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☆専門学校時代に使っていた「刺鍼練習器」。鍼の実技練習は、この練習器に鍼を刺すことから始まった。A・B・C・Dは、硬さによる難易度を表している。
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 昔から「鬼に金棒」というが、私は、「鬼に金棒=指圧師に鍼」だと思っている。つまり、強いものの組み合わせということで「無敵」ということだろう。私の持っている国家資格の正式名称は、「あん摩マッサージ指圧師」という。厳密にいうと3つとも似ているが違う種類の手技である。その中でも「指圧」は、最もシャープな効果を持つといわれている。治療効果は全て種類が異なるが、刺激効果の強さという順から言ったら、指圧・あん摩・マッサージということになるかもしれない。それに「鍼灸師」は、鍼とお灸を使うが、シャープな強さ・切れ味という点では、「はり」は、大変素晴らしいものである。だから、私は、指圧師に鍼を持たせたら、それこそ「鬼に金棒」ということになるのだと思う。私たち「鍼灸マッサージ師の強み」は、この二つの強烈な武器を持っている点にあるといっても過言ではない。

 ところで皆さんは、「一寸法師」の話をご存知だろうか?「室町時代の御伽草子(おとぎぞうし)のひとつ。背丈が一寸ほどの主人公が、鬼退治をし、打ち出の小槌(こづち)の力でりっぱな若者になり、公家の姫と結婚し中納言まで出世する」というお話である。私の「指圧師に鍼」というのは、まさにこの「一寸法師」のイメージと重なり合う。もちろん、鬼がしまの鬼は、患者さんの重症な患部である。そこに天下無敵の鍼を刺し、強烈な敵をやっつける。それが私の現代版「一寸法師のはり」なのである。一寸といえば、約4センチメートル。だからその一寸法師が使ったものは、本当に短い「はり」である。それで、鬼がしまの鬼を退治したというのだから、昔の人の発想はなんて、すごい想像力だったんだと感心してしまう。だけど「針小棒大(しんしょうぼうだい)」という諺もある。「針は、ホントに細くて小さなものだけど、その効果は、棒のように大きい」。これは全くに鍼治療に使う鍼にも同じことがいえる。だから、一寸法師が、針で鬼を退治したという話も、私にはまんざらウソやデタラメのお話とは思えないのである。

 そのお話は、きっといつかまた日を改めて少しずつお話しさせてもらうが、今日は、その「一寸法師のはり」の師匠のお話からである。「一寸法師」の師匠は、肩書きは、「指圧師」。実は、鍼灸師の資格を持っていない。しかし、「ひとつのことを極めた人なら、なんでもできる」というのが、私の師匠の持論である。実際、私は、鍼灸師でもない師匠から、どれほど多くの鍼治療のヒントをいただいたかわからない。またこれからも、どれほど多くのことをご指導いただくかわからないだろう。例えば、鍼灸師にとっては、大切な「ツボ」。正式には、「経絡経穴」というが、師匠は、昔からこのようにいわれていた。「『腎ゆというツボは、第2・第3の腰椎棘突起間の外1寸5分に取る』というような覚え方ではダメだ」といわれるのである。つまり、「人のツボは、厳密には人によってみんな違っている。また、同じ人でもいつもツボの位置が同じとは限らない。だから、さっと自然に自分の手が、導かれるようにして、ツボにさっと手がいくようにならないと人の身体を治療できない」といわれるのである。これは、この治療の世界の人にとってはとんでもないことであり、誰からも聞いたことがない。しかし、鍼治療の実際は、まさにその通りなのである。知識として学校で教えてもらったことと臨床とではかなりの隔たりがあるのを感じている。

 もし初診の患者さんがみえたならば、私はまず最初は、手技を用いる。指圧師としての私は、まずは、治療しながらでも患者さんの身体に触ることで症状を感じ取り、治療点を発見していく。それが、オーソドックスの治療のパターンである。だから、ひと通り自分が考えていた手技の治療が終わってから、「どうしてもこのツボに鍼が打ちたい」そういう衝動が生まれてきた時に、鍼を打つ。この前、患者さんを治療させてもらいながら、痛みを和らげるために必要さから治療途中で鍼を打った。しかし、その位置は、学校で習ってきた経穴(つぼ)の位置とは、はるかに異なるものであった。我ながら、あまりの違いに驚きを感じた。これまでなら、このツボは、◯◯骨から外に◯寸◯分でとっていたものが、まるで、意識から取り外された。実際患者さんの腰に打たれた鍼の位置を見ながら「違えば違うものだなあ」それが、私の実感であった。ところが、私が自信もって打った鍼は、的中し、見事に鬼がしまの鬼を退治してくれたのである。これは、現代版「一寸法師のはり」の第一話である。これからも「一寸法師のはり」は、まだまだ、続くことだろう。鍼治療の世界は、「一寸法師」の話のように不思議なことでいっぱいである。自分でも切りがないほど続きそうな気がする。
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emoticon-0160-movie.gif『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督最新作
神秘の星“パンドラ”で繰広げる、空前のスペクタクルと感動の物語。

