カテゴリ:大腿神経痛( 8 )

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膝痛の大半の原因は大腿神経痛、鍼なら、さほど痛くなく治療が可能です

腰痛で悩んだり苦しまれている方は、多いと思います。しかし痛みが膝痛になると、結構、重症であることは間違いがありません。腰痛くらいなら若い人でもほとんど誰もが経験があります。でも膝痛になると、仮に高齢者の方でも、そんなに経験されている人ばかりではありません。

膝痛は、もとをただせば腰痛から始まっていますが、腰痛が、慢性化したり重症化することで、神経痛が生じるのです。神経痛といえば、「座骨神経痛」が、有名ですが、もうひとつ「大腿神経痛」というものがあります。単独で、座骨神経痛にならられる方もいますが、大腿神経痛ともなれば、座骨神経痛も一緒に伴っているのが普通です。そういうことからいっても、大腿神経痛の方が、重症度は高いと言えます。

じゃあ、大腿神経痛とは、どういうものか、その特徴を簡単にお話しします。大腿神経痛とは脚の付け根、特に鼠径部から、太腿の内側から膝の内側にかけて、痛みをともなう神経痛です。特に、膝を曲げたり、伸ばしたりという運動が苦手になります。ですから、洋式トイレなどは大丈夫なのですが、和式のしゃがんだりするトイレは、大変つらい、姿勢を強いられることになるので、時には拷問のようなつらさを感じることがあります。

それから、大腰筋の筋肉が停止する鼠径部や脚の付け根の部分が、痛みます。ですから、身体を横向きに寝かせ、下の脚の付け根の部分を指圧してあげると、思わず、叫び声をあげたくなるくらい、激痛が走ります。

また、大腿神経痛の患者さんを仰向けにして寝てもらうと、人によっては、両脚が閉じられない人も見られますが、これも大腿神経痛に間違いありません。これは、インナーマッスルと言われている大腰筋の拘縮が見られるため、伸ばすことが、難しくなるために、両脚をしっかり閉じることができないからです。

大腿神経痛は、もとは首こりや腰痛から始まっているので、左足の膝から痛みが始まります。膝痛の始まりは、ほとんどの場合左足からです。でも更に、膝痛が、慢性化したり重症化してくると、今度は、右膝も痛みはじめ、両側化してくるのです。もしあなたが、右膝が痛い人であるならば、この場合に該当していますから、重症の大腿神経であると言えますから、両方の膝を治療しなければなりません。

最後にもうひとつ、これは、仮に治療家であっても、ご存知な方は少ないので、簡単には、見つけらえませんが、膝が痛む方は、同時に肘も痛んでいます。もし仮に左の膝が痛む人は、右肘内側が痛んでいます。また、右膝、もしくは両方の膝が痛んでいる方は、左肘と右肘の両方が痛んでいることになるのです。これが人間の身体の大変に、面白いところで、人の身体というのは、全部がひとつながりでできているという証でもあるのです。

これから先は、患者さんというよりは治療者向けのお話しになりますが、興味がある方は、どうぞご覧になってください。鍼治療は、いくら膝痛で来院された患者さんでも、全く、痛む膝を何も触らなくても治療が可能なのです。

わたしのやっている八倉治療院では、開院した当時から大腿神経痛の治療に取り組んでまいりましたが、ほとんど指圧を用いて、痛む膝を治療していました。もちろん、痛んでいる筋肉や、治療部位を外さなければこれでも、治療は可能です。必ず治るとはいえませんが、良くなるお約束はできたのですが、治療にあたって、痛みが大きく、どんな患者さんでもお奨めできるものではなかったのです。

ところが、治療に鍼を使用することによって、治療時間をあっと驚くほど短縮し、治療に伴い痛みも、圧倒的に減らすことができるようになったのです。これで、治療する側のわたし自身が、膝痛並びに大腿神経痛に対する考え方が、全く変りました。でも中には、極まれに、「膝痛って治るんですか?」ていわれる患者さんもいらっしゃいます。

その時には、いくらか自信を込めて、「大丈夫、きっと治りますよ」ってお答えさせてもらっています。でもこれはあくまで、痛みの原因が、運動器系の、関節や筋肉や神経の問題であった場合に限ります。膝痛でも、これが、腎臓や生殖器系の問題であった場合も考えられます。そうなった時には、それらの専門医のお世話にならなければダメなときもありますが、骨に異状が見られない場合の運動器系の問題からくる膝痛であるならば、ほとんど、私どものような鍼灸治療を行なっている治療院で治療が可能です。

