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029.gif 肩こりがある人は、同時に腰痛もある

患者「以前ぎっくり腰をやってしまいました。それ以来どうも腰が痛くて困っています」

私 「そうですか、それはお困りですね。ところで、あなたは、首こり肩こりはありませんか?」

患者「いいえ、私は、今までに一度も首や肩が凝ったことはありません」

私 「ああ……そうですか?今おっしゃったことをしっかり覚えておいてくださいね」

私 (意地悪な私は、問診を終わり、無言で首や肩の治療を治療を行う)

患者「痛い! 先生、そこが痛いんですけど」

私 「あれ、あなたは、今までに一度も肩が凝ったことはなかったはずですよね」

患者「ええ、こんなに肩や首がこっているなんて知りませんでした?」


029.gif 痛みは優先順位を付ける

 肩こり腰痛は、私達が行っている治療の最も多い主症状である。予診表では、もちろん「肩こり腰痛」と両方を症状にあげられる方もいるが、ほとんどの患者さんは、「肩こり」か「腰痛」そのどちらかをうったえられる場合が多い。特に「右の首」とか「左の腰」というように、より具体的な、症状を申し出る方もいる。それは、人の身体が、痛みの優先順位を付けるからである。一番症状が重い箇所。一番助けてもらいたい治療箇所を、優先的に痛みとしてとらえるのである。その後の部位は、治療しない限り、あまり痛みとしてとらえられることがない。私達の身体にはそういう性格がある。

 私は、これまでは、ほとんどの場合、「肩こり」と「腰痛」と分けて治療することが多かった。というのは、うえの写真を見てもらえばわかるように、脊柱(脊髄)から、首の部分は、頸神経叢(けいしんけいそう)、腰の部分からは、腰神経叢(ようしんけいそう)と呼ばれる神経の束がある。「肩こり」といわれれば、首から肩、背中、上肢、つまり肩甲骨を周辺として、周囲の筋肉をすべて治療する。それが私の「肩こり」の治療である。また、そうしてはじめて、どんなにひどい「肩こり」であっても治療することができた。また「腰痛」といわれれば、背骨から腰部、臀部、下肢、それらの全部の筋肉を治療することで、ほとんどの「腰痛」を治療することができた。それが今までの私の治療スタイルであった。なぜそのように分けるようになったかといえば、とても全身の筋肉を治療することは決められた時間内では無理だからである。
 
 国家試験に合格し、学校をでたばかりの頃は、やはり私も、教わった通りの「型通り」の治療を行っていた。頭から足のさきまで、決められた通りの「全身治療」を行っていた。でもそれは、「治療」ではなかった。全身治療は、「疲労回復」「血液循環の促進」「自律神経の調整」ということでは、確かに効果はある。だからそういう目的で全身治療を行う場合だってあることはある。しかし、具体的な症状を持った患者さんにとっては、そのニーズにお応えすることはできない。もしかしたら、そういうところに「治療か、治療でないか」の分かれ道があるのかもしれない。もし患者さんが「肩こり」を主訴とするなら「肩こり」の治療を。また、もし患者さんが「腰痛」を主訴とするなら「腰痛」の治療を、なるべく時間内に解消してあげられることが、治療者の腕の見せ所ではないか。私はそういう考えで、つい最近までずっと分けて治療を行ってきたのである。

 でも結局は、患者さんは、「肩こり」が解消すれば、今度は「腰痛」が症状としてあらわれた。本当に「痛みは、優先順位を付けている」のである。だから、結果的には、「肩こり」で見えた患者さんであれば、次は「腰痛」の治療と、全身を治療させてもらうことが多かった。そして、薄々感じてきたことではあるが、「肩こりがある人は、同時に腰痛もある」ということがわかったのである。多分、これまで何も考えないで、型通りの「全身調整」ばかりやって来た人にはわからないことだが、「肩こり」の治療、「腰痛」の治療と、治療ということに専念してきた治療家であるなら、おそらく「臨床(りんしょう)」を通して理解されていることだろう。程度の差こそあれ、大部分の患者さんは、「肩こりがある人は、同時に腰痛もある」ということが、臨床を通してしてわかった。そして、それは、私のこれまでの治療方針や治療方法を一変させる結果になっていくのである。
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029.gif 工藤直子「ひなたぼっこ」


