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「頭痛薬を飲んでいるうちは頭痛は治らない。痛み止めを飲んでいるうちは神経痛は治らない」

あの、このタイトルは、長いですが、本当はさらに長く続くタイトルなのです。多分、何ページでも続けようと思えば、続けられます。試しに、もう少し続けてみましょうか?

痛み止めを飲んでいるうちは、生理痛は治らない。

降圧剤を飲んでいるうちは、高血圧は治らない。

便秘薬を飲んでいるうちは、便秘は治らない。

胃痛の薬を飲んでいるうちは、胃痛は治らない。

睡眠導入剤を飲んでいるうちは、不眠は治らない。

抗うつ薬を飲んでいるうちは、うつ病は治らない。

精神安定剤を飲んでいるうちは、精神不安定は治らない。

花粉症の薬を飲んでいるうちは、花粉症は治らない。

ステロイドを使っているうちは、アトピーは治らない。


ざっとこんな感じで、きりがないほど、このタイトルは、続けようと思えば、続いていくのです。皆さんはどうでしょうか?この中のタイトルで、なるほどなあって思えるものっていくつかありませんか?そういえば、確かに、薬を飲むこと。使用することで、一時的には、治るけど。また、一定の期間が過ぎると、同じことを繰り返している病気って、確かにあるものです。

でも、また、繰り返すようでは、それは、「治った」と言えるのでしょうか?「治まった」「抑え込んだ」と「治った」とは、ニュアンスがだいぶ変わってきます。最悪「誤魔化した」という言葉が、ありますが。「頭痛薬を飲んでいるうちは、頭痛は治らない」という、「不変の事実」は、ずっと言葉を変え、永遠に続けられているに過ぎないのです。

これは一体どういうことなのでしょうか?そこには、もう一つの「不変の事実」が隠されているのです。それは、「薬では、身体を治すことはできない」ということです。「クスリ」というものは、字の通り、人の体の状態を「楽」にすることはできますが、「治す」ことはできないものなのです。確かに、苦しい時には、一時的には、苦しみから解放はしてくれますが、やはり一時しのぎであることは、いうまでもありません。

ところが、鍼灸治療では、「一体これまでの苦しみはなんだったんだろう?」と思うくらい、継続的に苦痛な状態から解放されることが可能な時があります。頭痛、生理痛、高血圧、便秘、胃痛、不眠症、うつ病、精神不安定、花粉症、アトピーなどの病気や症状など、とても西洋医学的には治りにくい病気でも、鍼灸治療では、比較的簡単に「治る」場合が多いのです。

でも、ここでも語弊があってはなりませんから、正確に言わせてもらいます。別に鍼灸治療が、このような病気や症状を直接に治しているわけではありませ。もし鍼灸治療が、これらの病気や症状を治せるのなら、頭痛も生理痛も高血圧も便秘症も全ての人を鍼灸治療で治すことができるはずです。でもそこに、「治る人」と「治らない人」がいるのはどうしてなのでしょうか?

つまり、病気や症状を治しているのは、私たち自身の身体なのです。私たちの身体にもともと備わっている免疫力(=自然治癒力)というものがあります。その力が、症状を改善し、病気を治しているのです。

ですから、もう一度正確に言い直すことにします。私たちの身体の症状や病気を治しているのは、もともと私たちの身体に備わっている免疫力(=自然治癒力)であり、鍼灸治療は、その免疫力(=自然治癒力)を引き出す為のお手伝いをしているのに他ならないのです。

とても細かな結論を引き出すために、長く紙面を費やしてしまいました。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。これだけの結論を引き出すために、わたしは、何年間も費やしてきました。わたしが、鍼灸師として、治療院を始めた頃、毎月のように師匠に報告させてもらった時期がありました。

「今月は、40人の患者さんを治療して治すことができました」そう言うと、師匠は、「ええ、誰が治したんですか?」と意地悪く問い返されたことが何回もありました。でも今回の私のブログを読まれた方なら、私がいかに「稚拙」な報告をしていたかがよくわかるはずです。
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「脳が治すのを諦めたとき、脳は同時に治すのをやめる」

久しぶりのブログです。最近は、ずっと更新ができませんでした。でいきなりこんなに難しいタイトルですが、とても気になるタイトルに挑戦してみようと思います。

わたしも鍼灸師としてこれまでも、多くの方の治療をやらせていただいてきました。その治療体験は実に貴重なものだったと思っています。わたしの臨床経験からいって、明らかに、「やりにくい患者さん」というのは、これまででいうと、ふた通りのパターンがあります。一つは、もうすでに手術をされている患者さん。もう一つは、これまでにたくさんの薬を処方されていながら、症状の改善が見られなかった患者さんです。