でも、膝痛は、その運動器系の病気や症状ではありますが、重症であることには代わりはありません。鍼灸師であっても誰でも治療が可能であるわけではありません。また、症状も初期であれば、早く治りますが、重症化したものであれば、治療期間もそれなりに長くなることだけは、覚悟してください。もし現在、膝痛でお困りの方、治療を諦めたくなる気持ちはよくわかりますが、簡単に人工関節などの手術は考えないでください。まずは、治療できる鍼灸師がいる信頼できる治療院を探してみてください。それが、後から後悔しないための大切な第一歩です。
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029.gif大腿神経痛を持っている人はぎっくり腰を起こしやすい

「大腿神経痛」というのは、「座骨神経痛」ほどはメジャーではないだけに、実際には、皆様がたにはあまりよく知られていません。ところが、こうして治療院を開いていますと、意外と多いというのが実感です。それから、最近見えられた患者さんで「ぎっくり腰」で動けない。歩くのもつらいと仰って見える方が、今月は多いので、診させてもらうと、ほとんどこの「大腿神経痛」を持っていました。

考えてみると、ぎっくり腰というのは、急性腰痛といって、腰痛でも重症な腰痛です。主な筋肉の拘縮が見られるのは、腰の筋肉である「大腰筋」や「腸骨筋」といった腰の主な筋肉です。それ以外でも、「半腱様筋」「半膜様筋」「大腿二頭筋」のようなハムストリングの筋肉まで拘縮していますから、「大腿神経痛」を起こしているといっても不思議はないのです。だから、歩けない。動けないという、重症症状が起るのです。

「ぎっくり腰」を起こしている患者さんは、わたしがわかっているだけでも、首ころ肩こり腰痛、それに大腿神経痛や座骨神経痛まで起こしています。ということで、大変な二重苦、三重苦を味わっていることになるわけです。患者さん本人にとって、大変つらいのはよくわかるのですが、どの患者さんも、大変無理をされているのですが、こういう事態を招かれた理由について、さほど気にされていない方が多いようです。

私どもの仕事は、こうした患者さんの苦しみを少しでも楽になるように、痛みを和らげてあげることはできるのですが、やはりご本人が、今までのご自分の身体の使い方や、こころのあり方などを反省し、何が問題だったのかを考え、生活そのものを改めるように決意していただかないと、どうしてあげることもできません。

「ぎっくり腰」や「大腿神経痛」は、実は誰にも治療できるものではありません。本当に治療が難しいのです。ですから、仮によくなったとしても、患者さんは、人ごとだと考えないで、症状や病気が起きているはなぜか、そのメッセージを一緒に考えていって欲しいのです。よく「ピンチはチャンス」という言葉があります。まさにぎっくり腰や「大腿神経痛」は、ピンチはチャンスという言葉の通りだと、わたしには思えるのですが、いかがでしょうか?
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029.gif鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?

松井選手やイチロー選手といえば、日本が誇る世界のメジャーリーグのスーパースターです。これまでも何人も日本の野球界にビッグスターは誕生しましたが、これほどのスーパースターは、早々、でるものではありません。このふたりの足跡は、素晴らしいものがありますが、現在、大きな違いは、松井選手は、引退してしまっているけど。イチロー選手は、まだ、現役選手として活躍しているということです。二人は、ほぼ活躍したのも同じ時期ですから、同期のような錯覚をしてしまいますが、年齢的には確かイチロー選手の方が、少し年上だったような気がします。

さて、今日は、「鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?」と題して、この記事を書かせてもらっていますが、これはきっと、あくまで鍼灸師の目から見た真実ですから、「ああ、そういう見方もあるのかな?」その程度にお考えくださるとありがたいです。実は、二人に共通した点があるのですが、なんだと思いますか?

実は、二人とも「腰痛」持ちだったのです。これまでは、そんなに故障を訴える選手たちではなかったのですが、期せずして同じ時期に、故障を訴えたのです。松井選手は「膝の痛み」それから、イチロー選手は、「フクロハギの違和感」が、それなのです。確か、同じ時期だったので、わたしにはとても印象深く感じられました。多分素人の方には、それが何を意味するのかは、あまりよくわからないと思いますが、鍼灸師のわたしには、それが何を意味しているのかが、「ぴ〜ん」ときたのです。

つまり、二人は、症状こそ違っていましたが、仲良く同じ兆候を現していました。つまり、二人とも「腰痛」があって、そのことが原因で、「神経痛」を起こしていたのです。松井選手の「膝の痛み」は、実は「大腿神経痛」といわれるものです。「膝痛」を訴える人のほとんどは、「大腿神経痛」がもとで、起きている症状なのです。それから、イチロー選手のいう「フクロハギの違和感」というのは、「座骨神経痛」の症状のひとつなんです。だから、「大腿神経痛」も「座骨神経痛」も原因はひとつ「腰痛」の慢性化、および重症化が考えられるのです。つまり二人の選手は、活躍のピークを過ぎ、肉体的な老化が始まろうとしていたのです。

