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☆この地上の楽園のどこかで今もこのように美しい花が咲いていることでしょう。人間の力では、このような美しいものを写真に撮ったり絵で模倣することはできますが、つくり出すことはできません。
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029.gif 今日で絶食をはじめて5日目になりました

 今日で絶食をはじめて5日目になりました。朝起きての計測では、体重60.2キロ、脂肪率21%です。脂肪率は変わりませんが、体重は、ー4.2キロです。もう今日で5日目になりますので、多少ふらつき感はありますが、こうしてブログも書けるくらいですから、とても元気です。昨日の朝方までおなかが痛くてたまらなかったのですが、その痛みもウソのように消えてなくなりました。かゆみもほとんどありません。いつももかゆくてかゆくて、どうしてもかかずにはいられなかったので、わたしの足全体は、かき傷だらけでした。ところが絶食をはじめて、ほとんどかいていませんから、いくらかその傷もきれいになっているような気がします。やはり絶食の効果ってすごいものですね。

 わたしの皮膚炎は、アトピーとは違うみたいですが、アレルギー性のものであることは間違いありません。しかし、絶食をすることでアトピー皮膚炎を克服した人はたくさんいます。ほかにも花粉症やアレルギー性ぜんそくなども同じ類いですから、免疫力と大いに関係ある大腸から毒素を排出することで本当に治癒していくのです。いかに人体には、病気の原因となる毒素が多く蓄積されているかがよくわかります。そのほとんどの原因が、薬物の多量摂取からです。次が農薬や化学肥料で汚染された食品です。その他にも、環境破壊により空気・水・土などが汚染されそれらの影響から、毒素が、わたしたちのからだに少しずつ入り蓄積されていくことが大きな原因なのです。

 ところで毒素といえば、わたしは絶食をはじめてから、ほとんどといっていいくらい便が出ていません。毎日2リットルの水、それからヒラリーさんが作ってくれるハーブティーなどを飲んでいるのですが、排便できません。そこで、おなかが痛いのがなくなった昨日から飲む水の量を増やしました。昨日は水だけでもたぶん3リットルは飲んでいるはずです。おかげで今日は起きてから少しトイレに行きたい気持ちが出てきているので期待いは大いにあると思います。「宿便」が、もうそろそろ出てくれたらうれしいです。(つづく)

037.gif 体重60.2キロ ー4.2キロ 脂肪率21%
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☆むかしタイを旅行した時に撮った写真です。
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029.gif 今日で絶食4日目になりました

 昨日は、ブログの話題が変わりましたから、「もう絶食は終わってしまったのか」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。どっこい続いていますよ。今日で4日目になります。絶食をはじめる前に量った体重が、64.4キロ。脂肪率20%でした。それが今日の計測では、体重60.8キロ。脂肪率21%でした。体重は、3.6キロも減ったのに脂肪の方は、減っていないようです。どうしてなんでしょうかね?

 それはそうと、昨日と今日では体調がすごく違います。実は、昨日も絶食の報告をしようと思っていたのですが、おなかが痛くて痛くてとても絶食のことをブログに書く気がしませんでした。ほとんど、ベットの中にもぐって寝ていました。よくブログが更新できたのか、自分でも不思議なくらいでした。そのくらい調子が悪かったのです。絶食を経験した人が、結構回りにいるものですから、聞いてみるとみなさん「3日目までがつらいよ」といいます。確かにそうですね。1日、2日目までは、食べ物のことばかり考えていました。そして昨日は、1日中、おなかが痛くてうなされていました。人によって、絶食の様子はみんな違うのかもしれませんが、おなかが痛くなったのは、わたしの胃腸が、相当まいっていた証拠のような気がします。だから、こうして元気になってきたのが、うれしくて、今日からまた、まだまだ頑張れそうな気がします。

 わたしの目標は、何日間というのではなく、「宿便」を出すのが目標です。絶食自体、それだけで内臓器官の休養になると思います。しかし、あくまで、からだから毒素を出すということが目的ですから、宿便を出すところまでやってみたいのです。また、からだの症状で一番困っていた、3ヶ月以上も続いている下半身の「かゆみ」ですが、ほとんどなくなりました。前回の短期絶食でもそうでしたが、「かゆみ」がなくなっていくというのも実に不思議な気がします。やっぱり絶食の効果ってすごいですね。また、できたら明日も報告します。(つづく)

037.gif 今日の体重60.8キロ 脂肪率21%
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029.gif医療にたいする考えを変えさせた本アンドルー・ワイル博士の「癒す心、治る力」

 わたしがこの本に出会ったのは、1995年の頃です。今から15年前のことです。その頃のわたしは、母を交通事故でなくし、そのことで裁判も経験しました。そして、教員生活を送っていたわたしですが、私生活や幾多の仕事上の問題から、いろんな病気にかかりました。そして、何度も入退院をくり返していました。病気は、アレルギー性鼻炎・喘息・胃潰瘍・十二支潰瘍・うつ病や原因不明の感染症等です。鼻炎では、2回も手術を受けました。ところが、鼻炎がよくなったかと思うと今度は、アレルギー性喘息にかかってしまう始末です。胃潰瘍・十二支潰瘍を患ってしまう頃には、明らかにストレスが引き金になっているということで心療内科の病院を紹介されました。そして、アレルギー性喘息の治療にステロイド剤を長期にわたり服用しました。また、たびたび起こるぜんそくの発作に対応するために点滴でもステロイドを多量に使用しました。この時、使用したステロイド剤が、大量であったことが原因で、わたしは、うつ病をわずらい学校を何度か休職するようになってしまったのです。後でわかったことですが、ステロイド剤には、「免疫力を低下させる」「感染症を引き起こす」「うつ病を発生しやすくさせる」などの様々な副作用があることを知りました。手術で治すことのことの空しさや、薬の副作用のおそろしさを知り、「医療」というものが、今までのようには信じられなくなっていました。そんなときに出会ったのが、このアンドルー・ワイルさんが書いた本「癒す心、治る力」だったのです。この本は、わたしのそれまでの「医療」に対する考え方、だけではなく、わたしの人生も変えてしまうほど、強烈な出会いだったのです。

