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膝痛の大半の原因は大腿神経痛、鍼なら、さほど痛くなく治療が可能です

腰痛で悩んだり苦しまれている方は、多いと思います。しかし痛みが膝痛になると、結構、重症であることは間違いがありません。腰痛くらいなら若い人でもほとんど誰もが経験があります。でも膝痛になると、仮に高齢者の方でも、そんなに経験されている人ばかりではありません。

膝痛は、もとをただせば腰痛から始まっていますが、腰痛が、慢性化したり重症化することで、神経痛が生じるのです。神経痛といえば、「座骨神経痛」が、有名ですが、もうひとつ「大腿神経痛」というものがあります。単独で、座骨神経痛にならられる方もいますが、大腿神経痛ともなれば、座骨神経痛も一緒に伴っているのが普通です。そういうことからいっても、大腿神経痛の方が、重症度は高いと言えます。

じゃあ、大腿神経痛とは、どういうものか、その特徴を簡単にお話しします。大腿神経痛とは脚の付け根、特に鼠径部から、太腿の内側から膝の内側にかけて、痛みをともなう神経痛です。特に、膝を曲げたり、伸ばしたりという運動が苦手になります。ですから、洋式トイレなどは大丈夫なのですが、和式のしゃがんだりするトイレは、大変つらい、姿勢を強いられることになるので、時には拷問のようなつらさを感じることがあります。

それから、大腰筋の筋肉が停止する鼠径部や脚の付け根の部分が、痛みます。ですから、身体を横向きに寝かせ、下の脚の付け根の部分を指圧してあげると、思わず、叫び声をあげたくなるくらい、激痛が走ります。

また、大腿神経痛の患者さんを仰向けにして寝てもらうと、人によっては、両脚が閉じられない人も見られますが、これも大腿神経痛に間違いありません。これは、インナーマッスルと言われている大腰筋の拘縮が見られるため、伸ばすことが、難しくなるために、両脚をしっかり閉じることができないからです。

大腿神経痛は、もとは首こりや腰痛から始まっているので、左足の膝から痛みが始まります。膝痛の始まりは、ほとんどの場合左足からです。でも更に、膝痛が、慢性化したり重症化してくると、今度は、右膝も痛みはじめ、両側化してくるのです。もしあなたが、右膝が痛い人であるならば、この場合に該当していますから、重症の大腿神経であると言えますから、両方の膝を治療しなければなりません。

最後にもうひとつ、これは、仮に治療家であっても、ご存知な方は少ないので、簡単には、見つけらえませんが、膝が痛む方は、同時に肘も痛んでいます。もし仮に左の膝が痛む人は、右肘内側が痛んでいます。また、右膝、もしくは両方の膝が痛んでいる方は、左肘と右肘の両方が痛んでいることになるのです。これが人間の身体の大変に、面白いところで、人の身体というのは、全部がひとつながりでできているという証でもあるのです。

これから先は、患者さんというよりは治療者向けのお話しになりますが、興味がある方は、どうぞご覧になってください。鍼治療は、いくら膝痛で来院された患者さんでも、全く、痛む膝を何も触らなくても治療が可能なのです。

わたしのやっている八倉治療院では、開院した当時から大腿神経痛の治療に取り組んでまいりましたが、ほとんど指圧を用いて、痛む膝を治療していました。もちろん、痛んでいる筋肉や、治療部位を外さなければこれでも、治療は可能です。必ず治るとはいえませんが、良くなるお約束はできたのですが、治療にあたって、痛みが大きく、どんな患者さんでもお奨めできるものではなかったのです。

ところが、治療に鍼を使用することによって、治療時間をあっと驚くほど短縮し、治療に伴い痛みも、圧倒的に減らすことができるようになったのです。これで、治療する側のわたし自身が、膝痛並びに大腿神経痛に対する考え方が、全く変りました。でも中には、極まれに、「膝痛って治るんですか?」ていわれる患者さんもいらっしゃいます。

その時には、いくらか自信を込めて、「大丈夫、きっと治りますよ」ってお答えさせてもらっています。でもこれはあくまで、痛みの原因が、運動器系の、関節や筋肉や神経の問題であった場合に限ります。膝痛でも、これが、腎臓や生殖器系の問題であった場合も考えられます。そうなった時には、それらの専門医のお世話にならなければダメなときもありますが、骨に異状が見られない場合の運動器系の問題からくる膝痛であるならば、ほとんど、私どものような鍼灸治療を行なっている治療院で治療が可能です。