じゃあなぜ、本題の「鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?」ですが、なぜだと思いますか?実は、このときすでにもうイチロー選手より松井選手の方が、重症だったのです。わたしの見立てですと同じ「神経痛」でも「座骨神経痛」より「大腿神経痛」の方が重症なのです。患者さんの多くは、「座骨神経痛」だけの人もいますが、「大腿神経痛」がある人は、大体、「座骨神経痛」もあることが普通です。ですから、わたしは、座骨神経痛より大腿神経痛の方が、重症だと判断しています。現に「大腿神経痛」だった松井選手は、膝の手術をしました。それに対して、イチロー選手は、休養とリハビリだけで、この故障を乗り切ったのです。

これが、今日の本題である「鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?」の主な理由です。でも更に付け加えるなら、松井選手は、「膝痛」の解決方法として「手術」を選びました。「治るか治らないかの大きな賭け」をしたのです。そういう選択を迫られたのも、それだけ、切羽つまった状況におかれていたからでしょう。ところが、残念ながら、手術は上手くいかなかったんですね。手術前とは違うかもしれませんが、「痛み」という症状を残してしまったんです。

もう手術後にこの「痛み」がでてしまった場合は、もうもとの状態には、治すことは不可能なのです。これが、どんなに名医が執刀した場合でも、同じなのです。これが、「手術」の大きな賭けなのです。ですから、松井選手が成績不振になった主な理由は、単なる老化というよりも、そういうことだったのです。わたしが、皆さんに伝えたかったのは、どんな場合にせよ、「手術」という選択をとるのは、いろいろやってみてからにすること。どうすることもできない最後の手段としての選択にしてほしいのです。これを決めたからには、もう絶対に後に後悔を残さない。そのくらい、慎重によく考えた上での選択にしてほしいからです。後悔を残すようなら、絶対に手術はしてはいけません。わたしはそう思います。
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029.gif大腿神経痛は、腰痛の陰の症状

 わたしが腰痛の治療をはじめた頃、どうしても治療がうまくいかない腰痛があった。それがどうも「大腿神経痛」だったとわかったのは、大腿神経痛の治療をやり始めてからのことだ。それまでは、腰痛が慢性化し重症になると、よく「座骨神経痛」になることが、わかっていた。だから、腰痛治療の延長として、座骨神経痛の治療をやれば、だいたいの患者さんは、座骨神経痛からも腰痛からもすっきり解放された。

 話は変わるが、東洋医学では、治療にも陰陽の考え方を用いることが多い。人の身体も背中や脚の背部は「陰」である。簡単にいえば、人が太陽を背に受けて立っている様子を頭に描いてみるとする。そうすると「日なた」にあたる部分と、「影」にあたる部分ができる。「日なた」の部分を「陽」。「影」の部分を「陰」というふうに考えるのである。だから、座骨神経痛は、臀部から大腿部、下腿部にかけて行われる。それに腰部も含め、すべて「陽」にあたる部分の治療となる。それに対して「大腿神経痛」は、脚の付け根にあたる鼠径部(そけいぶ)から内ももから膝にかけて痛みを伴うので、治療部位から考えると「陰」の症状と考えられる。だから同じ腰痛から始まる「神経痛」であっても「座骨神経痛」と「大腿神経痛」では、症状の種類も違えば、治療法も違うのである。

 ところで座骨神経痛も大腿神経痛も、もとは腰痛から始まる。と書いたが、その腰痛もあえて大きく分けるとすると2種類が考えられる。5つある腰椎の2番と3番の間の両脇にある「腎ゆ」というツボが痛む人と、腰椎の4番と5番の間の両脇にある「大腸ゆ」というツボが痛むという人と大別できるような気がする。では大腿神経痛の場合はどうかというと、比較的「大腸ゆ」のツボに反応点が見いだされることが多い。腰椎からでた腰神経叢(ようしんけいそう)という数多い神経の束が、大腿神経という一つの神経となり、骨盤の裏を通って大腿部へと向かっていく。だから、大腿神経痛の治療は、「腰痛の陰の症状」として捉え治療していくことが好ましい。

 それにしても大腿神経痛は、腰痛から始まることは承知していても、「陽」から「陰」にかけて潜伏したように思える大腿神経痛の治療は、あまり、多くの治療院では行われているとは思われない。したがって大腿神経痛の患者さんは、重い堪え難い腰痛を抱え、どこに治療にいったらいいものかわからず。そのまま放置されることが多い。しかし、大腿神経痛も、腰痛が慢性化し重症化されたものといえるように、さらに重症化すると、痛みは下の方に下っていきやがては、「膝痛」となっていく。そのように重症化しないうちに適切な治療院で、治療を受けられることをお願いしたい。大腿神経痛は、症状であって病名ではない。大腿神経痛は、必ず「治る」ということを忘れないでほしい。大腿神経痛のうちに火事を食い止められるなら、まだ、「小難」といえるかもしれない。
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☆「IDストレッチング」編集 鈴木重行・三輪書店より「大腰筋」
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☆「IDストレッチング」編集 鈴木重行・三輪書店より「腸骨筋」
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☆「医道の日本」2009年11月号P100の図を資料として参照
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008.gif「なかなか治らない腰痛、その原因は腸腰筋がインナーマッスルだから」