029.gif「抗」医学の限界

☆「癒す心、治す力」P24より引用します。

 「わたしは現代医学の抑圧的な傾向を憂えるものである。現在使われている薬剤のカテゴリー名を見れば、その多くが、「抗」という接頭語で始まっていることがわかる。われわれは日常的抗痙攣剤・抗高血圧剤・抗不安剤・抗うつ剤・抗コリン作動性薬・抗不整脈剤・抗炎症剤を使い、ベータ受容体遮断薬・水素受容体拮抗薬等を使っている。われわれの医学は、文字どおり「抗」医学、本質的に対抗的・抑圧的な医学なのである。
 
 「抗」医学のどこが悪い?そう反論する人もいるだろう。もちろん、熱が危険領域にまで行った時、アレルギー反応が制御不能になったときなどは、とりあえずその症状をおさえなければならない。真に深刻な状態に対処する医療技術として一時的に用いるかぎり、わたしは抑圧的な治療法に反対するものではない。しかし、病院勤務をはじめてすぐに気がついたのは、日常的・標準的な治療戦略としてそのような方法に依存していると、次のふたつの問題が生じやすいということであった。

 その第一は患者を危険にさらすということである。武器としての現代医学の薬剤は、本来的に効力が鋭く、毒性が強いからだ。その毒性のおかげで、望ましい効果が副作用で相殺される場合があまりにも多い。現代医学の対抗的な薬剤の有害反応は、生体に対する大いなる懲罰であり、研修医時代にいやというほどその実例を目撃してきたわたしは、もっとましな方法があるにちがいないと思うようになったのだ。生薬療法が魅力的に思われたのは、大学や病院で教えられた薬剤に変わる、より安全で自然なの可能性をそこに見いだしたからだった。

 はっきりとはみえにくいだけに、より厄介な第二の問題は、抑圧的な治療を続けて入るかぎり、病気は解消するどころか、病気のプロセスを強化させてしまう可能性が高いということである。………」

 029.gifステロイド剤のおそろしさ

☆「癒す心、治る力」P26より引用します。

 「ハーネマンは副腎皮質ホルモンが発見されるずっと以前に、そのことに気づいていた。副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)は、ひじょうに強力な抗炎症ホルモンであり、現代医学の医師はその害について真剣に考慮することもなく安易に投薬している。典型的なステロイド剤は発疹の抑制に著効を示すものであり、アメリカでは現在、町の薬局で簡単に手にはいる。わたしの患者でもステロイド依存になった人の数は年々ふえる一方だ。ステロイドのクリームや軟膏を使っているあいだは発疹もおさえられるが、ひとたび使用をやめると症状が再発し、しかも以前よりは悪化する。病気のプロセスが解消されたわけではなく、症状を奥に追いやっただけなのだ。病気は外からの対抗力が停止するとすぐに力を結集し、新しい表現をとってあらわれようとする。

 ステロイドが全身的に使用されると、その抑圧的効果と毒性はさらに顕著になる。関節リュウマチ、喘息など、自己免疫疾患やアレルギー疾患の治療では、何ヶ月もステロイドを使っている患者は、そのひどい害作用(肥満・抑うつ・潰瘍・白内障・骨の弱化・にきびなど)に苦しんでいるが、症状の深刻な悪化をおそれて服用をやめることができない。おさえられた病気のエネルギーはどうなるのか?それはどこに行ってしまうのだろうか?


 多くの患者を診ていると、ハーネマンの警告の意味がわかるようになる。最近来診した三十代半ばの女性患者は、二年前から強皮症という厄介な自己免疫疾患の症状に悩まされていた。強皮症の典型例は、低温にさらされた手が痛み、蒼白になるという症状の発現からはじまる。レイノー現象といわれるその症状は、神経血管系の不安定性をあらわし、体表だけではなく深部の神経および血管機能の障害がすでに存在している、または将来起こるという徴候である。

 その患者はレイノー症状について関節痛、指の腫瘍が起こり、やがて手指の皮膚の効果があらわれた。強皮症の古典的な特徴である。進行した強皮症患者の手は冷たく、紫色になり、表面がつやを帯びて硬くなり、可動性がなくなる。しかし、美観を損なうこの外面的変化は強皮症のほんの一端にすぎない。消化器系や心肺系にまで組織の硬化が進めば死にいたるのだ。」


