カテゴリ:うつ病( 8 )

029.gif 朝日新聞「うつ病治療・安易な投薬自制促す」
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 これは、1012年7月27日の朝日新聞1面トップの記事の切り抜きです。「うつ病治療 初の指針 安易な投薬 自制促す」という見出しが目に飛び込んできました。八倉治療院では、「なるべく薬にたよらない」ということで患者さんには、薬を使わないで治療することを勧めてきました。中には、薬をやめたことで、どんどんよくなって元気になられた患者さんが、びっくりするくらい多いのです。もちろん、患者さんの意向を尊重し、無理には勧めることはしません。しかし、薬が元気回復の妨げになっていることは確かなようです。もちろん、この「うつ病」に関しても、やはり例外ではありません。それにしても「うつ病」の多いことに改めて驚きました。切り抜きの新聞の記事は読みにくいので、特にみなさんに注目していただきたい点を、新聞から抜粋することにします。


072.gif 朝日新聞より抜粋

 「うつ病は、社会的に広く知られるようになった影響や、長引く不況などで患者数が急増。厚生労働省は、2008年の70万人を突破、約十年で3倍に増えたと推計している」

「指針では、軽症の場合、抗うつ剤を使った治療の有効性について、科学的根拠が不十分として『安易な薬物療法は厳に慎まなければならない』と明記した」


 というような内容でした。わたしは、「うつ病」には、専門医による「ことばの治療」は有効であると思っています。特に、うつ病の患者さんは、「自分でもどうにもならないこと」を深刻に考えてしまっていることがじつに多い。これでは頭の中で堂々巡りをするだけで、脳が疲労してしまいます。だから、専門医は患者さんからよく話を聞いてあげて、このような、堂々巡りから、脳を苦しめることがないように解放してあげる必要があると思っています。

 それからもうひとつ、「うつ病」は神経伝達物質である「セロトニン」が不足していることは確なので。それが不足すると肩こり腰痛が起こり、身体のいろんな箇所に疼痛が診られます。これらを、薬の力で解決しないで、指圧鍼灸師に任せ診るのは有効な手だてであると思います。わたしたちのこころと身体は、密接につながっています。身体の痛みは、こころの痛みでもあります。だから、せめて、人の手や、やさしい和鍼で痛みを取り除いてあげれば、こころも元気を取り戻してくるのではないか。そんなふうに、考えています。心療内科の先生や精神科医の先生と、指圧鍼灸師が、西洋医療と東洋医療のバランスのとれた、「統合医療」を行なっていくことで、社会問題でもある「うつ病」の解決につながっていくのではないかと思っています。
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029.gif セロトニン不足はうつ病にもなるしキレやすくもなる

☆日本経済新聞11月30日夕刊・「キレる中高年男性目立つ・脳内物質も関係か?」について考える。
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029.gif 日ごろストレスを感じてる中高年男性や「うつ病」に悩む人には、「セロトニン」を分泌するために運動・日光浴・ふれあいプラス鍼灸指圧マッサージの治療が必要なのです。


 先月、日本経済新聞11月30日夕刊に「キレる中高年男性目立つ・脳内物質も関係?」という記事を見つけました。わたしは医療に携わる人間として、「脳内物質も関係か?」という見出し以下の記事は、特に見逃せませんでした。わたしがこれまでも注目していた「セロトニン道場」と、その主催者である、セロトニン研究の第一人者、東邦大学医学部の有田秀穂教授の意見が書かれていたからです。写真では、見にくい方もいらっしゃいますので、わたしが注目した文章を書き出します。

 「有田秀穂教授によると、この物質(セロトニン)は、衝動や攻撃性を抑制する作用があり、不足すると感情の起伏が激しくなって、ささいなことでもキレやすくなるという。……」あれと思われた方も多いはず。わたしもその一人です。有田教授といえば、「うつ病」の権威です。「うつ病」といえば、セロトニンの不足からおこる病気だということがいわれています。でも、そのうつ病と「キレる中高年男性」のイメージは、なかなか結びつきません。うつ病患者の特徴は、「無気力」「倦怠感」「疲労感」「脱力感」そういうイメージです。そして、うつ病患者は「自殺の恐れ」があり危険もともなう。これが、一般的な、「うつ病」のイメージではないでしょうか。