もっとも、そのいずれもうまくいって、病気なり、症状が良くなっていれば、わたしどものような治療院へはやってこられなかったはずですから、こういう患者さんに出会うことは、そんなに滅多にはありませんとは言い切れません。

もちろん、お話を聞いた上で、これは、私が出る幕ではないと判断した場合は、丁重にお断りしているので、ほとんどの場合、幸いにも、これまでは、苦戦を強いられることはあっても、治癒することが、不可能だと感じたことは、ほとんだありません。もちろん、鍼灸治療というものは、「治す」というのは、私が直しているのではなくて、患者さんが、もともと持っておられる、自然治癒力とか免疫力なのであって、わたしのやっていることは、ただ、それを引き出させてもらうお手伝いをしているだけなのです。

ところが、本日のタイトルである言葉は、わたしが最近、師匠にご指導されている時に、ちょっと気になったお言葉だったのです。そういえば、わたし自身も、やりにくいというより、絶対にはじめから、ダメだと思うのが、初めから、ご自身が、諦めていらっしゃる患者さんなのです。

わたし自身、鍼灸の治療は、西洋医学のように、強制や強引さは、一切ありません。いつも治すか直さないかは、患者さんの判断一つにかかっているのです。あくまでもそれをお手伝いさせてもらっているのが、私たち鍼灸師の仕事なのです。

ただ、師匠のいわれる「脳」という言葉には、とても深い意味があるように感じました。私の治療院へ見えられる患者さんの多くは、「ハリ」というのは、とても不思議な、治療のように感じられるようです。さっきまで痛かった部位が、ハリを打つことで、あっという間に、その痛みが消えてしまうのです。それを目の当たりに経験された患者さんなら、きっと驚かれて当然だと思うのです。

体験されたことがない方には、いささか不親切な説明になりますが、鍼は、神経を通して、脳を治療するとても進んだ治療法なのです。これが、紀元前前から行われていた伝統医療だとは信じがたいものなのですが、ある面とても神秘的な治療法でもあるのです。

でもここで大切なのは、脳の働きが、すべて治癒するかどうかのカギを握っているということです。「諦める」というのは、脳が可能性を拒絶することに変わりはないのです。ですから、初めから、わたしたち鍼灸師は、「わたしの病気は治りますか?」と懐疑的におっしゃられる患者さんには、積極的には、説得はしません。「どうしても辛くてて困っています。助けてください」ここまでおっしゃられる患者さんでなければ、あえて、困難な治療に取り組む意欲は湧いてこないのです。

でもあえて、人のこころと身体を知れば知るほど。人間の脳の働きを知れば知るほど、「諦めてはいけない」ということの重要性を理解するようになるのです。

「諦めたくなる」という気持ちも、私にはわからないわけではありません。本当に世の中には、よくわからないほど困難な病気や症状というものは、山ほどあります。何度も治療しようとしてやって努力すればするほど。その困難さに辟易(へきえき)してしまう気持ちもよくわかります。

「お金もかかります。時間もかかります。治るという保証もない治療に、誰が本気になるものですか?」そういう患者さんの本音が、聞こえなくても聞こえてくるような気がします。でもあえて言わせてもらえるなら、私はこう考えます。

「心身一如(しんしんいちにょ)」病気を治すことは、自分自身のこころや生き方そのものを考え直し、「こころが変わること」「カルマを変えること」につながっているのです。多分、人間の生き方で、最も尊い行いの一つだと言えるのではないかと信じています。

「私たちの身体は、実は、わたしたち自身のものではありません。神様からお預かりしている、この世で最も大切なものなのです」そういう師匠のお言葉が、私には聞こえてくるのです。

ですから、いつどのような場合でも「諦めてはいけないのです」
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「風邪をひく時には、しっかりひく」これが一番の対処法です

正月が過ぎた1月2月は、本格的な風邪のシーズンです。学校は風邪のために学級閉鎖が行なわれたり、職場でも、風邪による早退や、欠勤なども多く見受けられます。電車の中も、街ゆく人々も、まるでマスクマンばかりが増えていき、風邪の季節の到来を日に日に感じられるようになってきました。

もし風邪をひかない人がいたら、それは素晴らしいことです.なぜなら、免疫力が高いことの証明でもあるのです。免疫力と言うのは地味ですが、このような時に発揮します。学校では卒業式の日には、皆勤賞という変な表彰が行なわれます。でもわたしは、皆勤賞と言うのは、今までは、こころの中では、どこかバカにしてきました。風邪をひかないと言うことが、非人間的な感じに受け取られたからです。