029.gif「悪魔の薬」ステロイド剤は、現在どこの病院でも平然と使われている。しかし、それを指摘する人は少ない。

 最後の方の引用文がわかったでしょうか?「強皮症」というのは、自己免疫疾患のひとつです。人が病気と闘うように、病気の方も人と闘っているのです。「強皮症」は、自己免疫疾患の中でも、もっとも重い疾病のひとつです。こうなると、治療薬は、ステロイド剤しかありません。この患者さんが使用していたステロイド剤は、「プレドニゾン」というステロイド剤で、わたしもかつて「花粉症」で使用したことがある薬です。自己免疫疾患では、現在ほとんどの病院で、このステロイド剤は使用されています。特に、皮膚科等では、ステロイド剤の使用は常識です。わたしがこうして今現在、「ジンマシン」・アレルギー性の全身湿疹で苦しんでいる時も、医者からすすめられる治療薬は、ステロイド剤でした。でも、わたしは、断固としてステロイド剤を拒否しているのはこういう理由からです。この「悪魔の薬」は、わたしたちの自然治癒力を徐々に奪い去り、やがては、死に追いやるのです。「誰がそんなおそろしい薬に手を染めるか!」というのが、わたしの主張です。でもこれは、本当にステロイドの薬の副作用に苦しんだものしかわかりません。わかってもらえないのが残念ですが、いざ自分の身に起こってみると、本当によくわかるのです。しかし、今日、医学界では、ステロイド剤の発明は、抗生物質ペニシリン以上の大発明とされてきました。しかし、その毒性については、ほとんどの医者は、沈黙しています。アンドルー・ワイル博士が、「抗」医学の限界といっているのは、こういうことだったのです。


癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか

アンドルー ワイル / 角川書店

私がこの本を書いたのは薬学と医学の考え方を変えるためです。医療現場で働く人や自分の体に問題を抱えている人は、今の治療法に限界を感じている場合が多い。そういう人達に、世界にはまだ広く知られていないが、有効な治療法があるということを知ってもらいたかった。この本は誰にも読める本です。自分の体験や癒しに興味がある人、知識はないけれども知りたいと思っている人はもちろん、医学や薬学を専攻している学生さんや専門家にも読んで欲しいと考えています。<ワイル博士が日本読者に向けたメッセージ>

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☆9月はじめて富士静岡空港を利用した沖縄の旅。写真は、美々いとまんビーチ。
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029.gif 短期絶食から学んだこと

 前回のブログ「風邪をこじらせてしまった人に短期絶食をすすめます」を書いた日に、わたしも絶食をやってみました。わたしは、風邪ではありませんが、疲れた胃腸や肝臓を休めたい。アレルギーによる全身湿疹の症状を少しでも軽減できればいいなあという願いからです。一日の短期絶食です。時間にしたら、朝から始めましたが、夜は何も食べていなかったので、時間的には36時間絶食です。アンドルー・ワイル博士の絶食は、水かハーブティー以外の飲み物は、一切口にしません。ですから、わたしもそれに習いました。多分水は、けっこう飲んでいましたから、2リッター以上飲んでいるはずです。おかげで昨日の朝体重をはかりますと、63、4キロでした。前日よりも1キロ減でした。おかげでこの日の体重は、BMI(ボディー・マス・インデックス)指数21.93。パーフェクトな適正体重になりました。毎朝起きると体重をはかり記録しているわたしですから、これはうれしい話ですが、もしダイエットを目的に短期絶食を考えている方がいれば、それはやめてください。多分すぐにもとの体重に戻りますから。

 わたしは絶食は今回が初めてではありません。そう何回もやることではありませんが、今回の目的からすると、短期絶食は成功でした。絶食を行った日は、家から一歩もでることなく静かにしていました。本を読んだり、ビデオを見たりという生活です。そしたらどうでしょう。いままで四六時中全身湿疹でかゆかった皮膚が、ほとんど全くかゆくありませんでした。無意識にかゆいところに手がいっていたわたしですが、この日は、全くかゆさから解放されていました。やはり身体だけではなく内蔵器官を休めるということが、いかに大切であるか。身を持って体験しました。多分、「風邪をこじらせてしまった人」なら、この短期絶食を行えば、かなり、効果が目に見えてわかるはずです。

 もう少し、わたしの全身湿疹について、説明させてもらいます。この症状は、そんなに簡単に治るものではありません。もしわたしが医師のすすめるように薬にステロイドを使用したり、外用薬にステロイド系の薬を使用していたら、多分簡単にかゆみや湿疹から解放されていたでしょう。しかし、それでは、本当に病気を克服したことにはなりません。症状は一次的に抑えたとしても多分長い目で見れば、免疫力を更に悪化させることになるからです。ですから、これまでは、ずっと漢方薬で対応してきました。ところが、その漢方薬も、長期にわたると、肝臓にはかなり負担がかかってきます。ですから、ある程度、症状がよくなって、小康状態が続いているなら、やはりその時点で漢方薬の使用も控えていかなくてはならない。というのがわたしの考えです。ですから、短期絶食に入る3日前くらいから、漢方薬も飲んでいませんでした。だからこそいっそう、肝臓を休めることができたし、それが、かゆみを楽にすることにつながっていたと思われます。

