島田市宮川町14組「組長」

☆「組長の木札」と「回覧板」と「集金袋」
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 みなさんの住んでいる町には、「町内会」とか「隣組」とかいう名称の「会」がありますか?私のところには、この「町内会」があります。町内を更に何組かにわけて「隣組」というものが存在します。私の家は、今年は「組長」ということで、いろんな仕事がまわってきました。「組長」というのは毎年持ち回りで、回ってやってきます。私たちの「14組」は全部で21軒=21世帯ですから、単純にいって21年に1回この役が回ってくるわけです。「組長」と聞くとヤクザの何々組なんていうのを想像してしまいます。ところが、実際、この「組長」の仕事はというと、回覧板をまわしたり、町内会費600円を3ヶ月に一度集金に回ったり、地域防災のときなどに出欠席を取ったりというふうに、「小間使い」のような仕事ばかりです。しかし、いざ「組」の中で「葬儀」などがあれば、「連絡・調整」といった大変な「役割」が、加わります。やっぱり、究極の「雑用係」といったところでしょうか。それが、「組長さん」のお仕事か、と思うと何か笑えてきます。

 こういうものが、都会でもあるのでしょうか。私の妻は、カナダ人なので、こういうものがあるのか聞いてみたところ、やはりないそうです。何かそこに、「日本人」的なもの、あるいは「田舎」独自なものがあるのかもしれません。かくいう私は、このお仕事を4月に仰せつかってから約6ヶ月になりますが、始まる前と始まってからでは、いくらか考え方に違いが出てきました。始まる前と、始まってすぐの頃には、正直、面倒くさくて嫌でした。なんで、私が「集金」なんてやらなければならないのだろう。銀行振込にしてしまえばいいのではないかとか。特に、近くの「氏神さま」のお札の申し込みや、お札の集金などの仕事には、こんなことまでなんで「組長」が 、やらなければならないのか、疑問に感じてしまい。正直、嫌になってしまうこともあります。

 ただ、6ヶ月もそれを続けていくと、なにかといろいろ考えるものです。「こうして、私の両親もこれをやって来たのか」とか。「やっぱりみんな、自分と同じ気持でやっていたのだろうか」とか考えました。しかし、意外と自分の知らなかった町内のようすがわかったりして、自分の認識不足も知りました。しかし、何よりも大切なことは、この「組長」の仕事で一軒一軒のご家庭を回ることで、町内の人たちを知ることができたという経験でした。もし、この仕事をやることがなければ、おそらく、同じ町内の同じ組に住みながら全く、家の周囲の人たちのことに関心が持てなかったかもしれません。最近は、集金に回るにしても少し言葉を交わすようにしています。たいしたことではないのですが、やっぱり、前よりもずっと町内や隣組が身近に感じられるようになってきました。回った家の方から、「大変だね、ご苦労様」と声をかけられれば、「いえいえ、そんなことないですよ」という言葉が、自然に出るようになりました。

 もしこれが、「昔からの風習」だとしても、やはりそこには、「昔からの人の知恵」があるのでしょう。「めんどくさいから」とか「不合理だから」とかいっても、簡単にきってはいけないものも、まだまだたくさんあるのかもしれません。多分、もう6ヶ月、この「組長」の仕事を終えるころまでには、私も、もっともっと町内や隣組の一員として、認められるような人になっているのではないでしょうか。
                          
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by yakura89 | 2009-09-28 16:32 | 島田市 | Trackback | Comments(0)
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