でも、わたしは、医療の道に進むようになって、初めてその意義が理解できるようになって、その価値がわかるようになりました。皆勤賞と言うのは、免疫力が備わっているからこそできる偉業なんだと言うことが、理解できるようになったのです。やっぱり、表彰してあげてもおかしくないくらい素晴らしいことなのです。

でもやっぱり、冬になれば、細菌やウイルスが、発生しやすいことは確かで風邪をひいいてもちっともおかしくはないのです。でも、注射や薬で、治したつもりになって、学校にいったり、会社に出勤したりする風潮は、あんまり好ましい対応とは言えないと思っています。

人は風邪をひく時には、熱が出ます。発熱、発汗がおこります。鼻水が出たり、咳が出たり、場合によっては、下痢や嘔吐が怒る場合があります。実は、注射や風邪薬は、これらの症状を抑えるためのものです。でもこれっておかしくありませんか?

人が発熱するのには理由があります。それは、風邪の病原である、最近やウイルスが熱に弱いことがわかっているから、退治するために敢えて発熱が行なわれているのです。発汗が行なわれているのは、最近やウイルスが退治された後に熱を冷ますために発汗が行なわれているのです。

また、発汗や鼻水や下痢や嘔吐には、共通していえることがあります。それは、排毒が、身体の中で行なわれているのです。身体は、代謝を高めるために、身体に余分なもの、決して有益でないものを体外に出そうとする性質があります。それが老廃物です。しかし老廃物は、ただいらないものというものだけではなく、いっしょに毒素も入れて体外に排毒しようとしているのです。

人間の生きていくために必要な働きを、「生理」といいます。だから、風邪をひくことでおこなわれている生理現象は、まさに人が生きていくために必要な生理現象といえます。でもその働きを、注射や薬で抑えたりごまかしたりしていたら、どうなると思いますか?身体を守ろうとして働いている免疫機能が狂ってしまうのです。一旦狂い出すと、もうなかなか元には戻らないのがわたしたちの身体なのです。あなたはどちらの道を選ばれますか?

風邪をひいたら、安静に3日間の休養が必要です。安静にじっと大人しく休養が取れれば体外の風邪は、免疫力によって、克服することができます。それが、実行できれば、風邪が治った後も、一度かかった細菌やウイルスには、二度とやられることがないという二度なしの「抗体」というものが、人の身体には備えられます。もう一度冒されたウイルスには、冒されることがないのです。

さああなたはどちらを選ばれる方ですか?それは、風邪をひかれたあなた自身の問題です。どちらをとるかは、あなたの自由です。でも、その選択は、今後のあなたの生き方に大きな違いをもたらすことは確かです。もしわたしに、いわせてもらえば、わたしなら、はっきり言わせてもらいます。風邪は、インフルエンザも含めて「風邪は、ひく時にはしっかりひけばいい」のです。3日間の安静が、いくら辛くても、あなたの何よりも大切な健康を現在と将来にわたって守り続けてくれるのです。免疫力=自然治癒力を高めることがなによりも大切なことなのです。
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患者さんの身体は、治療者のスキルを見極めている

わたしはこれまでの臨床の経験から、患者さんの身体が、治療に必要ないろんな情報を見せてくれていることはわかっていました。姿勢、歩き方、表情など、観察すればするほど、いろんな、問診ではわからなかった症状が見えてきます。もちろん治療自体が、患者さんの身体との対話のような気がします。患者さんの身体が発する声は、治療には極めて大切なものです。

ところで、わたしは、まだ治療とはどういうものかわからなかった頃。師匠に「こういうことで困っている患者さんがいるのですが、どうしたら治すことができるのでしょうか?」と尋ねたところ。「誰が治すのですか?」とよく聞き返されたものでした。「病気や症状を治すのは、患者さん自身の身体、更にいうなら、患者さんが持っている免疫力なのです。私たち治療者は、患者さんの免疫力を引き出すお手伝いをさせてもらっているだけに過ぎないのですよ」こんなふうにご指導を頂いてきました。

それからよく師匠が、こんなことをいわれたのも印象深く覚えています。「わたしたちが患者さんの身体を治していると思ったら大間違いなんです。患者さんの身体が、わたしたちに治させているのですよ」って仰るのです。この言葉は、治療者であるわたしには、とても大きな疑問を投げかけました。師匠の考えは、通常のわたしたちの考え方と全く正反対なのです。

