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慢性疲労症候群(CFS)

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☆これは、ニュージーランドで出会った羊です。私もかって、このような羊の姿を、眠りにつく前に頭の中で、何百匹と数えたことがあったでしょうか。でも今は違います。ベットの中に入れば、いつもバタンキュウ。多分寝るまでに10分もかからないことでしょう。

072.gif慢性疲労症候群(CFS)Chronic Fatigue Syndrome

 これまでに健康に生活していた人に原因不明の強い全身倦怠感、微熱、頭痛、脱力感や思考力の障害、抑うつ等の精神神経症状等が起こり、この状態が長期にわたって続くため、健全な社会生活が送れなくなるという病態である。(1984年 ネバダ州)

072.gif注意すべき症状

1、微熱・悪寒
2、咽頭痛
3、頚部あるいは腋窩リンパ節の腫脹
4、原因不明の筋力低下
5、筋肉痛ないし不快感
6、軽い労作後に24時間以上続く全身倦怠感
7、頭痛
8、腫脹や発赤を伴わない移動性関節痛
9、精神神経症状
10、睡眠障害

11、発症時、主たる症状が数時間から数日の間に発症
(1〜10までの症状が2・3日の間に起こってくる)
※6ヶ月以上にわたり、繰り返し生じる。

007.gif自分では気がつかない病気

 先日ある患者さんで気になる症状があったので、専門学校時代に使っていた教科書「臨床医学総論」の本を引っ張り出して調べていたところ。教科書のあるページの中で、「慢性疲労症候群」のメモ書きを発見しました。ちょっと気になったので書き出してみることにしました。患者さんの中には、「疲労と倦怠」を訴える患者さんもたくさんいます。しかし、治療院には、このような「慢性疲労症候群」に該当するような患者さんはいません。というのは、慢性疲労症候群の患者さんは、自分では気づきにくい病気です。「何か変だぞ」という自覚はあるのですが、その変化が自覚できません。そして、治療院にお見えになる患者さんは、「何とか症状を治したい」と思われて見える人ばかりです。ところが、慢性疲労症候群の患者さんは、「治したい」とか「何とかしなければ」という気力さえ起こらなくなってしまっているからです。だから、その周囲にいる人が、気づいてあげるしかありません。特に、ご家族は、毎日いっしょに生活しているから、早めに気づいて援助の手を差し伸べてあげることが大切です。慢性疲労症候群の患者さんは、目に光や輝きが失われていますので、少し注意して見ていてあげれば必ずわかるはずです。いくつか該当する症状が見つかったら、すぐに受診し専門のお医者さんに相談することをお勧めします。絶対にご家族だけで悩まないようにしてください。また、治療にあたっては、私たち鍼灸マッサージ師の力が必ず必要になってくることと思います。