 ところが、よく考えると、これはおかしなことでもなんでもありません。少なくともわたしたちのような東洋医学を学んだものにとっては、「陰陽論」の解釈からすぐにわかることなのです。陰陽論は、相反する二つのものが同時に存在する「二元論」の世界です。「攻撃性」と「無気力」は、一見、相反するようですが、陰陽論から見れば、同一種類の事柄です。つまり、「攻撃性」と「無気力」は、一見、相反するように見えますが、実は同じもとからから発生している事柄なのです。その証拠に、「うつ病」のひどい兆候として「自殺」があります。これは、「攻撃性」が他者ではなく「自分」に向けられたかたちに違いありません。方向が変わっただけのことです。

 もうひとつの証拠として、「殺人犯」のことがよくニュースに取り上げられます。ところが決まってよくいわれることは、まさかという人が「殺人」を犯すことが多いのです。どちらかといえば、普段はおとなしく、あまり目立たない人。「この人が?」と思われるような人が、犯人だったりするのです。これは、「攻撃性」からだいぶ飛躍していますが、これも、「陰陽論」でいう、相反する二つのものが同時に存在する「二元論」の世界なのです。

 ですから、話題をもとにもどしますが、「セロトニン」という神経伝達物質は、人間の脳から産出するもので、衝動や攻撃性を抑制する作用があるものです。それが不足すると、感情の起伏が激しくなって、ささいなことでもキレやすくもなるし、同時に、落ち込んで、無気力にもなってしまうのです。どういうふうにでるかは、「神のみぞ知る」という感じです。つまり、自分自身にも誰にもわからないのです。

 新聞の記事の中でも、有田教授はセロトニンを分泌すを活発にする方法として、次のように述べています。「『運動・日光浴・ふれあい』の3つの要素を積極的に日常生活に取り入れてみてはどうだろう」しかし、教授は、もうひとつ大切なものを忘れています。その大切なものは何かといえば、わたしたちのような指圧鍼灸師が行なっているような「治療」です。この治療によって、脳から「セロトニン」が分泌されるのです。そのことを決して忘れないでください。

☆このブログから「セロトニン」に興味を持たれた方は、わたしのブログから「セロトニン道場」にリンクしてみてください。また、もう一度有田秀穂教授の「セロトニン」についてインタビューをごらんになりたい方は、こちらをクリックしてください→セロトニンとは
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☆日本経済新聞(夕刊)2011年11月30日 らいふプラスより
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029.gif セロトニンが少なくなると中高年の男性はすぐキレる


 一昔前なら「キレる!」といったら、中高校生の専売特許だった。ところが最近は、「お父さんや、おじいさんくらいの中高年の男性」が、よくキレるらしい。そういえば、駅・空港・病院などでキレて激高しているお父さんやおじいさんをたまに見かけることがある。「なるほどなあ」という気がしないでもない。しかし、どうして、お父さんやおじいさんぐらいの分別のあるはずの人たちがこうも簡単にキレてしまうのだろうか?

 それはどうも今の世相を反映しているらしい。世の中が景気のいい時は、何もかも上手くいく。お父さんくらいの人は職場でも社会においても尊敬されていた。「この人についていけば間違いがない」そういう思いが社会や家族の誰の中にもあった。ところが歯車が一歩道を外れてしまい。今のように不景気になると、がらっと世の中の風潮は一遍に様子が様変わりする。お父さんの威厳や尊敬はなくなり、会社は、年老いた大人からリストラされていく。そうするとお父さんの社会や家での地位や居場所はなくなってしまう。家でも社会でも軽蔑こそされ、尊敬の対象ではなくなってしまったお父さんやおじいさんが、社会ではいっぱい氾濫している。かってはあったはずのお金や権力もなくなってしまった中高年の男性。

 そんな中で、唯一尊厳をかろうじて保てる場所があるとしたら、それは、わずかなお金で、「お客さん」として尊重される居場所。それが、電車の乗客や日帰り温泉のお客さんとなったり、または、病院で患者さんとなった時ぐらいの状況である。そうした立場になると、お父さんやおじいさんの態度は豹変する。急に威張りだすのである。ところが、意外にも自分の立場やプライドを傷つけられた時や、尊重されなくなったときは大変なことになる。いままで軽視され自信喪失していた気持ちや、対話能力も低下していた事実もあって、フラストレーションや怒りが、一気にこみ上げてきて、こうした行き場のない激高となる。こんな時に、「怒れるお父さん」「怒れるおじいさん」の姿に豹変してしまうようだ。これが、現代社会に現実に起こりうる。何とも哀しい、何とも寂しい現実のお話なのである。