 「腰痛はなぜ治らないのか?」これは、治療院をやっている者なら誰もが頭を悩ます問題である。もちろん時間をかけて何回でも治療できれば話は別である。しかし、このご時世にそんなに気の長い患者さんは、ほとんどいない。少なくとも3〜4回ぐらいの治療で、「治るかもしれない」という見通しが、治療者と患者さんの双方が感じられるようでなければ、治療院としてはやっていけない。そこが、とても厳しい現実である。特に、腰痛は、「大腰筋」と「腸骨筋」。(二つ合わせてこれからは、「腸腰筋」とよばせてもらうが、)これが、腰痛を引き起こす大半の原因だからである。しかも上の図の通り、どちらも「インナーマッスル」なのである。これまでの、腰痛の治療は、患者さんを、側臥位といって、横向きの姿勢をとっていただき、治療するのが一番効果的である。このとき「大腰筋」の起始部(腰椎にそった部分)に向かって指が入っていくようであれば、治療は容易である。しかしほとんどの場合、治療者が、体重をかけて押しても指がぴたりと止まって、なかなか入っていかないのが現状である。つまり、「大腰筋」に達する以前に、激しい痛みのため、周囲の筋肉が、過緊張になり防御の体制をとり治療する指を拒んでしまうのである。指が入っていかないというのなら、どうするのか?その場合に鍼が使える患者さんなら、「大腰筋」に向かって鍼という選択肢もある。ところが、必ずしも上手くいくとは限らない。というのは、鍼を打つ場合はほとんどが、背中側からになる。ところが、「大腰筋」に到達する前には、「脊柱起立筋」や「腰方形筋」といった筋肉の厚い壁が、しかも硬い壁となって立ちはだかる。そこへ、髪の毛くらいの太さの鍼を刺して思い通り、真っすぐ「大腰筋」に到達させるのは、至難の技である。ほとんどの場合が、挿入した時点で曲がった方向に進んでしまい。思った方向に進んでくれるとは限らない。残念ながら、私の場合だけかもしれないが、鍼治療は、効果がある時とない時があるというのは、そういう理由からである。ましてやもうひとつの「腸骨筋」に至っては、上の図からもおわかりのように腰部からは、指も鍼も絶対に届かない位置にある。これまで、「腰痛が腸腰筋によって引き起こされる」というところまではわかっていながら、手をこまねいていたのは、「腸腰筋」が腰部からは手が届かない「インナーマッスル」だったからなのである。これが「腰痛治療」の難しさとも言える。

007.gif「腰痛がなかなか治らないと大腿神経痛となり、やがては膝痛を招く」

 もし腰痛もよく休養や治療を行って治しておけば、それは単なる「腰痛」だったとえる。ところがこれが、治らないでいつまでも「腰痛」として残った場合は、それは、「大腿神経痛」ということになる。だから、「大腿神経痛」でお困りの方は、大変多いことになる。しかも、「腰痛歴」何十年という方は、間違いなく「大腿神経痛」であり、ほとんどの場合が、「座骨神経痛」を伴っていることが大変に多いのである。今回は少し座骨神経痛の話題を除外しておくことにする。(もし座骨神経痛について詳しいことが知りたい方は、八倉治療院日記の「座骨神経痛」をご覧になってほしい)「腰痛」を引き起こす「腸腰筋」は、いずれも「大腿神経」の支配である。つまり、「筋肉」の異状が先か「神経」の異状が先かは、「鶏が先か卵が先か」と同じ議論なので何とも言えない。筋肉が損傷している時には、心経の損傷も考えられる。両者はほとんど同時進行の道を辿る。ここで重要なのは、間違いなく「大腿神経痛」を引き起こす元凶は「腸腰筋」であるということなのである。逆から考えれば、元凶である「腸腰筋」を治療できれば、「腰痛」や「大腿神経痛」が克服できるということになる。しかし、「腰痛」や「大腿神経痛」といっているうちはまだいいほうかもしれない。「腸腰筋」の拘縮がすすむと、「椎間板ヘルニア」や「変形性椎骨症」や「脊柱管狭窄症」などの重症な疾病に発展していくことも考えられるからである。それほど「腸腰筋」の治療は、大切かつ深刻な問題である。
 ところで話は変わるが、どうして、「腰痛」がひどくなると「膝痛」に発展していくのはなぜだろう。大概、「腰痛」がひどくなる人は、「膝痛」も訴える。また、「大腿神経痛」が重症ともなると、大腿部の正面や側面の筋肉が痛くて普通に歩けない。特にどちらか一方が痛くてうまく足を踏み出せないから、とても気の毒な歩き方になる。つまり、大腿部の前面の「大腿四頭筋」は、「大腿神経」の支配だからである。特に膝に近い「内側広筋」は、「腸腰筋」と同様大切な治療点となってくる。つまり逆に言うと「大腿神経痛」が治れば、「膝痛」もよくなるのである。
 