 アンドルー・ワイル博士は、「ナチュラルメディスン」の中で短期絶食の効果をこう説明しています。「短期断食は一日から三日間、水以外に何もとらないという方法だ。短期断食でも意識と生理が変化する。風邪・インフルエンザ・その他の感染症・中毒症状の家庭療法にはもってこいの方法だ。断食と安静精神状態の安定の三つを組み合わせれば、生まれ変わったように爽快になれる。たった一日の断食で五感は鋭くなり頭脳が明晰になり、からだが軽く活気がでるという人はたくさんいる」ところが、短期絶食を終了した次の日から、また、かゆみが戻ってきましたから、「生まれ変わったように爽快」な気分にはなれませんでした。しかし、「五感」のうちのひとつ「味覚」が、全く生まれ変わっていました。本当に、食事がおいしく感じられました。毎日食べていた、パンの一切れ一切れ、ご飯の一粒一粒が全く別な食べ物に感じられたのです。何でもそうですが、大切なものほど、その有り難さを忘れられがちです。だから、ほんの一日でもいいから、手放してみると、その有り難さがよくわかるものです。

 そして、いままで考えもしなかった。食べ物と内蔵についても考えさせられました。絶食後の復食ですが、ワイルさんの注意のように、はじめは、フルーツや野菜ジュースにすべきでした。特に消化に良いものを選んで、よく噛んで食べたつもりでしたが、やはり食後、胃に軽い痛みを感じました。それ以来、ますます内蔵消化器官に負担をかけないようによく噛んで、普段の何倍も時間をかけてゆっくりよく噛んで食事をしました。これほど、食事に食べ物と内臓器官を意識したことはありませんでした。この時は、いままで忘れかけていた「感謝」の気持が、熱く込み上げてきました。本当にこれは、いままでわたしが忘れていたものです。やはり、「病気は気づきのためのメッセージ」でした。それから、師匠から教えていただいたある言葉を思い出したのです。「感謝は、最高の浄化法です。あなたは、生かされていることに感謝していますか?」という言葉が、頭の中に浮かんできました。
 
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029.gif 雑誌TARZANの今月の特集は「免疫力」

 ここ最近になってめっきり寒くなってきました。先月までは25度以上の日がけっこうあったのですが、今日はこんなによい天気なのに、せいぜい最高気温が20度くらいでしょう。これが普通といえば普通なのですが、今までの残暑が残暑だっただけに、気候の変化に、体がなかなかついていけません。こういう時は、ちまたでは風邪がはやるものです。私のブログでも相変わらず「風邪 食事」の検索で入ってこられる方が、大変多いです。いかにこの時期、風邪をひいている方が多いかがわかります。

 話は変わりますが、最近インターネットで雑誌TARZANが「免疫力」を特集に組んでいることを発見しました。早速、近くの本屋さんで買ってきました。さすがは人気のある雑誌社は、目の付けどころが違いますね。これほど風邪がはやって、みなさんの免疫力が衰えている時に、ずばっと「免疫力」で特集をくむなんて本当にさすがです。で、その内容はといえば、とてもわかり易いのです。「特にざっくり解る免疫力メカニズム編」等は、私が専門学校時代に授業で教えてもらった通りです。むしろ、イラストの図解であったりしますから、学生時代にこんな雑誌があったら、もっと簡単に頭に整理して覚えられただろうなと思えたくらいです。多分、専門的な知識がなくても「免疫力」について一通りの理解が得られるのではないでしょうか。

 私は、こういう仕事をしていて感じることですが、若い頃は、自分の「体力」とか「筋力」や「持久力」をつけることにばかり目が向きがちでした。ところが、人間の長い一生を考えた時に、何が一番大切なのかを考えると、やっぱり「免疫力」かな、と考えるようになりました。私たちの周りにも「体力」があってすぐ病気になってしまう体の弱い人ってたくさんいます。そういう私もそうですが、若い時から「体力」はあって、スポーツもよくできた方ですが、見かけ倒して、すぐに風邪を引いたり、病気にかかってしまうタイプでした。それは、「免疫力」が弱かったからです。

 では免疫力を付けるためには、どんなことに注意すればいいのかといいますと、ただ鍛えるだけではダメなのです。「体力」「筋力」「持久力」等は、比較的に体を鍛えることで養うことができますが。この「免疫力」は、ただ鍛えるだけでは不十分です。鍛えるというイメージより、むしろ積極的に休養をとったりして、大切に養っていくものなのです。そして、バランス感覚がとても大切になるのもこの「免疫力」の特徴です、例えば、「自己免疫力」が強すぎても弱すぎてもダメとか。免疫力にとって大切な腸の中にも有益菌と有害菌がありますが、そのバランスが大切であったりとか言うように、すべてがバランスなのです。

 今の日本は高齢社会です。これから少しでも長生きして社会貢献していくためには、この「免疫力」が何よりも大切になっていきます。人の顔や体格が違うように「免疫力」も人様々です。でも間違いなく言えることは、人の一生を考えたとき「人生の質」「生活の質」。私達はこれをQOL(クオリティーオブライフ)と言っていますが、これからは、この「免疫力」が、その人の人生の質そのものを変えていくのです。誰にとっても大切なものなのです。


Tarzan (ターザン) 2010年 11/11号 [雑誌]

マガジンハウス


 
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☆治療院で使用している手拭
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029.gif 風邪をひいたときの食事について考えよう