029.gif 「セロトニンという脳内物質も関係か?」


 しかし、こうした社会現象は、別にして、わたしたち医療関係に携わるものとしては、見過ごすことが出来ない問題がある。それについては、日経新聞11月30日の夕刊の記事をそのまま抜粋することにする。

「脳科学の観点からの分析もある。人間の情緒尾を安定させる脳内物質のセロトニン研究の第一人者、東邦大学医学部の有田秀穂教授によると、この物質は衝動や攻撃性を抑制する作用があり、不足すると感情の起伏が激しくなって、ささいなことでもキレやすくなるという。「分泌を促すには運動、日光浴、ふれあいの3要素が大事。デスクワーク中心の現代人は問いようの光を浴びずに、机に向かう時間が増え、同僚と赤じょうちんで一杯という機会は減っている。不足するのは当然」と語る。
 有田教授はセロトニンの分泌を活発にする運動療法の実践の場所として、「セロトニン道場」を都内に開設している。受講生の中には中高年男性の姿も目立つ。こうした教室に通わなくても、日ごろストレスを感じている中高年男性は、「運動・日光浴・ふれあい」の3つの要素を積極的に日常生活に取り入れてみてはどうだろう」(日経新聞11月30日夕刊らいふプラスより)



029.gif キレる中高年の男性の現象はうつ病の裏返し

 セロトニンの不足は、うつ病の原因であるということがよくいわれています。わたしたち東洋医学を学んだものは、「陰と陽」ということについてよく学んでいますから、性格は違っていても、それが、いくら裏腹な現象ではあっても、同じ病気から発生していることがすぐにわかります。多分こうして「キレる中高年の男性」こそ普段の生活では、無気力でいつも生きることに苦しんでいる「うつ病」を持った患者さんであることが、容易に理解できるのです。特にこうした症状をかかえた男性は、多くの女性の場合のように、昼間太陽の下で友人や家族と散歩をしたり、スポーツジムに通って汗を流したり、わたしたちが行なっている治療院などで、体をケアーすることなどは、まったく無縁な生活なのです。せいぜい考えることは、お酒を飲んで、一日のうさを晴らす、体の症状をお酒の勢いで紛らわせてしまうことが多いのです。それが証拠に、市町村で行なうスポーツ教室も治療院での患者さんも圧倒的に多いのは女性です。そういう意味では、わたしたち中高年の男性は、「ライフスタイル」そのものをチェンジすることを考えてみる時期に来ているのかもしれません。
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029.gif 薬を使わないでうつ病を治す方法はないか!

 「薬を使わないでうつを治す方法はないか」私は、ずっとそんなことを考えてきました。というのは、うつ病というのは、神経の伝達物質である「セロトニン」の生成不足で起こる病気です。だから、うつ病の患者さんは、肩こり腰痛と、身体中のどこかが痛くて、いっそう辛さが増し、元気がなくなってしまうのです。しかし、そうかといって、セロトニンに変わるような化学物質を薬としてカラダに摂取しようとすると、もうやめられなくなってしまうのです。なぜなら、私たち人間のカラダは、とてもずるくできていて、いったん薬というものを使い始めると「もう私は◯◯をつくらなくっていいんだね」っていう具合に、二度とカラダの方が必要な物質を生成することを拒否してしまうのです。もともと、人間が作った薬は、不完全なもので、必ずどんな薬にも副作用があります。しかし、その副作用に目をつぶって、一生つき合って行かなければならなくなるのです。だから、薬はこわいのです。できたら、自然治癒力を引き出してくれる指圧鍼灸治療に助けてもらって、自分の力で「セロトニン」を脳で生成した方がいいに決まっています。

072.gif 痛みとストレスを和らげるセロトニンの力

 そこで今日は、「医道の日本」の7月号に載っていたある記事を、紹介します。「痛みとストレスを和らげるセロトニンの力」東邦大学医学部統合生理学教授の有田秀穂先生の【券頭インタビュー】です。先生も医者でありながら、「薬を使わずにうつ病を治す」お仕事に取り組んでいる
医療者の1人です。「セロトニン道場」という。ホームページがありますので、興味のある方は、のぞいてみてはいかがでしょうか?

