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 ある日、地球交響楽ガイヤシンフォニーの映画監督、龍村仁さんからゆうメールが届いた。次のガイヤシンフォニーNo.7の製作予定の知らせである。仁さんは、私にとって「ソウル、ブラザー」のような人。その仁さんのライフワークであるガイヤシンフォニーの第7番の出演者に、私が、ずっと注目してきたお医者さん「アンドルー、ワイル」さんが登場する。「統合医療」を提唱しているアンドルー、ワイルさん。彼の著書は、昔から好きで全部読んだ。そのワイルさんが、仁さんのガイヤシンフォニーに出演が決まったのだ。仁さんとは、一度もワイルさんのことは話をしたことがないのに、それを見て、本当に驚いた。私が一番注目しているワイル博士。その博士を、仁さんも同じようにずっと注目していた。やはり私たちは、ソウルメイト、それよりもっと近い、「ソウルブラザー」なのだと思った。その仁さんが、彼の、ゆうメールの中で、ワイル博士のことを紹介しているので、その文章をそのまま引用させてもらうことにした。


アンドルー、ワイル

アリゾナ大学医学部教授、医学博士
1942年生まれ、アメリカ

 ハーバード大学卒、現アリゾナ大学統合医学プログラム部長。
 世界各地の伝統医療と西洋近代医学を統合する「統合医療」の世界第一人者。「人はなぜ治るのか」「癒す心、治る力」など、世界的ベストセラーの著者でもある。生命の「自然治癒力」という考え方は、彼の実践と研究によって世界的に広まった。
 17歳の時、交換留学生として初来日、初めて日本文化の自然観や生命観に触れた。毎日、抹茶を楽しむ大の親日家。子供時代の愛読書は日本の童話「桃太郎」、母が毎夜読み聞かせてくれた。ハーバード大学医学部時代、西洋医学の限界を痛感し、伝統医療の叡智を求めて、アマゾン奥地をはじめ、世界の僻地を旅し、薬草やシャーマニズムのフィールドワークを行った。
 1996年には、著書「癒す心、治る力」が全米のべすとせらーの第1位となり、「タイム」誌の「今、最も影響力を持つ25人のアメリカ人」にも選ばれた。彼の持つ経験と叡智は、医療の分野に止まらず、広くGAIAの「心」を知るうえで、深い示唆を与えてくれる。アリゾナの砂漠にすむかたわら、今、カナダB,C州の小さな島で、GAIAの「心」にそった理想的なライフスタイルを求めて、様々な活動を行っている。最新の著作は「ヘルシー、エイジング」、潔く、優雅に年を重ねる生き方をアドバイスしている。
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 数年前に、こんな質問を受けていたら、どう答えたでしょうか?おそらく、きっと首をひねるだけで、何も答えられなかったでしょう。この業界に、所属ししている人か、関心のある人でなければ、その違いは、わかりません。だってやっていることは、ほとんど変わっていませんから。世間の人から見れば、わかるはずがありません。そういう私も、「整体」の中には、「カイロプラクテック」のように関節の骨をポキポキいわせてやっているところもありますから、私のイメージでは、ポキポキやって調整するから、整体なのかなあと思っていたくらいです。後でそれは、日本では「カイロ」といわれているものだということを知ったのですが、では、整体とマッサージはどこが違うのか? 