でも、膝痛は、その運動器系の病気や症状ではありますが、重症であることには代わりはありません。鍼灸師であっても誰でも治療が可能であるわけではありません。また、症状も初期であれば、早く治りますが、重症化したものであれば、治療期間もそれなりに長くなることだけは、覚悟してください。もし現在、膝痛でお困りの方、治療を諦めたくなる気持ちはよくわかりますが、簡単に人工関節などの手術は考えないでください。まずは、治療できる鍼灸師がいる信頼できる治療院を探してみてください。それが、後から後悔しないための大切な第一歩です。
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029.gif大腿神経痛を持っている人はぎっくり腰を起こしやすい

「大腿神経痛」というのは、「座骨神経痛」ほどはメジャーではないだけに、実際には、皆様がたにはあまりよく知られていません。ところが、こうして治療院を開いていますと、意外と多いというのが実感です。それから、最近見えられた患者さんで「ぎっくり腰」で動けない。歩くのもつらいと仰って見える方が、今月は多いので、診させてもらうと、ほとんどこの「大腿神経痛」を持っていました。

考えてみると、ぎっくり腰というのは、急性腰痛といって、腰痛でも重症な腰痛です。主な筋肉の拘縮が見られるのは、腰の筋肉である「大腰筋」や「腸骨筋」といった腰の主な筋肉です。それ以外でも、「半腱様筋」「半膜様筋」「大腿二頭筋」のようなハムストリングの筋肉まで拘縮していますから、「大腿神経痛」を起こしているといっても不思議はないのです。だから、歩けない。動けないという、重症症状が起るのです。

「ぎっくり腰」を起こしている患者さんは、わたしがわかっているだけでも、首ころ肩こり腰痛、それに大腿神経痛や座骨神経痛まで起こしています。ということで、大変な二重苦、三重苦を味わっていることになるわけです。患者さん本人にとって、大変つらいのはよくわかるのですが、どの患者さんも、大変無理をされているのですが、こういう事態を招かれた理由について、さほど気にされていない方が多いようです。

私どもの仕事は、こうした患者さんの苦しみを少しでも楽になるように、痛みを和らげてあげることはできるのですが、やはりご本人が、今までのご自分の身体の使い方や、こころのあり方などを反省し、何が問題だったのかを考え、生活そのものを改めるように決意していただかないと、どうしてあげることもできません。

「ぎっくり腰」や「大腿神経痛」は、実は誰にも治療できるものではありません。本当に治療が難しいのです。ですから、仮によくなったとしても、患者さんは、人ごとだと考えないで、症状や病気が起きているはなぜか、そのメッセージを一緒に考えていって欲しいのです。よく「ピンチはチャンス」という言葉があります。まさにぎっくり腰や「大腿神経痛」は、ピンチはチャンスという言葉の通りだと、わたしには思えるのですが、いかがでしょうか?
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029.gif鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?

松井選手やイチロー選手といえば、日本が誇る世界のメジャーリーグのスーパースターです。これまでも何人も日本の野球界にビッグスターは誕生しましたが、これほどのスーパースターは、早々、でるものではありません。このふたりの足跡は、素晴らしいものがありますが、現在、大きな違いは、松井選手は、引退してしまっているけど。イチロー選手は、まだ、現役選手として活躍しているということです。二人は、ほぼ活躍したのも同じ時期ですから、同期のような錯覚をしてしまいますが、年齢的には確かイチロー選手の方が、少し年上だったような気がします。

さて、今日は、「鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?」と題して、この記事を書かせてもらっていますが、これはきっと、あくまで鍼灸師の目から見た真実ですから、「ああ、そういう見方もあるのかな?」その程度にお考えくださるとありがたいです。実は、二人に共通した点があるのですが、なんだと思いますか?

