妊娠中のこころと身体に指圧は最高です!

 治療院を開業していると、いろんな患者さんが訪れてくれる。そこが開業病院と治療院の違うところ。また、病院は、検査という項目を外せば、基本的には、病気をしている人しか、用のないところである。ところがその病院でも、全く健康なのに行かなければならない科が存在する。それはなんだろう?そう「産婦人科」である。妊娠も出産も身体が健康であればこそ可能なこと。しかし、いくら健康な人が集まるところとはいえ、その症状は、ほとんどの人が、病人と同様のつらい症状に悩まされている。ところが、男性の私には、今ひとつピンと来ないのが、この妊娠中の女性のこころと身体である。もし、私が、子供でもいれば、全く意識が変わっていたかもしれない。これまでに、それがなかったために、間抜けな話だが、肩こり腰痛の妊娠中の患者さんが、訪れてはじめて、妊娠中の女性のこころと身体について考えさせてもらうことになった。

 生理をむかえた女性のこころと身体。更年期をむかえた女性のこころと身体。そういいことに対しては、専門学校在学中によく勉強してきたので、それなりに理解していた。受け入れる準備は自分でも一応できていた。また、そういう患者さんは、これまでも多く見えていたのであまり戸惑いもなっかった。ところが、ある日、妊娠中の女性から電話をいただいた。「妊娠していて、つわりがひどく困っています」という電話だった。ところが、私の頭の中では、「妊婦さん」を除外して考えていたのだ。「病気」でもない「未病(病気まではいかないが、健康であるとは言えない)」でもない。だから、わたしの診させていただく患者さんではない。こんなふうに私の頭の中で勝手に考えてしまった。「妊娠何ヶ月目ですか?」と聞いたところ「1ヶ月ということだった」ああ、それは確かに「つわりがひどいのもわかるな…」と、そんな薄情な思いで患者さんの電話を受けてしまっていたのだ。更にバカなことは、「すいません。今まで“つわり”の治療は経験がないんですが……」と本当にどうしようもない受け答えをしてしまった。後から悔やんでも悔やみきれなかった。日頃から「困っている人の力になりたい」。「人助けのための治療院を目指そう」としていたのに……。こともあろうに、助けを求めてきた妊娠中の女性を、私の方から「拒否」してしまったのも同然であった。これでは、「病気を診て人を見ない」お医者さんとまったく同じである。苦しんで困っている人を前になんて冷たい言葉だったろう。本当に、自分でも情けないくらい後悔の気持でいっぱいになった。

 そんなこともあり、妊娠中の女性に対して今度は後悔のないようにもっと優しくなりたいと思っていた私に、もう一度再びチャンスが訪れた。この患者さんは、妊娠8ヶ月で、お腹ももう相当大きかった。「肩こり」「腰痛」で困っていらっしゃった。私は、前の件で、妊娠中の女性の身体や治療法に付いて改めていろいろ調べてみた。調べてみるとこれといって、決まった治療法があるわけではないが、困っている症状をよく聞いた上で、その症状を緩和するような方法で治療にあたればいいことがわかった。特に、指圧やマッサージなどの「手技療法」は、初めてのお産を控え、「不安」を抱えている妊婦さんには、こころに安心感を与え、身体の調子を整えるのに「最適」な治療であることがわかった。考えてみれば、私が「更年期障害」に苦しむ女性に対する治療に成功したのも。「更年期障害」という決められた症状に対する治療法なんてなかった。もし借りにあったとしても、人それぞれみんな、症状が違うわけだから、そんな通り一遍とうな方法など通用するはずがなかった。それこそ「病気を診ず、人を診る」鍼灸マッサージ師の本領を発揮する大きな見せ場なのである。特に、心理的につらい症状を人に話すだけでも、楽になるのに、それに応えて人から治療が受けられるというのは、どんなにこころ強いことであろう。

 話を妊婦さんに戻すことにしよう。妊娠中の妊婦さんの体重は、10キロから15キロぐらい増加するらしい。その体重は、妊婦さんの身体の前面へ重く垂れ下がる。だから、妊娠中は、肩こりや腰痛に悩まされるのは、当然なことなのである。専門学校在学中、「女性・小児の東洋療法」という授業で、実際に妊婦さんを想定したおもりのはいったベストを身につけ体感する授業があった。これを妊娠期間中、ずっと身に付けているとしたら、本当にこころも身体も、何か「拷問」でも受けているような気になってもおかしくないと思った。しかし、残念なことにそういう授業を受けながらも、月日が経つと忘れてしまうのが人間なのである。「医療」という現場にいながら、その程度の認識なのである。ましてや、妊婦さんの夫といったら、まだ若くて、人生経験からいっても妊娠中の女性のこころと身体に対して「共感」を得ることはなかなか難しい。自分自身が、仕事に終われる毎日で、お産を控えて苦しむ若い妊婦である妻の気持を、理解してあげられないのは当然かもしれない。そういう問題もすべて覚悟したうえで妊婦さんたちは、「肩こり」「腰痛」に苦しみに耐えているのである。

 世の中に、もしそのようなことを少しでも理解して、話を聞いてくれる「鍼灸マッサージ師」がいたならどんなにいいだろう。そして、一生懸命に妊婦さんのつらい症状を治療で治してくれる「鍼灸マッサージ師」いたらどんなに素晴らしいことだろうと思う。若い女性の皆さん。そういう「鍼灸マッサージ師」をできたら結婚する前に探しておいてください。そうすれば、あなたの人生の一大事である「妊娠と出産」という難問の半分は、もう解決されたも同然です。
 
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by yakura89 | 2009-09-14 19:28 | 妊娠・育児中の指圧治療 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 月ーまま at 2009-09-15 09:31 x
こんにちわぁ!

コメントありがとうございます☆
とてもタメになりました!
これからどこがいいか探してみたいと思います!

妊婦さんには指圧がいいんですね~
友達で妊婦さんいるから進めてみたいと
思います(^-^)!
Commented by yakura89 at 2009-09-16 11:30
八倉治療院のブログに遊びにきてくれてありがとうございます。
それから、コメントありがとうございます。
ブログをやっていて、こうしてコメントをもらえるって本当に嬉しいものです。
おせっかいなコメントでしたが、少しはお役に立ててよかったです。
東京ならきっといい治療院が見つかりますね。
月一ままさんも、お友達もぜひ一度、「鍼灸マッサージ」を試してみてください。
これからも、健康に間すくことで何かお困りのことがありましたら、いつでも相談してください。月一ままさんのお役に立てたら嬉しいです。