 内容からいえば、同じです。ただ違うのは、国家資格があるのが、「マッサージ」で、国家資格がないから、「整体」と言っているだけなのです。「あんま」「指圧」も同じです。厚生労働大臣のだす「あん摩マッサージ指圧師」の免許を持っている人しか、「あんま」「マッサージ」「指圧」の看板が出せません。もし整体が、看板を偽って、「マッサージ」と表示したとしたら、それは、法律違反です。これは、整体をやっている人には申し訳ないのですが、実態からすれば、整体は、民間のスクール、ないしは、個別にどこかの先生について見習い指導を受ける。期間的には、2、3週間長くて2、3ヶ月の講習を経て、すぐに仕事がはじめられるというのが実態のようです。 
 もちろん、いくら国家資格があるからといって、マッサージの技術が優れているかといえば、そうとばかりはいえません。もしかしたら、センスの問題でもありますから、免許がなくたって、整体をやっている人の方が、はるかに上手な人だっているかも知れません。だから、もしかしたら、免許のことを知っていたうえで、整体のセラピストを選ぶ人だっていても当然なのです。
 話は変わりますが、私が転職して、この世界にはいる、最終的な決心をしたのは、「師匠が、私に指導をしてくれるかどうか?」でした。ところが、師匠が、私に指導をしてくれる条件として言われたことが、「この仕事を始めるにあたって、国家試験に合格して、免許を取ること」が条件だったのです。とういのは、師匠は、はじめ国家資格がなくて、この仕事を始められたそうです。ところが、患者さん以外の周囲から、大変な妨害を受けて、大変な苦労をされました。同じ苦労をするなら、学校に行ってきちんと資格を取った方がいい。というのが師匠の考えです。師匠自身も、周囲の同業者との軋轢をさけるために、学校に行き資格を取られました。もちろん私の師匠は、大変な勉強家です。仕事を始められる前から、それ以上の勉強を重ねてきた方なのですが、あえて、学校に通われたそうです。
 私は、転職して専門学校に通い始めたのは、40代の後半でした。国家試験を受けたのは、もう50代でした。覚えていくより忘れていくはやさの方がはやい状況の中で、どれほど苦労したか、同じ世代の方なら推測がつくことでしょう。でも、仕事として、人の体を扱う以上、最低、解剖学や生理学や病理学などの医学に関する勉強は、必要だということが、よくわかるようになりました。そういう知識があるとないとでは、大きな違いなのです。ちまたでは、癒しのブームに乗ってこうした「整体」のような仕事が大変に増えてきました。ところが、骨折や病状の悪化を訴える人たちが、大変に増えているのだそうです。
 「整体か、マッサージか、その違いがわからない」のは、その世界に関わっている人しかわからないことです。しかし、わからないとはいえ、世間にいる一般の人には、そこに大きな落とし穴が、待ち構えていることも確かです。それが、医療なのか、単なる企業なのか。私たちは、しっかりその違いを見極めていかなければなりません。また、医療者の立場から、それを伝えていく必要があると、私は思っています。ちなみに医療過誤は、起こってはいけないことですが、人が行う行為ですから、間違いが起こらないとも限りません。そのために、賠償保険のいうものがあります。その保険は、人の体が対象ですから、その額も1億円以上とか、大変に額の大きなものです。それを扱う大手の保険会社は、医療過誤の実態がよくわかっていますから、「整体」では、加入ができません。国家資格は、単なる法律上の問題ではなく、最終的には、患者さんに関わる「生命」の問題でもあることを私たちは、知っていなければならないのです。
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 はり師、きゅう師、二つ合わせて鍼灸師といいます。もちろん、国家資格です。この資格を持っていなくて、鍼灸の治療をやる人はいません。ところが、もうひとつの、あん摩マッサージ指圧師も、国家資格です。ところが、資格がなくても世の中には、これに、にたようなことをやっている人たちは一杯います。「整体」「リフレクソロジー」「カイロ」「足裏」「ボディーケアー」まだまだ一杯あるかもしれません。
 ところで国家資格って何でしょう?厚生労働大臣がだす免許のことです。免許とは、本来禁止されていることが、ある条件の下に、許可されること。禁止されていることが、許されることです。車の免許と同じです。本来、治療行為を偽って、人の体に触れることは、法律違反なんです。人の体は、どんな優れた機械より、複雑で、とても巧妙に作られています。だから、それを専門的に、勉強した人にしか許されない行為なんです。そのために、厚生労働大臣に認定された専門学校か大学で、3年ないしは4年間の勉強をして、卒業か卒業見込を得た人だけが、国家試験を受けられます。そして、その試験に合格した人だけが、厚生労働大臣に許可されるわけです。