  アカデミー賞を総なめにした『タイタニック』で世界歴代興収記録1位を達成。映画史に金字塔を打ち立てたジェームズ・キャメロン監督が、構想14年&製作4年を費やした入魂作。
時は22世紀、人類は地球から遠く離れた衛星パンドラで〈アバター・プロジェクト〉に着手していた。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体〈アバター〉を創ることで、有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘しようというのだ。この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、〈アバター〉を得て体の自由を取り戻す。パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるジェイク。しかし彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく……。

emoticon-0128-hi.gif 昨日、久しぶりに映画を見に行ってきました。きっかけは、カナダのお母さんからの情報でした。なんでもたくさんの賞をもらった作品ということでした。「SF」ということだけはわかっていましたが、情報は、前に載せたほんの数行の映画解説だけです。最近は、あまり、映画情報に疎い私です。ただ何となく、「面白そうな作品」という勘だけが働きました。

 今は、世界中どこを見ても暗いニュースばかりです。映画も同じ、「地球最期」というテーマばかりの作品が多く、もう見る前から、ストーリーがわかるようで、あまり好奇心が働きません。ところがこの「アバター」は、その先がテーマです。もう自分たちの地球を失ってしまい。次の衛生パンドラに希望を託していました。しかし、地球人の「略奪」の歴史は、相変わらず、いっこうに改まっていません。先住民であるナヴィの大切な居住地があるのにも関わらず、鉱物資源が欲しいということで、力ずくで追い出そうとします。全く、アメリカが、ゴールドラッシュのために西部開拓ということで、先住民インデアンの居住地を追い払っていった歴史そのままです。

 ところがこの惑星パンドラという星は、とても美しいところで、ちょうど「もののけ姫」にでてきたような森があるとても素晴らしい惑星なのです。そして、ナヴィ族の自然に調和した、これまた素敵な生活が、描かれていました。最初は、略奪計画に参加した主人公のもと兵士ジェイクは、惑星パンドラとそこに住む先住民ナヴィ族の生活を知れば知る程、その魅力に引かれます。また、そこで知り合った族長の娘ネイティリと恋に落ち、いろんな一族の素晴らしさを知り、この星にすむことを決心するのです。ところが、略奪計画は中止されるはずもなく、惑星をあげての闘いが始まるのです。

 こんな感じのストーリーですが、私はまず、美しい映像に引かれてしまいました。ニュージーランドの自然を舞台に撮影がされたと思うのですが、SFですから人間の想像力がそこに加わり、とにかく映像が素晴らしくきれいなのです。そして、地球人と違って金権社会に毒されていませんから、生き方がとても美しいのです。自然を愛し、調和を大切にします。そして、同じ生き物を慈しみ、大切にしています。そして、一族の絆を大切にしています。今の私たち人間社会に欠けている大切なものをいっぱい持っているのです。

 この映画、私が見た映画の中でも大変に印象深い、とってもいい映画でした。ジェームズ・キャメロン監督の入魂作ということで、かすがに大作に仕上がっていました。「タイタニック」は、とても素晴らしい大作だとは思うのですが、私の感覚では、それよりもずっとずっと感動した作品でした。
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☆まだまだ薄暗い早朝の散歩、まだカモたちは、お休み中だった。
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 美味しいものをいっぱい食べたお正月も終わった。だけどお腹はいっこうにもとに戻らない。こんな悩みを抱えている人は、けっこう多い。そういう私も去年の暮れから3キロくらい体重オーバーである。やはりお腹まわりを見るとお肉がたっぷりついて、とてもいいプロポーションとはいえなくなった。それでも、歩くことだけは毎日続けている。あまり、ダイエットにはならないかもしれないが、健康づくりからすると、とても大切なことである。そして、歩くことは、何よりも気持がいいことだ。

