、じゃあ何が違うのかといえば、わたしから見ると、西洋医学は、すごく闘争的な感じがするのですが、それに対して東洋医学は、非常に調和的です。例えば、「痛み」ひとつとっても、西洋医学は、これを悪い物というふうに捉えて、これを注射や薬を使って、押さえ込もうとします。ところが、東洋医学では、いいか悪いかという判断ではなく、痛くても、これは、神経の働きからいったら、正常な働きであると捉えるのです。だから、治療する時には、この痛いという神経の働きが、治療では活かされてくるのです。

もともと、東洋医学では、良性や悪性。いいか悪いかという二元論は、存在しません。いい時もあれば悪い時もある。「自然」が変化を繰り返すように、「人間の身体」も絶えず、変化しているというふうに捉えているので、悪い物はやっつけてしまおう。という考え方は、もともとないように思います。そこが闘争と調和の違いなのです。

わたしは、もともと東洋に生まれ育った東洋人ですから、自然と東洋的な物の見方や考え方が、自分に備わっています。ですから、治療も自分が、何が何でも治してやろうという考え方は、持っていません。鍼灸治療も同じです。治療者が治すのではなく。もともと患者さん自身が持っている「治そうとする力」自然治癒力で身体が良くなっていくのです。ですから、治療者はなるべくそれを妨げないようにする。治療者の立場は、あくまで自然治癒力を引き出すためのお手伝いなのです。

でもそれが治療の場合、面白いくらい効果を発揮するのです。どうして機械も使わない。薬の使わない。なのにどうしてこんなに患者さんの身体が回復していくのか?そう思う時が何度もあります。まさに、「自然流」これが、東洋医学の世界なのです。何でもそうですが、下手に敵を作って戦うより、調和していくように努力した方が、数倍いいのではないかと思います。みなさんはどう思われますか?
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029.gif お腹がゴロゴロするときは排毒が始まっている

みなさんはお腹がすいてきた時、お腹からゴロゴロする音を聞いたことはありませんか?これは、正式には「グル音」といいます。これは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)といって、腸や胃が食べ物を消化するためにうねり動く時に聞こえる音です。実際には、腸管内の内容物とガスが移動して発生する音なんですね。

こういうグル音を聞いた時には、みなさんはどんなことを考えますか?まあ、わたしなら、「やっぱり、お腹がすいているんだなあ。なにか、美味しい物でも食べようかな」そんなことを考えて、さっそく、冷蔵庫の中を除いてみるに違いありません。ところが、実は、これは、腸の中で消化活動とは別に、排毒が始まっているという証拠なのです。

わたしたちの身体って、本当にすごくよく出来ていて、わたしたちが知らないところでこんな素晴らしい働きをしているんですね。これを知らないで、食いしん坊なわたしのように、おいしい食べ物を食べてしまうと、せっかく始まった排毒がピッタッと中止されてしまうんです。よく昔の人は、「間食はするな」とか、「腹八分目」とか言うでしょう。あれって、実は大切ないましめだったんですね。

ところで、お腹がゴロゴロいい出すのは、大抵は,夜ではありませんか?なぜかわかりますか?前にも自律神経の働きを何度も説明させてもらいましたが、もう一度、ここで復習させてもらいますね。自律神経というのは、自分の意志では、コントロールすることが出来ない神経のことです。内蔵や器官などは、まさに自律神経の働きによって調整されています。

この自律神経は、昼と夜では、異なる二つ働きのモードがあるということをご存知でしたか?昼間は交感神経モードといって、勉強したり働くために必要な、頭や筋肉を働かせるように血液を多量に送っています。ところが夜は、身体を休め、食べ物の消化が始まりますから、内蔵や器官に働いてもらわないと困ります。このように夜には副交感神経モードといって、臓器に働いてもらうために消化活動が始まるのです。夜、夜中の遅くに食事をしてはいけないというのは,こういうことだったんですね。

その消化活動が終了された頃に、お腹がすいて、今度は排毒活動が始まるのです。なんて人間の身体てうまく出来ているんでしょうね。これで、どうして,夜にグル音が聞こえるようになるのか,わかってもらえますか?実はもう一つ、グル音がよく聞かれることがあるのですが、ご存知でしょうか?実は、昼までも鍼治療をやっていると、お腹がゴロゴロとなり出すんですよ。まるでおなかの中にカエルでも飼っているのかなって感じです。

実は、これにも仕掛けがあって、ハリ治療は、仮に昼までも自律神経の働きを、お休みモードの副交感神経モードにしてしまう働きがあるんです。女性の患者さんは、あんまりお腹が鳴り出すと、恥ずかしそうにされるのですが、これは、自律神経の働きが、見事に副交感神経モードに変わった証拠なんです。そこまでは、わたしもよくわかっていたのですが、実は、消化終了と同時に、デトックス=排毒活動も始まっていたんですね。これは、アメリカの革命的な食事療法で有名な、フォアーマン博士の著書に書かれていた物です。実は、わたしは、カナダ人の妻に教えてもらいました。