 では、人の体のどんなことを勉強するかというと、いろいろありますが、いくつかあげると、解剖学=人の体がどんな仕組みになっているかを知る学問です。生理学=人の体がどんな働きをしているかを知る学問です。病理学=どんな病気があるか知る学問です。栄養学=どのような食事、どのような栄養を取ったらいいかを知る学問です。これらは、医師も看護師も同じですが、鍼灸マッサージ師の場合は、東洋医学についても勉強します。そして、それぞれの医療にあった実技の勉強です。
 これらのことを、勉強して体のことについて勉強した人で、よくわかっている人でないと、人の体は、簡単に任せてはいけないのです。人の命に関わる仕事は、それほど重いのです。「マッサージもですか?」という人がいますが、人の体の病状も、よくわからない人が、やったらどうなるかわかりますか?例えば、血圧が、180以上ある人に、うっかり揉んだり叩いたりしたらどうなるでしょうか?もしかしたら、脳梗塞、脳溢血、心筋梗塞。そんな病気が、簡単に、引き起こされる可能性があります。もしその患者さんが、感染症にかかっていたらどうでしょう?マッサージすることで、もっと症状が、悪化することは充分考えられます。だから、人の体の仕組みや働き、病気などがよくわかっていないと、医療過誤は簡単に引き起こされるのです。
 怖い話ばかりしましたが、私たちが、マッサージを行う場合、いつも骨や筋や神経を意識して治療を行います。学校でよくテストされたように、今触っている筋肉は、なんという筋肉で、なんという神経に支配されているか?それがすぐ言えるようでないと、プロとは言えないんです。そして、「コリって何ですか?どうしてこったのか?どうしたらよくなるのか?」を、患者さんに納得いくように、説明できないと、本当のプロとは言えないんです。
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 呼吸法で思い出したことがある。おそらくスポーツをやっている人なら、誰でも無意識に行っていることだ。「はいて、吸う。はいて、吸う」これを無意識に行っていると、自然と腹式呼吸になっている。腹式呼吸は、男性は、比較的容易だが、女性は、胸式呼吸が多く、比較的難しいのだそうだ。よく、妊婦さんが、お産を控えて、「はいて、吸って、はいて、吸って」この腹式呼吸の練習をやっている。これにはどのような意味があるのか、今まで知らなかったが、開業して、治療をやっているうちに、このことに気がついた。
 患者さんを診させて頂いてわかったことだが、コリや痛みを訴える患者さんは、筋肉は、硬縮している。要するに、筋肉が、縮みっぱなしで伸びない状態である。それを、正常な状態にするために、筋肉を揉んだり、押したり、引っ張ったりする。それが、治療だと考えてほしい。そうすると、筋肉の硬縮が強い患者さん、つまり、重い症状の患者さんは、筋肉が、引き延ばされるとき、痛みを感じる。特に、症状が、重ければ重い程、この傾向は強い。だから当然痛がる。もちろん、治療者は、この痛みに配慮して、力の加減をしなければならないが、ひとつ、いいことを思いついた。
 それは、指圧で押された時は、息をはくと、痛みが数倍、軽くなるということだ。嘘だと思うなら、今度、試してほしい。筋肉は、緊張すると、固くなる。ところが、息をはいた時は、弛緩するらしい。呼吸法によって、気持ちが落ち着く効果があるというのは、すでに周知のことであるが、筋肉が弛緩することは、この世界に入るまで知らなかった。緩んで柔らかくなれば、当然、痛みは和らぐわけである。ここにも、宇宙の法則。普遍の原理が働いていたわけである。
 八倉治療院では、何人かの患者さんは、治療者にあわせて、この呼吸法を行ってくれている。そのことで治療をする側も、治療を受ける側も、とても楽に共通目的を達成することができるようになった。文字通り、気を合わせて、治療効果を上げているのである。
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 私には、師匠からご指導して頂いても、すぐには分からないことだらけである。何年も経ってから、経験を通して、「ア!そうか!」と、ある日突然、ひらめきのように気づかされるばかりである。宇宙の法則、その1も、そのひとつである。
 師匠曰く、「上下とはいっても、下上とはいわない。左右とはいっても、右左とはいわない。呼吸とはいっても、吸呼とはいわない」「昔から決まっていて、変わらない正しい決まり」「普遍のルール」これが、「宇宙の法則」だというのである。それから、「これらを人は正しく行っていないから病気になるんだ」とも言われた。 