 ここ2年程前から、メタボ対策ということで、病院では毎日歩くことを勧めているらしい。そういえば、毎日、毎晩のように街の歩道を歩いているご夫婦などをよく見かける。メタボ対策というのは、糖尿病などの生活習慣病が増加してきた今、現代人にとっては、国の政策を挙げての重要課題になったのである。糖尿病というのは、簡単にいえば、血糖値を上げ、血栓のもとである脂肪やコレステロールの値が増大することである。血栓は、脳でつまれば脳梗塞。心臓でつまれば、心筋梗塞。いずれにせよ、人の命に関わる重篤な病気をまねく。本当は、糖尿病などの生活習慣病を予防するためには、食事療法なくしては、対策の道はない。しかし、歩くということは、それ以上に、意識づけということでも大切な意義がある。

 人は全身の血管中にある血糖を代謝させるには、20分の散歩が必要である。また、20分を過ぎたあたりから身体の体脂肪の燃焼がはじまる。だから、もしダイエットのためを考えるなら、厳しい食事制限をした上で、毎日の30分以上の散歩が必要になってくる。もし、私のように、「毎日歩いているのに、ダイエットできない」という人は、食事制限や食事療法は不可欠である。ただ「歩けば体重が減る」。なんて考えていたらそれは虫のいい話である。しかし、歩くか歩かないかの差は、意識の上で大変に大きい。第一、歩いていれば、自分の体の重さをいやが上でも自覚しなければならない。颯爽(さっそう)と歩くためには、余分な脂肪は控えなければならなくなる。特にお腹まわりについた皮下脂肪は、歩くたびに揺れ、とても歩きにくいものである。

 また、加齢がすすむと骨がもろくなる「骨粗鬆症」などの病気が始まる。特にこの病気は、女性に好発しやすい。女性の身体は、生理があるうちは、エストロゲンなどの女性ホルモンで守られている。しかし、生理が終わった頃の更年期から、ホルモンの働きが弱くなり骨粗鬆症が始まるといわれている。では、そのための対策はというと、大切なことが3つある。1つ目は、食べ物でしっかりカルシュウムをとること。2つ目は、ビタミンDをとること。3つ目は、骨に適度な振動による運動などで刺激を与えることである。つまり、カルシュウムをしっかりとって、太陽光線からビタミンDを吸収できるように、昼間のお日様がでているうちに歩く。これが一番、骨粗鬆症になりにくい、骨を丈夫にする秘訣である。

 また更に、最近わかってきたことだが、歩くことで背骨の椎骨に適度なパンピング運動(上下動運動)による刺激が加わる。この刺激が、椎骨の間にある、クッション代わりの働きをしている椎間板の再生に効果があるといわれている。椎間板も再生可能なのである。だから、よく「椎間板ヘルニア」などでお悩みの方で、治療で痛みがだいぶ軽減された方や、もう筋肉の状態が安全な状態に達した方などには、歩くことを勧めている。これは、すべての歩く方にいえることだが、なるべく地面の上を歩いたほうがよい。さらにいいのは、芝生などの天然のクッションがある場所が最高である。特に、椎間板ヘルニアの方の場合は、硬いアスファルトなどの上を歩いてしまうと、刺激オーバーとなり、かえって症状を悪化させてしまうことがあるからである。だから、歩く場合は、治療者とよく相談した上で歩き始めてほしい。

 さて、これまで「歩くということ」の効用や素晴らしさをお話してきた。これを読むと中高年の人だけにメリットがあるように思われるが、実は若い人たちにも「歩くこと」は大切な運動である。それは、歩くことので人は足の裏からからだの毒素を「排毒」をしているからである。人のからだは、まだまだ医学では解明されてはいない高等なメカニズムがたくさん備えられている。実は、人間も動物も歩くことでからだの中にある毒素を「排毒」をして身体の健康を保って維持している。ところが人間だけが、文明社会にあって、車に乗って移動する手段を発見し実用化してしまった。そのために、車にたより歩くという手段が急激に減ってしまった。これは、健康という観点からみた場合、大変なマイナスである。野生動物が、みんな「達者でポックリ」逝ってしまうのに対して、人間は、大小の実に様々な多くの病気に悩まされて苦しんでいる。「人は歩かなくなった」ということもそういう原因のひとつになっていることも忘れてはならない。