 私のブログの検索で最も多い語句は、「大腿神経痛」か「八倉治療院」である。ところが、今年の7月ごろから、トップの座が、完全に入れ替わった。それに変わったのが「風邪と食事」である。ようやく昨日あたりから、幾分やわらいだが、今年の猛暑は、並ではなかった。7月からもう連日のように35度以上の猛暑日がつづいた。本当に、汗がとめどもなく流れ、体力も尽きて、もうヘトヘトの毎日であった。もちろん、こんなに暑い日が続くと疲労困憊し、体力の消耗と同時に、免疫力の低下を招く。そんなときにやられてしまうのが、風邪である。このように自然治癒力が低下している時に、風邪は猛威をふるう。多分、7月ごろから風邪を引いている人が、相当多くいるのだろう。今月も既に「風邪 食事」だけで50回以上の検索があり、多分今月も、検索のトップだということは間違いない。

 ところが、検索にもとづいて、「風邪 食事」を調べてみると。以外と常識的ではあるが、間違いが実に多い。ということでもしこのことに興味がある人は、私のブログの中かに風邪をひいたときには食事は減らすという記事があるので是非こちらを呼んでほしい。

 ところで今日紹介したのは、私が日常治療院で使用している「手拭」である。私は特に手拭にこだわりがあるわけではないが、中にお気に入りの手拭があることは確かである。今回紹介した「健康十守・健康増進」手拭は、そのいくつかの一つである。私は、専門学校時代からこの図柄の手拭を使っている。治療の途中で、ちらちらと目に入るこの言葉は、時には「なるほどな〜」としみじみ共感してしまう時がある。やっぱり、この手拭でも「小食」を勧めている。ましてや風邪等をひいている時にはなおさらなのだろう。やはり先人の教えは素晴らしい。
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☆まるで床屋さんで、きれいにカットしてもらったような形をした木。真下から見ても規則正しい雪の結晶のような形をしています。日本では見かけない木で、何という名前の木か知りませんが、ニュージーランドに滞在中よく目にした木です。これは朝の散歩中にとった一枚。
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029.gif 風邪をひいたときには食事を減らす 

 異常気象というのか、今年の4月5月は、とても変な天候が続いています。雨が異常に多かったり、暑くなったり寒くなったりで、寒暖の差が異常に激しくて、まるで山の天気のようです。このような天候は、元気な若い人達には、さほど影響はないですが、小さな子供やお年を召した方には、とても過ごしにくい天候です。ですから、当然厳しい寒さの冬が終わったといっても風邪をひく方がとても多くて、私の治療院でも、「風邪を引いています」という方がいつもの年より多いようです。中には、とても長引いてしまって困っている患者さんもいました。ところで、風邪が長引いている。なかなか治らない。そういう患者さんから「風邪を早く治したいのですが、どうしたらいいですか?」という質問に対して、どのようなアドバイスをしてあげたらいいのでしょうか。

 まずは第一に、「休養」ですね。でもそういう方に限って無理をされる方が多いのです。もし、3日間、完全に休養をとって、しっかり休んでいれば、必ず風邪は治るものなのです。しかし、その間、仕事が忙しいからとか、つい大切な用事があって休めないというようなことがありますと、なかなか治らないということがあります。特に若い時ならいざ知らず、高齢になってきますと、思うように回復せず、いつまでも風邪を長引かせてしまうことになります。せっかく「休養」をとっている間に、あなたの「治す力」=「自然治癒力」が高まってくるところに、「仕事」や「用事」を持ち出してくると、なかなか、「自然治癒力が高まってくるところまでいかずに、ズルズルと細菌にやられて後退してしまうのです。と、まあここまでは誰でもわかっていることだとは思うのですが、なかなか実行できず、薬やサプリメントに頼ろうとするのが、人間の浅はかなところです。

 ところで、意外と知らないというか、わかっていないのが、風邪をひいたときの食事についてです。例えば、「たとえ食欲がわかないにしても、栄養やスタミナのある料理を、多少無理しても、食べるようにしたほうがよい」これは、正解でしょうか?おそらく大多数の人が、「正解」と答えるのではないでしょうか。そういう私も、若い時は、「休養」と「栄養」が、不足してくると風邪を引いてしまうのだと思っていましたから、そんな時にこそスタミナを付けようと思い、焼き肉屋さんにいって、腹一杯お肉を食べたり、お酒を熱燗にしてかなりの量を飲んでいました。でも今から考えれば、これはとんでもないことだとわかります。

 風邪を引くと身体がだるくなります。食欲もなくなります。これは、「疲労」が原因で「五臓六腑」つまり、内蔵や消化器官が疲れているのです。食欲がないのは、内蔵や消化器官を休ませたいので、食べられないように一時的に食欲をカットしているのです。これは、カラダの正常な働きなのですなのです。そこへ持ってきて、スタミナを付けるといって消化に悪い脂っこいものを食べると、いくら野菜といっしょに食べたとしても、身体には大変な負荷をかけてしまうことになります。よくこんな時には、せっかく食べた食事を吐いてしまうことがあります。しかし、これこそカラダは、自分を守ろうとして一生懸命に負荷を取り除こうとしているのです。

 もうわかったと思いますが、「休養」をとるということは、身体を休めることなのですが、一番休めたいのは、「五臓六腑」。内蔵や消化器官なのです。それらの働きがよくなることで、身体の免疫力=自然治癒力が高まってくるのです。だから、「風邪をひいたときには、なるべく食事は減らす」が、正解なのです。極論すれば、食欲がなければ、食事をとらなくてもいいくらいです。人間は、一食や二食くらい食べなくても何も困ることはありません。その証拠に、「絶食」を始めた最初の頃は、もりもり元気が湧いてきて「栄養」で「エネルギー」が、湧いてくるわけではない。ということを実感するときがあります。そこまで書くと誤解を生じると困りますので「栄養」と「エネルギー」の問題は、また別の機会に述べることにしたいと思います。

