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emoticon-0128-hi.gif 鍼治療が、花粉症に効果を発揮するのはなぜだろう?

昔、西洋医学と東洋医学の違いについて、友達と語り合ったり、自分自身も考えたりしたことがあります。その時に考えたのは、西洋医学は、身体に薬を与えるというように「プラスする」考え方ですが、それに対して、東洋医学は、身体から何かを減らす、何かをださせるといった具合に、「マイナスする」考え方が、傾向として見られます。これってちょっと面白いでしょう。

例えば、例えがいいか悪いかわかりませんが、「瀉血(しゃけつ)」といって、滞った血液を一時的にだすことで、循環や代謝を促進するという考え方をします。多分、西洋医学でも、このような処置はやっているのだとは思いますが、東洋医学のように、悪いものをだす。解毒。排毒という考え方は、そこまで積極的ではないように思います。

何で私がそういう考え方をするようになったかといいますと、こと「花粉症」にいたっては、「薬を使って治す」という考え方には限界があるなあと思うようになったからです。薬が効かないのは弱いから、だから更に「強い薬を与える」これも「「プラスする」考え方ですよね。でも結局はそうして、「プラスする」考え方は、先が見えているのです。いつかわ薬が効かなくなるという事態が起るということです。だから、そうなると、ちょっと怖いなあ。このままでいいのかなあって、心配する人が増えてもおかしいことではありません。

そこへいくと、東洋医学である鍼治療には、もとは自然のままの状態で上手くいっているのだから、悪くなった原因を取り除くという「マイナスする」考え方で、治療が行なわれます。もともと花粉症は、昔はありませんでした。食品が変わり、生産方法が変わり、環境が変わり、そして最後に、人間の身体が変わってしまったのです。例えスギ花粉が、猛威を振るっているといっても、「スギ花粉」が悪いのではなくて、スギを敵と見なした、身体の反応が判断をミスしているに過ぎないのです。

東洋医学では、「スギ花粉症」のことを「大腸系の病気」という見方をすることが多いです。食べ物や薬品から、多くの毒素を体内に吸収したことにより、体中の血液や体液や脂肪の中に毒素が吸収されすぎているために、身体の免疫反応が、判断を誤るというより、まわりに毒素が多いために、見境なく攻撃を開始する「過剰反応」に切り替わってしまったからなのです。

実は、私たちの筋肉もそうです。筋肉の拘縮(こうしゅく)のことを「コリ」といいます。実際は、筋肉の繊維をべったりとくっ付けている接着剤のようなもの。それが、疲労物質の「乳酸」です。その物質を、取り除くと、身体の中を血液の中の流れに従って、身体じゅうを巡りまわります。それが、私は「だるさ」の原因だと思っていますが、身体の老廃物はすべて、身体にとっては「毒素」です。そういう、毒素を、減らしていけば、またもとの身体の状態を取り戻せる。

そういう考え方は、限界がありません。あるとしたら「よくなる」という希望だけなのです。もちろんこれだけでは不十分ではあるのですが、体質を改善することで、「花粉症」もよくなっていくということは充分あり得るのです。

だから、私はこういう考え方を治療に活かそうと思っているし、実際に取り入れていくことにしました。実際に、「花粉症」においても、いい結果を得られているので、自信もって治療にあたることができます。とても嬉しいことです。
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emoticon-0128-hi.gif 鍼治療している患者さんは、風邪やインフルエンザにかからなかった

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不思議ですね。昨日今日といつものように治療を行っていたら、二人の患者さんから同じことを言われました。それが、「家族がみんなインフルエンザイにかかってしまったのに、私だけがうつりませんでした」ということなのです。「いままでの私は、本当に身体が弱くて冬になると、真っ先に風邪を引いていました。もちろんインフルエンザ、ノロウイルス、そんなことはしょっちゅうで、毎月のように、何かには感染して寝込んでいたのです。ところが先生、この鍼をしていただいてから、私は、風邪さえひいていません。体質が変わったのでしょうか?」っていう感じなのです。

さきほど、私は不思議ですね。っていいましたが、実はこれは不思議でもなんでもないことです。どうしてか、みなさんは、わかりますか?「体質が変わった」これも正解ですが、もっとわかりやすくいうと「免疫力(自然治癒力)」が強くなったのです。「鍼治療を行うことで免疫力は高まる」ことはもう多くの患者さんを見てきて、もうすでに、わたしたちはよくわかっていることです。ではなぜ、鍼治療は免疫力を高めるのでしょうか?