 また、わかりやすいように具体的に例を挙げてくださった。「服を着る時にも、下着のシャツが先で、パンツが後。左の袖を通して、右が後。部屋に入る時にも、風呂に入るときも、左足から先に入って、右足は後」「え、それでは、女性の場合は、ブラッジャーが先で、パンツが後ですか」時に、師匠との会話は、人が聞けば、笑われてしまう程、ユーモラスな時もある。でも、これを実践するのはなかなか、容易なことではない。「特に私は、お風呂からあがったときは、どうしても、シャツより、パンツから履きたい方である。でも、間違えると、必ずやり直すことにした。そうでもしないと、習慣化できないで、ひとつとして身に付かないからである。
 でもある時、治療をしている時、すごいことに気づかされた。肩こりの患者さんを
治療している時だ。いつもなら、こりが強い方から先にやることにしていた。右利きの人が多いように、右肩のコリが強い人が、圧倒的に多い。当然、それまでは、右肩治療優先だったと思う。ところが、師匠の左、右が、癖になり。何気なく、その日の患者さんに左からやりましょうと言っていた。ところがどうだろう。左肩からやると、大変だった右肩が、意外と楽に治療できることを発見したのである。次も、次も左肩優先で治療やった場合、右肩優先よりも治療効果が高いことを発見したのである。
 そうかこれだったんだ。師匠が、あれほど、「左右、の順序を守れ」と言ったのは、
それがわかれば、後は次々にわかっていった。体の治療も、上から下にやっていくのも
自然の道理。頭から脚に向かってやっていくのは、自然なんだ。ただ、高血圧の患者さんは、腰から脚、最後に肩をやる。これはあくまで、特別な場合。そんなことが、次々にひらめいた。師匠が、あれほど、右左、上下、を厳しく指導してくれたのは、いつか私に、治療にも応用できることを気づかせてくれたのだとわかった。
 残りのひとつ、「呼吸」。以前に呼吸に関しては、師匠から呼吸法を指導して頂いたことがある。呼吸は、意識して行う時もあれば、無意識でも行われるという。いわば、意識と無意識の世界をつなぐ。また、呼吸を意識することにより、精神的な落ち着きが得られるという。とても神秘的な、こころと体の架け橋である。それ故に、昔から、「呼吸法」といわれ多くの先人の研究の対象になってきた。また、ヨガの修行や瞑想にもこの呼吸法が、用いられてきたことは、いうまでもないことである。私は、師匠からいろいろ教えて頂いている割には、何一つ身に付かない、出来の悪い弟子である。ただ、ひとつだけ、呼吸法で覚えていることは、「人は、息を吐く時が一番、エネルギーが高まる時である」その言葉が印象的に残っている。だから、私は、馬鹿の一つ覚えのように、治療するとき、意識的に、息をはくこと、はききることを心がけている。特に、指圧の場合は、これが有効で、押す時には、息をはく。息をはくことで、治療者のエネルギーが、患者さん弱くなった患部に、エネルギーを注ぎ込む。そんなイメージで治療に生かさせてもらっている。だから、うっかりすると、私の治療は、「スー」とか「ハー」とか、呼吸の、特に「はく」息の音でうるさくなることがある。もし患者さんの中で、そう感じている人がいれば、そういう訳あってのこと、許してほしい。
 最後に、師匠から教えられた「宇宙の法則、その1」は、身につけるとしたら、この呼吸が一番難しい。前にも言ったように、呼吸は、いつだって意識の世界で行われているわけではない。だから、無意識に、「呼吸」が、「吸呼」になっている場合が多い。その時には、どうすればいいかも教えて頂いた。「一度息を止めて、また、はく、吸うを始めればいい」ということだ。ちなみに、こんなことも師匠は言っておられた。「今は、間違ったことばかり、教えられている。ラジオ体操でも、深呼吸と言って『はい、息を大きく吸って、はい、はいて』これは、大間違えだ」という。「亡くなる人を見てご覧なさい、必ず、息を引き取る時には、はいてから亡くなるんですよ」ということでした。
 このように、すごい説得力で、師匠は、私にいろんなことを教えてくださるのである。
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 前に師匠から、医者も含めて、治療家は、はやくに亡くなる人が多いということを聞きました。現に今年、私の近所の開業医が、一人亡くなりました。まだ50代の若さです。また、同じく50代の開業医が、ガンで入院しました。また、二人程、同業者が、体の不調から、一人は休業、一人は閉業です。そうして見ると、師匠がいわれたことは、本当なんだな、ということを実感しました。そういう私も、体調不良から、何度も師匠に、注意を受け、治療してもらいました。
