平成のアル中をめざそう!

「昭和」といえば、経済の時代。日本は、高度経済成長の時代をむかえ、働けば、みんなお金を稼げた。お金があればみんな幸せになれた時代である。ところが、そんな時代はいつまでも続かなかった。「昭和」が終わる頃、経済の時代は終わった。「平成」にはいると、たて続けに「不景気」の時代が訪れた。アメリカ経済の崩壊は、世界各国に大打撃を与えた。中でも「サブプライムローン」の問題や「リーマン証券会社」の倒産は、「世界恐慌」とも言える経済危機をもたらしてしまった。今までは「お金さえあればしあわせだった」のが、経済社会の崩壊と共に、その価値は終わってしまった。世界中の誰もが、「お金の価値は、当てにならないものだ」ということを痛感したからである。
政治の世界でも最近は、「コンクリートから人へ」と言うようになってきた。つまり、本当のしあわせって何だろう?と考えた時、それはお金では買えないもの。いくらお金があったって、「健康」でなければ、何もしあわせではない。そのような考え方が、自然発生的に生まれてきたのである。「平成」という時代は、「物から人へ」「経済社会から医療・福祉社会へ」変化して、そして、「健康」の大切さを考える時代になってきたのである。


「アル中」はどうも「アルク中毒」であるらしい。最近は、「メタボリックシンドローム」という言葉や、「メタボ対策」という言葉が、社会現象を起こしている。いろんな場所で、「メタボ」という言葉が、中年男女から聞かれるようになってきた。そのために病院では、「歩くこと」を勧めている。確かに運動不足の大人には、歩くことは、どのくらい美容と健康にいいかしれない。なぜなら、人は、少しはやめの「ウオーキング」を20分やれば、身体中の血管の中にある全部の「糖(とう)」を代謝できるからである。もし、歩く人が、普通の身体かやや細身の方なら、食べ物に気をつけさえすれば、その体型を維持できる。もし、体重が気になる人は、もう少しがんばって30分から40分くらい歩けば、身体の体脂肪を燃焼し、「ダイエット」が出来るのである。「歩くこと」は、大切な習慣である。もしこの習慣化が実現して「もう毎日歩かないでいられない」「歩くことが中毒」になってしまえばしめたものである。それこそ「アル中」のおかげで「健康」が維持できるという素晴らしい恩恵を得られるのである。こういう「アル中」なら素晴らしいではないか。

「若い」時は、いくら食べても「肥らなかった」のに、どうして最近は、ちょっと食べただけでこんなに肥ってしまうのか?これは、「中年」とよばれるようになった「大人」の誰もが抱える「悩み」のひとつである。それは、若者と中年では、「代謝」能力が違ってしまっているのである。ホント、お腹回りに脂肪がついてなかなかとれないのが「中年体型」。世の中の中年男女は、「メタボ」という言葉に敏感に反応するようになってしまった。何もこれは、「美容」だけの問題ではない。「メタボ」は、ひとつの「警告」なのである。昔は、「成人病」と言われていたが、今は「生活習慣病」といわれている。身体に余分な脂肪を蓄えておくとあまりいいことがおこらない。「糖尿病」「脳梗塞」「心筋梗塞」次々に恐ろしい生命に関わる「病気」の危険性が高まってくる。だから、「中年」にとっては、「歩くこと」「ウオーキング」は、「美容」と「健康」に、欠かせないキーワードになったのである。