ところが、長く治療という臨床経験をされた方には、不思議だなあと思うことがよくあります。実はわたしもつい最近、脊柱管狭窄症で、手術された患者さんなのですが、様々な症状を教えていただきました。わたしは、患者さんがいわれる通り痛みを感じられているところを治療していくと、やはり、痛みの箇所にはそれだけの筋肉の拘縮が見られました。もし仰っていただけなかったら、今までのわたしなら見逃していた痛みでした。

わたしには、何年も前に言われた「患者さんの身体が治療者に治させている」という師匠の言葉を思い出しました。やはり、わたしたちの身体は神が創造された小宇宙であり、完璧なものなのです。

それからわたしは、他の患者さんにもそういう痛みがないか治療中に試したところ、他の患者さんにも同じような筋肉の痛みが拘縮をともなってあることがわかりました。長年通っていただいている患者さんが、一様に、腰や臀部のある部分に痛みを訴えはじめたのです。これは、長年治療させていただいてきたわたしには、とても不思議な出来事でした。

これはどういうことかといえば、わたしが、治療者としてスキルがあがったことの証明でもあるのです。ようやく、わたしが、腰痛や神経痛が治療できることが、患者さんの身体が見抜いてくれたのです。そう考えると、何かいままで、疑問を持っていた師匠のお言葉も何か、頷けるような気がしてきたのです。わたしは、微力ながら、これからは、今まで助けてあげられなかった患者さんをもっと助けてあげられると思えるようになりました。
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病気は、若い人ほどよく治る

治療に年齢は関係ないと思います。誰だって、健康で快適な生活を願っているし、できたら病気やつらい症状は避けたいものです。年齢に関係なく誰でも健康生活を営む平等な権利を持っているはずなのです。

でも治療する側の本音を申しますと、治療をはじめられるなら、なるべく若い方を歓迎したくなるものです。なぜなら、治る.良くなる。その速度が、全く違うからです。特に、症状が重いか軽いかは、あまり問題ではないのです。

問題は、身体に備わっている免疫力の高さの問題なのです。当たり前のことなのですが、年齢の若い方の方が、持ち前の免疫力は、高いはずです。わたしたちのような患者さんの免疫力を引き出すことで、症状の改善を図ったり、病気を治していく治療では、持ち前の免疫力の高さは、治療効果にすごい影響力を持っているのです。

治療者は、患者さんの治療をお引き受けする限りは、できることなら治って欲しいと願います。そういうことを願いながら、初診の患者さんを診させてもらうのです。もし仮に、これは、とても病気を治すお手伝いができないと思われるケースであれば、きちんと理由をお話しした上で、お断わりしなければなりません。それが、強いては患者さんを尊重することになると思うからです。

もし、できないことを、さもできるように希望を持たせてしまうようでしたら、治療者としての良心から背くことになるからです。治療者として「手を引くこと」を「リファー」と言いますが、もし自分がリファーすることで、抱え込まなかったら、もしかしたら、その患者さんは、また、新たに治療者に出会い治る可能性がうまれます。もしそれがなければ、また、新たにこの患者さんに、無益な失望感を与え無駄な時間をも費やさせてしまうことになるからです。

本当なら、治療に携わるものとしては、年齢が若く、症状もあまり重くない患者さんをより多く受けさせていただいて、どんどん治させていただくことが理想です。そうなれば、どんどん収益も高くなり、評判も上がり、治療院としての評判も上がるからです。

でも治療する側も人間ですから、「評判を聞いて伺いました。どうかわたしの病気を治してもらえませんか、どこに行っても良くならず、とてもからだがつらいのです」というようなことを聞けば、やはり心が揺れ動きます。また、それがお年寄りで、とてもつらそうな状態であればあるほど、なんとか楽にさせてあげられないものだろうか?と、ついに仏ごころのようなものが、出てしまうのです。

でも実際は、こういう患者さんは、はじめから苦戦はさせられることはじゅうぶんわかっているのです。わたしたちの治療の決めては、やはり、患者さんの持っておられる自然治癒力なのです。要するに、治しているのは患者さん自身の身体に備わっている免疫力に他ならないからです。

実は、本当のところを申しますと、それは西洋医学も、東洋医学も同じなのです。治しているのは医者でもなく治療者でもなく、患者さん自身に備わっている免疫力なのです。治療者はただ、それを上手くひきだすことができるかどうかに、手腕がかかっているのです。

