カテゴリ:神経反射療法( 9 )

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emoticon-0128-hi.gif 3日連続は最高の治療法

治療者としては、本当は、こうなるまで身体の症状をほったらかしにしておかないでほしいという願いはあります。でも実際に、ひどい状態だなあという患者さんは、この世にはたくさんおられます。「早くよくなってほしい。早く楽になってほしい」と願いながら、治療させてもらいますが、いくらがんばっても、1回のみの治療で治る患者さんばかりではありません。

慢性化、重症化、いろいろ呼び方はありますが、あまりに症状が多いために、とても60分の治療の枠に収まらない患者さんも少なくはありません。特に八倉治療院のネットを見て見つけてこられた患者さんは、重症な患者さんがとても多いです。

1、腰椎、頸椎等の捻れや骨格の歪み
2、首こり、肩こり、腰痛。
3、座骨神経痛、大腿神経痛、三叉神経痛
4、その他自律神経的な症状

このくらい症状を持った患者さんは、ざらにお見えになります。どれをとっても、普通は、病院や整骨院や治療院などでは、どう手を付けていいものかわからない、大変な症状です。それをだいたいは、2回から3回くらいの治療のスタンスで、治療させてもらています。

でも、わたしがどのくらい忙しい治療をやっているか、多分、わたしの治療を受けたことがある患者さんでも、おそらくは気づかれないと思います。でも、保険治療ではなくて、自由診療でやらせてもらっている治療院では、このくらいのスピードで治療を行なっていかないと、まにあわないのが現状です。

でもこれはいままで、重症の患者さんを治療させてもらった経験から言いますと、3日間連続で、治療させてもらえると、とても手におえないかなって言う感じの患者さんでも、なんとかなってしまうという経験をさせてもらったことが何度かあります。

わたしの治療は、これまでの臨床から、脳や神経のレベルでの治療であることはわかっていました。それが、最初に治療させてもらった日から、3日間は、身体の神経や筋肉に様々な異変が起こることがあります。これは、明らかに神経が筋肉を修復していく好転反応なのですが、患者さんによっては、様々な好転反応が見られます。

実はこの時が治療の効果から考えますと、最高のチャンスなのです。わたしから言わせてもらいますと、「今まで動かなかった大きな岩が、動いてくれる」そういう感じのものなのです。ですから、3日連続は最高の治療法のひとつかなって思うことがあります。

ただ、あくまでこれは、最悪の状態になってしまった重症な患者さんに教えてあげたいことで、みなさん誰にも、この手は使ってほしくないという気持ちは、しっかりくみ取ってほしいと思います。人の身体は、ご自分のものであって、ご自分のものではありません。どうぞお身体を大切になさって下さい。
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emoticon-0128-hi.gif 治療にはレベルの違いがある

わたしもこうして治療者になる前は、みなさんと同じ首こり肩こり腰痛、神経痛に悩むひとりの患者さんでした。だから、みなさんと同じ疑問や感じ方を持っていました。「指圧やマッサージ、それから鍼も同じなんだけど。どうして、その日は気持ちがよくて、これで楽になるかなって思うと、次の日はまた、もとにもどってしまうんだろう?」大体、どこの治療院でも同じような疑問や感想を持ちました。大体みなさんも頷かれる方が多いのではないですか?

実はそれには訳があるのです。わたしも治療者になって、いろいろ治療技術や、治療に対する考え方が進歩することで初めて、「治療にはレベルの違いがある」ことに気づかされたのです。鍼灸マッサージの資格を取ってからは、ほとんど誰もが、一人前の治療者として扱われます。余程、師弟関係がはっきりしているところでないと、治療方法について教えてもらうことはありません。だから、どうしても勉強したい人は、組合や同業者の研修会に、積極的に参加して、そこで学んでいくしかないのです。

では最初のころの治療というのは、どうしても体を触っていったときに、凝りに気づいて、その硬いところを一生懸命に押したりもんだり、鍼をうってみたりするのです。でもそうして、仮に柔らかくなるまで治療できたとしても。それでは、やっぱりダメなのです。それはあくまで、「筋肉のレベルの治療」なのです。実はほとんどの治療者の治療は、このレベルの治療がほとんどです。むしろそうして、筋肉のコリを解消できたら、たいした腕前の持ち主です。大方は、時間はきても一向に首こり肩こり腰痛は治すことができません。