 人間は、もう一度、「自然治癒力」という本来自分のからだの中に備わっている高度なシステムを見直さなければならない。こころと身体の健康が、何よりも大切な時代が、すぐそこまで来ている。そのためにも、もう一度「歩くということ」を見直し、「歩くことから、健康づくりをはじめてみる!」というのはどうだろうか。

 
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 以前、妊娠中の患者さんの指圧治療をしました。それまであまり気づきませんでしたが、子供の成長と共にどんどんでてくるお腹。その生命の重さに妊婦さんの腰は悲鳴を上げています。しかもその重さは、出産まで続き解放されることがありません。やはり、夫をはじめ、まわりにいる家族は、そういう妊婦さんに気遣い、できることなら援助の手を差し伸べてほしいものです。私たち、鍼灸マッサージ師もそういう面で、もっともっとしてあげられることがたくさんあるような気がしました。

 今回もまた、考えさせられてしまいました。実は、以前、腰痛を診て差し上げた患者さんから、電話がかかってきました。「実は、うちの娘が最近赤ん坊を産んで、抱っこしていて手が腱鞘炎みたいになってしまったんだけど、そういうのって治りますか?」というような内容でした。その電話を聞きながら、昔旅行で知り合った、ある女性友達のことを思い出した。やはり彼女も、結婚して出産して、子育てに専念していた頃、同じように「腕が痛い。手首が痛い」と言っていたのです。どうも彼女の書いてくれたメールを読ませてもらうと、「私だけではなくて、まわりにいるママ友たちも、同じように肩こり・手首の腱鞘炎などで困っているみたいです」と言っていました。

 そういえば確かに、育児で赤ん坊を抱きかかえるのも日常となれば、大変な負荷がかかってくることが予想されます。しかもこちらも、妊娠中と同じように、赤ちゃんの成長と共に日増しに重さが増してくるのです。これはもう、こころやさしい鍼灸マッサージ師としては、「ママ友たちの悩み」なんていって片づけては入られない大きな問題のような気がしました。この「手首の腱鞘炎」を少し説明させてもらうと、とてもバカにならない深刻な症状なのです。

 はじめは肩こりから始まります。そうすると当然首こりも始まります。首にある前斜角筋と中斜角筋の間に挟まった、くびの神経=頸神経叢(けいしんけいそう)や鎖骨下動脈を挟んで締め付けてしまいます。そして、今度は鎖骨と胸筋の間でもまた挟んで締め付けられます。このようにして痛んだ神経は、思うように支配する腕の筋肉を動かすことができず、筋肉痛を起こすわけです。特に腕や手の筋肉を支配している3つの主な神経。撓骨神経・正中神経・尺骨神経などを痛めてしまうと腕の筋肉も正常には動いてくれません。ですから、肘や手首周辺に痛みを感じ、ひどい場合は、シビレを伴うようになるのです。これはもう、「頸肩腕症候群」と同じ症状です。つまり、こうなると「肩こり」ではなく立派な「疾病」の部類に入ってしまうのです。しかも厄介なことに、お医者さんでは簡単に治せない「病気」になるのです。

 でも安心してください。こういう時こそ私たち「鍼灸マッサージ師」まかせればいいのです。相手は、自分が生んだ可愛い大切な赤ちゃんですから、つい無理をしがちです。可愛い赤ちゃんや子供が泣けば、母親は、痛む手や腕を犠牲にしても無理に抱こうとします。また、子供にせがまれるままに、長い時間、おんぶや抱っこを続けてしまいます。しかし、こうした「愛情の代償」が、容赦なくお母さんの腕を悪化させてしまうのです。こういう時は、無理をしないで早めに信頼ある「鍼灸マッサージ師」のいる「治療院」に訪ねることをお勧めします。はやく行けば、あまり痛くなく簡単な治療で楽になります。ところが、無理してほっておくと、治療するのは容易ではありません。「鍼灸マッサージ師」であっても簡単に治すことができないのも、この「頸肩腕症候群」という病気です。ですから、そうならないうちに早めに受診してほしいのです。

 
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 私は、野球のファンである。といっても見るのはほとんどMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)。日本人の選手が、世界でどのように活躍するのか。その点がすごく興味があり、欠かさずMLBの野球は、特別注目して見ている。しかし、私には、もうひとつ他の人にはない特別な見方がある。それは、鍼灸マッサージ師としての見方である。その私から見ると、松井選手もイチロー選手もまた違った見方ができる。二人の共通点は、腰痛があるということ。そして、松井選手は、大腿神経痛型の腰痛であること。そして、イチロー選手は、座骨神経痛型の腰痛であることである。多分そんなふにして見ているのは、世界は広いといっても、私くらいしかいないかもしれない。