072.gif 医道の日本7月号
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052.gif セロトニンを活発にする3つの因子

018.gif 「セロトニンはうつに関係しているということですが、そもそもセロトニンとは何でしょうか。」

有田 セロトニンとは伝達物質の1つです。大脳を覚醒させ、自律神経や姿勢をコントロールします。また、痛みの調節にも重要な役割を果たします。

 私は、セロトニン神経がうまく働かず、セロトニンが不足している状態を「セロトニン欠乏脳」と呼んでいます。うつなどの精神疾患の患者はストレスによって、セロトニン神経の働きが抑制され、脳内物質であるセロトニンが脳に十分分泌されない状態になります。そうすると、大脳の覚醒が十分に起こらないし、心の面では元気がなくなり意欲が落ちて、集中力も落ちてしまう。肉体的には、不定愁訴のような痛みも出ますし、姿勢も悪くなって、自律神経失調症的な症状も出てしまうということですね。

018.gif セロトニン神経の働きを活発にするにはどうしたらいいでしょうか。

有田 それにはまず、セロトニン神経はいつ活動が起こって、どんなときに活動が強くなっていくかを考える必要があります。

 この神経は、寝ているときにはほとんど活動していないのです。起き出すと活動が始まって、そして脳内にセロトニンを分泌し続けます。このことを踏まえて、次にセロトニン神経の活性化因子というものを考えないといけません。セロトニン神経を日常的に強めるものとして、3つの行動があげられます。1つが、「リズムの運動」。具体的には呼吸や歩行、咀嚼などです。

 それからもう1つは、「太陽の光」です。朝の散歩などは先ほどあげた歩行と合わせて、二重に効果的です。朝起きて外に出て歩くとセロトニン神経が活性化され、いい覚醒レベルになって、心の面でも元気になるし、自律神経の調子もいい。また痛みの調節もできてそれから姿勢もよくなります。

 それから3番目の因子が「触る」ということです。もう少し表現を変えると「グルーミング」、つまり「毛づくろい」という行為です。サルがノミ取りをするでしょう?あのノミ取りという行為は、皮膚をきれいにするために行われるわけではないのです。サルは群れで生活し、上下関係の厳しい社会生活の中で戦っていますね。彼らはすごいストレスを抱えて生活しています。実はその緊張を緩和するために、グルーミングをします。つまり、グルーミングはストレス解消行為なのです。

 集団のなかでストレスにさらされるのは、人間も同じです。そのストレスを解消するために、お互いに軽く触り合うことが大事なのです。…………………」



☆以上は、「医道の日本」7月号に掲載された「痛みとストレスを和らげるセロトニンの力」よりP17~P18までの文章を引用しました。
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☆出島診療所長・中根允文先生監修の「うつ病」のパンフレット
心療内科や精神科の病院でもらえる、どこにでもおいてあるパンフレットです。
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☆一生のなかでうつを経験する割合は、日本人全体で約13人に1人と書かれています。多いですね。
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☆うつ病は、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の不足から起こる病気ですよと書かれています。
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029.gif 一生のなかでうつを経験する割合は、日本人全体で約13人に1人

 「一生のなかでうつを経験する割合は、日本人全体で約13人に1人」だそうです。どうでしょうかずいぶん多いと思いませんか。でも確かに治療院にみえる患者さんも10人に1人くらいは、うつ病を持っておられるようです。だから、私はそんなに多いとは思いません。むしろ厳密にいったらもっと割合は多いのではないかという気すらします。

029.gif セロトニンとはどのような物質でしょうか?

 セロトニンという物質は、神経伝達物質といわれています。また、この物質は気分や意欲といった感情面に働きかける役割があるといわれています。この「セロトニン」や「ノルアドレナリン」は疲労やストレスなどを感じると量が減ることがわかっています。だから、これらを薬で補うことが大切であるから、病院では薬は必要であるといわれています。

 ところがそれって本当でしょうか?確かに三段論法的に物事を考える傾向のある現代人にとっては、とても理屈にあったことなのですが、私はそうとは思いません。もともと「セロトニン」とは、自分の脳で生成される「脳内物質」なのです。それが、疲労やストレスなどが理由で、脳内で生成しなくなって不足してしまったことは確かです。しかし、そういう患者さんであっても、じっくり話を聞いてあげたり、指圧や鍼灸などの治療で体の痛みやコリなどをとってあげると、自然と脳内が活性化し始めてセロトニンをまた生成し始めるのです。

029.gif セロトニンは、薬で補うのではなく、体で作るんです!