実は、二人とも「腰痛」持ちだったのです。これまでは、そんなに故障を訴える選手たちではなかったのですが、期せずして同じ時期に、故障を訴えたのです。松井選手は「膝の痛み」それから、イチロー選手は、「フクロハギの違和感」が、それなのです。確か、同じ時期だったので、わたしにはとても印象深く感じられました。多分素人の方には、それが何を意味するのかは、あまりよくわからないと思いますが、鍼灸師のわたしには、それが何を意味しているのかが、「ぴ〜ん」ときたのです。

つまり、二人は、症状こそ違っていましたが、仲良く同じ兆候を現していました。つまり、二人とも「腰痛」があって、そのことが原因で、「神経痛」を起こしていたのです。松井選手の「膝の痛み」は、実は「大腿神経痛」といわれるものです。「膝痛」を訴える人のほとんどは、「大腿神経痛」がもとで、起きている症状なのです。それから、イチロー選手のいう「フクロハギの違和感」というのは、「座骨神経痛」の症状のひとつなんです。だから、「大腿神経痛」も「座骨神経痛」も原因はひとつ「腰痛」の慢性化、および重症化が考えられるのです。つまり二人の選手は、活躍のピークを過ぎ、肉体的な老化が始まろうとしていたのです。

じゃあなぜ、本題の「鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?」ですが、なぜだと思いますか?実は、このときすでにもうイチロー選手より松井選手の方が、重症だったのです。わたしの見立てですと同じ「神経痛」でも「座骨神経痛」より「大腿神経痛」の方が重症なのです。患者さんの多くは、「座骨神経痛」だけの人もいますが、「大腿神経痛」がある人は、大体、「座骨神経痛」もあることが普通です。ですから、わたしは、座骨神経痛より大腿神経痛の方が、重症だと判断しています。現に「大腿神経痛」だった松井選手は、膝の手術をしました。それに対して、イチロー選手は、休養とリハビリだけで、この故障を乗り切ったのです。

これが、今日の本題である「鍼灸師から見た松井選手がイチロー選手より早く引退した本当の理由?」の主な理由です。でも更に付け加えるなら、松井選手は、「膝痛」の解決方法として「手術」を選びました。「治るか治らないかの大きな賭け」をしたのです。そういう選択を迫られたのも、それだけ、切羽つまった状況におかれていたからでしょう。ところが、残念ながら、手術は上手くいかなかったんですね。手術前とは違うかもしれませんが、「痛み」という症状を残してしまったんです。

もう手術後にこの「痛み」がでてしまった場合は、もうもとの状態には、治すことは不可能なのです。これが、どんなに名医が執刀した場合でも、同じなのです。これが、「手術」の大きな賭けなのです。ですから、松井選手が成績不振になった主な理由は、単なる老化というよりも、そういうことだったのです。わたしが、皆さんに伝えたかったのは、どんな場合にせよ、「手術」という選択をとるのは、いろいろやってみてからにすること。どうすることもできない最後の手段としての選択にしてほしいのです。これを決めたからには、もう絶対に後に後悔を残さない。そのくらい、慎重によく考えた上での選択にしてほしいからです。後悔を残すようなら、絶対に手術はしてはいけません。わたしはそう思います。
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029.gif腰痛からおこる症状と病気
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肩こりと腰痛は、もとは同じところから発症しているので、わけて考えることはできません。ただ、症状を整理するために、前回は「肩こりからおこる症状と病気」。今回は「腰痛からおこる症状と病気」とわけさせてもらっているだけです。その点をご了承ください。

腰痛をおこしている方は、見ているだけでよくわかります。ましてや歩いている様子を見れば一目瞭然です。なぜなら、腰痛が慢性化したり、悪化すると神経痛になるからです。主に、「座骨神経痛」と「大腿神経痛」は、代表的なものです。もちろん、二つ同時に、患っている場合が多いです。どちらも、人にいえないつらさがありますが、治療する立場からいわせてもらえば、大腿神経痛の方が、やっかいな症状です。また、座骨神経痛のみという方もいますが、大腿神経痛の場合は、同時に座骨神経痛も引き起こしている場合が多いです。そういう面からも、大腿神経痛の方が、やっかいな症状といえます。次に臨床の観点から見た、座骨神経痛と大腿神経痛の識別を見ていくことにします。