医者も鍼灸師も本音を申しますと同じようなものです。免疫力がゼロに限りなく近づいているお年寄りも、潜在的にじゅうぶん備わっている可能性がある若い人達の方が好ましいに決まっているのです。でもそうも行かないのが、医療の世界です。いくら難しいだろうなって、わかっていても、例えわずかな治る可能性があるのであれば、お手伝いさせてもらいたいと思う気持ちがあることも確かなのです。

でもわたしたちのような治療は、一日にそう何人も診させてもらえるわけには行きません。だから、どうしても患者さんを制限することも必要になってきます。でもそれはあくまでも治療者の都合でしかありません。ですから、患者さんは、その点については考える必要は全くありません。

ただ、病気は、早いほど、また若い人ほど、早く良く治るということは、頭のどこかに入れておいて欲しいと思います。
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鍼治療には、合う合わないの相性はありません。どなたにも免疫力を高める効果があるのです。

この前、初診の患者さんとの問診で、「鍼治療は、わたしには、相性が悪いんでしょうか?」って聞かれました。前にも他の患者さんから聞かれたのを思い出しました。そういえば、患者さんは、前に一度受けた鍼治療が効かないとそのように考えるものなんでしょうね?でも、それは、鍼との相性ではないですね。

病院でお医者さんから処方されたお薬が合わないとかいうことは、あるかもしれませんが、鍼が合わないということは、普通はありません。鍼灸の歴史は長く、もう2千年以上も昔から、行なわれてきた伝統的な医療です。もしそれに合う合わないがあったなら、そんなに長い伝統の継承は、あり得ないことだとわたしは、思うからです。

でもお医者さんもいろんなお医者さんがいらっしゃるように、鍼灸師も同じです。経験が浅い鍼灸師から、ベテランの方まで、鍼治療の考え方もやり方も千差万別なのです。患者さんから詳しく聞いたわけではありませんが、「えー、そんなやり方ってどうなのかなあ?」って思うこともないわけではありません。

でも、わたしも患者として、現在にいたるまでいろんな鍼灸師さんに出会い、治療を受けてきました。やはり、人間ですから、上手い下手は当然あります。でも、鍼灸師の資格は、厚生労働省、あるいは、文部科学省の認める国家資格です。間違いなく、専門家であることはいうまでもありません。

ただ、歴然としているのは、治療者としてのパワーの違いなのです。その点につきましては、ブログの中の記事「鍼治療の効く効かないは、うつところではなくて、うつ人で決まる」というところで詳しくお話しさせてもらいましたので、興味がある方は、一度検索してみてください。今も毎日よく読まれている記事のひとつです。

鍼灸師は、ある面気功者と同じです。径絡経穴といってツボを使って、氣(エネルギー)を調整します。ですから、鍼は誰が打っても、同じ効果が得られるのではなくて、鍼灸師によって、全く得られる効果が違ってくるといっても間違えないと思います。

また、鍼灸師の鍼治療の考え方が違うと、やり方までまったく違うのです。使用する鍼の本数も、鍼の打ち方も、全然変わってしまうのです。ですから、鍼治療は、やったことが有るか無いかではなくて、誰にいつごろ治療してもらったのかが問題になるんじゃないかなって思います。

でもわたしは最近、鍼治療について、臨床の中で核心的なことについて勉強させてもらいました。それは、鍼は、どのような患者さんであれ、免疫力を上げるのに貢献していることを知ったのです。もちろん、免疫力を高める方法は、鍼治療以外にもいろんな方法があります。でも、指圧鍼灸などの治療は、間違いなく、免疫力を高めるための自然治癒力をもたらします。

そして、好転反応はあっても、薬害のような副作用は見られません。そういう点が、長い年月、日本でも多くの治療者と患者さんの深い理解に支えられて、やって来れることが出来たのだと思います。今の人は、結論を出すのが早すぎます。

鍼治療は、合う合わないで決めつけないで、どうか、今まであなたが出会ってきた医者の数の半分でいいですから、間違いなく、免疫力を高めてくれる治療者との出会いを探し求めて欲しいと思います。そういう意味でも、最初は、気軽に、あなたの話を聞いてくれる鍼灸師が、一番の近道ではないかなとわたしは思います。
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免疫力(自然治癒力)を高めてくれる素晴らしい指圧鍼灸の治療の効果

今年、6月1日で八倉治療院も9周年を迎えました。もう10年目を迎えています。昔よく師匠から、「決してどんなことがあっても、患者さんに『あなたの病気を治してあげます』というようなことを言ってはいけませんよ」と言われたことをよく思い出します。