 松井選手は、35歳。イチロー選手は36歳。いつの間にか二人は、野球選手としては、ベテランの選手になってしまった。野球選手といっても基本的には身体そのものは、やはり普通の人間とそんなに違いはない。やはり、人間年を取れば、身体は、ピークを過ぎ身体のいたるところに故障はでるものである。ましてや、第一線で大活躍をしてきた二人である。活躍も人一倍なら、練習も人一倍の二人である。これまで故障が少ないことがむしろ不思議なくらいである。しかし、現実は、明らかに二人は腰痛で悩まされている。松井選手の場合は、膝痛で悩んだあげく手術をした。イチロー選手は、大記録更新の前に、フクロハギの張りということで8日間の試合欠場を余儀なくされている。共通点はもとをただせば腰痛。下半身の力でホームランを飛ばしてきた松井選手は、大腿神経痛を患い。足でヒットを稼いできたイチロー選手は、座骨神経痛を患っている。私から見ると因果関係から見て実に、なるほどなあと思われるこれまでの展開なのである。

 話は変わるが、私たちのような鍼灸マッサージ師の世界にも活躍の場は、いくつか分かれている。プロ・スポーツの世界には、必ずプロのトレーナーがつく。専属のトレーナーで選手のコンディションづくりから故障のサポートまで、トレーナーの果たす役割は実に大きい。いいトレーナーをつけているかどうかで、選手の成績や活躍も変わってくるというのが、スポーツの世界では常識になっている。だから、鍼灸マサージ師の中には、はじめからそういうプロスポーツ・トレーナーを目指して勉強をしている学生も最近では非常に増えている。ただ、スポーツ選手を診るトレーナーの世界と、一般の人の病気やケガを見る私たちの臨床の世界は、大変に異なっている。確かにスポーツ選手の身体は、一般人と異なっていることも確かである。だから、特殊性から見て、一般の人の常識が、スポーツ選手には通用しないこともある。しかし、私から見ると、トレーナーの世界は、西洋医学的なアプローチに偏りがちである。こと選手のケガや故障に関しては、対応能力に欠けているように思われる。それは、こと病気やケガという面では、治療院などでたくさんの患者さんと向き合ってきた治療家のたくさんの臨床経験が、ものをいうのではないかと思う。

 もし、プロのスポーツ選手の中に臨床経験の豊富な優秀な鍼灸マッサージ師がスタッフに加わっていたら。スポーツ選手は、もっともっと活躍して、選手生命を長く維持できるのではないだろうかと思う時がある。私の目から見ると、明らかに松井選手の場合は、大腿神経痛的な要素があり、イチロー選手なら座骨神経痛的な要素があると見て取れる。もしもこの二人に、それぞれにあった治療をさせてくれたら、どんなに楽しいことだろう。きっとそれなりのよい結果を出すことができそうな気がする。特に、松井選手が、痛む膝を手術するかどうするか悩んでいた頃や、イチロー選手が、フクロハギの違和感や張りを訴えていた頃など、とてもそれを強く感じた。私なら、少なくとも、どうして、松井選手が膝を痛めてしまったかも、イチロー選手が、どうしてフクロハギに張りを感じたかも理由がきちんと説明できる。また、その治療も可能なような気がしたからだ。おそらく治療院という臨床で活躍する鍼灸マッサージ師の中にはきっと私と同じようなことを思った人は多いことだろう。私たち鍼灸マッサージの治療は、プロスポーツの世界でもきっと役立つことだと信じている。また、そういう時代が必ずやってくることを期待している。
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ぞうさん

ぞうさん

おはなが ながいのね

そうよ

かあさんも ながいのよ


ぞうさん

ぞうさん

だあれが すきなの

あのね

かあさんが すきなのよ



 昨日、滅多に見ないテレビを久しぶりに見ました。そしたら「まど・みちお」さんの特集をやっていました。はじめは、漠然と見ていただけですが、見ていくうちに引き込まれるような感じで最後まで「まど・みちおさんの世界」に引き込まれてしまいました。例えば、誰もが知っていて歌える有名なこの歌。これもまど・みちおさんの作品です。子供の頃、何気なく歌っていた歌ですが、とても素敵な歌詞だったんですね。みちおさんがこんなふうに解説してくれました。