このように、わたしたちの身体は、目に見えないところで、わたしたちが知らないところで,すごいシステムが働いているんですね。でも、肝心なわたしたちがそういうことを知らないでいると、せっかく、排毒をしてもらっているのに、「消火活動に水を差している」のと同じことになってしまうのです。知らないって言うことは、とても恐ろしいこともあるんですね。
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029.gif治療の後の休養は、さらに治療効果を上げる

患者さんから、「最近、運動不足なんですが、やっぱり運動した方がいいですか?」と、聞かれます。年齢の多い方や、若い方など、年齢関係なく聞かれる場合が、あまりに多いことに驚きます。筋肉のコリや痛みの問題を、スポーツなどの運動で解決されようとする気持ちは、よくわかりますが、それは実は、ケースバイケースで、少なくとも治療中は、運度をするというのは、大きな間違いなのです。

きちんと、今の状態が回復した後で、鍼灸マッサージ師の「OK」が出てから行うことはいいのですが、そうでない場合は、目先の運動にこだわらないで、休養をとることを第一に心がけてください。治療の後の休養は、さらに治療効果をさらにたかめてくれます。

ところで、「筋肉」というのは、2種類の繊維でできていることはご存知でしょうか?「アクチン」と「ミオシン」という二つの繊維が、重なり合うようにできているのです。イメージ的には、折りたたみの傘の柄が、短くしたり、長くした時に太さが違う柄が重なり合います。ちょうどアクチンとミオシンの関係は、傘のような柄の仕組みに似ています。

じゃあ、「筋肉のコリ」はどういう状態をいうのかといえば、その二つの筋肉が、収縮して、重なり合ったまま、疲労物質の「乳酸」が、ベットリと接着剤のような働きで、筋肉の繊維に付着してしまい、収縮したままの伸びにくくなった状態にあることを言うのです。ちょうど、折り畳み傘の傘の柄を、短くした状態が、さびかなんかでのびにくくなってしまった状態に似ています。

通常、筋肉にコリが生じた場合は、その部分は、「固く」見た目にも、少し「あつく」ふくれた状態になっています。そういうことを無視して無理に運動しようとしたら、筋肉の繊維を無理やり伸ばそうとするわけですから、さらに、痛めて状態的には、さらにと「乳酸」の量を増やし、悪化させることになります。場合によっては、筋肉の繊維が炎症を起こし、筋肉がけいれんしたり、運動ができないような状態になることがあるのです。

運動も筋肉や神経が健康状態にあり、さしあたって何も問題がない場合は、大いに運動はやってほしいことですが、やってはいけない場合もあるあることを、覚えておいてください。「運動」よりも「休養」が、あなたの身体は求めています。そういうサインを見落としてはいけないのです。単純にいうと、運動は、筋肉が「収縮」させる方向に働きますが、「治療」と「休養」は、その反対で、筋肉を「伸展」させる方向に働くのです。ですから、「治療後の休養は、間違いなく治療効果を高めてくれる」のです。
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029.gif免疫力を向上させる鍼灸治療

よく免疫力のことが、話題になります。言葉では、わかっていながら、実際には理解されていないのが、この「免疫力」ではないでしょうか?さて、それでは、免疫力という言葉を、他の言葉に置き換えるとしたら、どんな言葉が該当するでしょうか?わたしは、「自然治癒力」という言葉がふさわしいような気がします。

人間の身体には、本来、自ら「治す力」が存在しています。それを「自然治癒力」といっています。例えば、人の身体が、細菌やウイルスなどに感染したとします。身体は、それに対してどのような反応を示すのでしょうか?風邪やインフルエンザなどを考えてみるとよくわかりますが、高熱が出るでしょう。それは、私たちの身体は、細菌やウイルスなどは、熱に弱いことを知っていて、自ら高熱を発して、それらの菌と闘っているのです。そういう人間のからだに本来、備わっているシステムを免疫力、あるいは自然治癒力といっているのです。

ところが、いくら言葉で理解できていても、人は平気で風邪をひいたからといって、病院へ行き、医者から鎮痛剤や解熱剤などをもらってその熱を安易に下げようとします。せっかく人間の身体にある免疫系が、力を発揮しているというのに、果たしてそれでいいのでしょうか?

