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瀬戸谷温泉ゆらく

 今日、瀬戸谷温泉「ゆらく」に行ってきました。「ゆらく」は、私の家から車で20分のところにある。山間のとても長閑な温泉です。「ゆらく」でもらったパンフレトにこのようなキャチフレーズがありました。
「湯があり 山があり 川がある 少し足を延ばしただけでこんなにも羽をのばせる場所がありました のどかな風景 ゆるやかな一日 笑顔こぼれる癒しの湯 瀬戸谷温泉『ゆらく』 あなたにそっと伝えたい」 本当にうそ偽りなくこんな感じの温泉です。

 営業時間:午前9:00〜午後9:00
 休館日: 月曜日(祝日日の場合は翌日)
 入館料: 大人:500円 小人:300円
 泉質:  ナトリュウム炭酸水素塩・塩化物温泉

 私は、月に2〜3度はこの温泉に来ます。本当にのんびりとした空間で、山間の里という感じがぴったりの風景で、癒されます。この温泉の第一のお気に入りは、「サウナ」です。温泉も好きですが、実はこのサウナも温泉と同じくらい好きです。人が10人は入ればいっぱいになるくらいの狭いサウナですが、温度は、いつも90度前後。入って3分もすれば、皮膚から汗が吹き出します。この感じが何ともいえません。特に、この冬の寒いときは、何ともいえない快感です。最初はあまりの暑さに8分も入れば充分だったのが、今では少しずつ伸びて15分くらい入っても大丈夫になりました。ところでまた、職業病ですが、この汗をかくというのは、自律神経の調整にとても効果があるのです。人間の体には、内部環境の恒常性「ホメオスタシス」が働いています。つまり、体内の温度をいつも同じ温度で保とうとする働きです。そのために、全身の毛穴という毛穴が開き、汗を発散させるのです。「新陳代謝」という言葉をご存知でしょうか。汗をかくことで、全身の代謝も促進させているわけです。これは人間に与えられたとても素晴らしい生体システムです。というのも、つい最近まで家でワンちゃんを飼っていたのでよくわかるのですが、犬は汗をかきません。では暑い夏はどうするかというと、口でハアハア息をして暑い外気を外に吐き出して温度調節をしています。体内の暑さを発散できるのは、この口と耳と足の裏の肉球しかないのです。ですから、暑い夏は、本当にかわいそうで気の毒になります。だから、私たちが、1年中こうして暑いサウナに入れるのも、優れた生体システムを授かっていればこその話なのです。感謝!感謝!
 サウナから出た後は、必ず水風呂に浸かります。夏冬関係ありません。でも「えい」っと気合いを入れて、2〜3分も入っていれば、冷たい水も涼しい感じさえしてきます。このときも、自律神経が働き、今度は、全身の毛穴を閉じて体内から、熱が逃げないように働きます。本当に、人間の体ってすごいなあと思い感動するときさえあります。
 
 この瀬戸谷温泉で一番好きな時間は、このサウナの後、露天風呂に浸かっているときです。私は、半身浴といってお腹のおへそがつくくらいの感じで湯船に浸かります。そうすると、サウナから出たばかりということもあり、そよそよと吹く風が、体にあたり何ともいえない心地よさです。見上げると、青い空に白い雲が流れていく様子を見ていくと心の中まで広々としていくような気がします。まさに至福の時間といいますか、例えようがありません。
 私は、昔から、温泉が大好きで、暇さえあれば、温泉に浸かっていました。これまでの私は、白い湯煙に包まれ、頭の中まで真っ白にして、何も考えない時間が、最高のひとときだと思っていました。というのも25年間、教師をやってきて結構つらいことが多かったのです。学校は組織ですから、「やりたいことがあっても、やらせてもらえず。やりたくないことでも、やらなければならない」こんなことの連続が、その時の私には、ストレスになっていました。だから、温泉につかって、頭の中を真っ白にして、少しでも浮き世のしがらみを落としたかったんだと思います。ところが、いまの私は、その点が少し違います。まだ開業したばかりなので、経営的には、問題がありますが、そんなことは、あまり苦にはなりません。それよりは、「これから、どうしてやっていこうか?これもしたい!あれもしてみたい!」と次から次へとやりたいことが頭に浮かんできます。それから、師匠から指導して頂いたことや、その言葉を、あれこれ考えを巡らせてみるのもこんな時間なのです。体も心もぽかぽかと暖かく、風もそよそよととてもいい感じでまるで少年の時のように心が躍ります。こんな時に、とてもいいアイデアが、浮かんできます。だから、私にとって、この瀬戸谷温泉「ゆらく」は、とてもかけがいのない温泉だといえるのです。
by yakura89 | 2009-01-27 20:25 | 藤枝市