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emoticon-0128-hi.gif 身体は、神様からお預かりしている、最も大切なもの

わたしは、治療するときに、患者さんに対して、こんな言葉を発しているらしいのです。「治療させてもらう前に、体全体を診させてもらいますね」「今から、治療させていただきますね」「まず、左の首から診させてもらいます」

その言葉を受けて、ある患者さんから、こんなことを言われました。「先生は、いつも、「治療します」じゃなくて、「治療させてもらいます」って言いますね。また、他の患者さんからも、こう言われました。「先生は、何々させてもらいますって、すごい丁寧な、敬語を使いますね。何か、感謝の気持ちが、現れているみたいで、すごく気持ちがいいです」

こんな会話が、患者さんとの間に、たて続けに続いたので、わたしもちょっと意識してしまいました。患者さんて、いろんなことを、よく見たり聞いていたりするもんなんだなあって思いました。確かにわたしは、いつの頃からか、治療に敬語を使うようになっていました。

それは誰に対してとか、何に対してなのかと言いますと、皆さんには、お分かりになりますか?実は、わたしは、患者さんに対して、敬語を使っているみたいなんですが、実は、厳密に言いますと、「患者さんの身体」に対して、敬語を使わせてもらっているのです。

わたしは、専門学校で解剖学や生理学を勉強をしているときから、人間の身体の仕組みや働きに、すごくよくできているので、いつも感心していました。やっぱり、こんな仕組みや働きを考え、作られた人がいるとしたら、それは、神様以外に考えられないなって思いました。

よく太陽や月や地球などの惑星などを含めて、宇宙のことを「大宇宙」っていいます。それに対して、身体のことを「小宇宙」っていわれることを、皆さんはご存知ですか?そういえば、人間の身体も60兆の細胞からできており、その細胞が、絶えず、生まれてはなくなり、また、生まれてはなくなっていく。というように絶え間のない変化を繰り返しているのも、なんとなく、大宇宙と似てはいませんか?

でもわたしが、本格的に人間の身体に対して、感謝し、尊敬するようになったのは、師匠と出会ってからのことなんです。師匠は、出会ってからそうそう、わたしにいろんなことを教えてくれました。まず第一に、人間の身体は、神そのものなんですよ。神は、自分に似せて人間を作ったのです。長い時間と、失敗を重ねて、人間の身体を作ってくださったんです。そのことを決して忘れてはいけません。

人間は、所有欲が強くって、お金でも土地でも財産でも、なんでも自分のものにしようとしますが、自分のものといえるものは、何一つないんですよ。それが証拠に、人間は、誰も必ず、亡くなるときがきます。その時に、お金も土地も財産も、あの世に持っていけるものがありますか?何もないでしょう?人間は、何一つ、自分のものといえるものは無いんです。人間は、みんな裸で生まれて、裸で亡くなっていくんです。


わたしも、初めは師匠のこの言葉には、ショックを受けました。でも考えてみれば、その通りなんです。でもショックはこれだけではありませんでした。「あなたは、身体だけは、自分のものだって、思ってはいませんか?」実は、その身体だって、あの世に持っていけるわけでは、ありません。みんな最期には、お返しして、行かなければならないのですよ。

わたしは、師匠と出会う前は、そのように考えたことは、一度もありませんでした。特に、身体だけは、唯一、自分のものだって思っていましたし、もしかしたら、身体自体が、わたし自身だって思っていたかもしれません。でも、師匠のおっしゃることが事実だとすると、わたしという人間は、一体、どこから来て、どういう存在なんだろうって考えませんか?

ただ今は、その疑問は、別な時に考えるとして、「身体は、一体、誰のものなのか?」という疑問に戻させてもらいますね。あなたは、やっぱり、昔のわたしのように、自分の体くらいは、わたしのものだって思いますか?そうだとすると、どんなふうに使わせてもらっても、いくら傷つけてしまっても、壊してしまっても、まったく誰にも責められることはありません。これが自己責任というものです。

でも、わたしは、やっぱりそれでは、いけないなあって思うんです。というのは、「身体は、自分のものだって思う人」と、「身体は、神様からお預かりしているものだって思う人」では、まったく生き方が違ってきてしまうんです。じゃあ何が違ってくるかと言いますと、最初に戻りますが「感謝」の気持ちが、まったく違ってくるのです。

神様からお預かりしている、最も大切なものっていうふうに考える人は、自分自身の身体をすごく大切にするんです。普段から、こういう人は、感謝の心でいっぱいなんです。だいぶ前になりますが、こころと身体は一体だっていうお話をさせてもらったことがあります、「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉通り、こころと身体は、すごく深い関係があるんです。だから、身体を大切にする人は、こころも大切にする人なんです。自分にも他人にも優しい人なんです。

わたしは、よく親しいお友達には、治療のことを「神様のお手伝い」っていうことがあるんです。そのくらいですから、いつも神様のことが、頭のどこかにあって、こんな時は、神様ならどういうふうに考えたり、思ったりされるんだろう?っていう考え方をするんです。だから、少しは、わかる時があって、神様は、どんな人間を愛されているかっていいますと、「感謝」のある人なんです。理由を教えましょうか?

病気やどんなつらい症状で治療院へみえた患者さんでも、いつも「ありがとう。ありがとう。これも先生のおかげです」って言ってくださって、感謝のある患者さんは、いつの間にか、すぐに良くなってしまうんですよ。きっと、神様も「感謝のある人」が大好きなんですね。

だから、ここだけのお話にしますが、みなさんもお金や、物や財産や、仕事や名声なんかを、優先して考えてはいけませんよ。まず第一に身体を大切に、「感謝」の心を持って、お過ごしくださいね。そうすれば、きっとあなたも、神様から、信頼されたり、愛される人間になれるのではないでしょうか?いつの間にか治療のお話から、話題が大きくなってしまいましたね。差し出がましいようでしたら、どうぞお許しください。
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