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ハリは女性をより美しくする

037.gif ハリは女性をより美しくする

☆わたしがいつもよく使うのは、一番うえの袋にはった4センチのハリです。真ん中のハリが、「美容鍼(びようばり)」といわれるハリです。長さを下のツマヨウジと比較してみてください。
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 いやあ本当に驚きました。わたしは今までハリや指圧で治療を行なってきましたが、それは、脳からエンドルフィンを出すためでした。脳からエンドルフィンがでると、痛みが緩和されて、コリが解れていくことを知っているからです。患者さんが気持ち良くなって、眠くなってしまえば、「ああ、エンドルフィンがでたんだな」そんなふうに感じて、ほっとします。ところが、ある日は別なことに気がついたのです。もうひとつの効果です。それは、なんと「女性を美しくさせる」効果です。

 とても楽しいことなので、もう少し詳しく報告させてもらいます。わたしの所にはいろんな患者さんが見えていますが、それぞれその治療方法は違います。しかしこれはたまたまなのですが、60代の女性で、膝痛があって、毎回のように膝にハリをうっていた女性が二人いました。ある日いつものように、膝裏の真ん中に「委中(いちゅう)」という経穴(ツボのこと)にハリをうとうとしたのですが、あることに気づいたのです。以前は、結構その方の膝裏には、静脈があって、うちたいと思っていた委中のツボがその静脈にあたるのを避けていたのですが、それがありませんでした。それどころか、膚もツヤツヤとハリがあって、若い娘さんのような、きれいな膚になっていたのです。

 ちょっと想像してみてください。これは一般的な話ですが、高齢期にさしかかった女性の足には、いろんな症状があります。見た目でいえば、静脈がたくさんうきでていたり。ひどい場合は、静脈瘤(じょうみゃくりゅう)になっていたりということはざらにあります。ところが、わたしの患者さんのように、きれいにツヤツヤでハリのある美しい膝になっていくということは、あまり考えられません。わたしは、思わず思ったままに言ってしまいました。「Aさん、膝がきれいになりましたねえ。まるで、娘さんのようなきれいな肌ですよ」

 そして、また驚いたのは昨日のことです。もう一人の膝が痛くて、毎回、「委中」にハリをうっていたもう一人の60代の女性Bさんの膝裏を見たら、まったくAさんと同じように、つやつやのハリのあるきれいな肌になっていたのです。これはもう偶然とはいえません。わたしはそこに、「エンドルフィン」のもうひとつの効果を認めざるを得ませんでした。それは、「ハリはより女性を美しくする」という「美容効果」でした。正直いってわたしの頭の中には、「鎮痛効果」「鎮静効果」はあったのですが、「美容効果」まであるなんて考えもしなかったことなのです。

 話は変わりますが、わたしはずっと前から、ヒラリーさんに「『美容鍼(びようばり)』を研究してみたら」といわれていました。確かに、「より美しくなりたい」と望む女性の声は多いです。時々「美容鍼はやっていますか?」という電話をいただくことがあります。中には、「わたしは、肩こり腰痛が楽になるより、この顔のシワやシミがなくなる方がうれしい」という声もあるくらいです。いかに世の中の女性の「美を求める」願いが強いかがわかります。

 わたしは、確かに今までは、「美容鍼」をやってみるということには消極的でした。でも顔にもたくさんのツボがあります。ツボは簡単にいえば、エネルギーが出入りするところです。そこにハリをさしてあげれば、自律神経によるホルモンのバランスの調整や血液循環の促進や新陳代謝が促進されることは確かです。それだけではなくて、何かの炎症で顔の赤みで困っている人にも、消炎効果も期待できます。そういうことは理論的には充分可能なわけです。そのいい例が、例の膝痛の患者さんが、痛みが和らぎ「美しい膝」になっていったことでも充分、証明されていると思います。そう考えると、本当に「美容に関することで困っている女性がいれば、これも人助けになるのかな」という気もします。まだ、やろうと決めたたわけではありませんが、「やってもいいかな」という気持ちになりました。この二人の「美しい膝」が、わたしのこころを動かしたみたいです。