【症状から見られる神経痛の識別】

1、鼠径部から大腿部の内側より膝にかけて痛む。→大腿神経痛

2、お尻から太ももの後ろ、膝から下の足部にかけて痛みやしびれがある。→座骨神経痛

3、どことは言えないが、足全体の後ろ側の部分に気持ちが悪いような痛みを感じる。→座骨神経痛

4、仰向けに寝ている時、足が自然に開いてしまう。また、閉じようとしても閉じることができない。

  →大腿神経痛

5、腰が妙に重く、足の付け根から大腿部の内側が、痛くてつらい。→大腿神経痛

6、夜寝ていると、ふくらはぎがよくつる。(こぐら返し)→座骨神経痛

7、足がよくしびれる。→座骨神経痛

8、かかとが痛い→座骨神経痛

9、ひざ痛がある。ほっておいたら0脚になってきた。→大腿神経痛

10、足を引きずるようにして歩く。→座骨神経痛


【腰痛からおこる代表的な病気】

急性腰痛(ぎっくり腰)・腰椎症(変形性腰痛症・腰部椎間板症)・要椎間板ヘルニア・脊椎分離症・すべり症・腰部脊柱管狭窄症など


わたしたち指圧鍼灸師は、治療の時には、病気を診断するわけではありません。「どんな症状かで、どのような病気が考えられるか」という仮説を立てるだけです。病気を診断するのはあくまで医師の仕事です。第一診断するためには、レントゲンであるとか、MRIとかCTなどに機会が必要です。それでないと骨や軟骨やじん帯などの異状は証明できません。ですからそういうことより、どういう症状に対して、どういう治療をすれば、症状が治まるか。そういったことに力を発揮するのが、わたしたち指圧鍼灸師の仕事です。ただ面白いことは、病気の診断ができても、できなくても、治療の段階では、そういうことは関係がなくなります。痛みやしびれの症状は、ほとんどが、神経痛の症状なのです。神経痛の症状を治療すことができれば、病気は、治すことができるのです。病気に対しても、薬を用いず治していくのがわたしたち指圧鍼灸師の治療法です。
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029.gif 指圧鍼灸治療ひとすじ八倉治療院の挑戦4
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072.gif得意治療は、大腿神経痛・座骨神経痛・頸肩腕症候群です。

 わたしが行なっている「指圧鍼灸治療」は、やってみるとわかるのですが、ほとんど「全科万能」です。このことは、以前にも、このブログの中で書かせてもらいましたが、もし興味を感じた方は、次のアンダーラインのところをクリックしてみてください。「全科万能」といわれる指圧鍼灸治療を考えてみたこんな具合で、わたしは、「指圧鍼灸治療」にそれこそ無限の可能性を感じています。「指圧」や「はり」が、いろんな症状や疾患に対して、どうような効果をもたらすのか、これからも治療をしていきたいし、それが治療家としてのわたしの楽しみでもあります。

 ところが、わたしは同時に「八倉治療院」という治療院の経営者でもあります。治療院を経営する以上、患者さんは大切なお客様でもあります。ですから、患者さんの立場に立って、物事を考えていかなければなりません。様々な症状や疾患をかかえて、「どこの病院、あるいは治療院へ行ったらよいのか、どこかいいところないかしら?」そう考えて、転々としている患者さんは、実に多いはずです。そういう患者さんに対して、治療院としては、「この疾患は大丈夫ですよ。お任せください」といえるような「得意治療」というものを提示できたら、どんなにいいだろうか。そういうふうに考えたのです。そうしたら、わざわざ、患者さんが「座骨神経痛」で「整形外科」に行ったりというまわり道をしなくても、すむのではないのかなあと思ったのです。

 「肩こり」が慢性化したり重症化してくると、肘が痛くなったり、指がしびれてきたりします。こういうのを「頸肩腕症候群」といいます。具体的には、「頭骨神経」「正中神経」「尺骨神経」の神経痛です。そして、「腰痛」が、慢性化したり、重症化してくると「大腿神経痛」や「座骨神経痛」になります。つまり、わたしの得意分野は、すべて、肩こり腰痛がこうじておこった「神経痛」ということがいえます。こうした、運動器系の疾患が、「神経反射療法」を行なっているわたしには、得意分野であり、これを治療することができるので「得意治療」というように紹介できるのです。

 私の正直な気持ちは、同じ神経を扱うのでも「自律神経」の病気をやってみたいのです。それは先程申しましたように、「指圧鍼灸治療」の無限の可能性を追求できるからです。もちろん、いろんな症状の患者さんが来てくだされば、こういう治療ができるので、これはこれで、これからも充分に、この分野でも活躍ができると思っていますが、確実性でいえば、筋肉・神経の痛みをともなう運動器系の疾患です。これらは、整形外科では治療できない疾患なのですが、実力のある指圧鍼灸師なら、いくら痛いといっても、ほぼ確実に治療できる分野なのです。逆に、「痛み」が治療の手がかりとなるので、治療者としても、患者さんの身体と対話しながら治療ができてしまうのです。だから、あえて八倉治療院の得意治療を提示させてもらったのです。