じゃあ、どうしたら首こり肩こり腰痛を治療できる治療者になれるかといいますと。その上の治療のレベルが要求されるのです。筋肉の上は、神経です。筋肉を支配しているのは神経です。だからもし神経を正常な状態にもどすことができれば、自然と筋肉は、もとのやわらかい正常で健康な状態にもどるのです。しかし、このレベルの違いは、甚だしく大きいのです。

神経のレベルの上にあるのは、脳のレベルです。脳のメカニズムというのは、西洋医学といえども、まだまだ未開の分野です。研究も一番遅れているところですから、そうそう簡単に踏み込める領域ではありません。ただ、わかっていることは、ここがしっかり治療できれば、どのような患者さんも、ある程度、きちんとしたもとの状態にもどしてあげることができるはずなのです。

少なくても、1日や2日で、もとの状態にもどってしまわれるということはないのです。このくらい「脳のレベル」や「神経のレベル」の治療は、すごいものなのです。わたしの患者さんの中にも、ここ数年、治療に訪れることがなくなった患者さんもたくさんいらっしゃいます。たまに会って、状態をお聞きすると。「先生本当にありがとうございました。あれから、本当にすっきりして、もう困ることがなくなってしまいました」っておっしゃる方がじつに多いのです。

もちろんわたしのレベルは、正直いいますと、まだまだの部分がたくさんあります。多分自分で評価すると、「脳のレベルと神経のレベルの中間くらい」です。わたしの目標は、この「脳のレベルの治療」です。このレベルに達することができればほとんど全身の重い症状や病気にも対応できてしまうような気がしています。

これから先は蛇足ですが、この治療のレベルは、更にまだまだ上には上がありまして、多分わたしの想像では、「こころのレベル」そして、最終的にはに「魂のレベル」という治療のレベルが、待っているのだと思っています。なぜわたしがそんなことを考えたのかといいますと。実は、わたしの師匠の治療を見ていますと、更にその上の神のレベルの治療が待っているような気がしています。何か途方のないお話しになってしまいましたね。
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emoticon-0128-hi.gif 痛さを強く感じる人ほど治りやすい

これは、「どういうことかな?」と思われる人が多いことだろうと思う。普通に考えたら、痛みを強く感じるということは、それほど、症状が強いわけで、それだから、治りにくくなるというのが、普通ではないのかな?というふうに考えがちである。

ところが、臨床でわたしが、患者さんの身体から教えてもらったことは、必ずしも常識で考えられることとは違っていることが多い。また、患者さん自身は、自分の身体のことについて、正しく理解できていないということも言える。

例えば、座骨神経痛で見えた患者さんに、問診の時に、「どちらのお尻や足が痛いですか?」と聞いてみる。もしその患者さんが、「右のお尻のここと、左膝とふくらはぎが痛いです」と、はっきりした答えがかえってきたとする。でもその時の、わたしの判断は、本当は、もとの患側は、右側で、右側の状態はかなり、重症で症状が進行しているんだな」という判断をするのである。

これは、どういうことかといえば、治療者も初心者ならいざ知らず、多くの臨床から、患者さんの症状について学ばせてもらう。すると、必ずしも患者さんは、自分自身の症状について的確に答えることができないということがわかってくるからだ。それを承知でないと、治療もとんでもない勘違いをしたまま、行なってしまうことが多い。

「痛みは、優先順位をつける」身体の最もつらい箇所を、痛みとして本人に伝えることも確かである。だから、患者さんの問診から帰ってくる情報は、何ひとつ無駄なものはない。しかし、それとは別に、「痛み」は、感覚神経の働きが、正常であるから、痛みを感じられるのであって、これが、慢性化したり重症かしてくると、もう痛みとしての情報が、薄れてしまうか、自覚できないということが起きてくる。