 でもこれだけは、もう一つ大切なことを述べさせてください。「風邪をひいたときに食べるとしたら、一番いい食べ物は何かわかりますか?」正解は、「おかゆ」です。これならば、消化器官に負担をかけることはありません。そして暖かい食べ物ですから、カラダの芯まで暖まり、内蔵や消化器官に無駄なエネルギーを使わせないですむのです。そういえば、東洋医学では、「気」を大切なエネルギーと考えます。ところでこの「気」ですが、「氣」ともかくことをご存知でしょうか。つまり、「米」は、「エネルギー」の源なのです。だから、日本人は、昔から、「米」を主食としてきました。そして、その「氣」が失われた時には、「風邪」を引くので「おかゆ」にして食べていたのです。昔の人は、何も知識がないと思ったら大間違いです。本当に何もわからなくなってしまったのは、「科学」偏重の現代に生きる私たちなのかもしれません。



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☆ニュージーランドのお水は本当にきれい。川の水。湖の水。海の水。その透明感が全然違う。水がきれいということだけでも私は、感激してしまう。これは、名もない原生林のハイキングコースを歩いている時に渡った川。そこそこ深い川だったけれど、水底にある石まで、はっきり見ることができた。
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029.gifそんなことって本当にあるんですか?

 治療院を始めた頃は、患者さんの多くは、70代から80代の女性が圧倒的に多かった。ところが最近では、年齢も性別も、かなり広範囲に広がり始めた。一日中、男性ばかりの患者さんの日がある。女性の患者さんも、20代、30代の若い患者さんも増えた。特に女性患者さんでいえば、10代から90代まで、様々な年代層の患者さんを診させてもらっている。

 そんな去年のある日、18歳の笑顔がとても可愛い高校生のAさんが、八倉治療院にやって来た。予約の電話によると、Aさんのお母さんは、娘のアトピーを心配して、はり治療を試してみたいということだった。八倉治療院では初診の患者さんには、予診表を書いていただく。それによると、Aさんは、「どのような症状でお困りですか?」の質問に対して次のようなことが書かれていた。「肌のかゆみ、胃腸が弱い、生理不順、アレルギー性鼻炎、むくみ、豆乳・動物アレルギー」。間違いなくAさんは、アレルギー体質。特に、それも父親の体質を遺伝しているらしい。

 アレルギー疾患は、西洋医学的には、自己免疫疾患である。「何が抗原で、抗体は何か?」そういうことが問題になる。しかし、それを突き止めたとしても、決してアレルギー疾患は治ることがない。毎年毎年、同じ問題で薬を使ってただただ抑えてしまう。それだけの話である。結果として儲かるのは、製薬会社とお医者さんだけ。いつでも、「患者さん」は、お金を運んでくる「お客さん」に過ぎない。このAさんも、アレルギー性鼻炎、ということからして、私と同じ1型アレルギーであることは間違いない。だとしたら、西洋医学的な対処療法では、全く良い結果が得られるとは考えられなかった。(もしその辺でもっと詳しく知りたい方は、カテゴリーの「花粉症」をご覧下さい)

 Aさんの「肌のかゆみ」の場所を診ると湿疹があり、多分母親が見立てた通り「アトピー性皮膚炎」に違いなかった。しかし、ニキビ・吹き出物・それがアトピーにせよ。それは、身体が悪いものを「排毒」しようとしていることに違いはない。自然治癒力がそこに働いている証拠である。もし、身体が、皮膚の外に「排毒」できなくてからだの中に、出来物ができたとしよう。それはもう大変な「ガン」なのである。だから、私たちは、吹き出物や湿疹を何とかしようとする前に、身体が「排毒」しようとしている蓄積された毒素は、なにが原因なのかをつきとめることのほうが、より大切なことなのだ。むしろ排毒を抑えようとすることは、浄化作用を抑えてしまうことなのである。

 ところでその前に、「排毒」ということに関してもう少し、話をすすめてみたい。「花粉症」にかかると身体にどのような症状が起こるだろうか。とめどもなく流れる鼻水や涙。これは「排毒」という身体が起こしている立派な浄化作用なのである。それは、症状としてとらえるととても辛いことである。しかし、それを薬で抑えようとすれば、問題を先送りしているだけで少しも根本的な治癒にはならない。私たちの身体から出る老廃物は、全て毒素である。いや正確に言うと毒素が含まれている。「大便・小便・耳くそ・鼻くそ・汗・鼻水・涙……」およそ身体から排出される老廃物には、全て毒素が含まれているといっていい。それが、「生理」といって、私たちの身体の大切な働きなのである。

 「生理」といえば、Aさんの予診表の「生理不順」について気になったので問診してみた。すると、「生理とはいってもいつも一日くらいで終わってしまうんです。量もわずかです。それにない月もあるです」という。しかし、Aさんの話によると、私の友達も「生理不順が、多くて、中にはもう何ヶ月も生理がない子もたくさんいます。だから、私はあまり気にしていませんでした」ということであった。確か、私も教員時代に女子生徒の生理不順について、そういう生徒が増えている。ということを聞いたことがあった。その時は、あまり、気にもとめなかったが、今は別である。「原因は何だろう。やはり、ストレスの問題か。いやそれとも、こころと身体の問題なのだろうか」いろいろ私なりに、頭の中で考えていた。

