カテゴリ:腱鞘炎( 1 )

☆新しいカメラ、「Canon デジタルカメラ PowerShot S100」で撮った八倉治療院の看板と治療室。やっぱりきれいに写ります。
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emoticon-0128-hi.gif 運動器系の強い痛みほど治療しやすい

育児でお父さんが腱鞘炎に?!

 つい最近のことです。30代の男性の方が見えました。利き腕の左手首が腱鞘炎で困っているとのことでした。お仕事は、塗装をやっているということで、半年前から痛みだしたそうです。きっかけは、育児でした。よく産後のお母さんが、育児で赤ちゃんをだっこするので、腱鞘炎で困っているという話は聞くのですが、お父さんが、育児で腱鞘炎というのははじめてだったので、つい笑ってしまいました。でもいいですね。お父さんのそういう理由での腱鞘炎なんて、「微笑ましくて最高です!」こういう話って、世の中のお父さんや男性諸君に聞かせてあげたい話です。そういう気持ちがまず最初に働きました。

 でもよくよく聞いて診察していきますと、この方は、以前から相当ひどい肩こり腰痛がありました。特に1年前くらいに「ぎっくり腰」もやっていました。そんなことからも、首こり腰痛も相当にひどいことがわかります。ですから、こんなに体格のいい男性が、「赤ちゃんを抱っこして育児で腱鞘炎になりました」ってことが、最初から疑問に思っていたんです。やはり、思っていた通り背骨も骨盤も相当ゆがんでいました。だから、実をいいますと、育児は、この患者さんにとって原因というよりきっかけに過ぎなかったのです。最近は、不景気で会社はいっぱいの人数でやっていますので、仕事は、休みもあまりなく、すごく忙しいらしいのです。そういう会社がとても多いのです。実は、こういうことが立派な原因なんです。よくよく見ていくと、腰痛や座骨神経痛など症状がいっぱいでてくるのです。

 この患者さんが、八倉治療院に来るきっかけはなんだったのでしょうか?実はここに来る前は、2軒ほど整形外科の病院に通っていたのです。なんとその半年の間に、激痛に襲われ、3回手首に注射をうちました。その都度効いてはいたようで、その時には楽になったそうですが、しばらくするとまた同じように痛みが走ったそうです。しかし、今度は、お医者さんのほうで、ストップがかかってしまいました。「もうこれ以上、この注射をうっては危険だから、うてません!」といわれてしまったのだそうです。たぶん多くの方が、これはどういうことか、わからないと思うので説明させてもらいます。

ステロイド剤は「天使と悪魔」の両側面を持った薬

 腱鞘炎というのは、筋肉の使い過ぎで疲労してしまっているのです。そうすると特に腱といって筋肉が骨に接続するところを腱というのですが、この部分が炎症起こしてしまっているのです。ですから、いったん痛みだすとかなり激しい激痛となるのです。さて炎症を起こすと消炎剤を投与します。その中でも、最高の消炎効果をもたらすのが、「ステロイド剤」です。鎮痛消炎反応の切り札のような薬です。ところがこのステロイドは、西洋医学では、とても評判のいい薬ですが、実は「天使と悪魔」の両側面を持った薬です。つまり使い方を誤ると大変なことになるのです。ポーカーでもそうですが、「切り札」は、これで勝負は決まったという時、最後に持ってくる札ですから、これが効いてくれないと困ることが起きるからです。だから、お医者さんは、これでよくなると信じてうった注射なのですが、それで治らなかったから、困って「もうこの注射はうてません!」っておっしゃったのです。

 このお医者さんも困ったものですが、まだまだ、このお医者さんは良心的なほうです。実は患者さんのからだのことは、本当に考えないで、「医療」という名のもとで考えられないくらいひどい治療?が行なわれていることも少なくないのです。でも、わたしたちも、いくら相手がお医者さんといっても、いくら相手が病院だからといって、妄信してしまうのもいけないことなのです。やっぱり、冷静になって、自分にとって何が一番大切なのか、どういう方法が一番いいのかを考えてみる必要があると思います。この患者さんも、自分のからだだからといって、無理をし過ぎです。いくら動機は、子供を思い奥さんをいたわるやさしい気持ちからだとはいえ、注射をうって、また同じように無理をしていたら、よくなるものもよくなりません。これでは、いくらお医者さんがよかれて思ってやったことでも、またすぐに、再発するのはやもう得ないことです。その結果、うってはいけないステロイド注射を3回もうたなければならなくなってしまったのです。

 わたしはよく患者さんにはいうのですが、こういう時には「治療と休養」が必要なのです。治療も整形外科で行なうような治療ではありません。いくら痛いといっても、神経と筋肉の運動器系の問題ですからいくらレントゲンやMRIをとっても異状がうつるわけがないのです。検査は確かに必要ですが、それは、関節の状態を診るのに必要ですが、ほとんどの場合、筋肉と腱と神経の問題なのです。しかもこの場合、腕や手に関する痛みの問題の大本は、頚からです。特に手の指を動かす神経の多くは、斜角筋といって、前斜角筋と中斜角筋の間を神経と血管が通っていてこれが、首こりから硬くなりちょうど挟まれてしまうため起こるおもに神経症状が原因だといわれています。これも「斜角筋症候群」のひとつなのです。それに、これは「腱鞘炎」というよりは、「頸肩腕症候群」なのです。

 「そういうことも知らないで、手首に鎮痛消炎剤を注射していても治りますか?」治るはずはないでしょう。頚から肩から腕から全部コリをとってあげて、はじめて治療といえるのです。そういうのを専門に行なうのが指圧鍼灸の治療院なのです。だから、そういう運動器系の痛みは、専門はどこかといえば、病院でもなく、整骨院でもなく指圧鍼灸の治療院なのです。そして、それを専門としているのが、医者ではなく、柔道整復師ではなく鍼灸・あん摩マッサージ指圧師なんです。でも、そうはいっても確かに治療院ならどこでもいいかといえば、そうではなく、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師なら誰でもいいかといえば、そうでもありません。だから、そういう症状でも治療ができる治療院を見つけるのが、本当に難しいことなのですね。

腱鞘炎や五十肩・頸肩腕症候群・座骨神経痛・大腿神経痛・腰痛や膝痛などの運動器系の痛みの症状は、治しやすい疾患の部類

 でも覚えておいてください。本当に治療ができる鍼灸・あん摩マッサージ指圧師にあたれば、骨さえ異状がなければ、筋肉や腱や神経の痛みのほとんどの場合は、治療が可能なのです。しかも、腱鞘炎だけ治してくれといわれれば、そんなに長い時間が必要ありません。腱鞘炎だけの問題でいえば、この患者さんは、1回でよくなりました。ですから、腱鞘炎や五十肩・頸肩腕症候群・座骨神経痛・大腿神経痛・腰痛や膝痛など諦めなくても大丈夫。これらの運動器系の痛みの症状は、程度と期間の長さにもよりますが、治しやすい疾患の部類なのです。
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