歩くということ

☆まだまだ薄暗い早朝の散歩、まだカモたちは、お休み中だった。
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 美味しいものをいっぱい食べたお正月も終わった。だけどお腹はいっこうにもとに戻らない。こんな悩みを抱えている人は、けっこう多い。そういう私も去年の暮れから3キロくらい体重オーバーである。やはりお腹まわりを見るとお肉がたっぷりついて、とてもいいプロポーションとはいえなくなった。それでも、歩くことだけは毎日続けている。あまり、ダイエットにはならないかもしれないが、健康づくりからすると、とても大切なことである。そして、歩くことは、何よりも気持がいいことだ。

 ここ2年程前から、メタボ対策ということで、病院では毎日歩くことを勧めているらしい。そういえば、毎日、毎晩のように街の歩道を歩いているご夫婦などをよく見かける。メタボ対策というのは、糖尿病などの生活習慣病が増加してきた今、現代人にとっては、国の政策を挙げての重要課題になったのである。糖尿病というのは、簡単にいえば、血糖値を上げ、血栓のもとである脂肪やコレステロールの値が増大することである。血栓は、脳でつまれば脳梗塞。心臓でつまれば、心筋梗塞。いずれにせよ、人の命に関わる重篤な病気をまねく。本当は、糖尿病などの生活習慣病を予防するためには、食事療法なくしては、対策の道はない。しかし、歩くということは、それ以上に、意識づけということでも大切な意義がある。

 人は全身の血管中にある血糖を代謝させるには、20分の散歩が必要である。また、20分を過ぎたあたりから身体の体脂肪の燃焼がはじまる。だから、もしダイエットのためを考えるなら、厳しい食事制限をした上で、毎日の30分以上の散歩が必要になってくる。もし、私のように、「毎日歩いているのに、ダイエットできない」という人は、食事制限や食事療法は不可欠である。ただ「歩けば体重が減る」。なんて考えていたらそれは虫のいい話である。しかし、歩くか歩かないかの差は、意識の上で大変に大きい。第一、歩いていれば、自分の体の重さをいやが上でも自覚しなければならない。颯爽(さっそう)と歩くためには、余分な脂肪は控えなければならなくなる。特にお腹まわりについた皮下脂肪は、歩くたびに揺れ、とても歩きにくいものである。

 また、加齢がすすむと骨がもろくなる「骨粗鬆症」などの病気が始まる。特にこの病気は、女性に好発しやすい。女性の身体は、生理があるうちは、エストロゲンなどの女性ホルモンで守られている。しかし、生理が終わった頃の更年期から、ホルモンの働きが弱くなり骨粗鬆症が始まるといわれている。では、そのための対策はというと、大切なことが3つある。1つ目は、食べ物でしっかりカルシュウムをとること。2つ目は、ビタミンDをとること。3つ目は、骨に適度な振動による運動などで刺激を与えることである。つまり、カルシュウムをしっかりとって、太陽光線からビタミンDを吸収できるように、昼間のお日様がでているうちに歩く。これが一番、骨粗鬆症になりにくい、骨を丈夫にする秘訣である。

 また更に、最近わかってきたことだが、歩くことで背骨の椎骨に適度なパンピング運動(上下動運動)による刺激が加わる。この刺激が、椎骨の間にある、クッション代わりの働きをしている椎間板の再生に効果があるといわれている。椎間板も再生可能なのである。だから、よく「椎間板ヘルニア」などでお悩みの方で、治療で痛みがだいぶ軽減された方や、もう筋肉の状態が安全な状態に達した方などには、歩くことを勧めている。これは、すべての歩く方にいえることだが、なるべく地面の上を歩いたほうがよい。さらにいいのは、芝生などの天然のクッションがある場所が最高である。特に、椎間板ヘルニアの方の場合は、硬いアスファルトなどの上を歩いてしまうと、刺激オーバーとなり、かえって症状を悪化させてしまうことがあるからである。だから、歩く場合は、治療者とよく相談した上で歩き始めてほしい。

 さて、これまで「歩くということ」の効用や素晴らしさをお話してきた。これを読むと中高年の人だけにメリットがあるように思われるが、実は若い人たちにも「歩くこと」は大切な運動である。それは、歩くことので人は足の裏からからだの毒素を「排毒」をしているからである。人のからだは、まだまだ医学では解明されてはいない高等なメカニズムがたくさん備えられている。実は、人間も動物も歩くことでからだの中にある毒素を「排毒」をして身体の健康を保って維持している。ところが人間だけが、文明社会にあって、車に乗って移動する手段を発見し実用化してしまった。そのために、車にたより歩くという手段が急激に減ってしまった。これは、健康という観点からみた場合、大変なマイナスである。野生動物が、みんな「達者でポックリ」逝ってしまうのに対して、人間は、大小の実に様々な多くの病気に悩まされて苦しんでいる。「人は歩かなくなった」ということもそういう原因のひとつになっていることも忘れてはならない。

 人間は、もう一度、「自然治癒力」という本来自分のからだの中に備わっている高度なシステムを見直さなければならない。こころと身体の健康が、何よりも大切な時代が、すぐそこまで来ている。そのためにも、もう一度「歩くということ」を見直し、「歩くことから、健康づくりをはじめてみる!」というのはどうだろうか。

 
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by yakura89 | 2010-01-14 06:53 | ホリスティックな治療院 | Trackback | Comments(0)
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