 私は以前、師匠から「どうして女性は、男性より長生きなのかわかりますか?」という質問を受けて困ったことがある。「それは、女性にだけしかないものがあるでしょう。『生理』です。女性は、毎月生理になることで身体を浄化しているんですよ。その分、男性にくらべて長生きできるんです」という、話を思い出した。それをAさんに「排毒と浄化作用」の話にふまえて話してあげた。Aさんは、私の話を素直に、とても熱心に聞いてくれた。そして、「生理」が、女性にとってどれほど重要で、有り難いものなのかを知ったことで、何か「生理」に対して、今までとはかなり、見方が変わったような感じを受けたようだった。

 その後、3日間が過ぎて、電話で様子を聞いてみると、なんと治療を受けたその夜は、下痢が始まり一晩中泊まらなかったそうだ。しかし、私から「排毒」と「身体の浄化作用」という話を聞いていたので、少しも心配がなかったそうだ。そして、なんと次の日から、生理が始まった。それも、1日で終わりというものではなく、期間的にも量的にも、正常な生理であった。しかも、それは一時的なものではなくて、4ヶ月後、再び治療に訪れたAさんの生理は、まだ正常に続いていたのである。

 本当に身体というのは不思議なものである。確かに、全身の指圧やはり治療も、Aさんの状態にとてもよい効果をもたらしたことは確かである。その夜に起こった下痢も、突然やって来た生理も、間違いなく「排毒と浄化作用」である。治療院をやっていると、こういう「好転反応=(暝眩反応)」というものによく出会うことがある。ただ、今回は、問診にたっぷり時間を取り、彼女の話をよく聞き、そして、よくわかるように説明してあげたことが、好結果につながった臨床例である。もちろん、若いということは素晴らしい。何よりも考えがとても柔軟で、「素直なこころ」、これが治療にはとても重要なことなのである。Aさんもそのご家族も驚いたことだろうが、私も改めて「こころと身体」・「自然治癒力」の持つ力に驚かされた。
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☆ニュージーランドの北島にあるマウント・トンガリロ(標高1967m)この辺一帯が、ユネスコの世界遺産に登録されている。広くてゆったりしていて、とても気持のいいところ。
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029.gif3:患者が自ら癒し、治療者は援助する治療院

 病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。治療よりも養生、他者療法よりも自己療法が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。



029.gifヤブ医者(ある師匠と弟子の対話)

 世間では、「医療」というと「病院」や「医者」を連想する人が、大変多いようです。そこで、今回のテーマは「医者」にスポットを当ててみることにしました。内容もわかりやすくするために師匠と弟子の対話形式をとってみることにしました。

師匠「もしあなたが、腕のいい医者とヤブ医者がいたとしたら、あなたはどちらを選びますか?

弟子「もちろん私は、腕のいい医者を選びます。だれも、ヤブ医者を選ぶ人はいないと思います」

師匠「そうですか。ではあなたが考える腕のいい医者とは、どんな医者ですか?

弟子「そうですね。見立がよくて、そこにいけば、早く楽に病気を治してもらえるようなお医者さんでしょうか」

師匠「もしあなたが、医者で患者の要望通り、早く楽に病気を治すとしたら、どうしますか?」

弟子「的確な診断が必要だと思います。その上で、その患者さんにあったクスリを処方します」

師匠「患者さんにあったクスリを考えてみましょうか。患者さんの症状にも軽いのから重いのまで症状にも段階があります。その段階を5までとしましょう。ところで、あなたは、クスリにもグレードがあることは知っていますね。そのグレードも症状の段階に合わせて5までとします。では、あなたは、症状が2の段階の患者さんがきた時に、グレードのいくつのクスリを処方するでしょうか?」

弟子「普通は、症状が2の患者さんでしたら、グレード2のクスリを出すのが定石だと思いますが、少しづつおだやかに効いてはくると思いますが、もし、早く楽に治すことを考えたらグレード3か、場合によっては4まで考えるかもしれません」

師匠「そうですね。グレード3か4ならば、早く楽に病気が治ることは確かでしょう。それが、あなたの考える腕のいい医者かもしれません。ところで、クスリには、作用と副作用の両面があることはご存知ですか?作用の強いクスリほど副作用も強くなるというのは当然ですね。また、クスリというのは、はじめはよく効くのですが、常用することで効き目が弱くなっていく性格があることもご存知ですね?

弟子「そういえば、例は悪いですが、麻薬も常習者は、だんだん量が増えていったり、より強いクスリを求めるということもあるようです。これは、病院で処方されるクスリも同じなんですか?そうだとしたら、クスリの効き目を考えるより、身体の状態にあったやさしいクスリを処方することが、最も大切なんですね」

師匠「昔はね、どこにも町医者というのがいて、病院と地域の患者さんは、親しい関係がありました。医者と患者さんが、顔見知りが多かったんですね。だからよく医者には患者さんのことがよくわかっていたんです。わかっていたからこそ、だから、あえてその人にあった弱いクスリしか出そうとはしなかったんです。だから、町の人から「あそこの医者は、『ヤブ医者』だ」とか、何とか言われているお医者さんが実に多かったんです