鍼治療が、肩こり腰痛に劇的な効果を発揮します。そして、肩こり腰痛が改善されると、交流するエネルギーは、正常な状態にもどります。そのこと自体が、免疫力の向上につながってきます。身体は、病気になる以前に、必ず、この肩こり腰痛の状態を作ります。そうなったときは、どこかに気の流れが滞っていたりということで、正常ではありません。逆に言えば、正常でないことをわたしたちに、教えてくれるために、人間の身体は、あえて、肩こり腰痛という不快な状況を作り出すのです。

鍼治療は、身体のいろんなところに、鍼を刺しますが、実はそれらはすべて、「脳の治療」を意識して行われているのです。手にうっても、足にうっても、その刺激は、脊髄を通って最終的には脳に到達します。神経や筋肉の凝りや痛みは、運動器系の症状ですが、大ざっぱにいいますと、大脳の異状から痛みを引き起こすのです。

また、よく自律神経の働きが問題視されますが、自律神経の大本は、脳幹の間脳というところが支配しています。自律神経というのは、自分の意志でコントロールできないから、自律神経といわれますが、内蔵の働き、血液循環、免疫系の大本である白血球の働きなど、そうした、脳の働きは、鍼治療を行うことで、刺激が伝わり、改善してくるのです。だから、強くなる。丈夫になる。元気になる。そういった変化が、身体のなかから起こってくるのです。
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emoticon-0128-hi.gif 鍼治療は、花粉症の症状にも効きますよ

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2014年、春。また今年も花粉が舞う季節になりました。幸いなことに、花粉の量は、例年や去年と比べると少ないそうです。とはいえ、「少ないから、症状がでない」といえるのは、まだまだ、軽度な患者さんだけです。もう長く花粉症に苦しめられてきている慢性の人には、量の多い少ないより、「花粉が舞っているか、いないか」ということの方が、問題なんだと思います。

さて、もう誰もよく知っていることですが、花粉症は、「自己免疫疾患」です。免疫反応が、過剰になりすぎているため、体内に侵入してきた花粉を、敵だと見なして攻撃し、誤って自分自身のからだを攻撃してしまうことを、自己免疫疾患と言います。

ではなぜ、免疫は、過剰反応を起こすのでしょうか?ここからは仮説ですから、そのつもりでお聞きください。実は、あまりに、体内に「毒素」となるものが多すぎるんじゃないでしょうか?農薬、化学肥料、食品添加物、防腐剤、人工着色料、人工甘味料、それらはみな、からだにとっては毒素です。そして、何よりも、私たちのからだに多く使われている、化学化合物の薬品が、何よりも、からだにとっては、最大の毒素です。これらが、私たちの免疫系システムを破壊しているのです。

胃から腸に蓄えられた毒素は、最終的には、宿便となってからだの中に滞ります。それゆえに、私たち東洋医学を専門としている鍼灸師は、「花粉症は、大腸系の病気である」というふうに考える人が多いです。考えてみれば、いろんなところに、経絡の病気は、派生します。でも、その中でも、「肺・大腸系」の病気は、実に多く、80%の方が、これに該当するようなのです。

もともと、体内に蓄えられた「毒素」は、「解毒の臓器といわれる肝臓」と「排毒の臓器といわれる腎臓」により、体内から体外に排出されようとします。ところがそういうシステムを使っても、まだまだ、追いつかないとなると、手当たり次第、攻撃が始まるわけです。間違って、「花粉」を人体の敵と見なしても、おかしいことではありません。他にも人体には、毒素と言われるものが、いろいろあります。からだから排出される老廃物は、すべて、人体には「毒素」です。まずは、オシッコとしてだすために、「腎・膀胱系」の働きや、咳や大便の排出のために働く「肺・大腸系」の働きも重要になってくるのです。