 その原因は、治療者の心構えが、問題だといわれるのです。例えば、師匠と電話でご指導して頂く時、「今日は、患者さんの座骨神経痛を治しました」と、報告します。そうすると、早速、「あなたが、治したんですか?」と必ずいわれます。しまったと思った時には、もう時既に遅しです。次に、「誰が、治したんですか?」もちろん、「患者さまの自然治癒力です」「そうですか?では、あなたは、治させて頂いたんですね!」「はい、そうです」このような会話が、何遍となく繰り返されます。
 師匠は、「治す」という言葉に厳密です。これから、さらに不可解な会話が続きます。正直言って、私にも分からないことだらけで、聞いた言葉が、何年かして、体験を通して、ふと気づかされるということがほとんどです。人の体は、肉体だけではないというのです。その奥には、エーテル体?、幽体、霊体など、様々な様相を呈しているというのです。だから、人の体を、治療させて頂くというのは、恐ろしいことなのだといわれるのです。
 「では、自分の身を守るにはどうしたらいいのですか?」という質問の前に、「治療する前に、必ず手を合わせ、『勉強させて頂きます』といいなさい」と言われるのです。つまり、師匠の考えは、「人の体は、神様が作った最高傑作。神そのものだ」というのです。また、「病気、不幸現象は、神様が、その人に、気づいてほしいことがあってのことだと言われるのです。「病気は、神様が、その人の成長を願って、気づきを与えるための一つの試練」「病気は、こころの問題だ!」と言われました。
 こうして、師匠のお言葉を引き出してくると、鈍い私でも、少しくらい、「治す」という意識が、いかに間違えを引き起こすかがわかってくるのです。今の私は、長い時間をかけて、師匠にご指導いただき、これだけのことを、理解しました。
 
 ひとつ、すべての人の体は、小宇宙と同じ。奥の深いもの。治療家として、人の体に向かい合うときは、敬虔なこころを持って接すること。

 ひとつ、神様の深い慈悲を知らず、「治す」は、治療者としての思い上がりの何ものでもない。「治す」はその方、ご自身の問題。私たちのお役目は、あくまで、その方の自然治癒力を引き出すお手伝いを、させて頂くだけである。

 以上のことを、いつも忘れず、こころにいい聞かせている。
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 2008年12月26日、朝日新聞

「米CNNの世論調査で、オバマ次期米大統領の就任前の支持率が82%に達した。クイントン前大統領の1期目就任前の67%をも上回り、近年に例を見ない国民との『蜜月』関係だ。」

 世の中、暗いニュースばかりだが、この人のニュースだけが、明るく輝いてみえる。オバマさんは、去年、大統領選挙が始まる頃から、ずっと注目してきた。この人の言動は、いつ見ても、さわやか。人種を超えて、共感できる人。特に政治家で、これだけ共感を感じられた人は、今までに不和哲三さん以来初めてのこと。外国人では、宗教家ではダライラマみたいに、「魂のかがやき」が、この人には感じられる。
 オバマさん、1月20日に大統領就任と聞いているが、今から、オバマ大統領の活躍が楽しみである。でも、このくらい大変な時代にアメリカの大統領になるなんて、気の毒なくらいだ。世界経済の問題。中東和平の問題。いや世界平和の問題。彼にかかる期待は、アメリカだけではなく世界中すべての国から、期待が寄せられている。
 たった一人の、たった一国の大統領が、世界を変えられるのだろうか?でも、そんなふうに世界中の人が、彼を見て期待していることは、確かだろう。でも、これまでの歴史を見ると、たった一人の人間が、世界の歴史を変えていることも、また、確かな事実。ちょうど、前大統領が、今の暗い世の中にしてしまったように、たった一人の、男が、また、世界に希望を与えてくれるかもしれない。
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 「東洋医学」を勉強すると、「未病治」という言葉にであう。この言葉は、「西洋医学」との立場の違いをよくあらわしている。語彙を細かく解説すると「未病」というのは、漢文の訓読でいうと「いまだ病にいたらず」どういうことかというと、「健康な人から見ると、とても健康体とはいえないが、かといって病気まではいっていない状態」のことをいう。言ってみれば、「半病人」みたいな人のこと、「ほっておけば、いつか必ず病気になるといった状態」のことである。したがって、「未病治」とは、訓読すると「未だ病にいたらずを治す」。「まだ病人とはいえない人を、病気にかからないうちに、はやめに治療しましょう」ってことになるかな。これは、「東洋医学」の得意とするところで、「西洋医学」と違い大きな特長となっている。