 「この世にぞうさんほどお鼻が長い動物はいません。特別に人より変わっていることですから、時には、人からからかわれたりすることもあるので、あまり触れられたくないことでもあります。ところが受け手のぞうさんは、自分の大好きなお母さんも長いお鼻を持っているということで、とてもこのお鼻を気に入っているのです。だから、いくら人とは違っていたとしても、いっこうに気にならないのです。むしろこの長いお鼻を誇りに感じているのかもしれません………」

 「愛」ってすごいものなんだな。あらためて私は感じました。私は、以前中・高の学校の教師をやっていましたから、とても多くの子供を見てきました。また、それと同時に、たくさんの「いじめ」を見せられて、とても嫌な気持も味わってきました。特に、日本という国では、人より変わっているということだけで、いじめの対象になることが多く。いじめられた子供がいると、正直私のこころも痛みました。時にはいじめた子供を本気になって叱りました。しかし、この歌をあらためて味わってみると、受け手の子供に、大きな愛があるかどうかで、全然、捉え方が違ってきます。

 多分、「お鼻が長いのね」といった小ぞうさんたちは、どんな気持でいったのかしれませんが、いわれた小ぞうさんは、傷つくどころか、何も気にしていません。「そうよ」というのは、肯定的な言葉。既にみんなと違うということを受け入れています。それどころか、自分が愛しているお母さんと同じであるということに誇りを感じているのです。こう答えられると、多少「からかってやろう」と思っていた小ぞうさんたちももう次の言葉を失ってしまいます。それほど、包み込むような大きな愛が、そこには存在しているのです。またそれと同時に、仮に「いじめ」がそこにあったとしてもやはり最終的には、自分自身の受け手の問題。こころのあり方の問題だということが、よくわかるのです。

 こんなすごい童謡を私たちは小さい頃から、歌っていたんですね。本当に驚きました。実は、私たちの治療の世界でも似たようなことがいえるのです。肩こりや腰痛でみえる患者さんの多くの原因は、ストレスです。ストレス源は、仕事であったり、人間関係だったり、悩みであったり様々ですが、しかし、みんな、こころのあり方がこのように、少し違っていれば、もしかしたら、肩こりも腰痛も起こらなかったりしたのかもしれません。少なくても、もっと程度が違っていたはずです。私の師匠は、病気も不幸現象も気づきのためのメッセージであると教えてくれました。やはり、どのような問題が起ころうと最終的には、自分自身のこころのあり方の問題に帰ってきます。私には、まど・みちおさんの「ぞうさんのうた」ひとつとっても何か、ものすごい発見があるような気がしました。
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☆八倉治療院の治療室は、パピー・カレンダー。1月は、フレンチ・ブルドッグ。
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 お正月は、3日まで年始のお休みをいただきました。後は普通に定休日のお休みとなります。今月は既に去年から11名の患者様からご予約をいただき、既に4日と7日は、いっぱいとなりました。当日好きな時間にというのは無理かもしれませんが、まだまだ、新患が少ないために、予約は簡単に可能です。ただし、土日や祭日は、お早めに予約されることをお勧めします。
 また、来月の17日以降は、長期にわたる旅行を計画していますので、現在、症状が重かったり、花粉症などの体質改善の治療を目的とした患者さまは、計画的にご予約されることをお勧めします。治療院は、皆さまのご理解のおかげで徐々に治療内容が充実してきました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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☆お正月のディスプレー、「踊る獅子舞」
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 謹 賀 新 年

 昨年中は、いろいろお世話になりありがとうございまた。今年で八倉治療院を開院して3年目を迎えます。年々、少しずつ症状が重い患者さまが増えてまいりましたが、よくなって喜ばれる顔を見るのが、何よりの楽しみとなりました。

 私たちの仕事は観察することから始まります。最近、この仕事を続けていて感じることですが、こころと身体は、密接なつながりを持っているようです。身体の病気はこころと切り離して考えることは出来ません。病気は、気づきのためのメッセージを発しているのだと思えるようになりました。この仕事は、突き詰めていくと、とても深いのでやりがいがあります。

 今年もヒラリーと協力して、来院していただいた患者さまのお役に立ってるような治療院を目指して一生懸命に励んでいくつもりです。どうぞ本年もご指導いただけますように、よろしくお願い申し上げます。

 2010年 元旦
      
                          八倉治療院 八倉秀夫 八倉ヒラリー
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