005.gif「腸腰筋の治療の決めては、鼡径部にあり」

 「大腿神経痛の元凶である腸腰筋をこれ以上ほっといていいのか」ということで、治療者なら誰でも頭を悩ますことであろう。しかし、この腸腰筋は「インナーマッスル」とはいえ、筋肉の停止部を見ると鼡径部にあるではないか。話が解剖学的になって申し訳ないが、大腿骨の小結節あたりに筋肉が、停止している。それは、足の太腿でをあるが、付け根のあたりに直接「腸腰筋」を触れる部分がたくさんあるのである。これはまさしく重要な治療点であり、これをほっておく手はない。ここまでなら、解剖学や生理学を学んだ専門学校の生徒でもわかることではあるが、頭ではわかていることが、これを臨床に結び付けることはなかなか難しい。ではどのように治療すればいいのか?これがイメージとして湧いてこなかった。ところが、3番目の☆を見てほしい。「医道の日本」という雑誌がある。これは、私のような「鍼灸マッサージ師」や整骨院の「柔道整復師」などが読む雑誌である。この2009年11月号を見ていると100ページ目に次のような雑誌が、掲載されていた。はじめに目に留まったのが、図3の「腸腰筋のストレッチ」している図であった。「これは使える!」しかも「IDストレッチ」に紹介されているようなストレッチと違って、無理がないこれは臨床で活かせると思った。そして、更にもっと驚いたのは、次の図4の「長内転筋のストレッチ」の図であった。というよりもこの治療者と患者さんの位置関係が、まさに腸腰筋の鼡径部のあたりの治療にぴったりなのである。「これなら腸腰筋が治療できる!」そのとき頭の中に一瞬に閃いたのだった。実は、おかしいかもしれないが、臨床というのはこのようなひらめきの連続で、一瞬のひらめきが、大変な治療法の発見に結びついたりすることが実に多いのである。雑誌は「長内転筋のストレッチ」を示しているのだ、私に、それは、「腸腰筋の指圧治療」にスライドして見えたのである。これが私の「最新版・大腿神経痛を指圧で治療する」の始まりであった。

003.gif「確実によくなる。ただし、治療はとても痛いという欠点がある。だから、インフォームド・コンセントが必要」

 どんなことにも、欠点はあるもので、この治療は、直接、拘縮した腸腰筋にふれ指圧を試みるため効果は絶大だが、とても人によっては、耐えられないような痛みを伴う。だからこれを治療者は、いきなり患者さんに試みることだけは控えてほしい。ちゃんとした説明をした上で治療の了解を得てほしいのである。これを「インフォームド・コンセント」という。また、それ以前に治療者と患者さんの間に信頼関係が生まれていなければならない。また、治療原則として必ず。一般的な腰の治療を行った上で、左足、右足の順に行うこと。(上下・左右の治療原則)を必ず守ること。治療は左右の「腸腰筋」「内側広筋」合わせても20分〜30分で終わる。激痛だった痛みがまるで嘘のように引いていって、完全に痛みから解放された本当の「静寂」が戻ってくる。ただ、絶対に治療者の強引な無理な治療は避けることが大切である。私は、患者さんと約束をすることにしている。それは、「もし患者さんから『STOP』がかかったら、必ずそこで治療を終わる」これは無理に行うものではない。ダメなら次回がある。絶対に無理はやめてほしい。この治療に必要な痛みはあくまでも前向きなものであってほしい。「いずれはよくなるための必要な痛み」これが、治療者にとっても患者さんにとっても、「前向きな痛み」である。だから、治療者は、決してあせっては行けないのである。治療にあたり必ず「ゆとり」を持って望んでほしいのである。そうすればこの治療は、「大腿神経痛」に欠かせない最も確実で、治療効果が高い治療方法となるからである。
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 「ぎっくり腰」は、3日間の安静で治るが、「大腿神経痛」や「座骨神経痛」は、腰痛が慢性化して起こる病気なので安静にしているだけでは治らない。もちろん、激しい痛みがあるときは、まず第一に「安静」を考えなくてはならないが、それを過ぎたら治療が必要である。治療ということでおそらく大半の方は、「整形外科」で受診することを考えるだろう。激しい腰部から下肢にかけての激痛。あるいは放散痛(痺れを伴う痛み)。これだけのことが自分の体の中で起これば、誰もが心配になるのは当然なことだろう。しかし、高齢者の神経痛であれば、加齢に伴う骨の変性ということで、骨の異状は十分に考えられるが、若い人たちや働き盛りの中高年が、骨の異常を心配しても始まらない。少しくらい、腰椎が変性していたとしても、骨折していない限り大丈夫。またよく椎間板ヘルニアがある場合も考えられるが、仮に椎間板ヘルニアがあったとしても骨を取り巻く筋肉が正常な状態に戻ることができれば、いくらでも骨の問題をカバーすることができる。

