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オススメします!「筋肉のしくみ・はたらき事典」

☆オススメします「筋肉のしくみ・はたらき事典」
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☆筋肉の勉強は、イメージすることが大切
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029.gif 専門学校時代からこんな本を探していた

カラー図解 筋肉のしくみ・はたらき事典

左 明 / 西東社

筋肉の勉強は、他の教科以上にイメージすることが大切です。こんな本がもっと早くに出版されていたら、学生時代もう少し楽に学習できたことでしょう。学生・医療関係者・スポーツ関係者にオススメします!

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 今月、東京に行った時に本屋さんで見つけました。実は、私48歳で専門学校に入学して解剖学とか生理学の勉強を始めました。特に暗記がすべての解剖学は苦手でした。その中でも「筋肉」は、最も苦戦した教科です。というのは、語句や名称および場所くらいは、丸暗記できますが、この「筋肉」に限っては、それだけでは不十分です。やはり、頭の中に絵がイメージできていないと、記憶が頭の中に定着できないのです。文字だけでの学習では、絶対に上手くいかないのが、この「筋肉」です。

 そこで優秀な学生は、必ずノートに筋肉が、どの骨にどのようにくっついているかをつぶさに図解していました。イメージを働かせるのは「右脳」の活動ですから、左右の脳を上手に使って学習していたのです。私ときたらそれがうまく出来なくて夏休みの丸1ヶ月をこの筋肉の勉強に費やしたのですが、休み明けの試験では、合格ぎりぎりの64点くらいしかとれなかったんです。しかも、それが私のもっとも大好きだった山口先生の授業でしたから、本当にショックでした。試験の後、その気持を正直に先生にぶっつけましたところ、先生は慰めるどころか、私の努力を認めて褒めてくれたんです。私は、それ以来、ますます山口先生のファンになり、より「筋肉」の勉強が好きになりました。

 でもそれだけ苦労した教科でしたから、国家試験に合格すると他の勉強はほとんど忘れてしまったのですが、筋肉については意外と記憶が残っていています。だから、患者さんを治療するときでもこれは何の筋肉で何の神経が支配しているなんてことが、はっきり頭にイメージできています。そのことって治療する人にとっては、とても大切なことなのです。でも、どうでしょう、この本の中身は、私が治療する時に、頭の中でイメージする絵と同じなのです。こんなふうに頭の中でイメージして治療は行われているのです。こんな本が、わたしの専門学校時代から出版されていたらどんなに助かったことでしょうか。そんなふうに考えると、今の学生さんは、幸せだと思います。でも、苦労したから、その分、今でも忘れないというものなのかもしれません。