 では仮に「セロトニン」のような化学物質を変わりに薬として補おうとするとどうなるかわかりますか?どんどん量は増える一方で、薬も効かなくなり次から次へと薬の遍歴が続くのです。そうすると私たちの体というのは、「そうか薬で補おうとするならもう作る必要ないんだ」というように解釈するのです。私たちの体というのは、私たちと同じように実に「なまけもの」です。だから、人間の浅い知恵で、それに変わるものを補おうとすると、もう二度とは自力で生成しようとはしてくれないのです。

 だから、私は基本的には、薬にたよろうとする現代西洋医学の考え方に反対なのです。人間の体には本来、自分の病気は、自分で治す力=自然治癒力が備わっているのです。だから、そこを指圧や鍼灸の治療で助けてあげれば、自然とまた回復し、大切な脳内物質「セロトニン」を生成し始めるのです。「うつ病」もその例外ではありません。ウソだと思うなら、いつでも私の治療院においでください。自分の力で病気を治そうという気持のある方には、必ず援助できるはずです。また、そうして元気になっている方がたくさんおられるのです。あなたも挑戦してみられたらいかがでしょうか。
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008.gif  排水中の抗うつ剤、エビの行動に影響《雑誌記事より》

 世界各地の下水道などに垂れ流される抗うつ剤の残留物の影響で、エビの行動が変化し、捕食されやすくなっているという最新の研究が発表された。抗うつ剤プロザックを飲んだエビは“ハッピー”にはならないようだ。

 研究では自然の状態を再現するために、一般的な下水処理後の排水に含まれる濃度の抗うつ剤フルオキセチンの水溶液に、河口などの入江に生息するヨコエビを入れた。フルオキセチンは、代表的な抗うつ剤製品であるプロザックやサラフェムの主成分だ。

 エビは安全で薄暗い物陰にいることを好むのが常だが、フルオキセチンの影響を受けたエビは、水中の明るい場所に向かって泳いていく確率が通常の5倍であることが実験でわかった。イギリスにあるポーツマス大学の生物学者で研究の共著者アレックス・フォード氏は、「こうした行動の変化によって、エビは魚や鳥などの捕食者にかなり襲われやすくなる」と説明する。フルオキセチンの作用によってエビの神経は、心的状態や睡眠のパターンを変化させることで知られる脳内化学物質セロトニンの影響を受けやすくなるという。

 抗うつ剤の使用量は近年急増しつつある。「Archives of General Psychiatry」誌に2009年に掲載された論文によると、2005年に抗うつ剤を使用したアメリカ人は約2700万人で、アメリカの全人口の10%を超えるという。抗うつ剤の使用が拡大することで、エビ以外の生物へも大量のフルオキセチンが影響を与えるのではと研究チームは懸念する。

「今回の実験は、どこにでもいて食物連鎖の中でも重要な位置を占めるエビに焦点を当てて行ったが、セロトニンは魚などエビ以外の生物の行動の変化にも関係がある」とフォード氏は指摘する。同氏は、抗炎症剤や鎮痛剤など他の多くの一般的な処方薬も水生生物に被害を及ぼす可能性があると警告する。

 しかし、人間が服用する薬の弊害から水生生物を守る方法もあると同氏は主張する。例えば、責任ある薬の廃棄について社会の認識を高めたり、下水処理で薬を分解する技術を改良したりするなど、問題解決に向けでできることはたくさんあるという。

 この研究は、「Aquatic Toxicology」誌オンライン版で2010年6月4日に公開された。

Kate Ravilious for National Geographic News


029.gif 人間の「うつ病」が自然界の微生物にも影響

 最近、インターネットでこのような記事を見つけた。うつ病で苦しんでいる人が多いことは、既にわかっているが、日本人でもWHOが20歳以上の日本人を対象に行った調査によると、約13人に1人が生涯のうちにうつ病を経験するという結果が出ているそうである。その件数もさることながら、このようにその薬が、不用意に下水に流され、自然界の微生物にまで被害が及んでいる。そういう事実を知ると改めてショッキングな気持になる。

 それにしても抗うつ薬や抗炎症剤、鎮痛薬の副作用に苦しむのは、人間ばかりではないようだ。しかし、影響を受けたエビの行動は、いのちの危機にさらされることになるというのは、警告めいて恐ろしいような気がする。もっともっと人間は、いのちの大切さと、薬の副作用について知るべきである。写真まで取り込めなくて残念だが、弱々しいエビの姿は、やはり、現代社会に生きる私たち人間を象徴してるような感じを受けたのは私だけだろうか。
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☆監修:北里大学名誉教授 ゆたかクリニック名誉院長 村崎光邦先生による「うつのこと、もとわかってほしいから」のパンフレット
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001.gif最近、私のまわりや、訪れる患者さんに「うつ病」の方が、大変に増えている。これは今に始まったことではないが、もし「うつ病」の罹患率を統計で出したらすごいパーセンテージになるかもしれない。そのくらい、「現代病」のひとつに「うつ病」がある。でもそれにしては、世間のみなさまには、それほど理解されていないのも「うつ病」という病気の特徴かもしれない。「理解されていない」というより「誤解されやすい」といった方がいいかもしれない。そういう意味でこのような「パンフレット」の持つ意味は大きいと思う。簡単に要点が書かれておりわかりやすい。このパンフレットは、「神経科」・「精神科」・「心療内科」といったところにいけば、受付などにおいてあるので、簡単に手に入るものである。さすがに写真ではわかりにくいので、すこし、わかりやすいようにパンフレトから抜粋し、紹介していくことにする。ところで037.gifからが、私の本当にいいたいことなので、最後までお付き合い願いたい。