 しかし、整形外科の場合、この大切な「治療」の過程が抜けている。おそらく予想される診察の過程は、場所によっては、「問診」もなく、「予診表」をもとにいきなり「レントゲン撮影」にはいる。また、さらに大きな病院だと「CT」または「MRI」などによる「断層撮影」をとられて、腰部などの問題を指摘される。そして、痛み止めの薬を処方され、湿布薬を出されておしまい。「様子を見てもらって、もし痛みが続くようであれば、手術はどうですか?」と、勧められる場合もある。また、短期の入院を勧められて、その間、「ブロック注射」という名の「痛みを取るための痛い注射」を打たれて、これまた、手術を勧められる。そのような過程が予想される。しかし、「投薬」は、もとの神経痛のことを考えれば、何も治療になっていない。いくら痛みがつらいかといって、これでは一時的に痛みから解放されるものの、もとの神経痛に対しては、何も働きかけているわけではない。これでは「治療」とはいえない。そうすると治療もなくいきなり「手術」ということではないか。その手術も上手くいく場合ばかりだとは言い切れない。また仮にその時は上手くいったとしても何年か後、また同じような激痛や放散痛に悩まされることになる。しかしその時は、腰椎をつなぐ金属がかえってじゃまになり、また今度はその金属を外すためにまた再手術をしなければならなくなる。そのような過程がさらに展開されることが予想されるのである。「こんなはずではなかった!」と後で公開される方が多いようであるが、それでも「自己責任の時代」後で後悔を残すようであってはならないと思う。

 しかし、敢えていわせてもらえば、人間には、誰もが生まれながらにして備わっている。自分の身体をコントロールして健康な状態にもどそうとするシステム。「自然治癒力」というものがある。どうして最初に、それを信じてみようという気にはならないのだろうか?そんなにも現代人はセッカチになってしまったのか?なぜか人間だけが、「自然界のきまりやリズム」からかけ離れているように思えてならない。そんなに急いで治そうとしないで、じっくり自分の身体と向かい合ってほしい。そして、自分の身体の中から発する声に耳を傾けてほしいものである。そういう「自然界のきまりやリズム」にぴったりしているのが「鍼灸マッサージ」だと私は思っている。特に、この「大腿神経痛」や「座骨神経痛」の治療にはこの「指圧」が最も適している。その理由は、前にもどこかで書いたことがあるが、「座骨神経」というのは人間のカラダの中で最も長い神経である。それに「大腿神経」にしても相当な長さがある。だから、腰部から臀部、そして下肢に触れて治療していけば、相当にこの痛んだ神経により近いところで触れるチャンスがある。最も人間の身体に適した治療方法である。しかも、神経の治療ということを考えると、「上から下へ」という法則に従って治療をする。その場合、「遠心性」といって心臓から近い部位から遠い部位に向かって、つまり足の場合は、腰部や大腿部の付け根から足先に向かって手技を行わなければならない。これが「マッサージ」の場合は、「求心性」といって心臓に近い方に向かって手技を行うのでこの「神経」の治療には適さない。遠心性の「按摩」か「指圧」が、この神経痛の治療には適している。そして、もちろん「はり」を用いることもよいが、手技の場合は、患者の細かな反応を観察しながら治療を行うことができるので、私は好んでこの「指圧」を用いる。しかも、指圧の場合は、「はり」のような「ひびき」に似た感覚を伴うので、これは、神経の再生という意味でもとても有効的な働きをする。腰部から順に下肢の足底に向かって患者さんと双方向にコミュニケーションをとりながら、たっぷりと時間をかけて治療が進められていく。それができる医療は、この現代にあって本当に貴重だと私は思う。

 現代は「科学」が偏重される時代である。このような時代にあって、現代西洋医学がどんなに発達しようとも、まだまだ「按摩」や「指圧」には、長い4000年以上の歴史に支えられた文化がある。西洋医学には負けない得意分野が、多く残されている。「西洋医学」一遍党の時代だが、人間の存在は自然界という大きな枠組みの中の一部に過ぎない。もっと、自然界のきまりやリズムに即した治療方法がある。そのことを、もう一度よく見つめ直してほしい。東洋医学には自然に即した人間の叡智がある。そういう素晴らしさをより多くの人に理解してほしい。「大腿神経痛」や「座骨神経痛」のような疾患は、「現代西洋医学」では根本的に治すことができない。しかし、「東洋医学」の「鍼灸」や「按摩指圧」なら、あなたの持つ「自然治癒力」の力を借りて根本から治すことができる。そういうことを多くの方々に是非わかっていただきたいのである。