治療者は、そういうことも、しっかり押さえたうえで患者さんの状態を判断しないと、きちんとした治療ができないことがある。それにしても、わたしは「痛み」というものから不思議なメッセージ性を感じることが多い。症状が痛いところほど、治りがはやい。逆に痛みが感じられにくくなったところは、危険な状態である。

だから、鍼灸治療を行なうものとして、痛みは悪いものだという考え方は、決してしてはいけないと思っている。その逆に、鎮痛剤や神経安定剤や睡眠促進剤のようなものこそ、使い方を間違えると、治療の妨げになることを、みなさんに知ってほしいと思う。
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emoticon-0128-hi.gif「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」という考え方

わたしはこれまで普通に治療することきには、東洋医学的な考えというより、西洋医学的な考え方で治療にあたることが、ほとんどでした。つまり、患者さんに肉体を解剖学的に捉えて、生理学的な知識で治療にあたる。そういうアプローチの仕方で、治療してきたんです。

それは決して間違いではないし。患者さんに症状や、治療の内容を説明する時も、便利で楽でした。多分、東洋医学より西洋医学的に説明を受けた患者さんは、誰も理解しやすいし、納得がいくのではないでしょうか?西洋医学は、科学的であるし、理論も合理的ですから、一応、仮に、その場でよく理解できなくても、何となく、そういうものかなって、思ってもらえるのではないでしょうか?

でも、わたしの頭の中には、「治療はエネルギー」とものすごい関わり合いがあるんだと思っていますから、そういう西洋医学的な考え方だけではないなって、ずっと思ってきました。だからこの「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」という名前を思いついたとき、自分でも納得がいくというか、何かすっきり、腑に落ちるような気がしたんですね。

ちょっとできるかわかりませんが、この言葉を自分なりに説明させてもらいますね。「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」は、直訳すれば、「鍼治療によりエネルギーを調整する治療法」です。よく東洋医学では、「気=エネルギー」のような考え方をしますが、わたしは、もっと広い意味でこの「エネルギー」というものを捉えています。

物体そのものが、「波動」というエネルギーを持っています。物体を細かく細分化していき、分子や原子という量子力学的な世界にしていきます。そうすれば、「原子核=中性子と陽子」の周りを「電子」が、回っている。これで「波動」というエネルギーが、あらゆる物体には生じているのです。

だから、人間の身体も、鍼そのものにも、エネルギーが干渉し合っているのです。それから、エネルギーというものは、強いエネルギーが、弱いエネルギーを支配するという法則があるのです。ですから、同じ鍼治療といっても、鍼はうつ人のエネルギーの高さに応じて、治療効果が違ってくるのです。

もちろん、鍼は金属です。金属そのものとしての物体のエネルギーは、他の物体よりも、エネルギーは高いです。でもそれ以上に、高いのは、人間という物体というより、生命体のエネルギーは、更に高いので、余程、治療者のエネルギーの高さが要求されるのです。

それから、エネルギーの世界は、コンピューターと同じ、「陰と陽」の世界です。つまり、電気で言うなら、「プラス」と「マイナス」の世界なのです。ですから、「右回り」とか「左回り」といった方向性が、あるということです。大抵、症状が現れる患部並びにツボは、「左回り」のエネルギーが働いています。ところが、先ほど、いった鍼のような金属は、間違って使用しない限り、「右回り」の性格を持っていますから、正しい知識とこころを持った治療者が、治療にあたれば、患部の「左回り」のエネルギーを、正常な「右回り」のエネルギーに調整してあげることが可能になるのです。

どうですか?少しは、わたしが提唱している「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」という考え方が、理解できてきたでしょうか?もちろん、こんな拙い説明では、誰にでも理解できるとは思っていません、でも、少しは、なるほど、そういわれてみれば、確かに、そういうことが言えるかもしれない。そう思われた方もいるのではないでしょうか?