でっかい うちゅうの なかから

ちっぽけな こねずみ いっぴき

みつけだして

おでこから しっぽのさきまで

あたためて くれるのね

・・・・

おひさま

ぼく

どきどきするほど うれしい




029.gif 工藤直子さんの「ひなたぼっこ」の小ネズミに教えられた

 これは、10月25日付の朝日新聞、天声人語に載っていた工藤直子さんの「ひなたぼっこ」という詩を引用させてもらいました。小さなコネズミがお日様に感謝の思いを告げる詩です。私はこれを読んで感動しました。この小ネズミくんって本当にすごいと思いました。私は、時々、大切なことを忘れてしまうことがあります。今日一日を生きさせていただけたのは、お日様のおかげなのです。小ネズミくんのように、私も見つけ出してもらって、頭のてっぺんから、親指のつめの先まで、暖めてもらって今日の一日が過ごせました。小ネズミくんより私はもっともっと、恵まれているかもしれません。家も土地も使わせていただいて、寒くもなく暑くもなく安心して一日を暮らすことができました。それなのに私は、小ネズミくんのように、「どきどきするほど うれしい」なんて思えなくなってしまっているんです。いつの間にか……。だから、この小ネズミくんが、本当にすごいなあと思ったのです。人は、欲がふかくなくなればなるほど、感謝の思いが少なくなります。それはとても不幸なことです。だから私も、この小ネズミくんのように、しっぽのさきまで、暖めてもらったことに感謝できる人間になりたいと思うのです。お日様どうか、私を許してください。


029.gif 朝日新聞 10月25日付 天声人語より

 生きものをうたう名手、詩人の工藤直子さんは「こねずみしゅん」などの異名でも詩をつくる。そうした一作「ひなたぼっこ」では、小さなネズミがお日様に感謝の思いを告げる▼〈でっかい うちゅうの なかから/ちっぽけな こねずみ いっぴき/みつけだして/おでこから しっぽのさきまで/あたためて くれるのね/・・・・/おひさま/ぼく/どきどきするほど うれしい〉。これが全文。さまざまに読めようが、まずは命を育む太陽のありがたみに思いが至る▼米国の研究班が、これまでで最も地球に似た環境の惑星を見つけたという記事を読んだ。太陽に相当する恒星との距離などから、その星には、生命に欠かせない水や大気が存在する可能性があるらしい▼地球に生命が栄える理由の一つは、太陽との距離にある。水が液体でいられる温度は狭い。熱ければ蒸発し、寒いと凍結する。こねずみ君をほっこり温める絶妙な距離は、「でっかいうちゅうのなか」では奇跡と言っていいそうだ▼ほかにも多くの偶然が重なり、生命は地球に誕生した。いま3千万種もの生き物が球体上に命をつなぐ。大きな顔の人類も、先祖は恐竜時代にはネズミほどの哺乳類(ほにゅうるい)だった。たまさかの進化で疫病神となっては、お天道様に申し訳ない▼名古屋で開催中の「国連地球生きもの会議」は、生態系保全などの交渉が難航しつつ終盤に入る。会議が「失望の記念碑」にならぬよう願う。生きものをうたうコツは生きものになりきること——そんな工藤さんの「心」が会議にありや。
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029.gif 釣耕苑から秋のたより

 島田市にある釣耕苑から、秋のもようしのお便りをいただきました。直原玉青先生の「ふすま絵の特別公開のご案内」は、以前にもこのブログで紹介させてもらいました。しかし、この秋の茶会「もみじの宴」ご案内は、私自身も初めてのような気がします。秋の釣耕苑もきっと素晴らしい味わいだろうと思います。もし興味がある方は、一度申し込まれたらいかがでしょう。きっと、日本人の「こころのふるさと」に出会えたような感激を味わうことができるのではないでしょうか。

 私は、今月の終わりごろから、しばらくお休みをいただいて、体の静養に入ります。アルコール抜きでひたすら静養に励みます。ですから、お酒の誘惑が多い釣耕苑には、いくかどうかわかりません。でも元気があれば、少しくらい顔を出すかもしれません。
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029.gif サントリーから発売されたオールフリー 068.gif
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 見かけはただのビールと変わりありませんが、アルコール0%、カロリー0%、糖質0%というすごいビールが発売されました。「それではビールではないよ」と、おっしゃる方もいると思いますが、それが、とてもありがたく思える時もあるのです。

 私は、自分のブログでもお酒やビールを紹介するほど、アルコール大好き人間です。お酒だったら、日本酒でもビールでも、ワインだって何でも飲みます。特に仕事が終わって、5時を過ぎて、ビールでググッとのどを潤す。この時ほど、一日の中で充実感を感じる時はありません。仕事が終わって、ベストを尽くした満足感。使命を果たせた開放感。そんな満ち足りた毎日の中で、締めくくりとなるのが、このコップ一杯のビール。幸せのすべてがこの一杯に凝縮されている感じです。特に今年は、例のないような猛暑、そして、延々と続いた残暑。このビールが、どれほど歓喜を呼び起こしてくれたことかわかりません。でも、そのビールが、いつの間にか、「オールフリー」に変わっていました。