実は、インフルエンザだって同じことなんです。本気になって、3日間くらい、休暇を取って休んでいたら、必ず身体が回復してくるはずなのです。そして、その感染を押さえることで、身体に、あらたな抗体といって、感染してしまったその菌に対して、二度と負けない、抗体をつくり出す、強い身体をつくりあげる働きが、人間の身体にはシステムとして備わっているのです。それを活かすか殺すかは、その人の考え方次第なのです。

また、よく免疫力を強くするにはどうすればいいのかを聞かれる時があります。わたしからすれば簡単な話しです。栄養のバランスや休養に心掛けて、規則正しい生活をする。適度な運動を習慣化し、身体を鍛える。というのはよく言われることですが、それ以上に、なるべく、「薬にたよらない生活」を心掛けることが大切なことだと思います。

そのためにも、鍼灸マッサージなどの治療は、身体本来の自然治癒力を高めることで、つらい症状や病気などを治すといった、働きをしますので、免疫力を高めるための最高な治療方法だと思います。間違いなく鍼灸治療は、あなたの免疫力を向上させてくれます。
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029.gifどうして鎮痛剤は、鍼治療の妨げになるのですか?

あの、わたしは前にもお話ししたことがあると思いますが、わたしは、急性腰痛(ぎっくり腰)のように激しい痛みの症状を訴える患者さんが見えても、あまり困ることはありません。そのくらいだから、腰痛や神経痛など、かなり痛みがある重症の患者さんでも、わたしの治療には、特に問題はありません。ただ、手術をされた後、このような痛みの症状を訴える場合。または、骨などの変形により、器質的な疾患がなければ、という条件は付きます。

それ以外は、大抵治療には、さしあたり問題はないのです。むしろ、患者さんが鎮痛剤を使用されている場合は、非常に治療は、やりにくい状態であることが多いです。これは、少しわかりずらいことなので、少し説明させてもらいますね。

みなさんは、「どうして、鎮痛剤は、鍼治療の妨げになるかわかりますか?」痛みがあれば、鎮痛剤を飲んで、痛みをやわらげるというのは、一見、自然な行為に思われます。現に私たちは、腰や膝などが痛いとき。または、頭痛や生理痛がおこった時には、ほとんどの方が、この鎮痛剤を使用されているようです。では鎮痛剤を飲むことで、腰痛や膝痛や頭痛や生理痛などの症状や問題は解決されたのでしょうか?もしそれで治ったといわれるなら、私たちの苦労はいりません。それはただ治したというのではなくて、痛みを一時的に押さえたということに過ぎません。その証拠に、薬の作用する時間が過ぎれば、また痛みはもどってくるからです。

じゃあそれは、治療とは言えないんじゃないですか?そうなんです治療ではないのです。患者さんがつらいと仰るから、一時的に痛みを遠ざけただけなんですよ。でもそれって、いつまでももつものじゃないんですね。その通りなんです。それどころか、薬の量は増えていくし、より強いものへと薬の強さのグレードが上がっていくだけなんですね。そうなんですか。段々薬が効かなくなっていくと、そういうことになるんですね。それじゃ困るんじゃあないですか?本当に困るんですよ。

困るついでに、今度は私たちの鍼治療をやっている立場になりますと、本当に困ってしまうんです。痛みを感じる神経の働きは、実は正常なものなんです。そうして患者さん自身に、体は何かを訴えているんです。注意とか警告とかね。私たちにからだの異状や緊急事態を知らせるように、全く正常な働きをしているんですね。ところが、鎮痛剤って、その神経の正常な働きをしているのを、鈍らせてしまう薬なんですよね。

こうなりますとね。今度は、痛みを発している患部を治療しようとした時に、どうしても必要な神経が、働きを鈍らせてしまっているので、今度は治そうとする時に働いてくれなくなってしまうんです。またはうんと働きが鈍くなってしまうんです。

実は鍼というのは大抵は、ツボに刺しますよね。ツボに刺すことで、その皮膚や筋肉の中にある。感覚受容器という、いわばセンサーの働きをしているものに、刺激が伝わるようになっています。そうすると今度は、感覚神経に乗って、背骨を通って、脳にその刺激が到達するんです。そうすると、今度は、脳からベーター・エンドルフィンという。神経伝達物質が、生成されて、それが痛みを治してくれるんです。だからどうしても、はり治療には神経の正常な働きというものが、必要だったんです。

どうですか、これで「どうして鎮痛剤は、鍼治療の妨げになるのか?」わかっていただけましたか?もちろん、鎮痛剤を飲んでいる人でも治療はできますよ。でも、その場合は、すぐによくなるのではなくて少しづつ良くなっていくんだって思って下さい。

もともと、鎮痛剤は、人間が、ベーター・エンドルフィンを真似て作ったものなのです。でも、こちらのベター・エンドルフィンは、もともと、私たちの体を作られた神様が作られたものですから、完璧なんですよ。だから、薬の副作用すら治してしまう働きがあるんです。ただ、そういう働きまで引き出すには少し時間がかかるのです。だから、やっぱり、私たちは、極力、鎮痛剤のような神経の働きを鈍らせてしまうような鎮痛剤や精神安定剤のようなものを飲むべきではないと思います。みなさんはどう思いますか?やっぱりそれでも、安くって手軽な方法を取りますか?たとえ治らなくても。
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