まだまだ、わたしがご説明したいことは、これだけではありませんが、今日は、その取っ掛かりくらいですが、ほんの少しだけ「ちょっとだけよ!」っていう感じで、わたしが考えている「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」の言葉の意味を説明させてもらいました。これからもこんな感じで、わたしの頭の中にある。知識や考え方を、なるべくわかりやすいように、伝えていこうと思っていますので、どうぞよろしくお付き合いください。
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emoticon-0136-giggle.gif 八倉治療院「開院8年目を迎える」

今月、6月1日は、わたしの60歳誕生日でした。つまり「還暦」という、ひとつの大きな節目の年です。これでわたしも「十干十二支」の「暦」の世界を一巡したわけです。それと、更にそれより大きなことになりますが、八倉治療院の「開院8年目を迎える」年となりました。最初は、「石の上にも3年」を目標にしました。また、ある先輩の話しから、「開業しても5年位が辛抱だね」という言葉と、5という切れのいい数字を、目標にしたこともあります。そして、やはり、八倉治療院の8という数字は特別な、スペシャルなので、この8年目というのは、わたしにとっても大きな目標でした。この一年が無事に過ごせれば記念すべき「8周年記念日」を1年後には、お祝いできるのではないかと思っています。

人は誰でも、進歩向上を目指す生き物だと思っています。ましてやこの仕事を「ライフワーク」と考えているわたしですから、この1年「8周年記念」を、「特別な目標を持って取り組めたらいいなあ」と思っています。それで少し、わたしなりに考えたことがあるんです。それは、実は治療をしている時に、何人かの患者さんとお話ししていた時に、患者さんが、わたしにいってくれた言葉がきっかけとなりました。それは、実にわたしにとってありがたいお言葉でした。「先生、先生は後継者は、どのようにお考えですか?先生の治療技術が、先生一代で終わるなんて、もったいないですよ」わたしにとっては意外でした。全くそれまでのわたしには、考えてもみなかった言葉だったからです。そうですよね。このままでいけば、わたし一代で八倉治療院は、終わってなくなってしまいます。でも今までは、必死だったんです。「どうしたら、患者さんの痛みや苦しみを、少しでも楽にしてあげることができるのか?」「どうしたらこの仕事で食べていけるだけの現金収入を得られるだろうか?」そういうことばかりを考えてきて、いっぱいいっぱいの7年間だったからです。

それが、患者さんから、そんなご心配までいただけるようになったのですから、正直いって嬉しいです。またある患者さんから、「先生は3月はいつも、ハワイに行かれてしまうようですが、向こうに行ってしまわれるんじゃないかと、心配していました。これからも、わたしが生きている間は、先生に診てもらえるんでしょうか?」こんな嬉しいどころか光栄なお言葉もいただけるようになったのです。「はなむけ」の言葉としては、これらは、最高のプレゼントだとわたしは、痛感しました。でもそれと同時に、あることを頭の中で考えたのです。「わたしは、この仕事で、『治療の世界』で何か、自分なりの何かを残してみたい」そういうふうに考えはじめるようになったんです。

わたしには、スペシャルといえるものがあります。それは、「治療法」です。まだ、患者さん以外は、誰も知られていない。ヒナをかえすまでの、親鳥のお腹の下にかくされた、卵状態のものですが、気の早いわたしはそれに、命名したんです。「神経反射療法」というのが、わたしが独自で編み出した「治療法」です。でも3月にハワイに行って、少し外国の知人たちに治療をさせてもらった経験から、自分がやっている治療を、海のむこうの人にも知ってもらいたいという気持ちが起りました。そして、わたしの新しい治療法である「神経反射療法」というのを、英語バージョンに置き換えたらどういう言葉がふさわしいのか考えたことがあるんです。それが下にある言葉でした。

Acupuncture
Energy
Treatment



わたしが行なっている治療を、外国にいる人にも理解してもらうとなると、やっぱりこういう言葉でご紹介するのが最もわたし自身ピッタリするような気がします。わたしの治療の特徴は、わたしなりの言葉で簡単に紹介するなら、「神経の反射を通して脳を治療することです。それと同時に、あるイメージを持って治療にあたっています。それは、物体も人間の身体も形があるものすべてが、エネルギーをもっている。そのエネルギーの交流の異状を正常なものにすること、それがすなわちトリートメント(治療)なのです。ですから、わたしの治療法として名付けた「神経反射療法」というのは、「アーキュパンチャー・エネジー・トリートメント」という名前を同時にもっている治療法だといえるのです。