 特に、この中でも「大腿神経痛」は、治療方法が確定されていないことや、治療者があまりいないこともあり、全国から、問い合わせや、東京や大阪などはるか遠方から治療に通われる方もいらっしゃいます。
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029.gif 痛みは脳で感じている

 わたしが、いま行なっている「神経反射療法」は、患者さんからしてみると実に不思議な治療かもしれない。例えば、右膝(ひざ)が痛くてきた患者さんがいたとする。そうすると、わたしの治療点は、特に左肘(ひじ)を中心に行なわれる。もちろん、最終的には、右膝を治療することになるが、治療時間が全部で1時間とすると、多分触れても5分か10分くらいが関の山であろう。仮に鍼をうつことになったとしても、膝より肘の方が多くなるはずだ。ところが、これで、結果的には、患者さんは、いつの間にか右膝の痛みは、治っているか、楽になっていることに気づくことになる。これはいったいどういうことなのだろうか?

 よく東洋医学的な考えにもとづき行なわれる治療に「経絡(けいらく)治療」がある。これは、目でも鼻でも口でも、顔に何か症状があれば、「合谷(ごうこく)」といって、親指と人差し指の間の腱と腱の間にあるツボに鍼をうつ。または、胃が痛いという患者さんがいる時には、「足三里(あしさんり)」といって、足の膝のすぐ下にあるのツボに、鍼をうつ。これは、ツボ(経穴)が点だとすると、「経絡」は線ということで繋がりがあるという考えにもとずくもので、こういう療法を、「経絡治療」といって、東洋医学ではよく用いられる方法である。しかし、わたしが行なっている「神経反射療法」というのは、それとは異なっている。むしろ、筋肉や神経を治療の対象としたり。「反射」ということでは、「体制=内蔵反射」とかいわれるような、西洋医学の生理学で勉強するような、西洋医学的な考え方にもとづいているといえる。

 わたしがこの治療を始めたのは、「大腿神経痛」の治療を始めたとき、太ももの付け根や、膝関節に近い痛みに敏感なところだったために、治療に、激しい痛みを伴った。結果的には、大腿神経痛は治まり、治療としては、成立していたが、その代償として、相当な痛みをともなった。これをなんとかしたいと思い、ある日師匠に相談したところ。「右膝が悪い人は、右肘から治療しなさい。そうすれば、右膝も楽になるから」というアドバイスをいただいた。わたしは本当に驚いてしまった。わたしがいままで診たところ、膝痛を持っている人の多くは、腰痛が慢性的か重症化している。しかも、大腿神経痛でなかなか治らないという人が多い。だから、どうしても、先に述べたような大腿神経痛の治療は、絶対に使いたくない麻酔でも使わない限り「痛み」から避けて通ることが出来ない。ところが、右膝を痛めている人は、左肘も痛めていることをはじめて知った。しかし、いくら痛めてるといっても、人間のからだは、膝にくらべて肘の治療は容易である。そして、左肘がよくなると、本当に右膝がよくなっている。だから、痛い右膝の治療も、5分から10分くらいで治療完了ということも可能なわけである。

 しかも、この「神経反射療法」は、いろんな部位に応用できるということがわかってきた。もちろん、右膝は、左肘に応用できるし、脇は、太ももの付け根に治療部位としての関連性がある。ということが次々にわかってきた。それが出来ると、今度は、患者さんが痛みを訴えている部位を、他で代用し、痛みを感じる部位に、何も触れないで、痛みを取るという治療まで可能となった。そうなると、患者さんの気持ちとしては、まるで治療というよりも「マジック」かなんかを受けている気持ちになるらしい。ところで、みなさんの頭の中も、混乱が始まっている方もいるのではないだろうか。そこで、問題を出すことにしよう。「左膝を右肘で治療するということが可能ということは、左膝と右肘は、体のどこかで繋がっているということになる。それはどこかわかりますか?」

 じつは、その答えは、「脳」なのです。痛みは、コリがほぐれて消えていくのではなく、神経から刺激を受けた脳が「エンドルフィン」という神経伝達物質を産生することで、コリがほぐれ痛みが消えてゆくということを前にも説明させてもらいましたが、人間の左膝と右肘は、脳のほとんど同じところか、極めて近いところで繋がっているのです。ですから、どちらか一方を、治療することで、もう一方の患部までも、痛みの症状がなくなっているか、軽減されてしまったのです。そして、痛みを感じていた部位を、何も治療しないで痛みを取ることが出来た。という事実を重ねあわせても、「痛みは脳で感じている」ものなのだということがわかってくるのです。