072.gifうつ病ってどんな病気?

 うつ病に対して「心の弱い人がかかる病気」、「心の持ちようで克服できるはず」と誤解している人も少なくありません。でも、うつ病は治療が必要な体の病気で、誰にもかかる可能性のある、ごくありふれた病気です。
 うつ病では、意欲や気力が衰えて感情や興味が失われ、仕事や家事ができなくなってしまいます。さらに、そういう自分に焦りを感じたり、もういなくなったほうが楽だというような気持になってしまうこともあります。

072.gifきっかけは?

 うつ病の発症に最も強くかかわっているのがストレスです。たとえば身近な人との死別や離婚などの喪失体験、転職や引越しなどの環境の変化などがあげられます。ただし、自分にも周囲の人にもきっかけが思い当たらないことも少なくありませんから、むやみにきっかけ探しすることなく、まずは治療に専念しましょう。

072.gif体の症状が前面に出る場合もあります

 以下のような症状があり、ないかを受診されても原因が分からない場合は、うつ病を疑いましょう。

・ねむれない・だるい・疲れやすい・食欲がない・頭痛・めまい・耳鳴り・動悸、首筋や肩の凝り・下痢や便秘 など

072.gif脳内物質のアンバランスにより起こります

 脳には、神経細胞がたくさんあり、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質がいろいろな情報を伝えています。これらはうまくバランスを保つことによって感情をコントロールしています。
 ところがうつ病では、神経伝達物質の働きが不足することでバランスが崩れ、感情をうまく調節できなくなってしまうのです。

072.gif適切な治療を受ければ、うつ病は改善します

 うつ病は、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に快方に向かうのが一般的です。少し気分がよくなったからと社会復帰をあせったり、悪くなったからといって気落ちせずに、長期戦の構えで治療を受けましょう。

☆“なにもしない”ことから

うつ病治療で重要なことは、ゆっくり休養をとることです。「今は充電期間」と割り切って、重要決定事項は先送りしましょう。命に関わる問題の先送りも重要です。無理をせずにできることだけをして、のんびりと過ごしましょう。

033.gif☆抗うつ薬とうまく付合うことが大切です

 うつ病の原因は神経伝達物質のバランスの崩れですから、このアンバランスを整える薬を服用します。また、症状が安定しても、しばらくの間のみ続けることが重要です。勝手な判断で、通院をやめてしまったり、のむのをやめてしまうことのないようにしましょう。

《主な抗うつ薬の種類》

①SSRI…………………もっともよく用いられます。セロトニンが、もとの神経細胞に取り込
          まれるのを防ぐことにより、効果を示します。

②SNRI…………………セロトニンに加え、ノルアドレナリンという神経伝達物質の取り込み
          も抑制します。

③三環系抗うつ薬……セロトニンやノルアドレナリン以外の神経の働きにも影響を与えるた
          め、副作用が出やすいという問題があります。

☆以上は、パンフレットから忠実に抜粋したものである。


037.gifこのように、セロトニンやノルアドレナリンを増やし働きを活発にするお薬が、病院ではよくだされている。ところで、このように薬を飲めば、「うつ病」はよくなるのだろうか?本当にそう思っている人があれば、病院の待合室で待っている患者さんに聞いてみればよい。もう何年も治療に通われている患者さんばかりだから、きっと、「うつ病」に効く薬に付いてはとても詳しい方ばかりである。ところが、「どの薬も効かなくなってくる」というのが現状である。それはなぜだろうか?