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 「大腿神経痛」という言葉には、何かうっとうしいようなつらい響きがある。痛みから解放されないという意味では、どこの神経痛でもつらいことは間違いない。しかし「大腿神経痛」は、できたらなるべく避けて通りたいものである。以前、大腿神経痛について書いたことがあるが、腰部が原因でおこる神経痛の中でも、大腿神経痛というのは、かなり重症だ。しかも大腿神経痛がある人は、座骨神経痛も閉鎖神経痛もあるということを書いたと思う。それに、仮に動くことができたとしても、かなり歩きにくそうなことは間違いない。なぜか、それは、大腿神経が支配する筋肉が問題だからだ。大腿神経が支配する筋肉は、全部で4つある。①大腿四頭筋、膝をのばす働きをする。②腸腰筋、太腿を上に引き上げる働きをする。③縫工筋、股関節と膝関節を曲げて外側に回す働きをする。少し複雑な動きに思うかもしれないが、簡単にいうと、あぐらをかいて座る時の動き、または、イスに腰掛けていて膝を組む時、組んだ足の方の動きである。④恥骨筋、股関節を曲げて膝を閉じる働きをする。これらの動きを支配するのが大腿神経。やはりこの神経を痛めたら、かなり歩きにくいのはわかるだろう。それに、大腿神経痛がある人は、座骨神経痛も閉鎖神経痛もあると言った根拠は、②腸腰筋が主な理由である。腸腰筋は、正確に言うと、大腰筋と腸骨筋の二つをいうが、特に問題なのは、大腰筋である。腰の骨である腰椎から、神経の束、腰神経叢が出ているが、この大腰筋が硬縮している場合、間違いなく腰神経叢の神経根を痛める。大腿神経痛ということは、大腰筋に拘縮があるということなので、二重三重の神経痛症状になっている。だから、一番ひどい症状ということがいえる。

 大腿(だいたい?)神経痛があったという人は、始めから腰痛があったと考えるのが普通である。腰痛を抱えながら、そのくせ無理をする。その無理のつけが回ってきて「大腿神経痛」になる。もっと具体的にいうと、もともと腰痛持ちだった人が、草取りをやって痛めるとか、引っ越しで重いに荷物を頑張って運んだ。無理をすると、こういった大腿神経痛が待っているのである。もっとそれが急激な症状になると「ぎっくり腰」と言われる症状である。どちらにせよもともと「腰痛」がそこにあったことは間違いなく。超急激だと「ぎっくり腰」。やや急で軽いのが、「大腿神経痛」というだけの話である。これで、「大腿神経痛」のアウトラインがご理解していただけただろうか。さて、では、どうしたらいいのかと言うと?一番いいのは、「何もしないでゆっくり安静に寝ていること」である。これ以上の治療はないかもしれない。以前一度、八倉治療院に「ぎっくり腰」の患者さんが見えたことがある。何でも、廊下で滑って転んで「またやってしまいました」と言う。ひとりでは来れなくて、隣近所の方に車を運転してもらって、ようやく当院にたどり着いた様子である。一度、その患者さんの腰痛を治させていただいたのが、動機だったらしい。「あの先生なら、何とか助けてくれるのではないか?」そうもおっしゃられていた。ところが、私は、玄関の入り口でその話を聞き状態を見て、これは休養しかないと判断したのである。「今日から3日間、安静に何もしないで寝ていてください。絶対に起きていてはいけません」患者さんは、ポカンとした顔をなさって「え、何も診てくれないんですか?」「そうです。3日休んでくだされば、必ず良くないますから」という言葉に安心したのか?足を引きずって近所の方に寄りかかりながら帰って行った。2日後ご自宅に電話した時は、「大分良くなって痛みが違う」と言っていた。そして、3日目には、「先生の言ったことは本当でした。本当にありがとうございました」ということで私もホッとした次第であった。