もともと「氣」というのは、目に見えない「生命エネルギー」のようなものでした。それを鍼という金属のもつ高いエネルギーの力とパワーを借りて、エネルギーの回転を「負」から「正」の回転に呼び戻す。気の流れを正しい交流にもどす。そういうことを、鍼灸師や治療家の方々は、口には出しませんが、治療のイメージとしては、それに近いもをもっていたはずです。ですから、この「Acupuncture Energy Treatment」というものが、特別新しいものであるとはわたしは思っていませんが、イメージとしては、わたしの頭の中には、こういう感じが、かなりピッタリ来る言葉なのです。

問題は、こういう言葉は、もうわたしの頭の中には、はっきりしたイメージとしてあるので、この言葉をこれからどのようにして、「『治療法』として成熟して、治療家の仲間に紹介していくか?」そこがこれからの課題になるのかなって思っています。もしわたしのこの記事をご覧になって、実際はどのようなものなのか?わたしの治療の実際を、「知りたい」という方がいらっしゃいましたら、いつでも「八倉治療院」までお越し下さい。わたしは、いつでも、これから機会があれば、わたしの治療法を、紹介していこうと思っています。具体的にどのようにこれから発信していけばいいのか、まだ、よくわかりませんが、これを見てくれた方々の貴重なご意見を聞かせてもらえれば、非常にありがたいことです。これからもどうぞよろしくお願いします。
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emoticon-0128-hi.gif 痛みは脳で感じている

 わたしが、いま行なっている「神経反射療法」は、患者さんからしてみると実に不思議な治療かもしれない。例えば、右膝(ひざ)が痛くてきた患者さんがいたとする。そうすると、わたしの治療点は、特に左肘(ひじ)を中心に行なわれる。もちろん、最終的には、右膝を治療することになるが、治療時間が全部で1時間とすると、多分触れても5分か10分くらいが関の山であろう。仮に鍼をうつことになったとしても、膝より肘の方が多くなるはずだ。ところが、これで、結果的には、患者さんは、いつの間にか右膝の痛みは、治っているか、楽になっていることに気づくことになる。これはいったいどういうことなのだろうか?

 よく東洋医学的な考えにもとづき行なわれる治療に「経絡(けいらく)治療」がある。これは、目でも鼻でも口でも、顔に何か症状があれば、「合谷(ごうこく)」といって、親指と人差し指の間の腱と腱の間にあるツボに鍼をうつ。または、胃が痛いという患者さんがいる時には、「足三里(あしさんり)」といって、足の膝のすぐ下にあるのツボに、鍼をうつ。これは、ツボ(経穴)が点だとすると、「経絡」は線ということで繋がりがあるという考えにもとずくもので、こういう療法を、「経絡治療」といって、東洋医学ではよく用いられる方法である。しかし、わたしが行なっている「神経反射療法」というのは、それとは異なっている。むしろ、筋肉や神経を治療の対象としたり。「反射」ということでは、「体制=内蔵反射」とかいわれるような、西洋医学の生理学で勉強するような、西洋医学的な考え方にもとづいているといえる。

 わたしがこの治療を始めたのは、「大腿神経痛」の治療を始めたとき、太ももの付け根や、膝関節に近い痛みに敏感なところだったために、治療に、激しい痛みを伴った。結果的には、大腿神経痛は治まり、治療としては、成立していたが、その代償として、相当な痛みをともなった。これをなんとかしたいと思い、ある日師匠に相談したところ。「右膝が悪い人は、右肘から治療しなさい。そうすれば、右膝も楽になるから」というアドバイスをいただいた。わたしは本当に驚いてしまった。わたしがいままで診たところ、膝痛を持っている人の多くは、腰痛が慢性的か重症化している。しかも、大腿神経痛でなかなか治らないという人が多い。だから、どうしても、先に述べたような大腿神経痛の治療は、絶対に使いたくない麻酔でも使わない限り「痛み」から避けて通ることが出来ない。ところが、右膝を痛めている人は、左肘も痛めていることをはじめて知った。しかし、いくら痛めてるといっても、人間のからだは、膝にくらべて肘の治療は容易である。そして、左肘がよくなると、本当に右膝がよくなっている。だから、痛い右膝の治療も、5分から10分くらいで治療完了ということも可能なわけである。

