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大腿神経痛を持っている人はぎっくり腰を起こしやすい

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「大腿神経痛」というのは、「座骨神経痛」ほどはメジャーではないだけに、実際には、皆様がたにはあまりよく知られていません。ところが、こうして治療院を開いていますと、意外と多いというのが実感です。それから、最近見えられた患者さんで「ぎっくり腰」で動けない。歩くのもつらいと仰って見える方が、今月は多いので、診させてもらうと、ほとんどこの「大腿神経痛」を持っていました。

考えてみると、ぎっくり腰というのは、急性腰痛といって、腰痛でも重症な腰痛です。主な筋肉の拘縮が見られるのは、腰の筋肉である「大腰筋」や「腸骨筋」といった腰の主な筋肉です。それ以外でも、「半腱様筋」「半膜様筋」「大腿二頭筋」のようなハムストリングの筋肉まで拘縮していますから、「大腿神経痛」を起こしているといっても不思議はないのです。だから、歩けない。動けないという、重症症状が起るのです。

「ぎっくり腰」を起こしている患者さんは、わたしがわかっているだけでも、首ころ肩こり腰痛、それに大腿神経痛や座骨神経痛まで起こしています。ということで、大変な二重苦、三重苦を味わっていることになるわけです。患者さん本人にとって、大変つらいのはよくわかるのですが、どの患者さんも、大変無理をされているのですが、こういう事態を招かれた理由について、さほど気にされていない方が多いようです。

私どもの仕事は、こうした患者さんの苦しみを少しでも楽になるように、痛みを和らげてあげることはできるのですが、やはりご本人が、今までのご自分の身体の使い方や、こころのあり方などを反省し、何が問題だったのかを考え、生活そのものを改めるように決意していただかないと、どうしてあげることもできません。

「ぎっくり腰」や「大腿神経痛」は、実は誰にも治療できるものではありません。本当に治療が難しいのです。ですから、仮によくなったとしても、患者さんは、人ごとだと考えないで、症状や病気が起きているはなぜか、そのメッセージを一緒に考えていって欲しいのです。よく「ピンチはチャンス」という言葉があります。まさにぎっくり腰や「大腿神経痛」は、ピンチはチャンスという言葉の通りだと、わたしには思えるのですが、いかがでしょうか?