 このように急性期の神経的に痛みを感じた場合には、安静に休むことがベストの選択である。「身体の声を聞く」というのか、痛みは、休養が一番なのである。強縮した筋肉も休養によって弛緩してくるもので、あせっていろんなところで治療を受けると、寝た子を起こすのではなく、発痛物質を誘発してしまい。余計に痛みと戦わなければならない状況になってしまう。本当に、「安静ありき」まずはそのことを忘れないでいただきたい。そして、痛みがさって、筋肉も緩んできた状態で始めて治療を考えれば良いことなのである。しかもその治療は、あまり大腿神経痛ということで、大腿四頭筋に拘らなくてもいいように思う。やはり、痛みの根本は腰部にある。その腰部もできたら、横臥位(おうがい)といって横向きに寝た状態になってもらい、肋骨と腸骨(骨盤の骨と言った方がわかりやすいだろうか?)の間になるべく指が入るような体位をとってもらい、体重をかけながら、大腰筋を意識して筋を緩めるような治療が効果的だと言える。あくまでも治療点の重点は、腰部のしかも大腰筋がポイントとなる。全くあせることはない。そして治療を重ねることで、大腿四頭筋(太腿前面)の筋の拘縮を緩め、最後の段階として縫工筋や恥骨筋などは、運動法(治療者が、患者さんに対して運動する時の動きを意図的に行うもの)を交えマッサージで治療していきたいところである。まあ、こんなに上手く治療ができたら何も言うことはないが、頭の中では、そのようなシュミレーションが働く。



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 座骨神経痛というのは、よく聞く言葉だが、大腿神経痛は、あまり聞き慣れない言葉だ。それだけ、座骨神経痛にくらべ数の上で少ないことは確かである。私の治療院でも、ごくまれに大腿神経痛の患者さんが見えることがある。たいていの患者さんは、足を踏み出すことが容易ではないので、大変に歩きずらそうな様子である。また、大腿神経痛は、左右のどちらかが痛くなることが多いので、痛い方の足をかばいながら歩くので、とても気の毒な歩き方になる。座骨神経痛以上に、歩きずらそうなので誰の目にも異常な様子が分かる。ついこの間も、大腿神経痛の患者さんが見えた。もちろん、治療院に来る前に整形外科で診察済み、レントゲンも撮ったが、骨には特に異常はない。強いて言えば、加齢による骨の変形は見られるが、特に早急に手術をしなければならない程の異常さはない。ということであった。またお決まりの、痛み止めの飲み薬と、湿布薬をもらって帰ってきたということである。

 大腿神経痛について、私のわかることを述べることにする。大腿神経痛も座骨神経痛も始まりは腰痛からである。腰部には腰椎といって5つの骨がある。ここから、腰神経叢という神経の束がでている。その中で治療に関係する神経が3つある。座骨神経・大腿神経・閉鎖神経がそれである。これらの神経は、腰部にある筋肉とくに腸腰筋が、運動や労働、緊張やストレスなど精神的な様々な理由により筋肉の収縮が、やがては硬結となる。そのために、腰椎からでた神経を神経根のあたりから圧迫し神経を痛めるのである。それが神経痛の始まりである。また、神経は、それぞれ脳からの命令を筋肉に伝えるわけだが、支配する筋肉が違うので、痛めた筋肉により、どの神経が、痛んでいるのかがわかる。先の3つの神経が、それぞれどこの部位の筋肉を支配しているかを説明する。まず、座骨神経は、太腿の後面、それから、フクロハギの部分。大腿神経は、太腿の前面。それから、閉鎖神経は、太腿の内側の部分である。それぞれの神経を痛める原因は、腰部の筋肉にあるわけだから。大体、3つの神経が全てやられてしまうケースが多い。特に、この大腿神経痛が、でている時は、間違いなく、座骨神経痛もあり、閉鎖神経も痛んでいる。そういう意味では、最も重症な痛み方をしているといえる。
 大腿神経は、5つある腰椎の第2・3・4番目から出ている。支配している筋肉は、太腿前面にある大腿四頭筋という筋肉が主な筋肉である。この大腿四頭筋というのは、曲げた膝をのばす時に使う筋肉なので、足を踏み出すことがつらいということが起きる。よく学生時代には、理学検査ということで、「FNSテスト」という検査法を学んだ。患者さんをうつぶせにして寝かせ、膝の関節を曲げてみる。この時に太腿の前面が痛くなるようだと陽性。大腿神経痛の疑いがあるということになる。もちろんこのような検査をしなくても、痛いところはどこか聞けば、わかるからあまり意味のない検査かもしれない。

 大腿神経痛の患者さんの治療は、ほとんど座骨神経もやられているので治療の方法は、あまり変わらないが、強いていえば、座骨神経が、足の太腿の後面を通っているのに対して、大腿神経は、太腿の前面からやや内側を通っている。特に鼡径部といってももの付け根のところに手で触ってみるとややくぼんだところがある。その辺りに鼡径靭帯がありその下を神経が通っているので。症状があまりにひどい場合は、ハリを試してみてもいいところである。ほとんどの場合、痛めている方の太腿の筋肉を内側から前面へとよくマッサージや指圧を持ちいることで痛みや硬結を改善できる。ただ、くどいようだが、大腿神経痛を起こしている患者さんは、腰痛歴も長く重症な場合が多いので、気長に、少しずつ改善していくことを勧めたい。また治療と休養はつきもので、せっかく治療で改善できても本人の心がけ次第で、悪くするのも簡単だということをお忘れないようにして頂きたい。
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