 しかも、この「神経反射療法」は、いろんな部位に応用できるということがわかってきた。もちろん、右膝は、左肘に応用できるし、脇は、太ももの付け根に治療部位としての関連性がある。ということが次々にわかってきた。それが出来ると、今度は、患者さんが痛みを訴えている部位を、他で代用し、痛みを感じる部位に、何も触れないで、痛みを取るという治療まで可能となった。そうなると、患者さんの気持ちとしては、まるで治療というよりも「マジック」かなんかを受けている気持ちになるらしい。ところで、みなさんの頭の中も、混乱が始まっている方もいるのではないだろうか。そこで、問題を出すことにしよう。「左膝を右肘で治療するということが可能ということは、左膝と右肘は、体のどこかで繋がっているということになる。それはどこかわかりますか?」

 じつは、その答えは、「脳」なのです。痛みは、コリがほぐれて消えていくのではなく、神経から刺激を受けた脳が「エンドルフィン」という神経伝達物質を産生することで、コリがほぐれ痛みが消えてゆくということを前にも説明させてもらいましたが、人間の左膝と右肘は、脳のほとんど同じところか、極めて近いところで繋がっているのです。ですから、どちらか一方を、治療することで、もう一方の患部までも、痛みの症状がなくなっているか、軽減されてしまったのです。そして、痛みを感じていた部位を、何も治療しないで痛みを取ることが出来た。という事実を重ねあわせても、「痛みは脳で感じている」ものなのだということがわかってくるのです。

 人間のからだは、実に不思議です。以前このような話を聞いたことがあります。冬山が好きな登山家がいて、凍傷で右膝から下を切断してしまったそうです。ところがないはずの右足の親指が、どうかすると痛みを感じてしょうがないというのです。「そんなバカな、とっくに切断してなくなっているはずの右足の親指がどうして痛むのか?」誰もが疑問に思うところです。ところが、「痛みは、脳で感じている」としたら、それは、あり得ることなのです。実際にその登山家は、ないはずの右足の親指の痛みに悩まされていました。でも、もしわたしの行なっている「神経反射療法」を適用すると、そのないはずの右足の親指の治療が可能なのです。そうです、察しのいい人ならもうすでに思い浮かんだと思いますが、答えは、左手や親指を治療してあげればいいのです。つまり、「神経反射療法」は、痛みを感じている脳を治療していることになるのです。わたしはこの治療を、これからも、もっともっと探求していこうと思っています。
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☆バンクーバー滞在中によく行ったギリシャ料理のレストラン。このガーリック・シュリンプは、忘れられない味のひとつ。
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emoticon-0128-hi.gif 「ハリはどうして効果があるんですか?」

 治療院をやっているとよ〜っく聞かれる質問です。「知りません」では、患者さんとの信頼関係はそこで終わりです。これに対して、すぐ答えられるようでないと、治療院はやっていけません。しかも、難しい説明ではなくて、普通の人が聞いていても理解できるようなわかりやすい説明でなくては意味がないのです。専門用語を使って難しい説明をしても意味はありません。ところがこれって、やってみようとすると、すごく難しいことなのです。答え方ひとつで、治療者がどれだけわかっている人かどうかが、その力量がわかってしまうんです。

 ある患者さんが、ひじが痛いというので、「曲池」というツボに鍼をうったとします。すると、この鍼は、皮膚の下にある、神経の感覚受容器にヒットします。そうすると、その刺激は、感覚神経という神経の走行に従って、ひじから腕を通って、脊柱という背骨の中を通って、脳に到達します。そうするとその刺激を受けて、今度は脳から、「エンドルフィン」という。ホルモンというか神経伝達物質を出すんです。このエンドルフィンは、例えていうなら、マリファナか麻薬に似たようなものでとても気持ちがよくって、麻酔のような鎮痛効果があるんです。しかし、このエンドルフィンは、人間のからだが自然につくり出すもので、人間がつくった麻薬や麻酔と違って、副作用などの心配はいっさいありません。それがでると、今度は、運動神経にのって、脳から背骨の中を通って腕から痛いひじの神経や筋肉の痛みをとり、コリをほぐしてくれるというわけなんです。人間のからだの仕組みってすごいでしょ。