 人間のからだは、実に不思議です。以前このような話を聞いたことがあります。冬山が好きな登山家がいて、凍傷で右膝から下を切断してしまったそうです。ところがないはずの右足の親指が、どうかすると痛みを感じてしょうがないというのです。「そんなバカな、とっくに切断してなくなっているはずの右足の親指がどうして痛むのか?」誰もが疑問に思うところです。ところが、「痛みは、脳で感じている」としたら、それは、あり得ることなのです。実際にその登山家は、ないはずの右足の親指の痛みに悩まされていました。でも、もしわたしの行なっている「神経反射療法」を適用すると、そのないはずの右足の親指の治療が可能なのです。そうです、察しのいい人ならもうすでに思い浮かんだと思いますが、答えは、左手や親指を治療してあげればいいのです。つまり、「神経反射療法」は、痛みを感じている脳を治療していることになるのです。わたしはこの治療を、これからも、もっともっと探求していこうと思っています。
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☆夏を代表する花、「サルスベリ」。ヒラリーさんに、花の名前を教えてあげたら、「サルス・ベリー」なんて発音していました。確かに英語圏の人ならそんなふうに聞こえるのかもしれません。
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029.gif 大腿神経痛は、神経反射療法で治す

 わたしのブログの検索で一番多いのは、「大腿神経痛」です。同じ神経痛でも「座骨神経痛」がメジャーなのにくらべ、この「大腿神経痛」の名前は、マイナーな感じを受けます。しかし、腰痛が重症化したり慢性化したりするとおこる、珍しくもなんともない症状です。ところが、問題は、この症状を治す方法が、世間ではあまり知られていないということです。患者さんは、自分が「痛い」思いに苦しんでいるので、いろんな方法で、その名前にたどり着きますが、肝心の治療をする側が、「知らない」ということが多いのです。ほとんどの場合が、重症な「腰痛」ということでひとくくりです。これでは、わたしのブログの検索は増えますが、困っている患者さんも増える一方で、いっこうに減ることがありません。そうならないことを祈って、今日も、「大腿神経痛」の治療法をまじめに報告していこうと思います。

 わたしは、ここ何年か前から「神経反射療法」というものに取り組んでいます。この方法は、脳によっておこる神経の反射を治療に使っています。例えば、「左膝」が痛む人は、必ず「右肘」を痛めています。ということは、左膝の痛みは、右肘を治療することで、治療が可能であるということです。さらにもっといいのは、両方を同時進行で治療していくことです。そうすれば、痛い痛い。大腿神経痛も比較的、楽に治療できることが可能なのです。なんでこのような例をあげたかといいますと、大腿神経痛は、おもに太ももの内側、鼠径部のあたり、から膝にかけて痛みを発する神経痛です。ということは、「左鼠径部」の部位が痛む時には、必ず、「右の肩の内側」に神経の痛みを発しています。ここを治療してあげることが、左の大腿神経痛の治療の攻略に通じていくのです。

 これを治療者が知っているのと知らないのでは、治療の質も治癒の確率も全く違ってきます。患者さんの立場からすると、「つらいから治してほしい。でも、あまり痛いのは困る」と仰るのではないでしょうか。わたしもこの「神経反射療法」に行き着くまでは、「大腿神経痛」の治療も行っていましたが、ただし、鼠径部や膝のみの治療でしたから、痛い患部に直接アプローチするわけですから、相当、痛い思いを覚悟で治療に望んでもらいました。ところが、この「神経反射療法」をもちいますと、治療に要する痛さは、確実に半分以下から3分の1以下にに抑えることが、可能となったのです。

 わたしは、「ホリスティック医療」といって人間のからだは、全体がひとつなぎであるということを理解しています。ですから、治療も症状が現れている患部だけの問題とは考えておりません。大腿神経痛がある患者さんは、同時に反対側の肩から肘、それから腕にかけて何らかの症状を持っています。だから、そこだけの痛みを消し去るような、対処療法では、症状を根本的に治すことは出来ません。やはり治療も、全体の治療が必要なのです。その辺を、治療者は患者さんによく説明してあげて、理解を求めていかなければなりません。ただ問題は、そういう治療や説明が出来る治療者が、わたしの周りを見渡しても、ほとんど見当たらないないということです。だからせめて、わたしに出来ることは、さらに「神経反射療法」の理論を確立していき、こうして折りをみて、ブログでわたしの可能な範囲でご説明させていただくだけです。興味のある方は、「神経反射療法」はどんどん進化しています。時々わたしのブログを、のぞいてみてください。
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大きな間違い