それは、多分「病気を治すか、治さないかは、あなたが決めることではないからです」というようなことを、師匠は、仰りたかったんだと思います。また更にいうなら、これも師匠の口癖なのですが、「わたしたちは、あくまで神様のお手伝いに過ぎないからなんです」というような言葉が、付け加えられていたような気がします。

本当のことを言うなら、病気も症状も、神様からメッセージとして引き起こされていたものです。それをわたしたち治療者が、勝手に、『治すとか、治さない』という次元のものではないからです。何が難しいていうか、いっぱいありすぎてよくわかりませんが、このことを理解するのは、相当難しいことでした。

これを理解するのにおそらく、私は10年くらいの歳月を要したような気持ちさえするのです。治療の世界って、それほど深くて難しいものだって、思ってもらえてもかまわないと思います。

じゃあ、わたしは、この10年くらいの歳月で、治療の何を学んだかといえば、わたしの行なっている指圧鍼灸の治療というのは、ひとことで言えば、免疫力=自然治癒力を、引きだすこと。あるいは高めてくれることなんだなって、わかってきたことなんです。

そこが、西洋近代医学と、指圧鍼灸治療の大きな異なる点ともいえるものです。西洋医学の、科学的に体系づけられた、とても素晴らしい医療です。現代医学の主流であることは間違いありません。ただ、わたしが、あまり好きになれないことがあります。それは、西洋医学の治療は、病気との闘いなのです。勝つか負けるか、死は、医療の敗北です。病気を治してこそ、そこには、勝利があるのです。

ですから、お医者さんは、「病気を治す」って平気でおっしゃいます。実は、薬で一時的に抑えただけであっても、「病気を治した」っておっしゃいます。でもそれは、大きな間違いだって、わたしは思うのです。

そこへいくと、この指圧鍼灸の世界は、とても気楽なところがあって、病気や症状が良くなっても、「治した」とはいえません。病気を治しているのは、患者さん自身の身体であり、患者さんが本来持っている。免疫力(自然治癒力)なのです。あくまで、指圧も鍼灸も、どんなに効いたとしてもお手伝いに過ぎないのです。

薬も使いません。薬を使わないので、副作用もありません。そして、何よりもいいのは、生死をかけるほどの医療過誤もないのです。ただいくら、指圧鍼灸の決めては、患者さん自身の身体と免疫力そのものだっていっても、誰でも、それをひきだせるのかといえば、それは、相当な、高次元のパワーとエネルギーを持った治療者でないと、なかなか、それを引きだせるところまではいたらないことも事実なのです。そこがこの世界の厳しいところなのです。

また、医者が相手にしているのは、身体といい、細菌やウイルスという、病原体であっても、機械を駆使すれば、実は目に見える身体という肉体なのです。ところが、指圧鍼灸の治療は、相手は、目に見えない世界のものばかりです。使えるものといえば、鍼とか灸とか、自然にある素材を、加工した、超シンプルなものだけ。後は.すべて、人間の手だけが、たよりなのです。

どちらも、知識と臨床経験がものをいう世界ですが、決して、指圧鍼灸の治療が、西洋近代医学に劣るものではありません。わたしは、10年目を迎えた今こそ、こうした免疫力(自然治癒力)を高めてくれる素晴らしい指圧鍼灸の治療の効果を、まだご存じない、世間の皆様に、治療の世界を通して広めさせていただきたいと思っているのです。
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emoticon-0128-hi.gif 鍼はどうして、コリや痛みをとって身体を楽にしてくれるのですか?

鍼灸治療院へ来られた患者さんなら、おそらく誰もがこのような疑問を持っておられるのではないでしょうか?素朴で簡単な質問ですが、これに対して、誰にでもわかるように、しかも簡単に答えることは、おそらく、ベテランの鍼灸師でも、なかなか難しいのではないでしょうか?

大変だとは思いますが、患者さんのこういう質問に、さらっと答えられるようでなければ、鍼灸院をやっていくことはできません。わたし自身もよく、患者さんから質問されることなので、今日は、初心にもどったつもりで、この質問に挑戦してみたいと思います。

わたしたちは、肩が凝ったり腰が痛んだりするとすると、首や肩や腰が、痛くてつらいって思います。治療者も、まず必ず、どこがいたいのかを、患者さんに尋ねます。腰が痛い、膝が痛い。肘が痛い。痛むところを特定するのです。ところが痛みというのは、どこが痛いといっても、実はすべて、脳で感じていることなのです。

ここまで、おわかりいただけると、後は簡単なのです。ところが、実は、治療者であっても、このことがよく理解できていないことが、往々にしてあります。ましてや患者さんなら、なおさらのことだと思うのです。