emoticon-0128-hi.gif エンドルフィンと指圧鍼灸治療

 じつは、これは鍼を使わなくっても、理屈は同じで、指圧でもマッサージでも同じ効果が発揮できるのです。ひじが痛いということで、その患部を指で押したり、揉んだりするでしょう。そうするとその刺激が、皮膚の下にある感覚受容器に伝わり、後は同じような仕組みで、「エンドルフィン」という沈痛効果がある物質が、脳からでて、患部のコリや痛みを治してくれるんです。ただ違うといえば、皮膚の下にある感覚受容器の種類が違うだけで、後はまったく、同じ理屈なのです。ただ、治療している治療者がこれを知っているかいないかということは、天と地くらいの大きな違いがあるのです。

 わたしも正直いうとこの理屈は、頭ではわかっていたのですが、感覚的に、あるいは経験的に理解が出来ていませんでした。だから素人であるみなさんと同様に、痛みのある箇所は、筋肉が拘縮していて重なりあった筋肉繊維が乳酸んでべっとくっついている状態だから、それを揉みほぐしてあげることで、神経の痛みやコリが解消されると思っていたのです。それはそれで間違いではありません。もし患者さんから「指圧やマッサージは、どうして効果があるんですか?」と聞かれたら、その答え方で充分です。ほとんどの患者さんはそれで、納得されることでしょう。わたしもこれまでは患者さんにずっと、そのような説明をしてきました。

 ところが、ある時点でその説明では、充分ではないことがわかってしまったのです。それは、わたしが師匠から「神経反射療法」を教えていただいてからです。ある日、左膝が痛くていたくて仕方がない患者さんが訪ねてこられたのです。膝が痛いというのは、重症の症状のひとつです。はじめは腰痛から始まるのがパターンです。そして大腿神経痛があってそれで、膝痛が生じるからです。人間は膝に痛みがある時は、普通に歩くことが出来ません。患者さんにしてみたら、いくらそこに治療が必要だからといって、あまりそこに触れられたくはないのが正直な気持ちなのです。そこで鍼の治療は、とても有効です。ところが、指圧やマッサージでは治療できないかといえば、それが可能なのです。しかも、患部である左膝に触れることなく、その場合、まず最初に右のひじを治療します。そうすると、意外と簡単に、重症の左膝が治療できることがわかったのです。患者さんは、狐に鼻をつままれたような顔をして、不思議そうな顔をします。さもなければ治療が終了したことも忘れて、寝てしまっていて、起こして差し上げると、普通に歩いて帰られます。これが何ともおかしくって、自己満足の笑みを浮かばせることもあるんです。この説明は次回のお楽しみということにさせてもらいます。 
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☆夏を代表する花、「サルスベリ」。ヒラリーさんに、花の名前を教えてあげたら、「サルス・ベリー」なんて発音していました。確かに英語圏の人ならそんなふうに聞こえるのかもしれません。
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emoticon-0128-hi.gif 大腿神経痛は、神経反射療法で治す

 わたしのブログの検索で一番多いのは、「大腿神経痛」です。同じ神経痛でも「座骨神経痛」がメジャーなのにくらべ、この「大腿神経痛」の名前は、マイナーな感じを受けます。しかし、腰痛が重症化したり慢性化したりするとおこる、珍しくもなんともない症状です。ところが、問題は、この症状を治す方法が、世間ではあまり知られていないということです。患者さんは、自分が「痛い」思いに苦しんでいるので、いろんな方法で、その名前にたどり着きますが、肝心の治療をする側が、「知らない」ということが多いのです。ほとんどの場合が、重症な「腰痛」ということでひとくくりです。これでは、わたしのブログの検索は増えますが、困っている患者さんも増える一方で、いっこうに減ることがありません。そうならないことを祈って、今日も、「大腿神経痛」の治療法をまじめに報告していこうと思います。