 実は、「セロトニン」も「ノルアドレナリン」も、もとは人間の身体がつくり出す物質である。ところが、それらが不足していくからといって薬で補おうとすると、今度は完全に身体のほうで、つくり出すことをやめてしまう。これは、「糖尿病」における「インシュリン」というホルモンと同じ理屈である。「糖尿病」には、「インシュリン」は欠かせないホルモンである。ところが、いったん「インシュリン」を薬で補おうとすると、もう身体のほうで産生しない。私たちの身体は、じつに怠け者である。「薬で間に合うなら、おいらはもう作らなくったっていいんだね」と、こんなふうに解釈するらしい。「怠け者」というのは、身体に大変に失礼で、本当は、怠け者は、勝手に身体を壊しておいて、安易に薬にたよろうとしたその人自身である。むしろ私たちの身体は、とても「厳格」なのである。

 でも確かに「うつ病」は、こころと身体の病気であることは確かである。おまけに体験した人ならよくわかるが、「うつ病」を患うと「肩こりや腰痛」「頭痛や腹痛」は慢性的である。身体のあちこちに「神経痛」が起きる。今日は肋間が痛む。と思えば、明日は、座骨神経痛といったふうに身体のあちこちが「疼痛」で悩まされる。そういうつらさが、いっそう気分を「憂うつ」にさせるのである。そういう時に、もっとも助けになるのは、私たち「鍼灸マッサージ師」による「はり」や「きゅう」や「指圧」などの治療である。実は、これらの治療は、痛みを軽減するだけではなく、不足している「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の物質を促進することがわかっている。これなら、前にあげた「抗うつ薬」のような「副作用」の心配もない。「西洋現代医学」というのは、どうしてもこころと身体の問題を切り離して考えようとする。でも実は、「こころと身体」の問題は、どうしても切り離して考えることができないのである。

 もし「うつ病」の患者さんを「痛み」から解放してあげることができれば、「うつ病」の患者さんの大部分は、快方に向かうことだろう。そうなってしまうと、「医療制度」そのものが、根底から見直されることになると思うが、もし自分が「うつ病」にかかったり、家族が「うつ病」に苦しんでいる場合は、そんな悠長なことをいっていられない。本当に親身になってくれる「鍼灸マッサージ師」を探すべきである。そして欲をいえば、治療中に自分の自慢話ばかりするのではなく、患者さんの話をよく聞いてくれるような治療者を見つけてほしい。「精神科医」と同様、「聞き上手」な治療者にかかるとそれだけで、自分のこころが落ち着き、新たな発見がある。というものである。そういう積み重ねが、「うつ病」の治療には必要なのである。

 
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☆眠り犬(治療室のマスコット)
八倉治療院には、なぜか動物の置物が多い。眠り犬は、静岡市の映画館通りの陶器屋さんで購入したもの。後ろのティファニーランプは、カナダのヒラリーのお母さんがおくってくれたもの。
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 私の治療は、いつも頭のマッサージから始まる。時間にして7〜8分。この間に患者さんによっては、イビキをかきながら寝てしまわれる方もいる。こうなれば、「私の勝ち」10人中8人までは、私の思った通りの治療結果が期待できる。なぜか、私はこの7〜8分間の間に自律神経を交感神経モードから副交感神経モードに変換できたからである。

 自律神経ってよく聞くけれど一体なんだろう?視覚・聴覚・痛覚は、感覚神経という。また、筋肉や関節を動かしたりするのは運動神経という。これは、脳で意識的にコントロールすることが出来る。それに対して、意識しなくてもコントロールが働いているものが身体の中にはいくつもある。例えば、心臓・肝臓・腎臓、それに胃や腸だって意識的に動かしているわけではない。これらはみんな間脳という人間の脳が主に働いて上手にコントロールしているのである。そして、その間脳と動かされる器官などをつないでいるのが自律神経である。それだけではない、体温の調整・血管や汗腺などもこの自律神経の働き。だから、自律神経が狂いだすと、今までは、当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなってくる。内蔵の働きも弱くなり、疲れやすくなる。熱くもないのにやたらと汗がでてきたり、やたらと動悸が激しくなり、夜も眠れなくなってしまうのも、この自律神経の働きが悪くなっている証拠である。これを人は、「自律神経失調症」とよんでいる。これがひどくなると、「うつ病」とかいわれる精神疾患の病気になってしまうというわけだ。現代の日本の社会には、子供からお年寄りまで「うつ病」にかかっている人が五万といる。