鍼というのは、患者さんが痛む箇所に打つことが多いのですが、身体のどこに打ったとしても、その刺激は、神経を通って、背骨を通過し、脳にいきます。これは、感覚神経といって、痛みや異状を脳に伝える神経の働きです。また、痛いつらいなどの状態を、わたしたちが自覚するのもこの神経の働きなのです。

鍼は、通常はツボといわれるところに刺すのが普通です。これは、簡単に説明すると感覚神経の先端に感覚受容器という。いわば、センサーの働きをするものがあるのです。鍼が、うまくこの感覚受容器の近くに刺さると、その刺激が、筋肉、神経、脳といった順に、最終的に脳に到達することになるのです。

身体が異状な状態にある時は、脳のどこかに、患部と同じように痛んでいる箇所があるからです。脳は、人間の身体の中で最も複雑にできているとこです。機械か手術で、それを探そうとすると大変なことなのですが、鍼を刺すことで、感覚神経が働いて、いとも簡単に、その痛んだ箇所に刺激を伝えてくれるのです。

刺激が脳に到達すると、どうなるかといいますと。その刺激を受けて、「ベーターエンドルフィン」という神経伝達物質が、脳から産出して、痛んだ脳の箇所を修復してくれるのです。もしこの脳による「ベーターエンドルフィン」を、人間が作った薬に例えるなら、「鎮静剤」とか「精神安定剤」あるいは「麻酔薬」といったものです。ただし、人間が作った薬と違って、副作用がないのが特徴です。神様がつくられたいいことずくめの完璧なお薬なのです。

もともと、わたしたち人間の身体には、潜在的に、自分の身体を治す働きが備わっていました。このベーターエンドルフィンの働きのことを、わたしたちは、免疫力とか自然治癒力といいます。こういう仕組みや機能が、潜在的に人間の身体に備わっていたということは、実に、神秘的な素晴らしいことなのです。

鍼は、「ひびき」という感覚をともない。ベーターエンドルフィンが出ると。一瞬にして、そのいたんだ患部を修復してくれます。それから、脳の働きや、それに繋がる神経の働きを正常にさせます。

いったん脳が正常になれば、今度は、筋肉の働きを支配している運動神経も正常な働きを取り戻します。こうして、わたしたちは、コリや痛みといった不快な感覚から解放された、健康で快適な状態を取り戻すことができるのです。

いかがでしたか、これは、専門学校の教科書にも出ていないことを、わたしの臨床体験から、知り得たことをもとに、わたしなりの言葉で表現させてもらいました。もしこれに関して、ご質問があれば、どうぞ遠慮なくご質問ください。わたしのわかる範囲で、気楽にお答えさせてもらいます。
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emoticon-0128-hi.gif鍼治療は、あなたの身体の免疫力を引き出してくれる

人の身体には、「免疫力」という身体を守る素晴らしいシステムがある。風邪をひきにくいからだ。病原菌といつも闘ってくれる免疫系。その中のナチュラルキラー細胞などは、がんの細胞と常に戦ってがんの発症を抑えてくれている。このような素晴らしい免疫システムは、本来誰の体にも備わっているのである。

また、免疫力のことを自然治癒力とも言われているが、人の身体の丈夫さや、健康であるかどうかの基準は、どうもこの免疫力の強さが決め手になっている。ところが、その力は、各々人によってだいぶ個人差があるのもまた事実である。では、どうしてこの免疫力を引き出したり、培うためにはどうすればいいのだろうか?こういった問題を、これからみなさんと一緒に考えていきたい。

私が前に通っていた体操教室の先生は、大変研究熱心な方で、免疫力を上げる体操とかを、いろいろ勉強して、私たち生徒に教えてくれた。私もそれを一生懸命に体操に取り入れて、やってみたことがある。でも、先生自身、免疫力というものがあまりよくわかっていないのか、いつか、教えながら、ひとりごとのように「免疫力を高めるには、どうしたらいいのかな?」ってつぶやいたことがある。

身体の仕組みや機能に詳しい体操の先生ですら、免疫力を高める方法の決め手を欠くのは、その方法が、実はとても難題であることを明らかにしてくれたと私は解釈した。身体の免疫力を引き出す方法は、実は、こころと体の問題もあって、とても難しいものなのである。

私にしても、「身体の免疫力を引き出す方法を教えて欲しいと言われたら、少し戸惑う。でも逆に、「免疫力をどんどん低下させる方法」は、結構詳しい。じゃあ、免疫力低下させる方法から、取り上げてみることにしたい。