 わたしの治療院へ来てくれている患者さんは、とてもやさしい方が多く。みなさん、このような感じなのです。

Aさん「先生には、無理するなと言われていましたが、この間の日曜日のお休みに、主人が一人で一生懸命に庭作業をやっているのを見て、見ていられなくなって、ついわたしも、それを手伝ってしまいました。腰がつらいのはそのせいだと思います」

Bさん「先生、息子がやっている工場が、今年からようやくうまくいきはじめて、ようやく、製品加工の発注がくるようになったんです。ここでわたしが手伝ってあげないと、息子一人では、どうしても無理なんです」

Cさん「わたしの主人は、平日も仕事が忙しくて毎晩遅くまで働いています。そして、土日の休日も出勤が多くて今日もお仕事をがんばっていてくれます。がんばっていてくれる主人のことを考えると、先生が言うように、わたしばかり昼寝なんて、とても悪くてできません」


 と、こんな感じです。みなさんとても立派で、とても気持ちがやさしい方ばかりなのです。ところが、わたしは治療している側からすると、「ああ、そうですか」と、聞き流してばかりいられません。例えば、…………

 Aさん。60代前半の女性です。糖尿病があって、腰椎は、脊柱管狭窄症で、腰の手術をされています。また、膝痛もあり、左膝を手術しており、いつも無理をなさる方で、よく転倒され、よくなるたびに骨折されたり、脱臼したりと、ケガが絶えません。2年前のわたしなら、初診の時点でお断りしていた患者さんでした。

 Bさんは、60代前半の女性です。背骨と骨盤のずれは当然ありました。それどころか、慢性的な腰痛に悩まされながら、重い鉄を持ち上げ運搬するという鍛冶屋の仕事を現役でやってられました。座骨神経痛、大腿神経痛がひどく、症状が悪化すると、腰は曲がり、仰向けに寝ていても両足が開いたままで、どうしても閉じられなくなってしまいます。治療をすると、なんとか正常な状態の身体になるのですが、毎週毎週、息子さんの仕事を手伝い。お孫さんのお世話に追われ、休日、休養はありません。従って、毎週治療に通ってくれるのですが、何度治療しても、治療前と同じ身体に、戻ってしまうのです。

 Cさんは、30代前半の女性。3人のお子さんの子育てに追われている専業主婦です。ご主人の実家に嫁がれ、同居家族は多いのですが、必ずしも甘えられる状況ではなく。子育てから家事まで、ほとんど自分が自由になる時間はありません。「少し手を抜いて、身体を休められるときは、休んでください」と、アドバイスするのですが、その方には、それが、罪悪感のように感じられるようです。

 全員が、共通して言えることは、初診時は、背骨と骨盤は、歪みがあり、足の長さが違っていました。また、慢性的な肩こり腰痛があり。腕には、頸肩腕症候群で痛みやしびれなどの症状があり。腰痛どころか、座骨神経痛や大腿神経痛があり、現在、当院に治療中の患者さんたちです。

 このようなやさしい方ばかりなのですが、わたしは、あえて3人の方に「あなたの考え方や、生き方には、大きな間違いがあります」と忠告させていただきました。特別に、この3人の方を例に出させてもらいましたが、実は、治療院に通われる方々の多くは、程度の差はありますが、ほとんど、大変な思い違い。大きな間違いをされている方ばかりなのです。(次回、また、そのお話のつづきをさせていただきます)
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029.gif治療院に休養室を用意しました!
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これは、八倉治療院の特徴のひとつですが、患者さんが、本当によく寝てしまわれるのです。人間のからだはよくできていて、凝りがほぐれると眠気が襲ってくるのです。しかも、その凝りが、強ければ強いほど、いっそう眠気が強力なものとなります。特に、頭のマッサージ・頸肩腕症候群・大腿神経痛の治療を行うとほとんどの患者さんは、間違いなく、眠気に教われます。目がトロンとなって、朝、無理やり起こされたときのような顔になりますから、本当に気の毒になります。しかも、これから、車の運転で遠い道のりをかえられる方など、「運転大丈夫かな?」と、心配になります。