 「うつ病」というくらいだから「うつる病気」かも知れない。病院は何時も患者さんでいっぱいだけれど、その中でも精神科や心療内科は、その中でも一番患者さんが多い。患者さんは、増えることはあっても減ることはない。その理由は、私から見ると簡単である。「うつ病」の患者さんの多くは、「薬」を処方される。しかし、患者さんの多くが知っているように、「薬」で「うつ病」が治った人はどこにもいない。嘘だと思ったら、病院で、待っている時間が長いから、患者さんどうしで聞いてみたらいい。薬が効かないと、「次はこの薬、だめならまた、その薬。それがだめなら、あの薬」結局、薬が、「こそあど言葉」のように、ただ名称や薬の量が変わっていくだけで、病気自体はいっこうによくならない。よくなるものも良くならない病気。それが、「うつ病」というわけである。

 いい加減なことを言うヤツだと思われるかもしれないが、私だってそう簡単に「うつ病」が治るなんて思ってはいない。また、うつ病を「治そう」なんて大それたことをこれっぽっちも思ってはいない。ただ、私に出来ることを私なりにやっていこうと思っているだけ。最初に言った通り、「自律神経」には、二つのモードがあって、昼間は、「闘いモード」の交感神経が働き、夜間は、「お休みモード」の副交感神経が働いている。このように上手にモードを使い分けて何千何万年と自然界の生き物は、生存してきているのだ。動物も植物もみんな、そうして上手に生きているのに、なぜか一番賢いはずの人間だけが、この病気にかかっている。私が、「自然に帰れ」と言いたいのは、植物や動物に出来て人間に出来ないことはないという考えが根本にあるからで、それ以上のことは、何も考えてはいない。「私は私、ただやるだけのことはやる」それだけのことなのだ。
 
 私の治療院に来る患者さんの多くは、というよりほとんどの患者さんに共通していえることは、「ストレス」があって、「無理」をして、みんな「交感神経」優位の状態になってしまっているということだ。ひどい場合は、それが、夜間も続き、「眠れない」状態が続くので、「自律神経失調症」となってしまうのである。ところが、人間の身体というのは、人間と違って「バカ」ではないから、そうなる前に、「凝り」と言う痛みを伴って、その人に知らせるわけなんだ。それを、気づかずにほっておくと「病気」になってしまう。「肩こり」も「腰痛」もみんな最初の原因は、「ストレス」からだ。ということを忘れないでいてほしい。「うつ病」も同じ、「薬」を飲む前の「うつ病」になった患者さんは、身体のあちこちが痛いことだろう。「肩こり・腰痛」はもちろん。身体のあちこちが「神経痛」をおこしていてたまらないはずだ。とくに「うつ病」といわれる患者さんは、自分では、どうすることも出来ないことを、ああだこうだと、考えてばかりいる人たちだから、「ノイローゼ」になってしまっている。だから、「ストレス」がいっぱいで、身体中、疼痛で苦しんでいる。

 神様が、自律神経に「交感神経」と「副交感神経」という二つのモードを作ってくれたのは、理由がある。まず交感神経を「闘いモード」といったのは、人は、昼間は働くもの。働くためには、頭と筋肉を使う。だから、それらがよく働けるように、交感神経が働き、頭や全身の筋肉に血液が上手く運ばれるようにした。そして、副交感神経を「お休みモード」としたのは、人は、夜間は休むもの。休んでいる時に、内蔵は働き、消化活動をする。だから、それらがよく働けるように、副交感神経が働き、五臓六腑に血液が上手に運ばれるようにした。それが本来の自律神経の働きなのだ。ところが、どうしても「ストレス」にやられてしまった人は、「交感神経」の「戦いモード」が強い。強すぎて、夜になっても切り替わらない。だから、人間の手によって、これを、昼間でも、一時的に「副交感神経」を呼び覚まし、「リラックス」させながら、バランスのとれた状態にしていく。それが、「自律神経の調整」ということなのである。

 もちろん、自律神経は、全身をくまなく走っているわけだから、どこを治療しても「自律神経の調整」になるわけだけれども、とくに「頭部」や「四肢」といって「手や足」の部分は、「自律神経の調整」にかかせない部分となっている。ましてや人の身体が、「凝り」や「痛み」を訴えるのは、そこの「血液の循環」が悪くなっていることを教えてくれているのだから、それをほぐして楽にして上げることで、また、元気が取り戻せるのである。身体とこころは、切っても切りはなせない相関関係にある。身体が元気を取り戻せば、こころも元気なる。そう考えるのが普通であろう。私は、人間も「自然」の全体を構成しているものの一部だと思っている。だから、「自然」でなくなったものを「自然に帰れ」といって自然に帰してあげるのが一番だと思う。ということで、私の仕事は、私にできることを、一生懸命にやらせてもらっているだけである。それ以上のことは、何にも考えてはいないし、また、考える気もない。


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