こういう考え方にそって、鍼灸師は、患者さんの身体にあった治療を行なっていくわけです。はじめから、花粉症だから、このツボと決められているわけではありません。でもあえて、もし花粉症で苦しんでいる患者さんが見えたなら、私だったら、欠かさないのが、「曲池(きょくち)」と「合谷(ごうこく)」です。症状の大きさにもよりますが、「迎香(げいこう)」や「扶突(ふとつ)」も会わせて、配穴の中に加えると思います。いずれも「大腸系のツボ」です。

このように、解説すると、「ああ、なるほどなあ」って思われる方が多いと思います。むかし、失礼にも「耳鼻咽喉科に行っている以上、『花粉症』は、治らない」なんていっていましたが、やはり、何でもそうですが、薬で抑えるという考え方には、限界があります。物事は、「何でだろう?なぜかしら?」って考えていくと、いろんなことがわかってくるものです。今年も、「花粉症」の季節が始まったばかりです。今年は、花粉も少ないと言われていますから、ちょっと、あなたも鍼治療を試されたらいかがでしょうか?思わぬ新発見が、あなたを待っているかもしれませんよ。
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emoticon-0128-hi.gif 東洋医学はこころと身体を診る医療です

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最近、ある友人から、「東洋医学ってなんですか?」という質問を受けました。そういう質問って、すごく難しいです。でも、あんまり、かしこまって難しく考えるより、自分にとっての「東洋医学」について答えてみようと思います。

じゃあ、改めて、私にとっての「東洋医学」ってなんだろう。を考えてみました。よく比較される「西洋医学」との比較で考えるなら。西洋医学が、「科学的」なのに対して、東洋医学は、「哲学的」です。ぼくは、「東洋医学」を勉強する前に、「東洋哲学」に興味を持っていたので、その知識が、役に立ちました。だから、「哲学的」ということがすぐに理解できたんだと思います。

でも、あまり難しく考える必要はないと思います。「東洋医学」は「陰陽五行」という言葉の概念を大切にします。この地球や宇宙や世界を「陰陽五行」の法則が支配しているという考え方です。例えば、「1週間」は「日・月・火・水・木・金・土」ですが、「月は陰」です。「日は陽」です。後の「火・水・木・金・土」は「五行」といって、地球を構成する5つのエネルギー。そういう考え方をするのです。

わたしたちを取り巻く宇宙を「大宇宙」と呼ぶなら、わたしたちの身体は「小宇宙」です。ですから、「小宇宙」である、わたしたちの身体も、「陰陽五行」の法則に支配されることになります。多分、このわたしのつたない説明では、「なんのことか、さっぱりわからない」と思われることでしょうね。よく「東洋医学」でいわれる「気」というのは、実は、簡単にいうなら「エネルギー」のことなんです。この「目に見えない」世界のものを相手にするのも、「東洋医学」の特徴のひとつです。

例えば、「目に見えない世界のもの」には何があるでしょうか?いろいろ考えられますが、「こころ」「意識」「意志」「精神」そういったものです。そういう「精神的」なもの一切を含めて、東洋医学では「陰」といっています。そしてその相対的なものが「陽」です。つまり、「精神的」に対して「肉体的」なものが、「陽」なんです。ということは何を意味しているかと言えば、「東洋医学」というのは、「こころと身体」の両面を診る医学ということを意味しています。

「西洋医学」は、「科学的」ですから、何でも切り離しがちです。「こころ」も「身体」も切り離して考えがちです。「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉がありますが、これは、「こころと身体は、ひとつである。切り離して考えることはできない」という意味です。ですから、わたしたちの治療は、必ず「対話」が必要になってきます。そういうことが、とても、「人間的」というか、「科学的」とは全く違う世界の医療で、わたしが、とても気に入っているところなのかもしれません。
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