 実は、これは、脳内に「エンドルフィン」が分泌した証拠なんです。治療をやっていると本当に面白いことが見られます。とても深い凝りを感じている患者さんは、普通の人以上に痛みを感じます。もちろん最近は、「痛くない」治療を心掛けているので、前のようには、患者さんを苦しめることはなくなりました。が、それでも、やはり、痛みを感じる患者さんはいます。ですから、わたしは、患者さんに「痛い時には、痛い。とおっしゃってください」と言っています。だから、その患者さんが、痛みを感じると「痛い。痛い」というのですが、それが、凝りが解消し、なくなったと同時に、気持ちの良さそうな「グウ〜グウ〜」という大きないびき声に変わるのです。これって、すごいですよ。本当にその余りの変化に、こころの中で笑いをこらえるのに大変なくらいです。これは間違えなく脳内ホルモン「エンドルフィン」のなせる技なのです。

 そういうことで、なるべく早く、患者さんが治療後、時間が許せる患者さん。その日のスケジュールなどにもよりますが、「ちょっと、このまま帰えしたら危ないな!」と、思われる患者さんには、少し仮眠をとってもらうように、「休養室」を用意させてもらうことにしたのです。さて、この「休養室」患者さんに気に入ってもらえるでしょうか?

 
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☆ハワイ・カピオラニ公園の月一度の日曜バザーは、とても楽しい。
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029.gif大腿神経痛は、腰痛の陰の症状

 わたしが腰痛の治療をはじめた頃、どうしても治療がうまくいかない腰痛があった。それがどうも「大腿神経痛」だったとわかったのは、大腿神経痛の治療をやり始めてからのことだ。それまでは、腰痛が慢性化し重症になると、よく「座骨神経痛」になることが、わかっていた。だから、腰痛治療の延長として、座骨神経痛の治療をやれば、だいたいの患者さんは、座骨神経痛からも腰痛からもすっきり解放された。

 話は変わるが、東洋医学では、治療にも陰陽の考え方を用いることが多い。人の身体も背中や脚の背部は「陰」である。簡単にいえば、人が太陽を背に受けて立っている様子を頭に描いてみるとする。そうすると「日なた」にあたる部分と、「影」にあたる部分ができる。「日なた」の部分を「陽」。「影」の部分を「陰」というふうに考えるのである。だから、座骨神経痛は、臀部から大腿部、下腿部にかけて行われる。それに腰部も含め、すべて「陽」にあたる部分の治療となる。それに対して「大腿神経痛」は、脚の付け根にあたる鼠径部(そけいぶ)から内ももから膝にかけて痛みを伴うので、治療部位から考えると「陰」の症状と考えられる。だから同じ腰痛から始まる「神経痛」であっても「座骨神経痛」と「大腿神経痛」では、症状の種類も違えば、治療法も違うのである。

 ところで座骨神経痛も大腿神経痛も、もとは腰痛から始まる。と書いたが、その腰痛もあえて大きく分けるとすると2種類が考えられる。5つある腰椎の2番と3番の間の両脇にある「腎ゆ」というツボが痛む人と、腰椎の4番と5番の間の両脇にある「大腸ゆ」というツボが痛むという人と大別できるような気がする。では大腿神経痛の場合はどうかというと、比較的「大腸ゆ」のツボに反応点が見いだされることが多い。腰椎からでた腰神経叢(ようしんけいそう)という数多い神経の束が、大腿神経という一つの神経となり、骨盤の裏を通って大腿部へと向かっていく。だから、大腿神経痛の治療は、「腰痛の陰の症状」として捉え治療していくことが好ましい。

 それにしても大腿神経痛は、腰痛から始まることは承知していても、「陽」から「陰」にかけて潜伏したように思える大腿神経痛の治療は、あまり、多くの治療院では行われているとは思われない。したがって大腿神経痛の患者さんは、重い堪え難い腰痛を抱え、どこに治療にいったらいいものかわからず。そのまま放置されることが多い。しかし、大腿神経痛も、腰痛が慢性化し重症化されたものといえるように、さらに重症化すると、痛みは下の方に下っていきやがては、「膝痛」となっていく。そのように重症化しないうちに適切な治療院で、治療を受けられることをお願いしたい。大腿神経痛は、症状であって病名ではない。大腿神経痛は、必ず「治る」ということを忘れないでほしい。大腿神経痛のうちに火事を食い止められるなら、まだ、「小難」といえるかもしれない。
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