007.gif 症状1:季節外れの花粉症に悩まされる

 今年の夏の暑さは、本当に「異常」でした。今その夏が、ようやく終わったような感じですが、今頃になって風邪に悩まされている人がとても多いようです。そして、私のような「花粉症」。例年なら、スギ花粉に反応する人は多いのですが、今年は、それ以外の花粉が、アレルゲンとなり季節外れの花粉症に悩まされている人が、とても多いのだと聞きます。私もその一人です。今まで反応したこともないイネ科の植物にアレルギーを起こしてしまいました。毎晩毎晩、「鼻づまり」に悩まされて、口呼吸にたよるため、喉がからからに渇き、どうしても夜熟睡できなくなってしまいました。

002.gif 症状2:体全身にジンマシンのような湿疹がでる

 そして、もう一つ私を悩ましているものがあります。それは、先月の終わりごろから、「ジンマシン」です。身体中に赤い発疹があらわれ、かゆくてかゆくてしかたがありません。どうしてもかゆい時には自然と手が掻きむしっていますから、ますます、ひどくなるばかりです。しかし、この症状も、今とても多いのだそうです。それは、この夏の猛烈な暑さと疲労が、原因しているのです。私がジンマシンに悩まされた経緯はこんな感じでした。この猛暑の中、患者さんは増える一方です。もう6月ごろから、八倉治療院は、患者さんの予約で一杯でした。私はといえば、毎日が大忙しで猫の手があれば借りたいくらいでした。ところが、患者さんは増えても、私の体は、ひとつ、手は二つ、増えるわけではありません。もう先月の半ばごろから、疲れがピークに達していました。

034.gif 原因は、肝臓がギブアップしているからです

 肝臓という臓器は、「解毒」の臓器といわれています。本来なら肝臓は、「ものいわぬ臓器」といって、とても我慢強い臓器なのです。痛みを表さず、ひたすら黙々と働き続ける臓器。それが肝臓なのです。それがこの暑さ、それでなくても体力の消耗が激しいところに持ってきて、過労が重なると、欲しいのはただひたすら「休養」なのです。八倉治療院へ患者さんが増加したのもそういった要素が重なってのことだと思うのですが、とにかく私は、夏休みも取らずに、ひたすら、治療に励みました。でもやっぱり「無理」はいけないのです。患者さんには、あれほど念を押すように「決して無理をしないでください!」と言い続けた私が、もしかしたら、一番無理をしてしまったかもしれません。そんな訳で、今、この二つの症状に苦しんでいます。

 もし私と同じような症状で苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、どうぞ、あなたも「休養」が必要です。簡単に薬で症状を抑えようとするのではなく、積極的に体を休めることで体を治癒させてください。花粉症に主に見られる症状は、鼻水、鼻づまり、涙、それらはすべて体にしてみれば、「排毒」を行っているのです。体の湿疹もそうです。肝臓で処理できなくなった「毒素」を体の皮膚から外に「排毒」しようとしているのです。もしあなたの肝臓が元気な状態であれば、肝臓が、ひたすら黙々と行っている活動が、ギブアップしてししまったために起こっていることなのです。「鼻づまり」も「湿疹」も本当につらいことです。ですがここは一番、「休養」をとって「肝臓」を休ませてあげることが一番体にいい方法なのです。

 本来、「肝臓」や「腎臓」に効く薬はありません。よく症状を抑えてしまうために「ステロイド剤」が用いられますが、これはあくまで、炎症を抑えることで、症状を抑えてしまっているだけなのです。「ステロイド剤」は体にとっては「猛毒」です。よく「毒をもって、毒を制す」ということわざがありますが、まさにそれをそのままじでいっているのです。ですから、私は「ステロイド剤は、絶対に使いません」休養をとることで、自分の体は自分で治そうと思います。

004.gif 八倉治療院は、休養のため当分の間予約を控えさせてもらいます

 治療院というところは、つらいところですが、体調不良を起こしてもすぐには休めません。つらい症状を抱えた患者さんが、ずっと、次の予約日がくるのを楽しみに待っています。その期待を簡単には、解消はできないのです。ですから、今までに予約をいただいた患者様については、こちらからキャンセルはいたしません。ただしこれからの患者様については、しばらく、予約を控えさせていただきます。11月のいつごろになるかはまだわかりませんが、また元気になったら、予約を開始いたします。それまで、どなた様も体を十分にいたわリ、お大事になさってください。再開のメドがたちましたら、また、このブログでもお知らせしたいと思います。
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029.gif 見たかった映画「クレイジー・ハート」

クレイジー・ハートという映画をご存知でしょうか?つい最近まで上映されていた映画です。観たい観たいと思い、このようなチラシを、ずっとトイレの掲示板にはっておいたのですが、ついに観られないで終わってしまいました。少なくても地元、静岡では、どこでも上映されていません。後は、レンタルビデオ店で借りられる日を待つか、発売日を待ってDVDを買うかしかありません。あ〜やっぱり、観ておけばよかったな。こういう映画に弱いんです。

004.gif 傷ついたものにしか、歌えない愛がある

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