弟子「そうだったんですか。そうなると『いいお医者さん』のイメージがだんだん変わってきますね」

弟子「ところで、師匠。私たちの行っている鍼灸・指圧も効き目がゆっくりのほうがいいのでしょうか?」

師匠「相変わらず、あなたはよくわかっていませんね。私たちが行っている医療は、患者さん自身が、自らの治す力=自然治癒力を使って病気を治しているんです。私たちが行っているのは、そのお手伝いに過ぎないのですよ。だから、同じ医療であっても、まったく違うことなのです。治る早さも患者さん次第なのです

弟子「師匠。よくわかりました。ありがとうございました」
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☆「あ、富士山だ!」と、日本人なら誰もが思うかもしれない。実は、この山は、ニュージーランド北島のトンガリロ国立公園にあるマウント・ナウルホエ(標高2291m)。世界遺産に登録されている。
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029.gif2:自然治癒力を癒しの原点におく治療院

 生命が本来、自らのものとして持っている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。


 現代西洋医学が、医療器具に何千万円もの設備が必要なのに対して、私たちのような鍼灸・指圧は、とてもシンプルである。「一本のハリ、一つまみのモグサ、一本の指先の感覚、これが鍼灸・指圧の原点」というように物に関していうとほとんど何もいらない。というのは、その背景に自然治癒力という素晴らしいものがあるからだ。だから、手品師が、観客の目の前でパッときれいな花を咲かすように「奇跡」が起こるのである。でも、それは手品同様、種も仕掛けもある世界である。自然治癒力という素晴らしいものが背景にあるからで、これがなければ、花も咲かないし、帽子からハトも飛び出してはこないのである。

 ところが同じ「医療」とはいっても、「投薬主体」の「西洋医学」と「自然治癒力主体」の「東洋医学」では、考え方の根本に違いがあるようだ。先日、70代のある女性が、患者さんからの紹介ということで治療院にみえた。はじめの問診では、いろいろ質問させてもらう。いつも八倉治療院では、必ず聞くことのひとつに、「糖尿病がありますか?」という質問がある。というのは、糖尿病というのは、毛細血管が損傷していく血管性の病気である。また同時に、抹消神経の損傷も激しく、疼痛が全身症状としてみられる神経性の病気ともいえる。だから、神経や筋肉の治療を専門とする私たちのような鍼灸・指圧師には、治療効果が期待できにくい患者さんなのである。ということで一時、大変悩んだ時期もあった。「治療院」という看板をあげている以上、そう簡単にお引き受けできないと思ったのである。しかし、糖尿病の患者さんこそ、肩こりや腰痛等の疼痛がひどく、そのために、血液循環を改善し、疼痛を和らげてあげなければならなかった。だから、この患者さんが、腰痛が主訴でみえたときには、痛みが改善できれば、ということで試しに3〜4回治療して、その様子をみることを勧めてみた。

 ところが、3日後に治療後の様子をうかがうためにお電話させてもらったところ。「少しは楽になったのですが、やはり痛むので、今日病院に行ってきました。整形外科で、痛み止めの筋肉注射を射ってもらってきました」ということであった。これはよくあることで、患者さんが痛みを訴えると、痛みや炎症を抑えるということで、ステロイド注射を安易に使用されてしまうのである。ステロイドというのは、痛みや炎症を抑えるためには、最終的な最も効果が高いクスリであるといわれている。ところが、どのようなクスリにも副作用がある。特に、効果が高いといわれているクスリこそ、その副作用が大きい。特にこのクスリの特徴は、免疫力=自然治癒力の低下を招く。大変こわいクスリでもあるのだ。

 そこで第一に考えてほしいことがある。私たち人間の身体というのは、無駄なものは一切ない。どうして、神経が痛むのかといえば、身体のどこかに危険な状態があるからだ。腰が傷むのは、筋肉や神経が損傷され、痛くて動けない状態にすることで身体は、しばらくの休養を必要しているのである。つまり、自然治癒力が、働くための時間を要しているのである。こういう時は、正しい治療と休養が、求められている。つまり、それを「注意」や「警告」として、私たちに知らせるために神経は正常な働きをしているのである。ところが、痛み止めの注射を、こういう時に射つということは、正常な働きをしている「神経」の働きを、力ずくで抑えてしまうことになる。こんなことをして身体にいいはずがない。注射の回数が、進めば進むほど、私たちの身体は、身体回復のためのメカニズムは、完全に破壊され、最終的には、治療できないぼろぼろの身体になってしまうのである。

 私たちが行っている鍼灸・指圧のような「東洋医学」は、いってみれば「自然治癒力主体」の「医療」である。自然治癒力を高め、増強することを目的としている。だから、結果として、自然治癒力を損ねるような、「投薬主体」の「現代西洋医学」とは、一線を引くことになる。だからその点を患者さんに説明した上で、理解を得なければならない。私は、「今度の場合、病院のやリ方と、私たち治療院のやり方は違うので、どちらかに選んでいただけませんか?」と問いかけた。残念ながら、その患者さんからは、「他にも病院で見てもらわなければならないところがありますので……」という返事が返ってきた。ということで次回の予約は、こちらから「キャンセル」させていただいた。患者さんが、どうしてもというのなら、私はいくら自分が行っている治療に自信と誇りを持っていたとしても引かざるを得ないのである。これを「インフォームド・コンセント」という。少し話題が、横道にそれてしまったが、「ホリスティック医療」というものが、何を目的とし、どのような治療を目指しているのか、わかっていただけただろうか?
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