 ふつう私が知る限りでは、西洋医学というのは、診断といって病気が見つかって、病名がついて、そこから治療が始まる。逆にいえば、病名がつかないと、治療が始まらない。そのために、やたらと高い機械にお金を払って、検査もする。そういったイメージがある。でも世間には、病名がつかなくたって調子の悪い人はいくらでもいるわけで、検査の結果にでなくたって、おかしいことはたくさんある。いくら医者が相手にしてくれなくたって、自分のことは自分が一番分かっている。そこにいくと東洋医学の一つである鍼灸マッサージは、どのような患者さんも対応できる。どのような症状も、見落とさない。見ること、聞くこと、触った感覚。すべてが、治療と検査につながる。また、治療が進むに従って、いろいろ病気が見つかることがあり、こちらから、病院に行くことを勧めることもある。そんな感じで、体は、悪いところがあると、痛みや、しびれ、その他いろんな症状を訴え、私たちに教えてくれるのである。本当に人間の体はすごい。
 西洋医学の中にも予防医学というものがある。インフルエンザの予防接種などもこれにあたるかもしれない。だけどちょっと違うのは、みんな同じではないということ。同じワクチンや薬を使って、まだ病気にかかっていない大量の人間にあてる。そんなことは、東洋医学ではしない。人はみんな同じではない。一人一人に対応するのが、東洋医学のもう一つの特長かもしれない。そういう点に、私を惹きつける何かがある。
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 わたしが、まだ、専門学校に行っている1年生のときの話である。校外学習の一環として、国体にボランティアにいった。事後のレポートに、うっかり、患者さんのことを「お客さん」と書いてしまった。そしたら担任の先生が、赤ペンで、「普通、サービス業では、お客さんという言葉を使いますが、私たちの業界では、患者さんという言葉を使っています」と書いてくれた。だだそれだけのひとことであったが、先生が、その時いいたかったのは、とても深い意味があったと思う。それがきっかけで、今日までずーっと、お客さんではなく、患者さんという言葉を使っている。
 私たちの職業である「鍼灸マッサージ」は、三つの国家資格を持っているので、「三療師」といわれることがある。三つの内訳は、「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」である。いずれも、「医師」「看護師」のように国家資格を必要とする職業で、「医療」に携わる大切な仕事である。なぜ大切なのか?これは、私見ではあるが、「師」と就く職業には、人の命にかかわるような、または、命に匹敵するような、大切なことをあずかるという場合が多い。
 今から思うと、私の担任は、大切な医療に携わる人間を育てているという自覚から、私たちにも、同様に、そのような自覚を持ってほしかったんだろうと思う。
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 2008年12月13日の朝日新聞be-reportにこんな記事が載っていた。以下にその記事を抜粋して、引用することにする。「疲れた体をもみほぐしてくれるマッサージの店が次々とできている。『クイックマッサージ』や『リフレクスソロジー』を掲げる店に加えて、『健康保険がきいて安くなる』とアピールするところも増えてきた。癒しブームに乗って膨らむマッサージ業界。ところが、本格的にマッサージを学んで国家資格を取った人たちが追いつめられている。(内藤尚志、塩原賢)」
 「整骨院で保険がきくのは、治療にあたる柔道整復師に医療費(健康保険)の請求が認められているからだ。ただし対象は、骨折、脱臼、ねんざ、打撲、肉離れの五つのケガの治療のみ。単なる肩こりや腰痛のマッサージで保険がきいたなら、ケガの治療と偽って保険請求された可能性が高い。社会問題化している『整骨院の不正請求』だ。」
 「『整体』や『カイロ』はべつもので、国家資格ではない。『クイックマッサージ』『リフレクソロジー』は、国家資格ではなく、開業者数は不明、『タイ式』『足裏』など、さまざまな種類があるが、いずれも法律の定義はない。人体に害を及ぼす恐れがあると見なされれば『無免許マッサージ』として警察の取り締まりの対象になる」
 「法律によると、医師以外でマッサージを商売にできるのは、あん摩マッサージ指圧師だけだ。」ということである。ところで皆さんは、このようなこと知っていましたか?
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