 わたしは、ここ何年か前から「神経反射療法」というものに取り組んでいます。この方法は、脳によっておこる神経の反射を治療に使っています。例えば、「左膝」が痛む人は、必ず「右肘」を痛めています。ということは、左膝の痛みは、右肘を治療することで、治療が可能であるということです。さらにもっといいのは、両方を同時進行で治療していくことです。そうすれば、痛い痛い。大腿神経痛も比較的、楽に治療できることが可能なのです。なんでこのような例をあげたかといいますと、大腿神経痛は、おもに太ももの内側、鼠径部のあたり、から膝にかけて痛みを発する神経痛です。ということは、「左鼠径部」の部位が痛む時には、必ず、「右の肩の内側」に神経の痛みを発しています。ここを治療してあげることが、左の大腿神経痛の治療の攻略に通じていくのです。

 これを治療者が知っているのと知らないのでは、治療の質も治癒の確率も全く違ってきます。患者さんの立場からすると、「つらいから治してほしい。でも、あまり痛いのは困る」と仰るのではないでしょうか。わたしもこの「神経反射療法」に行き着くまでは、「大腿神経痛」の治療も行っていましたが、ただし、鼠径部や膝のみの治療でしたから、痛い患部に直接アプローチするわけですから、相当、痛い思いを覚悟で治療に望んでもらいました。ところが、この「神経反射療法」をもちいますと、治療に要する痛さは、確実に半分以下から3分の1以下にに抑えることが、可能となったのです。

 わたしは、「ホリスティック医療」といって人間のからだは、全体がひとつなぎであるということを理解しています。ですから、治療も症状が現れている患部だけの問題とは考えておりません。大腿神経痛がある患者さんは、同時に反対側の肩から肘、それから腕にかけて何らかの症状を持っています。だから、そこだけの痛みを消し去るような、対処療法では、症状を根本的に治すことは出来ません。やはり治療も、全体の治療が必要なのです。その辺を、治療者は患者さんによく説明してあげて、理解を求めていかなければなりません。ただ問題は、そういう治療や説明が出来る治療者が、わたしの周りを見渡しても、ほとんど見当たらないないということです。だからせめて、わたしに出来ることは、さらに「神経反射療法」の理論を確立していき、こうして折りをみて、ブログでわたしの可能な範囲でご説明させていただくだけです。興味のある方は、「神経反射療法」はどんどん進化しています。時々わたしのブログを、のぞいてみてください。
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☆ハワイに行った時には必ず1回は行くデュークスの朝のバッフェ。
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名前は「神経反射療法」

 わたしは昨年の夏頃から新しい治療法を取り入れ始めた。たぶん、八倉治療院のオリジナルなので、名前もわたしが勝手に付けさせてもらった。わたしは、当初「反射」といっていたが、これではあまりに意味がよく分からないので、「神経反射療法」と名づけた。「これは使える!」とわかって、それ以来、わたしが行っている治療方法は、ほとんどがこの「神経反射療法」である。これは、まだ外れたこともなく、着実に患者さんの治療を治癒に導いてくれている。そういう意味でわたしにとって凄い味方である。ただし、これを手がけてから、患者さんが急激に増えてしまい、わたし自身の身体がそれについていけず、過労から肝臓を痛めてしまい5ヶ月という長い療養生活に入ってしまった。そのためにこの治療方法は、一時的にストップしてしまい。臨床的には症例が少ないために、まだまだ発表できる段階ではない。そして何よりも、この方法から、さらに新しい治療結果や治療事実が発見されており、日に日にその強力さが増大し始めている。わたしは臨床家であって、研究者ではないので特にこれを発表する必要もない。だが、もし治療家の方が、この神経反射療法を取り入れたことで、より多くの患者さんの問題を解消できるとしたなら、喜んで伝授のお手伝いをさせてもらおうと思っている。ただ治療の世界は、わたしも含めて一国一城の主である場合が多い。だから、おそらく、治療者には知られることもなく、わたしと、患者さんだけが知っている幻の治療法に終わるかもしれない。ただ、多分わたしのブロブを読んでいてくれる方には、時々、目に触れることがあるかもしれないので名前だけは覚えておいてほしい。
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