1、身体を、むやみに酷使し、疲れさせること。
2、ありとあらゆるストレスをいっぱい溜め込むこと。
3、薬を頻繁に常用すること。
4、西洋医学を積極的に取り入れ、悪いところがあれば、すぐに手術を受ける。
5、生活にゆとりもなく笑うことも少ない。


思いつくままに例を挙げてみたが、こういう人は、患者さんでも、実に病気になりやすい。そして、病気になっても治りにくい人なのである。ただ、紛らわしいのは、運動と栄養である。いくら、体が丈夫になるからといって、運動して身体を鍛えようとする人がいるが、身体をやたらと鍛えることは、免疫力を上げることは、必ずしもイコールにはならないのである。むしろ、運動もしすぎた場合は、マイナスが多い。運動と休養のバランスを考えて、いつも体調に気をくばることこそ、免疫力の向上に有益な方法である。何事もバランスが大切なのである。

では、いよいよ本題である「免疫力を引き出してくれる良い方法」として、鍼灸師として、臨床の中から、免疫力を高めてくれた実例を、10例、挙げさせてもらうことにする。

1、あまり物事に、縛られない、こだわらない自由な生きかたを心がける。
2、ポジティブな生きかたを大切にし、心の健康を大切にする。
4、生活にゆとりを持って、なるべく楽しく笑って暮らせるように心がける。
5、孤独にならないで、独りでむやみに頑張ろうとしない。
6、強い薬はなるべく飲まないようにする。
7、医療は、病気になる前に予防を心がける。
8、家族や友人を大切にし、感謝の心を忘れない。
9、情熱的な恋愛は、免疫力を引き出す最良の方法かも。
10、ヨーガは、運動器系と自律神経の働きを良くするバランスの良い最良の運動である。


そして、最後に鍼灸師としてお勧めしたいのは、鍼治療。こころと身体をコントロールする最終的な機能をつかさどっているのは、人間の脳。その脳は、神経を媒介としてあらゆる組織に命令が発信される。そのボタンである、ツボのスイッチを入れられるのが、鍼灸師の力と裁量にかかっている。最良の鍼灸師だけが、その361個のボタンを上手に操って、あなたの免疫力を最大限に引き出すことができるのである。
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emoticon-0128-hi.gif わたしが東洋医学を志したのは東洋哲学を勉強していたからです

わたしは東洋医学を志す前に、東洋哲学に興味があり、そういう勉強から、東洋医学を見ていました。だから、今もこうして鍼灸の治療の世界に入っていっても、物の見方や考え方のどこかに、根本的に東洋哲学のようなものが存在しています。それが治療を行なう上でも、何かと活かされているということは、自分でも興味深いことだと思っています。

よく東洋医学と西洋医学は、比較されますが、じゃあ何が違うのかといえば、わたしから見ると、西洋医学は、すごく闘争的な感じがするのですが、それに対して東洋医学は、非常に調和的です。例えば、「痛み」ひとつとっても、西洋医学は、これを悪い物というふうに捉えて、これを注射や薬を使って、押さえ込もうとします。ところが、東洋医学では、いいか悪いかという判断ではなく、痛くても、これは、神経の働きからいったら、正常な働きであると捉えるのです。だから、治療する時には、この痛いという神経の働きが、治療では活かされてくるのです。

もともと、東洋医学では、良性や悪性。いいか悪いかという二元論は、存在しません。いい時もあれば悪い時もある。「自然」が変化を繰り返すように、「人間の身体」も絶えず、変化しているというふうに捉えているので、悪い物はやっつけてしまおう。という考え方は、もともとないように思います。そこが闘争と調和の違いなのです。

わたしは、もともと東洋に生まれ育った東洋人ですから、自然と東洋的な物の見方や考え方が、自分に備わっています。ですから、治療も自分が、何が何でも治してやろうという考え方は、持っていません。鍼灸治療も同じです。治療者が治すのではなく。もともと患者さん自身が持っている「治そうとする力」自然治癒力で身体が良くなっていくのです。ですから、治療者はなるべくそれを妨げないようにする。治療者の立場は、あくまで自然治癒力を引き出すためのお手伝いなのです。

でもそれが治療の場合、面白いくらい効果を発揮するのです。どうして機械も使わない。薬の使わない。なのにどうしてこんなに患者さんの身体が回復していくのか?そう思う時が何度もあります。まさに、「自然流」これが、東洋医学の世界なのです。何でもそうですが、下手に敵を作って戦うより、調和していくように努力した方が、数倍いいのではないかと思います。みなさんはどう思われますか?
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